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異世界大戦記〜その3〜
日時: 2009/08/21 22:21:14
名前: カイナ

カイナ「後一つで過去ログ送りになるのに次がないのは流石にやばいと思ったので真に勝手ながら僕がスレッドを出させてもらいます」

カイ「少し本格的になってきたネクロス・グループとの戦い」
カノンノ「一体この大会はどうなってしまうのか?」

カイナ「それでは、[異世界大戦記〜その3〜]」

カイ・カノンノ「「スタート!!!」」
カイナ「台詞取られた……」

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Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.88 )
日時: 2009/09/18 02:12:46
名前: 孝(たか)

氷牙「(いや、今はそんなことより…)エヴァは人形遣いのスキルで奴の動きを制限しろ!茶々丸は攪乱だけでいい、楓、数に物を言わせろ!」


エヴァ「いいだろう」

茶々丸「了解しました」

楓「あいあい。」


同時に、茶々丸の砲撃で攪乱し、エヴァが魔力の糸でヨミを拘束、16人に分身した楓が休む間もなく攻撃を仕掛ける。


氷牙「ミラージュ、ツインダガーモード。」

[ツインフォーム…ダガーモード]

一丁の銃だったクロスミラージュ・アナザーが二挺に増え、魔力の刃を発生させ、ダガー形態となる。


氷牙「行くぞ楓!」

楓「あいあい!」

ミラージュ・ダガーを逆手に持った氷牙と、純手に持った名刀・影紫と、逆手に持った苦無を構える楓。

氷牙「朧十字…」

楓「散華の太刀!」

桜吹雪の如く散るように朧十字を放つ二人。


ヨミ「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!!?」

胸を裂かれ、紫色の、心臓と融合しかけている核鉄が露呈した。


氷牙「最終武装(ラストアーマメント)!突撃剣の武装錬金!アルフィリアス!」

己が内に納められた黒き核鉄を解き放ち、左腕と融合した突進に特化した剣・アルフィリアス。


氷牙「ハァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアッ!分!解!」

一気にヨミに突っ込み、ヨミの胸を貫く!


胸に触れた途端、紫の核鉄が粒子になって消滅。

しかし、紫核鉄に食い破られた心臓は半分も残ってはいない。

ヨミ「ギャアアアアアアアアアアアアアアアッ!?」

苦痛に悶え始めるヨミ、その姿は既にヴィクターではない。


氷牙「(間に合え!?)事象断絶!」

アルフィリアスを抜き取り、右腕を突き立てる氷牙。


事象断絶
氷牙の最高位の回復…否、"究極の再生魔法"

事象…観察できる形をとって現われる事柄。
断絶…長く続いていた物事が絶える事、関係や繋がりを断ち切る事。

つまり、それまでに起こった事を、全て無かった事にする。

リセット。

それこそが究極にして、回復…再生の真理。


ヨミの心臓が瞬く間に再生していき、胸の傷も全て消えていった。


ヨミ「か…あ…」

ドシャ…


氷牙「……(ふぅ…ま、こんなもんだろう…ゾクッ!?)エヴァ!茶々丸!楓!離れろ!!!!」

ババババッ

四人一斉にその場を離れる。


ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォンッ!!!!


スタッ! ザッ!


離れた位置で着地する四人。


土煙が立ち込め、ヨミのまわりが見えない。


氷牙「この…魔力は…」

氷牙は既視感を覚える。

自分はこの魔力を知っている。

否、忘れたくても忘れられない。

自分の故郷を、友を、両親を…その手にかけた忌々しい己が暴走の原因。


ネクロスの降臨祭


フェイロン「社長…」

ガルゼム「御到着の様だ」


氷牙「ふ…ふははは…」


エヴァ「?氷牙…?」

茶々丸「氷牙さん?」

楓「氷牙殿?」

氷牙の只ならぬ殺気に満ちた笑い声に、寒気を覚えながら氷牙に声をかける従者たち。


氷牙「アハハハハハハハハハハハハハハハッ!!?!?!?そうか!!!やはりそうなのか!!!!!お前が!!!お前がネクロス・グループの首領か!!!古の邪神!!!ネクロス・マスク!!!!!!!!!!!!やっと…やっと見つけたぞ!!!?この2400年間探し続けた我が憎き邪神よ!!!!!」


