Re: 異世界大戦記その5 ( No.23 ) |
- 日時: 2009/12/14 00:30:07
- 名前: カイナ
- レオ「メリオル!?」
メリオル「心配しないでレオは前に集中!こんな事もあろうかと……」
思わず叫ぶレオにメリオルは叫び返しながら何を思ったか扇子を消した、と思ったら直後二丁の拳銃を具現化した。
レオ「なぁっ!?」 メリオル「ブラストフォームに乗ってる内に銃火器に慣れたから。使える武器は多い方がいいでしょ?念のため持ってきといたの」
メリオルはそう言いながら引き金を引く。その銃弾は全て瓦礫を砕き、撃ち落とす。
ドルゼム「グルゥッ」 メリオル「残念」
メリオルはくすくすと笑いながらくるくると拳銃を回転させて消し、再度扇子を具現化した。そして何かを唱えてトンッと地面を足で叩くと何かのエネルギーが走り、その周辺の足場が再生した。
ドルゼム「ナッ!?」 メリオル「私、とある幻想界で錬金術覚えたのよ、ラグの使う魔術にミックスする形でね。この腕輪の中に錬成のための構築式は刻んでるから事実上陣なし錬成が可能って訳。お分かり?」
メリオルは最後に首を傾げてそう尋ね、ドルゼムはどことなくむっとしたような表情を見せる。その次に好戦的な笑みを零すと言った。
メリオル「さあて、疾風を操る魔術師にして錬金術師の力を見せてあげようかしら!?」
メリオルはそう叫びながら扇子を振るうと同時に辺りに疾風の刃が舞い散り、さらに竜巻の槍が襲い掛かる。
ドルゼム「グゥッ」 メリオル「エアスラストにサイクロンランス。おまけに――」
メリオルはそう呟くと地面に右手を当てる。すると何かバチッと走り、直後ドルゼムの足元から岩の槍が襲い掛かった。無詠唱で上級術を撃った?いや違う。
メリオル「グランドダッシャー!!!錬金術バージョン!」 ドルゼム「グオゥッ!?」
錬金術で岩の槍を錬成し、無理矢理グランドダッシャーを作り上げたのだ。しかもその岩の槍はドルゼムの逃げ場を塞ぐ。
メリオル「チェックメイト……舞え、風よ……踊れ、嵐となりて……ストームダンス!!!」
メリオルがそう叫んで風のマナを解放すると同時にドルゼムを無数の竜巻が襲い、その竜巻は一つの巨大な竜巻に融合するとその中に疾風の刃を生み出してドルゼムを切り刻んだ。 そして竜巻が止むとドルゼムはドガンと音を立てて地面に叩きつけられる。メリオルはそれを見ると扇子を消して両手を合わせた。
レオ「さっすがメリオル……さてと、こっちもとっとと終わらせるか」
あっという間に勝負を決めたメリオルを見て笑いながらレオはそう呟き、ゲンジをスッと見据えた。
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.26 ) |
- 日時: 2009/12/14 18:11:11
- 名前: カイナ
- 一方、メリオルがドルゼムを仕留めた後、レオとゲンジは互いの剣を次々と当てあい、辺りには金属音が絶えることなく響き合っていた。
レオ「雷刃斬っ!」
レオの雷を纏った刃が横薙ぎに振るわれるが、ゲンジはそれを後ろに飛んでかわし、黒蛇伸刀の刀身を鞭のように振るって攻撃した。
レオ「っと」
その攻撃をレオは僅かに動いてかわすものの、少し動きをミスったのか竜牙に当たり、弾き飛ばされる。
レオ「げ」 ゲンジ「隙あり!千蛇連斬!!」
思わずレオの意識が地面に落ちた竜牙の方にいってしまい、ゲンジはその隙をついたかのように千蛇連斬でレオを斬り刻む。と思いきやレオはそれを真っ向から剣一本で受けて立った。
レオ「らああぁぁぁっ!」
様々な方向から蛇の如く襲い掛かる刃をレオは剣と左手の手甲で防ぎきり、ついに最後の一太刀まで裁ききった。
ゲンジ「くっ……」 レオ「よし……んで、今度はこっちの番だ」
レオはそう言うと剣を下ろして目を閉じ、ふぅっと息を吐く。そして拳を握り締めた。
レオ「雷の力……今ここに……雷神憑依・壱!」
その言葉と共にレオの身体中に微弱な電流が走って身体中の筋肉のツボを刺激する。
