Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.63 ) |
- 日時: 2009/06/20 22:52:12
- 名前: 孝
- 氷牙「よぉし、今からお前らは俺達の弟子だ。俺達を呼ぶときは、師匠と書いて先生と読め。」
カイ「はい。師匠、意味が分かりません。」
発音に気をつけろと言われてもなぁ。
氷牙「うむ。まぁそれはさておき、お前らの実力は理解している。」 カービィ「でも、正直な話…吐く程度じゃ間に合わないので…」 ヴィータ「三日で壊れるくらい厳しくいく……らしい」
カイ「らしい?!ちょっ!?なんすか!らしいって!?」 ライナス「アバウトだな」 ヴィータ「……いや、正直、訓練とか言うレベルじゃねぇんだ…みたいか?」 ぴらっと訓練表を取り出すヴィータ。
氷牙「その前に、少し良いか?」 カイ「はい?」 ライナス「ん?」
氷牙「今、考えられる限りで厳しい訓練を思い浮かべてみろ」
カイ「…………」 ライナス「…………」
二人は今までに自分達が耐え抜いてきた厳しい修行を思い出していた。
氷牙は二人の思考を読心した。
氷牙「考えたか?」
時間にして一分。
「「…………」」 黙って頷く二人。 きっと辛かったのだろう。
氷牙「"そんな物は天国だ"」 素晴らしく素敵な笑顔で言い放った。
………………
ダッ!!
突然走り出すカイとライナス!
氷牙「ふ」 ピチュー「クスッ」 カービィ「ふふん」
「「「逃がすかぁぁぁぁぁぁ!?」」」 目を光らせながら叫んだ。
氷牙「秘技!畳乱れ返し!!」 ババァンッ!!
魔法具・別荘内の修行場の一つ。畳道場の畳を左掌で叩くと、一直線に ライナス達に向かって畳みが宙を舞った。
ライナス「くっ!ならば!?」 畳を蹴って道場の入り口にとんだ。
因みにカイは……
カイ「へ?なんだ?いやぁぁぁぁ!?食われるーーー!?なんかでかい口に吸われ…」
ゴックン! 畳避ける時にカービィの吸い込みで食われた。
流石に空中では踏ん張れなかったようだ。 カービィの隠密能力が高かったのも一つだろう。
ヴィータ「ラケーテンハンマー!!」 入り口に先回りしていたヴィータがグラーフアイゼンでライナスを叩き落とした。
ガンッ!!
ライナス「ぐえっ!?(ば、かな…)」
ヴィータの一撃で意識を失ったライナスだった。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.64 ) |
- 日時: 2009/06/21 09:32:41
- 名前: カイナ
- 一方カイはカービィに吸い込まれた後はもう真っ暗な空間にいるとしか分からず、ほぼ諦めたように座り込んでいた。そしてふっと呟く。
カイ「……あれが天国、か……まあ、当然だな……」
カイは一つため息をつく。確かに自分がやってきた訓練なんてあれに比べれば天国のようなものだ。肉体的ではなく、精神的な意味で。 カイが記憶の奥底に封じ込めてきたあの出来事。自分の中のマナが暴走し、自分自身を抑えきれずに闇のマナが作り出した、妖刀という表現がもっとも正しいあの武器、あれで仲間であり剣の師、そして恩人である存在―クラトス・アウリオンを危なく殺しかけ、さらに仲間の多くに幸い死者は出なかったものの重軽傷の怪我人を多く出してしまったあの事件。それは仲間を守る事を第一に考え、己の信念としてきたカイにとって精神的に大きな傷を作っていた。 それをカイは目を瞑って思い出しており、また呟く。
カイ「あれから俺は仲間を守るため強くなるって誓った……そのためになら、たとえぶっ壊れてでも強くなる……そう決めた」
そこまで言うとカイは目を開く。その目は既に決意を秘めた真っ直ぐなものになっていた。 そしてカイは決意を自分に示すように口を開く。
カイ「あれに比べりゃ怖いものなんかねえ……地獄ならとうの昔に見た!!!」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.65 ) |
- 日時: 2009/06/21 12:27:22
- 名前: 孝
- 他の者達から隔離された場所に連れてこられたカイ。
カービィの口から出されたカイに突きつけられた修行…それは。
氷牙「まず、お前は自分の闇を根本から自覚しろ爪先から頭の芯まで、骨の髄までな?」
パチンッと指を鳴らした途端。
カイの中の闇が暴れ狂う。
カイ「ぐっ!?があああああああああ!!ああ!?グアッ?!があああああああああ!?」
獣の様な雄叫びを上げながらもがくカイ。 自分の胸倉を掴み、床を抉るほどの力で握り、瞳の理性が薄れ、今にも誰かに襲いかからんとする。
よく見ると、体のいたる場所が裂傷を起こし、血が流れ、瞳からも血涙が流れ落ちている。
カイ「があああああああああ!!グルル!!グルアアアアアアアッ!?」
氷牙「チェーンバインド」 鎖がカイの両手両足を封じ、動きを止めるが…抜け出そうと暴れている。
氷牙「今のお前は闇を恐れている。それが、今のお前だ、獣の様に暴れ狂うだけの悪素。それを自覚し、自分の物にしろ…尤も、今のお前には聞こえては居ないはずだが…本能では理解しているだろうしな…安心しろ、この部屋に居る限り、傷はすぐ治る。」
があああああああああっ!!!!!