ネクロス「……???貴様は…誰だ?」


ネクロスはヨミを抱き抱え、声のする方…氷牙を見ながらそう答えた。



氷牙「!!?!?……誰だ…だと? 忘れたと言うのか…貴様が犯した許されざる罪を!! 2400年前の悲劇を!!?!?!?!? そうか…所詮は邪神…己が犯した罪など、覚える気もないか…」


ネクロス「2400年前…よもや…アンヴィレントの…」

氷牙「……そうだ!!!我が名は氷牙!!!氷牙・アンヴィレント!!今は失われし都…アルハザードの生き残り!!!!貴様を葬る為に、生きてきた!? 技を磨き、いつか…いつか貴様に復讐する為に!?」


ネクロス「………」
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.89 )
日時: 2009/09/18 12:40:20
名前: 忠タロウ+その他の皆様

ネクロス「(そうか…。極氷魔王神…確か我を封印した初代四聖獣騎士の一人が、魔族にして氷竜王だった…。あ奴の築いた国の地下に封じられていたが…、そうか。あの時の少年か…。)」

当時の事を思い出しつつ、ヨミをフェイロン達のところに運ぶネクロス。

フェイロン「…ヨミ、しっかりしろ!?」
スティル「…はは、社長…この状況マジでやばいっすよ…?」
ネクロス「(分かっている。だが、我は…ここで死ぬ訳にはいかん…。理想の世界を創る為に…)…あの時は、我が力を利用しようという輩が我を目覚めさせようとした…」

氷牙「…ああ…、そして当時まだ幼かった俺はそいつらの…[邪神の降臨祭]に捧げられる生贄の一人となってしまった…!!」

ネクロス「だが、その当時の奴等は我が手であの世に送った…。それでも、殆どは我に魔力を吸い取られて半死半生では済まされぬ有様だったが…。」

ヨミをフェイロンに預け、氷牙の方に振り向いて歩みを進めるネクロス。

ネクロス「…その時の、唯一の生き残りが…我が別次元の世界へ移動する直前に暴走した蒼い髪の少年が、貴様とは…。確かに、父親の面影があるな…?」
氷牙「…親父を、知ってるのか…!!」
ネクロス「…ああ、あ奴は初代四聖獣騎士の一人[白虎の拳士]だった。我を含めた[古の三邪神]とは、互角の死合いを繰り広げた事がある…。」





勇輝「…え…!?」
修治「な…ぬ…!?」
章悟「…まさか、氷牙さんの父親が…!?」
絵美里「勇輝のお父さんと同じ…、四聖獣騎士だったのぉ〜!?」

デモンベイン『…そう言えば、確かに皇牙は魔族ではあったが初代[四聖獣騎士]の一人であった。正義とは仲間であり、無二の親友でもあった…。』
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.90 )
日時: 2009/09/18 23:55:37
名前: カイナ

レオ「ふ〜ん……全く話にゃついていけないが、とりあえずあの黒い仮面の男が相手の大将って事でいいんだよな?」
勇輝「あ、はい」

レオはネクロスを見据えながら尋ねるように言い、勇輝はその言葉にこくんと頷く。それを見ると共にレオはくっくと笑いながら続けた。

レオ「あの人強いな。それにあの……」
章悟「氷牙さんですか?」
レオ「あ、ああ、そうそう」

レオはネクロスの次に氷牙を見るが、レオは彼の名前を知らず詰まってしまい、章悟が助け舟を出すとこくこくと頷いた。

レオ「とにかく、俺は氷牙さんに相手の大将を任せた方がいいと思うが……どうだ?」
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.91 )
日時: 2009/09/19 22:37:24
名前: 孝(たか)

氷牙「何…だと? 父上が…父上が四聖獣騎士の白虎だと!?そんな事実は聞いた事がないぞ!!」

ネクロス「奴とは幾度か剣を交えた。奴は多くを語ろうとはしない寡黙な者である事は簡単に察した。だが、情に厚く、また、魔族にしては心が澄み過ぎていた程に…だが、それ故に、お前に殺されたのであろう。」

氷牙「……貴様…貴様がそれを口にするか!? 原因を作ったのは貴様であろう!!俺に罪がない訳ではないが!貴様にも!罪がない訳ではあるまい!?」

ネクロス「確かに…だが、我を復活させた者達は既に存在していない」

氷牙「あぁ、貴様が葬ったからな…だが、それで貴様の罪が消えた訳ではない! 貴様が…貴様さえ復活しなければ…父上も…母上も…そして…何よりも…弟を失う事はなかった!?」



