Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.95 ) |
- 日時: 2009/06/29 19:33:10
- 名前: 孝
- チッ…チッ…チッ…チッ…
カイ「う……うぅ…ん?」 氷牙「お?目が覚めたか?」 カイ「氷、牙…さん?……ここは?」
カイは見知らぬ部屋のベッドで寝かされていた。
氷牙「お前は修行の"第一段階を修めた"途端に気絶したんだ。覚えてないのか?」 カイ「は、はぁ?………え?今、なんて?」
氷牙「……ふっ…カイ!」 カイ「は、はい!」
カイは慌ててベッドの上で正座する。
氷牙「修行第一段階は今をもって終了とする、明日より第二段階に入る!覚悟はいいか!?」
カイ「あ……はい」 氷牙「声が小さい!!」 カイ「はい!」 氷牙「もっとでかい声で!腹から声を出せ!」 カイ「はい!!!氷牙師匠!!」
氷牙「ふ……いい返事だ。今日はゆっくり休め」
カイ「………はい。お休みなさい。」 氷牙「あぁ、お休み」
廊下
氷牙「ライナスの方はどうだ?」 ピチュー「まだだよ。予定より時間が掛かってる」 ヴィータ「多分、まだ何か掴み切れてないんだろうな…」
氷牙「ふ〜む…」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.96 ) |
- 日時: 2009/06/30 00:19:28
- 名前: ていと
- 再び夢の中。
ライナス「さて、と・・・。んじゃ、よろしく頼むわァ」
ライナス?「ハイハイ。んじゃ、構えろよ」
二人の死神が、武器を構える。
ライナス「血を纏いやがれ・・・!二天・黒夜ァッ!!」
ライナスが武器の力を解放する。 その隙に、もう一人のライナスは、すばやく肉薄する。
ガィン!!
ライナス「チッ!!」
ライナス?「ほォ〜・・・。動き、良くなってるじゃねえか」
ライナス「ピチューに散々しごかれたから、なァッ!!」
武器が、激突する。
ライナス?「ハハハ、オイ、楽しくねェか!?いま、最高に俺は楽しい!!これだけ強いやつと、久しぶりに戦えるんだからよォ!!」
ライナス「ああ、あのときは弱いやつばっかだったからなァ!!殺しても、そこまでやりがい感じなかっただろ!?」
ライナス二人「「ハハハハハハハッ!!」」
笑い声と同時に、武器がぶつかり合う音が響く。
それは、十分ほど続く・・・。
ライナス「ハァ・・・ハァ・・・」
ライナス?「なんだよ、もう息切れかァ?くそ、楽しい時間ッつうのは何で永遠じゃねえんだろうな」
ライナス「ハハ・・・まったくだよなァ・・・」
ライナス?「んじゃ、これで終わりにしようぜ・・・もう一人の俺」
ライナス「ああ・・・」
構える。
ライナス二人「「斬刑に処す・・・月影!!!」」
神速の斬撃がぶつかり合う。 そして。
ライナス二人「「チェックメイトだ」」
ライナスは相手に銃を突きつけ、相手はライナスに短剣を突きつけていた。
ライナス?「ハハハッ・・・!合格だ。いいぜ、お前を手伝ってやるよ・・・。気が向いたら、な」
ライナス「そうかい・・・。そりゃ、ありがたいことで・・・」
ライナスは、あまりの疲労感に、倒れた。
ライナス?「ご苦労さん」
本当の自分の、滅多にない優しい声を聞きながら。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.97 ) |
- 日時: 2009/06/30 00:50:06
- 名前: 孝
- チッ…チッ…チッ…チッ…
氷牙「(ピクッ)ん?ライナスの質が変わった…」 ピチュー「と、言うことは…」 氷牙「ああ、ライナスも課題クリアだな」 ヴィータ「カイより半日遅れか…予想より大分遅かったな」
氷牙「ま、何とかなる範囲の遅れだ。今日はライナスも休ませて、明日からカイ共々、第二段階に進ませるか…」
ピチュー「第二段階…内なる闇を解放して、どれだけ意識を保っていられるか」 ヴィータ「少し気を抜けばバーサーカーと化す危険な修行だったな」 氷牙「あぁ…ま、暴走したら俺達がそれ以上の力で屈伏させるだけだがな?」 ピチュー「第一段階を終了させるのに2日所か一週間かけちゃったから、そう簡単にはクリア出来ない課題だね?」 ヴィータ「ひと月以内にクリア出来れば上出来じゃねぇのか?」 氷牙「う〜む…気合いで三週間でクリアさせてみるか?」 ピチュー「いや、死んじゃいますよ?」 氷牙「…………だな。しゃぁねぇ、ひと月で物にさせるか…ふふふ、カイ、ライナス…本当の地獄は明日からだぜ?精々ゆっくり休みな」 ピチュー「あはは…明日が待ち遠しいなぁ」 ヴィータ「そうだな(ま、取りあえず…ご愁傷様)」 心の中でカイとライナスに合掌するヴィータだった。
その頃二人は
『ゾクッ』
ガバッとベッドから飛び起きたカイとライナス。
『な、なんだ!?今の悪寒は!?』 別々の部屋でシンクロした二人だった。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.98 ) |
- 日時: 2009/06/30 07:33:04
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- ルイギ「…俺の[キメラ・ボディ]は、主に魔物やら獣など動植物系が多い。逆にシェリーは、金属部分も有している分金属の攻撃力・防御力も加わってその種類は俺よか多い。」