レオ「剃!」 ゲンジ「なっ!?」
レオは剃を使って瞬時に肉薄し、ゲンジは驚きの表情のまま左の拳でのアッパーをくらって宙に浮かぶ。しかし次の瞬間レオもジャンプし、空中回し蹴りでゲンジを吹き飛ばした。
ゲンジ「がはっ!」
その一撃にゲンジは地面に強かに叩きつけられそうになるが何とか受け身を取り、さっき吹き飛ばされた方を見ながら心中で呟く。
ゲンジ「(何だと……捉えきれん……)!!」
反射的に目の前に黒蛇伸剣を構え、それと同時にレオの剣と交差する。がレオは相手の剣を押して体勢を僅かに崩させると自分は後ろに下がった。
レオ「とっとと決める……」
そう言いながら左手を振ると突然剣の鞘が現れ、それに剣を収める。しかしその剣からは未だに視認できるほどの雷が流れていた。
ゲンジ「(何が来る?……)」
ゲンジはそう考えながらいつでも動き出せるよう身構えてレオの動きを待つ。しかし突然レオの姿が消えてしまった。
ゲンジ「がっ……」
そう思ったらゲンジは斬られていた。しかも電撃が身体中を走るというオマケつき。そしていつの間にかゲンジの背後に立っていたレオは振りぬかれた剣を一回斜めに振った後自分の目の前で鞘に収める。それと同時にゲンジはばたりと倒れる。
レオ「雷の力を借りた居合い……雷刃斬・一閃ってな……でもやっぱ身体が少し痺れるから嫌だなこれ……」
レオはそう呟きながら少し痺れている自分の身体中の感覚を感じて苦笑した。
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.27 ) |
- 日時: 2009/12/18 10:58:45
- 名前: ミクトラン2世バックアップ
- H・カブテリモン「ふむ、まさかそれほどの幼年期デジモンに懐かれるとはな・・・」
エリー「何、こいつ等もなのか?」 ヴィヴィオ「で、デジモンにはこう言う幼年期から始まって究極体まで進化しながら成長するんでひゃわぁ!?そこはだめだよ〜〜〜!!」 エリー「そうなのか・・・・まるでポケモンだな・・・・」 凛「それにしても・・・・ここが何処か分かりますか?エリーさん」 氷「おそらく場所からしてエリジウム大陸のケルベラス大樹林だと思うが ・・・・・」 そう言ってホウオウモンと一緒に地図を見ながら現在地を割り出していた氷牙が答える。 エリー「なるほどケルベラスか・・・・そいつはありがたいな」 氷「?それはどう言う意味だ?」 エリー「実はだな、エリジウム大陸は我が部隊[GRAY WOLF]が管理している。おそらくここから歩いて2日もすればワープ装置のある本部がある筈だ」 凛「そ、それは本当ですか!?」 赤「お母さん凄い!!!」 エリー「マジだ。たぶん場所からしてここだ」 そう言って現在地から少し右上の地点を指差す。 エリー「待てよ・・・?という事は・・・・・あ、確か今日はアイツ帰ってきてたな・・・・・ヤバイ、多分怒られるな・・・・・」 桃「?アイツ・・・?」 エリー「いや実はな、お前らには同い年の兄妹が三人、ジャックと同い年の姉が一人いるのだよ。姉は今魔法騎士団で中尉として顕在していてな、それが今日帰ってきてるの忘れていたのだよ」 6つ子『な、何ですとぉ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!??????』 衝撃の新事実発覚である。 エリー「と、とにかく。さっき通信機の電波が回復したから私が連絡を入れておく。おそらく小一時間ほどで迎えが来る。その間ピチュー達と合流する。これで良いか?」
氷「わかった、それで行こう」 エリー「わかった・・・・では今から連絡を・・・・入れる・・・・」 凛「エリーさん、大丈夫ですか?顔が青いですよ・・・」 凛に言われるまでも無く、エリーの顔は何時もより青く、何だか弱々しい感じがする。 エリー「だいじょう・・・・・ぶだ・・・・・なんで・・・も・・・・・」
ドサッ