鏡夜「…え?」

刹那「鏡夜さん?どうかしましたか?」

いつの間にか合流していた刹那が問う。


鏡夜「あ、いや…氷牙に弟が居たなんて初耳だったから…」

刹那「すると…鏡夜さんにも、話してなかった事になるんですね?」



氷牙「本来なら…生き残りは俺と弟…龍牙の二人の筈だった。だが…貴様が復活した余波で、次元が歪み、遥か未来の彼方から…闇の書…夜天の書も影響を受けた。」


りりなの勢「夜天の書!?」

はやて「で、でも!夜天の書はアルハザードで…!?」

氷牙「そう。俺も、今から1000年前に知った。まさか、あの闇の書が、アルハザード…俺の故郷で作られた物で、将来、俺と鏡夜でデバイスとして改修したもの…だが、それは何者かに奪われ、闇の書として使われた。その一人目の犠牲者が…俺の弟だった。」


一同「……」

氷牙「元を正せば俺達があれをデバイスに改修したのも原因の一つだが…ネクロス…貴様が復活したせいで、あり得ない事が起こった。夜天の書の闇の時代の最初の犠牲者が、あの時代から更に1400年も前の人物だったという事…」

ネクロス「(よもや、我の復活がそこまでの…)」

氷牙「弟の…龍牙の仇だ!?ネクロス!!!」


アルフィリアスを解除し、ルミナスアークに武装変更。


氷牙「喰らえ!!ダイヤモンド・パニッシャー!!!!!」


ルミナスアークに氷結魔法・ダイヤモンドダストを吸収し、光速で突進する突貫攻撃。
方向転換もできるので、命中率も高い。


ちなみに、ルミナスアークの特性は、属性魔法を付与することで、さまざまな能力を得るだ。たとえば…

火属性・切った場所に炎が発生。相手を再生不能にする。

水属性・癒しの槍。対象に突き刺すことで対象を回復させるため、殺傷力は皆無。

氷属性・切った場所から凍りつき、衝撃を与えると粉々に破壊する。一振りするごとに、氷の矢を速度に応じて複数放つ。

闇属性・倒した相手をアンデットに変え、従僕化する。

光属性・触れたが最後、一瞬で消滅する破滅の槍。

風属性・通常の20倍の速度で行動できる。ただし、鍛えていない一般人が使えば9割方喪に伏す(死)程危険。一振りでソニックブームを巻き起こす。

地・自然属性・大地の恩恵を受けることができ、オートガードしてくれる。防御力は中位レベルと少々高め。

星属性・殺傷力超の流星を十単位で放つ。貫通能力も絶大だ。

雷属性・風、光の両属性と同じ効果を秘めているが、光属性より威力はやや低く、風よりもやや遅い(それでも通常の10倍)。

通常時…武藤カズキのサンライトハート+(黒い核鉄版の事)と同じエネルギー内蔵型の大槍。


ネクロス「…ムンッ!!!」

めこっ!!!!


ネクロスは魔力を纏わせた拳を振り下ろし、ルミナスアークを殴り、地面を陥没させた。


氷牙「クッ…つぇい!!」

叩きつけられたルミナスアークを握り、無理矢理袈裟がけにネクロスに向けて切り上げる。


ネクロス「む!? ダークネス・ウェポン・ソード」


ガキィィィィィンッ


氷牙「ちっ!?」

ネクロス「(くっ!?素の状態でこれ程の威力を…カースド・ウェポンだったならば粉々に弾け飛んでいた!?)」


ダークネス・ウェポン・ソードが一撃で刃零れしたことから、氷牙の実力が窺える。


氷牙「武装錬金!魔剣の武装錬金・エクスカリバー!」

剣と槍の二刀流。

ルイズ「あれは!」

タバサ「ガンダールヴの構え…」


聖剣エクスカリバー 別名(カリバーン)

・デュランダル
・ジュワユーズ(実在するかも)
・天之尾羽張
・天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ・草薙の剣。実在する)
・ラハイヤン ワッハーブ王国からサウジアラビアまで歴代の王が継承する剣で現在のサウジアラビアの国宝になっている。実在する。

などに並ぶ聖剣の代名詞。
一説には、魔剣だったという話もある。
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.92 )
日時: 2009/09/20 09:41:44
名前: 忠タロウ+その他の皆様

