Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.32 ) |
- 日時: 2009/06/13 19:14:47
- 名前: 孝
- ポウ……
ライナス「な、なんだ!?」
突如ライナスの身体が淡く光り出した。
氷牙「……合格だ。そいつはお前にくれてやる。"全てを破壊する槍なる闇"。"全てを貫き、邪なる闇を輝く闇"に変える力」
ライナス「不思議な感覚だ…」 身体全体から溢れる光が、右手に集まっていく。
氷牙「その名は…ゲイボルグ(突き穿つ死翔の槍)・レイゼルバー(閃光を覆す者)」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.33 ) |
- 日時: 2009/06/13 19:20:19
- 名前: ていと
- ディクス「ふむ・・・。この世界はやはり面白い。ずっと眠っているよりかははるかに楽しいな」
ディクスは、闇に浮かぶ月を眺めていた。
ディクス「今宵は、満月か・・・。実に美しい」
そう思いながら、考えているのは一人の少年について。
ディクス「すぐにでも、追ってくると思ったが・・・。ふむ、あまりに本気を出しすぎたか」
彼自身も、さっき、人の血を勝手に少しもらい、回復しているところだ。
ディクス「(あの、少年・・・。なにか、私と、関係があるように思えるが・・・。カイやライナスと戦えば、記憶が戻るかもしれないというでたらめな憶測も、そう間違っていなかったらしい。・・・・・・。早く、来い、少年。君が守りたいといった志を証明してみて欲しい)」
そう思いながら、ただ、月を眺めていた。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.34 ) |
- 日時: 2009/06/13 19:29:47
- 名前: ていと
- その光は、やがて、短剣と、銃に変わる。
ライナス「オイ。これの名前・・・」
氷牙「ゲイボルグ・レイゼルバーだ」
ライナス「悪い。名前、変えてもいいか?」
氷牙「好きにしろ。もう、お前のものだからな」
ライナス「あいよ」
氷牙は、病室を出て行った。 ライナスは、新しい武器を、じっと見つめる。
ライナス「(おそらく、カイみたいに、武器の力を解放することで、これになんのか・・・。悪くねェ。まがまがしいくせに、なんか冷たくねェ)」
ライナスは、ベッドから立ち上がる。もらった武器のせいかどうかは知らないが、闇の力はとっくに解放できるようになっており、傷もふさがっていた。
ライナス「悪い、カイ。でも、俺はやっぱり独りで行く」
席をはずしていたカイに、聞こえるはずも無いのに、そうつぶやく。 自分の決めた道だ。曲げる気は、全然ない。
死神は、再び降臨する。 大切なものを失った吸血鬼を、裁く為に。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.35 ) |
- 日時: 2009/06/13 23:34:13
- 名前: カイナ
- 一方、カイは氷牙と入れ替わりにライナスの病室を出ていっており、今は適当に歩いていた。そしてその場にあったベンチに座ると、静かに鞘から忍刀血桜を抜き、己の中のマナを今できる分解放した。それと共に血桜も淡い赤色の光を放ち始める。その赤い光を見つめながらカイはふっと呟く。
カイ「この程度じゃ、まだ駄目なんだ……」 ???「あの……どうしました?」
突然声をかけられてつい驚いたカイは半分身構えながらそっちを向く、とそこにいたのはクルミだった。するとカイは構えを解いて目を逸らしながら呟く。
カイ「いや……何でもない……」 クルミ「何でもない訳ないですよ、思い詰めた表情してますし――」 カイ「うるさい!!!!!」
クルミの言葉を遮ってカイは震える手で血桜をクルミの喉元に突きつける。がクルミは全く動じておらず、言った。
クルミ「悩み事があるなら言って下さい。少しは楽になりますよ?」 カイ「……」
クルミの言葉を聞くとカイは血桜を鞘に収め、再度ベンチに座るとうつむきながら呟いた。
カイ「……怖いんだ」 クルミ「え?」 カイ「今まで戦ってきて分かったんだ……今回の敵は雑魚程度なら俺でも何とかなる。けど少し強い奴になるとピチューさんに任せっきり、そんなのでもしピチューさんがいない間にそんな奴が現れたとしたら、俺はカノンノを、大切な仲間を守るどころか自分すら守れない……そんな自分の無力さが嫌になって、仲間を守りきれないかもっていうのが怖いんだ……」
カイは弱々しい声でそう呟く、とクルミはくすりと笑って穏やかな声で言った。
クルミ「大丈夫ですよ。私が見る限り、カイさんはきっとまだ強くなれます」 カイ「……そうだといいけどな……ありがと」
クルミの言葉にカイはほんの少し笑みを浮かべて返し、立ち上がって軽く背伸びをすると呟いた。
カイ「さてと、んじゃまゼロス辺りを誘って訓練でもするかな」