赤「!!!お母さん!!!」 凛「エリーさん!!!」 氷牙「!!エリー!!!」 突然、エリーの声が聞こえなくなると、エリーはそのまま気を失い、そのまま倒れる。しかもその腹からは血が滲んでいた。
ピチュー「・・・・第2、第3肋骨、右腕、右足骨折、左肩脱臼、頭部の陥没・・・・・何とか治療完了だ」 とりあえずピチュー達と合流し、とりあえず氷牙とピチューは応急処置程度に包帯と当て木でエリーを治療する(途中で氷牙がエリーの服脱がせようとして凛に殴られていたりする)。 氷牙「ったく、そんな体で何て無茶するんだお前は」 エリー「すまない・・・・・ぐ・・・・・!!」 凛「あんまり動かないで下さい。傷が開きます」 ルイージ「それにしてもどうするの?これじゃあその本部まで行けないよ?」 エリー「・・・・・それは心配ない。私の部隊には特殊な乗り物がある。私の名前を使えば迎えが来るだろう・・・・・」 ピチュー「エリーさんの部隊か・・・・・じゃあ頼むとしたら・・・・」
ここはケルベラスにある前線基地。
ピピピ!!
ミハル「あ、ハイもしもし。こちら時空管理局[魔法世界支部]です」 『すみません!!管理局の人ですか!?大変なんです!!助けにきt・・・てべれし!?』 ミハル「あ、あの・・・・どうかしたんですか・・・?」 『もしもしミハルか?僕だ、ピチューだ』 ミハル「あ、ピチューさん!さっき何だか悲鳴が・・・・・」 『ああ、それはほっといていい・・・・それより御免、今こちらに救助を要請したい』 ミハル「・・・・いったいどうしたんですか?」 『実はさっき事故でエリー義姉さんが大怪我して・・・・』 ミハル「え、エリーさんが!?分かりました!!すぐに手配します!!!」
『では今から大至急救助に向かいます!!!そこで待っていてください!!』
ピッ
ピチュー「ふぅ、これでよし」 ルイージ「い・・・・痛いよピチューく〜〜〜ん・・・・・」 ピチュー「あんな喋り方じゃあ相手戸惑うでしょ」
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.28 ) |
- 日時: 2009/12/18 13:58:01
- 名前: ミクトラン2世バックアップ
- 同時刻、[暗黒城[ダーク・キャッスル]]
暗黒城ダーク・キャッスル・・・・・それは、かつてスマッシュブラザーズに敗れたものや現在新たに現れた悪き者たちが集う氷牙ですら絶対に行くことすら出来ない異空間に存在する巨大要塞・・・・・・現在ココでは、武器世界の総統者カジオー率いる[カジオー軍]、暗黒世界の支配者ダークゼロが率いる[暗黒軍団]、異世界の支配者02率いる[暗黒星雲軍]による同盟軍[異世界連合]が使用していた。
??「相変わらず無駄に広いだけだな・・・・この要塞・・・・」 ???「それを言っちゃあ駄目だぜ02。それは禁句だっつぅの」 現在中庭にて、白髪の騎士風の男と紫の髪をした貴族風の男が紅茶を啜りながら話している。 02「それはそうなのだがなダークゼロ、しかし本当に無駄が多すぎるぞこの城」 Dゼロ「仕方ねぇだろ?元はコレ、アルハザードにあったボロボロの奴を俺とカジオー急遽改造したんだからよぉ」 02「それはそうなのだがなぁ・・・・・何かこう殺風景過ぎて逆にツマランのだが」 Dゼロ「だからお前の頼みで中庭作ったんだろが」 言われてみれば、ここは禍々しい城とは酷く場違いで、様々な花が入り乱れる美しい場所である。 Dゼロ「というか何だよココ、まるで御伽話の世界にあるガーデンみたいだぜ?」 02「当然だ、ここは毎日私が管理して私自ら育てた花だからな」 Dゼロ「お前好きだよなぁ・・・・そういうの・・・・というかお前の部下もかなりマニアックになってるしよぉ・・・・」 Dゼロはそういいながらため息をつく。言われてみれば、02の部下の殆どは地球の文化に感化され、染まりつつある。特に酷いのはホロビタスターの元防衛プログラム、ピクスである。あいつ等はカービィにやられた後02によって復活、男性型にしようと思ったが、様々な理由で現在は3対とも女性型のボディであるし、さらには日本のオタク文化に嵌ってしまい、こ○たみたいなオタクになってしまってたような・・・・・ 02「まぁまぁ、そう言うな。