ネクロス「…さすがだ…。あの時の少年がここまで…ならば、四聖獣騎士達の前に貴様の相手をしてやろうぞ!?ネビロム・ウェポンズ=サウザンズ・ソード!!そして、集約!!」

瞬時にダークネス・ウェポンズよりも魔力密度が高く、より禍々しい千本の剣を生成し、それを一本に集約したものを握るネクロス・マスク。

ネクロス「さあ…心してかかるが良い!!?極氷魔王神、氷牙よ!!!」





スミヨシ「…さて、こちらはどうする?」
ガルゼム「…こちらで戦えるのは私とフェイロン…、ヨミはもうじき目覚めるとして計三人…。かなり厳しいが…」

フェイロン「せめて、社長の負担を少しでも軽くする為に…四聖獣騎士達…、私達が相手をしてやる!!」

勇輝「…分かりました…!!」
章悟「負けても…、恨みっこ無しだ…!!」

テンバ「皆はんすでに、わてが出した薬で体力・魔力共に完全回復や〜♪出血大サービスで、いくらでも持ってけドロボーや!!?」
ルイギ「半ばヤケクソに聞こえるが…?」
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.93 )
日時: 2009/09/20 19:24:25
名前: カイナ

レオ「さーってと、俺も運動してえし。勇輝達に加勢させてもらうが……構わないな?」

レオは剣を肩に担いで勇輝達の横に立ち、次に好戦的な笑みを浮かべてフェイロン達に剣を向ける。

フェイロン「ふん……」
レオ「勝手に肯定と受け止めさせてもらうぜ。悪く思うなよ」

フェイロンはその言葉に何も返さずに短刀を構え、レオは少し笑ってそう言うと剣を構えた。
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.94 )
日時: 2009/09/20 21:06:52
名前: 忠タロウ+その他の皆様

ブォオンッ!!!

瞬間、フェイロンは分身したかの様に増え始めた。

レオ「…分身…いや、違う…!!幻術の類か…。」
フェイロン「これでも、もといた世界では[イマジン・キリンガー]と呼ばれていたのだ…。いつ自分が死ぬかも知れぬ中、そんな私が今ここにいるのは…社長との出会いがきっかけだ…!!あの方を死なせる訳にはいかないのでね!?」

大勢のフェイロンが、勇輝達に襲い掛かる。
すぐさまレオは剣を振るうが、彼が斬ったのは幻影だった。

メリオル「はあっ!!!」

メリオルも風刃を放つも、命中したのは全て幻影。

勇輝「気を付けて下さい…!!フェイロンの作る幻術は…」
フェイロン「種明かしは困るな?」
勇輝「うわっ!?」

いきなり目の前に現れた事に驚く勇輝。すぐにデモンベインで攻撃するも、それもまた幻影だった。
デモ『…むうう、完全に呑まれてるな…!!』
章悟「…くそ…っ、さすがに厄介だな…![実体のある幻覚]と[そうでない幻覚]の区別がつけられない…。」
絵美里「…ん〜〜、もうっ!?きりがないよ!!旋空刃・旋風!!!」

絵美里は[白虎の牙]を振り回し、複数の竜巻を創り出してぶつけるも命中したのは全て幻影である。

ライ「うおっと!?」

ガギイッ!!

ライが短刀の刃を防ぎ、カウンターを仕掛けるもそれは[実体のある幻影]だった。

アルフ「ううっ…、まるでカイさんの影分身みたいだ…!!」
カイ「…まあ、俺のとは異なるトコがあるがな…?」

ガルゼム「まだ私もいる事を忘れるないでもらおう…!!」

そこにガルゼムが割り込んで来た。その両手に握るのは、魔剣ソウル・イーターと邪剣・ファフニールである。

ゼロス「ちょっ…、それって俺らんトコの世界の魔武具じゃねえの!!?」

ガルゼム「これは昔、私が造ったレプリカだ。本物程とまではいかんが…その威力、特と見てもらおう!!」
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.95 )
日時: 2009/09/20 21:23:44
名前: カイナ