テンバ「ふむふむ…」 シェリー「…うん…」
ルイギ「そこで、[金属部分を有した動植物になる]イメージ・トレーニングをやってみようと思う…。かなり難しいかもだが、頑張れるか?」
シェリー「…やってみる…」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.99 ) |
- 日時: 2009/07/02 16:16:17
- 名前: ミクトラン二世
- あっるぇ〜〜?確かピチューはルイギのところに向かったはず・・・・
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.100 ) |
- 日時: 2009/07/05 16:19:41
- 名前: ていと
- ライナスがピチューを引き止めて頼んだか、
ルイギと一緒に特訓したかだと。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.101 ) |
- 日時: 2009/07/09 17:55:26
- 名前: カイナ
- カイ「ふぅ……」
カイはベッドの上で寝転んで一つ息を吐く。自分は確かに自分の闇である存在―獄龍を受け入れた。そのためかは分からないが自分の中にある力が前よりも自覚でき、なんというか、力が湧いてくる。しかし闇のマナ自体を操ろうとしても中々上手くいかなかった。
カイ「……まだまだって訳か……こりゃ、さらに地獄を見そうだな」
カイはくすくすと不敵な笑みを浮かべながらそう呟き、続ける。
カイ「まあいい。この痛みが強くなるための代価ってんなら、受けてやろうじゃねえか……その分だけ俺は強くなってやる」
カイは真剣な目でただ前を見てそう呟き、それから出来る限り疲れを取っておこうと目を瞑り、また眠り始めた。
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.102 ) |
- 日時: 2009/07/10 22:10:45
- 名前: ていと
- ライナス「・・・くそ、気が向いたら・・・か」
ぜんぜん、彼は本当の闇の力を使えない。彼は、もう一人の自分の気まぐれに軽くあきれていた。
ライナス「ち・・・しかし、気づかなかった。いつの間に、俺は偽者になった?・・・くそ、さっぱりだな・・・」
本当の自分は・・・どんな思いで、今までの自分を見ていたのだろうか?
ライナス「・・・・・・」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.103 ) |
- 日時: 2009/07/14 18:36:05
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 一方、魍魎界エリアのガジャラ達の方では………
ガジャラ「おいおい、すんげー成長ぶりだな?このカオス・クリスタルは…まるで[木]だぜ…シャハハ。」
ガジャラが見上げているのは、樹木の形に成長したC・クリスタルであった。いくつかの枝も出ており、まさしく[木]そのものである。
サイゾウ「…これ程の成長ぶりは俺でも初めて見るものだ…。それだけ、この地一帯に流れた血や封じられた怨根が凄まじかったのだろう…だが、これでこの地に眠る死者達は…」 ガジャラ「[黄泉帰り]するって事か?…だがどうやって…」 サイゾウ「見ろ。C・クリスタルの枝を…、すでに一つ[実]が生っているだろう…?[カオス・シード]と言って、これの中にCクリスタルの根づいた地に眠る死者の情報が注がれ、やがて熟し切って地面に落ちたら…中から生前の姿でこの世に黄泉帰る…」
ガジャラ「…説明の途中悪いが、すでに[実]の数が四つになってるぜ…!?」 サイゾウ「ふむ…、つまりこの四つには…その残虐さにて[魔王]と恐れられし者とその配下三名の情報が注がれている。…この分だと、あと数分で熟し切るな…。」 ガジャラ「シャハハハハハハッ!!魍魎界で恐れられた過去の[武将]ども!今再びこの世で、暴れまくろうぜっ!?シャハハハハハァッ♪」
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Re: スマブラIMPACTO! 四の書 ( No.104 ) |
- 日時: 2009/07/17 21:02:33
- 名前: ていと
- 一人の少年が、たたずんでいた。
そこは、本来ならどこにも無いはずの場所。 しかし、そこに時計台はある。 その前に、たたずむ一人の少年。
・・・そう、ここは現実ではない。 とある少年の、夢の中だ。
ライナス?「・・・・・・」
ライナスとは違う、しかしほぼ同じ存在。 見分けるには、目を見ればいい。 彼の右目は、黒い。
ライナス?「(この夢の中に来てから、どんなに経ったんだろうねェ・・・)」
もはやわからなくなっている。 夢の中は、時間がさっぱり解らない。 たった一年かもしれないし、十年ぐらいかもしれない。
ライナス?「もうすぐ、ここから出るのか・・・。なんつーか、実感がわかねェ・・・」
しかし、彼の手は震えている。 武者震いだ。
ライナス?「ク・・・クククク・・・」
彼はただ、笑い続ける。
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