意外に面白いぞ?あの世界の文化も。お前も何だかんだで嵌ってるではないか」 Dゼロ「そりゃあそうだけどよぉ・・・・・で、そんな事よりあの件、どうだった?」 02「2つほど見つかったぞ。私一押しだ」 そう言って虚空から資料を取り出し、Dゼロに見せる。 Dゼロ「・・・・ほぉ、なるほどな・・・・こいつらは・・・・」 02「どうだ?気に入ったか?私もそいつらのやり方を気に入って採用したいと思うのだが」 Dゼロ「良いんじゃねぇか?たまにはこう言うやり方する悪人も嫌いじゃねぇしな」 02「決まりだな。では後でそいつ等を呼び寄せるとしよう」 Dゼロ「だな」 そしてDゼロは資料をテーブルの上に置くと、薄く笑う。しかもその資料には[秘密結社 鷹の爪データ][秘密結社 フロシャイム データ]と書かれていた。
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.30 ) |
- 日時: 2009/12/24 19:49:02
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 一方、すっかり忘れ去られている勇輝達は………
勇輝「紅炎閃・五月雨!!!」 テンバ「えーい、わての魔導具の力見たれや〜!?[滅龍砲]、フルパワー!!!」 絵美里「旋風牙連刃・疾風!!!」
それぞれ高熱の連続居合斬り、拳銃型魔導具のチャージショット、疾風の刃の連続撃ちをスコピオモンに叩き込んだ。
スコピオモン「グギャァアアアア!!?」
あまりの連撃に、さすがのスコピオモンもひるんでしまった。
・ ・ ・
忠「……すいませんが、孝さん…お願いします…。」
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.31 ) |
- 日時: 2009/12/24 20:35:55
- 名前: 孝
- スコ「グァァァァッ!?」
バグンッ!!
次々と繰り出された技の内、絵美里の風を飲み込んだ。
絵美里「食べちゃった!?」
メキメキ…
JS「ま、まさか!?」
スコ「スコピオモン…暗黒進化!!」
スコピオモンは二度目の進化…究極体への進化を始めた。
ヴェノム「ヴェノムシザーモン!!」
ヴェノムシザーモン(オリジナル) 合成型 ウィルス種 究極体
大蛇の頭のような尻尾。 背中から生える四本の蠍の毒針と四本ある腕の内、二本の腕はハサミ。鍬形の頭。 蟷螂の鋭い残りの二本の腕は鎌が合成された暗黒デジモン。
その力はアーマゲモンを凌駕する程だ。
得意技は、四本の毒針で相手を突き刺し、拘束した後に両腕の鎌で切り裂くホールドスラッシュΣ。
必殺技は、毒針とハサミと顎と鎌で繰り出される連続技のジェノサイドクラッシュだ。
ヴェノム「ゴガァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
JS「き、究極…体!?」
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.32 ) |
- 日時: 2009/12/24 23:46:35
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 勇輝「…う、嘘…!?」
テンバ「ぎゃ〜!?何やこれは、もはや反則やないかーい!!!」 絵美里「いにゃ〜!!!よりキモくなったぁ〜!!?」 茶々丸「予想以上に生命反応が肥大化しています…!!恐らく、一瞬の油断が死を招きます…」
JS「くっ…(なぜ、究極体に…!?いくら何でも進化が早過ぎる…一体何が原因で…)」
勇輝「(…このままじゃ、皆が…皆が…!!?どうする…僕は一体、どうすればいい…!!!)」
その時、勇輝の中で闘技場世界でも感じた[己が内の闇]が、今また動き始めているのを…今の彼等は、勇輝本人すら気づいていなかった。