カイ「だったらあのフェイロンとかいうやつの幻影は……」
しいな「アタシ達に任せな!!!」

カイとしいなは隣同士に立って印を組む。すると二人の姿が次々と増えていった。

カイ・しいな「「忍法・多重影分身!!!」」

カイとしいなは分身と共にフェイロンとその幻影に突っ込んでいく。とはいえそれでも精々半分を止められるくらいだろう。ゼロスはそれを一瞥した後カノンノに言った。

ゼロス「はいはいカノンノちゃん、機嫌治そうね」
カノンノ「何の事?」

そう言うカノンノは見て分かるくらいにむくれており、ゼロスは苦笑を浮かべながら続ける。

ゼロス「今はちゃんと戦う、カイ君に甘えるのはその後ね」
カノンノ「……は〜い」

ゼロスの言葉にカノンノはそう返しながらセブンスサマーを構え、ゼロスも剣を構えてガルゼムと対峙した。

ゼロス「さぁーってと、魔武器の厄介さは分かってるし……本気で行かせてもらうぜ」

そう言うと共にゼロスの胸に埋め込まれている輝石が光だし、ゼロスの背中に光の羽根が現れた。
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.96 )
日時: 2009/09/20 21:41:31
名前: 忠タロウ+その他の皆様

ガルゼム「…それが神の子―[神子]と呼ばれし者達の能力か…。だが、それへの対策もちゃんと用意している…!![堕天の鎖]!!」

ガルゼムは懐からヨミのと同じ水晶玉を取り出し、その中から複数の紫色の鎖を呼び出してゼロスを縛る。

ゼロス「げげっ!?俺様、そうゆう趣味はないんだけど〜!?」
ガルゼム「これで、貴様の能力は封じられた。聖なる者に宿る力は、私が作ったこの鎖の邪気により封じられる…。」

すると、確かにゼロスの背中の光の翼がみるみるうちに粒子と化し、霧散した。

ゼロス「うっそ〜ん…!?」
ガルゼム「加えて、相手の動きも封じる事も可能だ。…まあ、属性魔王神達の作ったものとは遥かに劣るが…」
Re: 異世界大戦記〜その3〜 ( No.97 )
日時: 2009/09/21 00:28:03
名前:

鏡夜「………いい加減にしなよ…」


ゾクッ!?


氷牙とネクロスが決闘中に、六幹部と勇輝達が戦いはじめ、鏡夜は何故かその場を全く動く事なくフェイロンやカイ達の流れ弾を澄まし顔で回避していた。

だが…突如として鏡夜の低い声が響き…強烈な殺気が充満した。



鏡夜「……今は氷牙の人生最大の戦いなんだ…君達の下らないイザコザで、邪魔されちゃ困るんだ。……それでも、君達が氷牙の邪魔になるようなら…」

チャキ………

鏡夜「僕が君達を殺すよ……?」


鏡夜は瞬時に愛染&凱亜を構えると、ただでさえ強烈な殺気が、さらに濃度を増した。


フェイロン「(な、なんだ…なんなんだ、この殺気は…い、息が出来ない…)」

気丈にも立とうとするが、足が竦み、気付いた時には体を震わせながら座り込んでいた。


ガルゼム「(これ程までの殺気……社長ですら出した事がない…駄目だ…こやつを本気にしてはならない)……く…ぬぅ…」

ガルゼムも片膝をつき、手に持った武器も収めた。
言うとおりにするという意思表示だろうか?
それとも、鏡夜には勝てないと悟りを開いたのか?
それは本人にしかわからない。

勇輝「あ…あ…(こ、怖い…)」

恐怖におののく勇輝。

絵美里「ひ…あ…(な、なに…わかんない…何も考えられない…)」

あまりの恐怖に思考が停止する絵美里。

章吾「く…あ(ヤバい…ヤバいヤバいヤバい!?)」

修治「や…べぇ(一歩でも動けば…やられる!?)」

レオ「な、なんつぅ殺気だ…」

体が自由に動かず、足が竦み始めるレオ。

メリオル「はぁ…はっ…はぁ…」

呼吸困難に陥り、なんとか呼吸を整えようとするメリオル。



鏡夜「……………」


鏡夜が殺気を少々緩めると、呼吸困難に陥っていた者達がホッと安心しだしたが、少しでも気を抜けば、鏡夜の殺気だけで絶命してしまうかもしれない。


ネクロス「(今のは…皇牙以上の殺気…だが、これで、心置きなく、奴の忘れ形見と…)」

氷牙「(今のは…鏡夜か?ありがてぇ…これで、心置きなく…コイツと…)」

「「(戦える!!!)」」

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