氷牙が部屋を出て、部屋の前で胡座をかき、腕を組みながら扉に背を預ける。
氷牙「取り敢えず…最低2日はあのままだな…その後療養してから更に奥深くに眠っている闇を引っ張り出して……ぶつぶつ」
これからのカイの修行内容を模索していく氷牙だった
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.66 ) |
- 日時: 2009/06/21 17:11:55
- 名前: ていと
- ライナスは血にまみれていた。
目の前にいるのは、血まみれになった二人の人間。 一人は・・・忍者だろうか、もう死んでいる。それでもまだ握っている刀には、絶望が垣間見える。 そして・・・、もう一人は、ピンクの髪の少女。あれほど、自分に親しくしてくれた、自分より、ほど遠い、光の少女―――
ライナス「アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!」
ライナスは、絶叫して目を覚ました。汗が止まらない。
ライナス「(くそ・・・。久しぶりに見た・・・。俺は・・・どうしても、闇から逃げられないのか?永遠に・・・くそ・・・)」
だが。
ライナス「(・・・違う。違うだろ、そうじゃねェだろォが!!俺は、どんなに闇に堕ちてもかまわない、だから、あいつらを光のままで守る、そう誓ったんだろォが!!ふざけてんじゃねェぞ、あいつらは俺が・・・!!!)」
ライナスの目が、変わり始める。
ライナス「ハ、ハハハ・・・。いいだろう、やってやろうじゃねえか。どんな人間だろォが、ぶち殺す。どんな試練だろォが、やり遂げる。どんな出来事も、否定する!!!」
すべては、二人を、守りたいが為に。
ライナス「強くなってやる・・・!!!どこまでも、闇に堕ちてやろォじゃねえか!!!」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.67 ) |
- 日時: 2009/06/21 17:34:25
- 名前: 孝
- ピチュー「正解♪」
ライナス「……もう突っ込む気にもなれねぇよ」
ここの実力ある者達は気付いたら背後にいた。なんてのはざらなので諦めた。
ライナス「で?何が正解なんだ?」 意味が分からないとピチューに問い掛けるライナス。
ピチュー「ん。前にね氷牙の旦那や鏡夜の旦那に聞いたことがあるんだけど、大抵闇に堕ちた奴は強くなれないから駄目駄目だって聞いてたんでね?」 ライナス「は?!な、なら!なんで闇に堕とす様な真似を!?俺には闇に堕ちるしか強くなる方法はねぇんだ!」
ピチュー「話は最後まで聞こうよ?大抵闇に堕ちた奴は中途半端なんだよ」 ライナス「中途、半端?」 闇に堕ちるのが中途半端。 闇に堕ちた者は大概が強大な力を手に入れていた話しか聞かない。 変わりにハイリスクを負うくらいしか聞かないからだ。
ピチュー「うん。闇に堕ちた奴らは大概が闇に身を委ねる様なものだから、自分が強くなったんじゃなくて、内面の闇が体を支配しただけなんだよ。」 ライナス「……つまり、闇に堕ちたのはただの別人…と言うわけか?」 ピチュー「まあ、そんなとこだね。だから、中途半端なんだよ。本当に闇に堕ちるって言うのは、"闇に支配される"ではなく、"闇を支配する"って事なんだ。闇は表裏一体、"闇は自分、自分は闇"。"闇有る所に我有り、我有る所に闇有り"。が正しい闇の力。ライナス、君はまだ闇の片鱗しか知らないんだよ?君に与えられた二つのデバイス。あれは、まだ完全でない君を完全にする為の補助として与えられたアームド・ユニゾン・デバイス。なんの為に、彼らに人格があって、武器として、融合騎として存在するか…それを考えてみたら?……それが分かった時…君は大きな一歩を踏み出せる」
ライナス「…大きな…一歩」 ピチュー「……ま、今日はゆっくり休みなよ?」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.68 ) |
- 日時: 2009/06/21 17:39:20
- 名前: ていと
- え〜っと、質問。
ライナスに与えられた武器を、ライナスの精神と同調させることにしてもいいでしょうか?
要するに、ライナスにしか聞こえないし、ライナスの二重人格みたいなものです。
ここまでしか譲れません・・・(泣)
申し訳ありません、しかしこれでよろしいでしょうか?
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.69 ) |
- 日時: 2009/06/21 17:58:55
- 名前: ていと
- あと、その二重人格は俺が決めてもよろしいですか?
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.70 ) |
- 日時: 2009/06/21 19:42:00
- 名前: 孝
- ……………引き下がるつもりもない!!
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.71 ) |
- 日時: 2009/06/21 22:01:30
- 名前: ミクトラン二世
- ピチュー「あ、それにライナス」
ライナス「なんだよ」 ピチュー「さっきカービィさんが君のためにトレーニング表作ってくれたんだけど見る?」 ライナス「ああ、見せろ」 そう言ってライナスはピチューから一枚の紙切れを受け取り見る。 ライナス「・・・・・・・オイ」 ピチュー「ん〜〜?」 ライナス「・・・・・なんだよこのアナゴさん100人組み手ってのは・・・」 ピチュー「ああ、それはね・・・」
「ブルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 ルイギ「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・・・・・・・」
途端、遠くから謎の雄たけびとルイギの悲鳴が木霊した。 ピチュー「ああいう意味♪(笑)」 ライナス「・・・・・(汗)」 ピチュー「ちなみにルイギさんも修行に強制的に参加させる気だから♪あとシェリーちゃんとテンバ君も♪」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.72 ) |
- 日時: 2009/06/21 22:07:17
- 名前: カイナ
- あの〜、カイは己の闇と戦ってて、アナゴ相手にしたら間違いなく死にますよ……。できれば訂正を要求します。カイの部分をルイギかなんかに直すくらいでいいんで。でもこっちに今ルイギいたっけ?……流れ上はいてもおかしくないはずだけど……。
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