・ ・ ・
ゴーディラス「…ほう…、またも究極体になった奴が出たか…。世界の調整を担う者達まで出て来た以上、次は魔王型デジモン数十人で一斉に属性魔王神を潰してもらわねばな…?クフフフフ〜♪」 ????「…何を手こずっている…ゴーディラス…。」
ここは、ゴーディラスの侵攻拠点となっているとある森の中の簡易基地。そこに、一人の男が現れた。鮮血の様な真っ赤でギザギザの刀身を持つ大鎌を持つ白髪の男。恐らくは、ゴーディラスと同じ[ネクロム・ナイツ]の一人だろう。
ゴーディラス「ぬっ!?…相変わらず、[仕事]が早いな…。コルイング・ネレウス。で、始末した奴は何人だ?」 コルイング「…ヴェルレイドが二、三人ほどだ…。うち二人は…貴様と同じ不死者型。…一人は人間型で、敗北のうえ捕虜にまでなった始末…。その[始末]を邪魔した奴等を…、[撒く]のに少々手こずったが…」 ゴーディラス「…跡を尾けられては…いないだろうな…?分身体とはいえ、受けたダメージの幾分かは[本体]にも反映してしまうのだ…。充分警戒しろ。」 コルイング「…問題ない。」 ???『つーか、俺ぁ女が斬りたかったっつったのによー!?こいつ、ホントに[任務の失敗者及び反逆者だけ]しか斬らねえんだぜ!!』
すると、誰かの声が響く。それの主は、コルイングが持っている大鎌だった。 コルイングの影武による具現化により出来た大鎌[ベノム]。具現化が強かった所為か自我を持つも、コルイングとは真逆の性格をしてる。
コルイング「………」
咄嗟に、コルイングはベノムを離して床に落とす。そして、刃(歯?)を踏みつける。折れ兼ねない程の力で………
ギギギギギ…!!!
ベノム『ぎゃあああ!?ストップストップ!!マジ折れる!!マジ折れるから!!?』
ゴーディラス「…つくづく、貴様も妙な武器を具現化させたものだな?…まあいい、[ヴェルレイド軍以外の敵勢力は全て殲滅せよ]との創造主からのお達しだからな…。まず手始めとして、この[融合世界]のデジモンどもを手なずけて皆まとめて我等の意のままに従う究極体軍団に仕立て上げる。そして、そいつらを更なる強化改造を施しておいた[より凶悪な魔王型デジモン]達による統率でまとめて、最後にこの[融合世界]の全てを火の海にする…!!素晴らしい計画だろう!?クッハッハッハッハッハッハッ!!!」
コルイング「…口で言うは易し、とも言う…。」 ゴーディラス「喧しい!…ともかく、属性魔王神とその仲間どもは今この世界の各地にランダム転送されている。…そこで、貴様の[直属部隊]の出番だ…!!」 コルイング「…[黒鎌処刑隊]…か。…うちの部隊より、自分の部隊を動かせば…」 ベノム『そうそう、んな手間かけさせんじゃねえよゴーディラス!?』
ゴーディラス「…ほほう、いいのか…?ここで、より多くの手柄をあげれば創造主も我等の[リーダー]も褒めてくれるかも知れんぞ?」 コルイング「…ふん…。四、五人までだ…それ以上は、貸さんぞ…?」 ゴーディラス「(クフフフ、少しでも手駒は多い方がいい。[実験]の邪魔をされたくないのでね…!?しかし、この大樹林での戦闘反応…何所か[太虚(メノス・グランデ)]に近い反応を持つ奴が、紛れている様だが…どういう事だ…?)しかし、[十刃]の一人にこの拠点を守ってもらっているのだが…何やら不安がよぎるのは何故だ…?」
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.33 ) |
- 日時: 2009/12/25 00:11:18
- 名前: 孝
- さて、今の今まで忘れられていた鏡夜VSゴーディラス製試験強化型魔王デジモン七体はというと…
鏡夜「……………呆気ない。」
開始から26秒で全滅していた。
ベルゼブ「な、なん…だ?こいつ…?」
うつ伏せ状態で呆然と呟くのは暴食のベルゼブモン。
ルチ「こ、この…私が……人間…如きに…!?」
顔を驚愕の表情で歯を食いしばるのは傲慢のルーチェモン・フォールダウンモード。