カイはそう呟きながら歩き始め、クルミもそれを見て少し微笑むとカイとは別の方向に歩き出した。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.36 ) |
- 日時: 2009/06/14 00:34:33
- 名前: ていと
- ライナス「・・・」
ライナスは、また路地裏に来ていた。 以前の悪夢――しかし、彼はすぐにそれを振り払う。
ライナス「オイ。いるんだろ?ディクスさんよ」
ディクス「・・・。待っていたぞ」
ディクスは音も無くライナスの前に立つ。
ライナス「さてと。お前も俺も、ちょっとは消耗してるだろ。これを最後にしようぜ」
ディクス「フッ・・・。君は回復してるようだが、私はまだひとりの血しか飲んでいないのだがな?」
ライナス「一人の血を飲む?・・・てめえ」
しかし、ディクスはそんなライナスの表情を見て苦笑する。
ディクス「いや、殺してはいないよ。あの人間には、私のわがままに付き合ってもらっただけだ、殺す必要は無い。何より、無益な殺生は避けるべきだろう?」
ライナス「ハッ、てめえが少しは話がわかる悪党でよかったぜ。さて、いい加減やろうぜ?」
ライナスの周りを、闇の力が舞い始める。
ディクス「そうだな」
対するディクスも威圧感を撒き散らしながら。
ディクス「さあ、始めよう。この、よき宴を・・・」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.37 ) |
- 日時: 2009/06/14 01:07:54
- 名前: 孝
- 『マスター』
ライナス「あぁ、てめぇらの出番だ!!」
先程氷牙から受け取った二対の武器…ゲイボルグ(仮名)(短剣)とレイゼルバー(仮名)(銃)から声がする。
ディクス「デバイスか…」 ライナス「まぁな…」
今から二時間程遡る。
ライナス「さて、コイツ等に名前を付けねぇとな…何にするかねぇ…ん?」 ふと、何かを見つけるライナス。
ライナス「ぁんだ?こりゃぁ…?」 ゲイボルグ側には柄の部分に長方形の液晶画面。レイゼルバー側にはグリップ部分に長方形の液晶画面。
何なのかと思い、ジッと考えながら見つめていると…
"あなたは誰ですか?"
と、ライナスの世界の文字で表示された。
ライナス「はぁ?俺が誰か?だと?」 そう呟くと、再び、"あなたは誰ですか?"と表示された。
ライナス「…まぁいいか。俺の名は…」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.38 ) |
- 日時: 2009/06/14 03:21:38
- 名前: ていと
- 武器は言う。
「私は、この武器にこめられたわずかな力を使って、あなたの名前、そして私たちの名前を聞いておきたいのです」
ライナス「んじゃ、なんだ。てめえは、もうすぐ話せなくなるっつうのか?」
「そういうことです」
ライナス「俺の名前はライナス。んで、てめえらの名前は・・・。」
ライナス「血を纏いやがれ・・・!二天・黒夜ァ!!」
武器の力が、解放される。
「マスター・・・。御武運を・・・!」
そして、武器からの声は無くなり、液晶画面も無くなる。
ライナス「・・・いくぞ」
ディクス「来い」
力と力が、激突した。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.39 ) |
- 日時: 2009/06/14 08:23:16
- 名前: 孝
- 酷い…二つ共"アームドユニゾンデバイス"にするつもりだったのに
氷牙がそんな直ぐにあれな武器を渡すと思いますか?
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.40 ) |
- 日時: 2009/06/14 17:52:53
- 名前: ていと
- ありゃ・・・
いやあ、カイの血桜・王牙丸っぽくしたかったんですけど・・・。
だめでしたか?
ライナスは、いつも基本一人でいたいと思うはずなんですけど・・・
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.41 ) |
- 日時: 2009/06/14 18:27:19
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 忠「いやいや…。そうじゃないと私は思います…、孤独は心を荒(すさ)ませる…自分から独りになろうとするのは自分に自信がないからとか、好きな相手が別の人を好きだから思いを伝えずに身を引くとか…そんなんじゃあダメですよ。」
ルイギ「お前が言うな。」 テンバ「…あんさんの場合、もうちょいマシな意見出しいや?それじゃあていとはん、意味が分からんし納得できまへんて。」
忠「ぐばはっ!!?」 ルイギ「いちいち吐血すなー!!?」
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