他の五体は既にデジタマとなっていたが…それは転生する事なく、ドス黒く汚れ、地面に落ち、まるで石のようになり、生命力の欠片も感じられない。
どうやら、強化改造された魔王デジモン達はオリジナルのデジモン達と違い、転生できないらしい。
鏡夜「………?デジタマが…」
その様子に訝しげな表情をする鏡夜。
ルチ「く、しょう……ちく、しょう……ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?ゆるさん…許さんぞ貴様ぁぁぁぁぁぁっ!?」
どこぞの宇宙の支配者を名乗っていた紫ハゲ宇宙人のような台詞を吐くルーチェモン・FDモード。
ルチ「デジコードスキャン!!」
ベルゼブ「な!?ルーチェモン!貴様!?グゥゥゥ!?ガァァァァァァァァッ!?」
なんと、ルーチェモンはベルゼブモンのデータを吸収し、周りのドス黒いデジタマをもスキャンする。 そして…ルーチェモンの頭上に、スキャンした六体の魔王型デジモンの象徴…七つの大罪の紋章が浮かび上がり、ルーチェモンの胸に吸収された。
ルチ「カァァァァァァァァァァァッ!?ルーチェモン暗黒進化!!ルーチェモン・サタンモード!!」
嘗て、伝説の十闘士に選ばれた五人の子供達を恐怖させた最強種のデジモン……ルーチェモン・サタンモードが再臨した。
ルーチェモン・サタンモード
究極体 魔神型 ウィルス種
黙示録に登場する竜の姿をした、ルーチェモンの最終形態。 黙示録に伝わるように頭上には7つの大罪の冠を抱き、あらゆる攻撃を吸収する暗黒の球体「ゲヘナ(地獄)」を持つ。全ての攻撃は「ゲヘナ」の前に無効化し、ルーチェモンがこの姿を現した時に世界は滅びると言われている。 しかし、ルーチェモンの本体(ルーチェモン・ラルバ)は「ゲヘナ」の中に存在しており、サタンモードはルーチェモンの影に過ぎない。その為、サタンモードを幾ら攻撃しようとも、その攻撃は本体であるルーチェモン・ラルバには届かない。
必殺技は全てを浄化する破壊の炎『パーガトリアルフレイム』 七つの冠から放つ消滅の光『ディバインアトーンメント』。
強化型ルーチェモンから進化したこの強化型サタンモードは、伝説の十闘士…スサノオモンをも超えた力を手にしてしまった。
鏡夜「これは……ちょ〜〜〜と手こずるかも…ね?」
しかし、台詞とは裏腹に、その表情からは余裕が見受けられる。 だが、そこから油断の"ゆ"の字もみつけられない。
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.34 ) |
- 日時: 2009/12/26 10:15:33
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- ゴーディラス「むっ?…まさか、こんな早い時間で魔王デジモンどもが敗れるとは…。予想外だ…だがしかし、[サタンモード]になったルーチェモンは並大抵の力では止められんぞ?…それも強化改造した奴の暗黒進化体だからな?…下手をすれば、逆にその周囲を巻き込む程の業火が炸裂する…。さあ、どうする…[属性魔王神]よ…?クフフフフ♪」
・ ・ ・
一方、勇輝達の方では……
テンバ「あ〜…終わったな、わてら…?」 絵美里「いにゃ〜、寄るな〜!?」 茶々丸「確かに、このままではこちらの敗北は必至…!!せめて、氷牙さん達がいれば…はっ!?」
絵美里「…うっ!?」 テンバ「どしたん?」 絵美里「…もっとヤバい事になるかも…あれ…。」 テンバ「へっ?…んなっ!!?勇輝坊ちゃん、どないしたん!?その髪の色は!!」
その時、勇輝の髪の色が後ろ髪から徐々に黒く変色していた。瞳の色も普段の戦闘で赤くなっていたのに対し、髪と同じく黒く染まっている。そして……
彼のその身体から、不吉なイメージを放つ[黒い炎]が、彼の全身にオーラの様に纏われていた。
絵美里「…で、出ちゃった…[黒勇輝]が…!!」 テンバ「ななな…どないなっとんねん…!?この魔力…闇属性のそれや!?勇輝坊ちゃん、大丈夫でっか!!?」 茶々丸「かなりの魔力が勇輝さんから発生しています…!しかし…これはまるで、マスターの…!!」 JS「ちょっと、どうなってるの!?ねえ!!」
勇輝「…みんなを…殺すのなら…僕は…」
VS(ヴェノム・シザーモン)「ガ…ッ!!?」
その変色した黒き相貌、漆黒の髪を見てヴェノム・シザーモンは思わず後ずさる。本能的に悟ったのだ……
今の彼と戦ったら、無事では済まないと。
・ ・ ・
忠「…一部修正しました…。こんなんで、どうですか?」
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Re: 異世界大戦記その5 ( No.35 ) |
- 日時: 2009/12/27 00:59:16
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「……すぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜ふっ!!」
深く息を吸い込み、一気にRT・S(ルーチェモン・サタンの略)の懐に飛び込んだ。
ドゴーーーーーーーンッ!!!!
RTS『ゴッガァッ!?!!??』
一撃でサタンモードの腹に拳をめり込ませた。
ズボッ…拳を引き抜いた勢いを利用し…ズドンッ!!体を捻って回し蹴り。
ガスガスガスガスバシバシバシドガドガドガドガ!!!!!!
拳打と蹴りの応酬。
最後に腰溜めにした拳でサタンモードを吹き飛ばす。
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンッ!!!
シュンッ!!
ズダーーーーーンッ!!
吹き飛ばされたサタンモードよりも速く移動し、近づいてきたサタンを蹴り上げる。
再び先回りし、両手を組んで叩き落とす。
シュンッ!!
ドーーーーーーーンッ!!
またもや先回りし、アッパーで打ち上げる。
シュンッ!!!
四度目の先回り。
そして…
鏡夜「これで終わりにしてあげる…」
胸の前で両手を開き、手のひらと手のひらの中心に魔力を固めていく。
魔力が肉眼で捉えられる程に凝縮した後、両手を大きく円を描くように外側に広げ、最後にまた胸の前に両手を持っていき、左右で持っていた魔力の塊を右手を上に添え、左手を下から添え、魔力玉を上下から挟む。
その魔力玉を右側に腰溜めのように持っていく(かめはめ波のポーズ)
その魔力玉はいつしか白と黒のマーブル模様と化し、更に凝縮されていく。
魔力玉の直径は約15センチ。
そこに集まる魔力濃度は、太陽すらも破壊できそうな…いや、彼なら太陽系を簡単に破壊できる程の魔力を無自覚で凝縮できるに違いない。
事実、現在進行形でそれが行われている。
凝縮されていくにつれ、大地が…海が…風が…大空が…山が…世界…いや、星全体が揺れている程の感覚がびりびりと伝わってくる。
鏡夜「光と闇の(カオス)…大災害(ディザスター)!!!!」
その魔力玉を…
目の前に迫った…
ルーチェモン・サタンモードに…
直接触れて解き放った。
チュゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
ルーチェモン・サタンモードに直接叩き込んだ白と黒のマーブル模様の魔力玉は、光線となり…星を抜け…太陽を貫通し…宇宙の彼方へと吹き飛ばされ…大爆発を起こし、消滅した。
その爆発は…いつしか幾千年の時を経て、この星で、流星群として観測されるであろう…
パンパン…
両手を叩いて埃を落とすような動作をする鏡夜。
鏡夜「…ふぅ〜〜ちょっと頑丈になっただけだったね。」
ルーチェモン・サタンモード。 撃破タイム…12秒33。
鏡夜は、三億六千万の経験値を手に入れた。
鏡夜のレベルは、"上がらなかった"
鏡夜「……?なんだろう?…電波?」
鏡夜は幻聴を聞いたのだった。
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