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笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!
日時: 2010/02/09 18:32:17
名前: ハイパーカイザー

HK「・・・見切り発車ですが、スタートします!!まずはプロローグから。」
_____________________

この世界には、ごく普通が当たり前だった。

しかし、一部の人間は知っていた。この世界に[非現実的]な事があるということを・・・

一つは、呪文を唱えれば何でも出来る[魔法]。

二つ目は、科学を超えた科学、[オーバーテクノロジー]。

そして三つ目は、さまざまなありえない能力を持つ[異能力]。

これらの力を持つ人間は隠れながら生きていた。

そしてここに、その[非現実的]な事が許される学園が存在した。

その学校の名前を[オルタナティブ学園]と呼んだ。





オルタナティブ学園の校門前に一人の少年がいた。少年の名は「星崎 勇児」(ほしざき ゆうじ)。今日、この学園に転入する少年である。

勇児(・・・父さんの仕事の都合で、この学園に来たけど・・・無事ついたのはいいけど・・・)

勇児は校門から少しはなれたところで立ち往生していた。その理由は・・・

???「ブルアアアアアアア!!!」
勇児「・・・何なの、あれ・・・」

門の前で叫んでいる男・・・バルバトスにすっかりびびってしまった勇児であった。

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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春 ( No.218 )
日時: 2011/07/22 02:31:28
名前: 孝(たか)

氷牙「よし。体も温まった事だし……レベル300。人数400。戦闘データ上位魔族と魔獣。属性はオールで。」

『了解しました。データ入力………コンプリート…400体組手……開始』

『『『『ぐがああああああああああああああ!!!!!』』』』


生徒1「な、なんだあの化け物!?」
生徒2「あれって、三つ首の犬…ケルベロス!?」

生徒3「あっちにはヤマタノオロチだぜ!」
生徒4「おい!!あれ見ろよ!!バハムートだぜ!?」

女生徒1「あ、猫又よ!」
女生徒2「エンプーサもいるわ!?」
女生徒3「あそこ見て!グリフォンまでいる!?」

有名どころの魔獣や伝説のモンスターがわんさか出てきた。

マリオ「レベル200を超えると、人型以外の物とも組手が出来るようになる。さぁ……始まるぞ。」


氷牙「武装錬金。大鎌(デスサイズ)の武装錬金…黄泉ヘト誘ウモノ。」

全長3メートルを越える大きな鎌を振りまわし始める氷牙。

氷牙「切り刻め!!!蒼天大車輪!!!」

ブォン!!!!

大鎌を構え、身体ごと一回転。

それだけ。

たったそれだけで周囲の魔獣共が一撃の下に真っ二つに切り裂かれ絶命した。

『『『『ぐぎゃあああああああ!!?!?』』』』

氷牙「武装錬金!!ナックルの武装錬金!マッハキャリバーアナザータイプ!」

左手に機械のナックル、両足にローラーブレードを装着する。

氷牙「オラオラこっちだ。どこ見てんだ。こっちだっての。」

ローラーブレードを巧みに使って、魔獣達を一直線に並ぶように誘い込む。

氷牙「此処だ!!!ディバイン……」

直線に並んだ魔獣の最前にいた魔獣に右手に溜めた魔力の塊を魔獣の腹に添える。

氷牙「バスターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

添えた魔力の塊に、強烈な左拳をぶちこんだ。

チュドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!


解き放たれた砲撃が40の魔獣を貫通した。

氷牙「武装錬金!!突撃巨槍の武装錬金……ルミナスアーク!」

氷牙の本命武器…3メートルを超える長大な突撃槍。

氷牙「奥義……千裂桜花…刺突葬送!!」

千裂桜花刺突葬送(せんれつおうか しとつそうそう)

桜の花びらが舞うように、緩やかな動きから繰り出される刺突の連撃。


これにより、魔獣200体が全て消えた。

そして現れるは……魔族の団体。


生徒1「あれって、吸血鬼!?」
生徒2「あそこのは…狼男!?」

生徒3「あそこ見ろよ!なんか如何にもラスボスみたいなでかいのもいるぞ!?」
生徒4「お、おい…あれって……」

女生徒1「氷牙先生と…同じ顔?」
女生徒2「でも…ちょっと幼い感じが…」

マリオ「あぁ。あれは氷牙の若い時の姿だな…」
勇児「あれ?でもなんでさっきまでと違って能面みたいな顔じゃないんですか?」

マリオ「ん?あぁ…レベル200以上はより本格的になるから、顔の方もリアルになるんだよ。より本物に近くなるから、殺気も半端無いよ。」


氷牙「我が意に従い我が手に集うべし」

氷牙が詠唱を始める。

氷牙「闇の深淵を覗きし者よ!漆黒の波動により混濁の贄と化せ!」

氷牙の右手に漆黒の魔力球が生成され、徐々に肥大化していく。

氷牙「虚無への慟哭を響かせよ!!」

そして漆黒の魔力球を敵の中心へ投げ飛ばす。

氷牙「ブラックホール!!」

放たれた魔力球は突然膨張し、全ての上位魔族達を一瞬で飲み込んだ。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.222 )
日時: 2011/08/24 00:02:04
名前: ミクニップ

勇児「…これ何て黒歴史ですか?」
マリオ「それはまぁあんな上位魔法放てばねぇ〜…。それじゃあ、とりあえずこれ以上は長くなりそうだし次にいこうか?」


『はい!』



コロセウム〜射撃訓練場〜



ガンッ!ガンガンっ!!ピー…


『訓練終了。選択レベル170、射撃レベルAA+と断定』


マリオ達の居る中央エリアから東に位置している射撃訓練場。現在ここでは3人、凛、電次、雪菜が居た。

凛「お疲れ様です雪菜さん。今から10分だけ休憩しますね?」
雪菜「は、はい!」

ゴーグルを外し、まだ硝煙があがる2丁の拳銃をホルスターに仕舞う雪菜。そしてそのままベンチに座ってお茶を飲み始めた雪菜を見ながら、二人はとりあえず話し合いに移る。

電次「…どうだ?彼奴(雪菜)の腕前は?」
凛「想像以上ですね、せめて高くてもA位かとは思ってたんですけど…まさかこれ程とは…」

先程出た結果と自身の想像が大きく外れたのに良い意味で驚く凛。

電次「本来なら、彼奴には新型機のパイロットをやってもらおうとは思ってた。…最も、昨日の出来事のお陰でお流れになっちまったがな」
凛「はい…。あれは本当に残念でしたね…。聞いた話、兄様でも修理には早くて4日とか?」
電次「何分新型でしかも特注機だからな。使ってた材料や機材もそう簡単には手に入らない代物だし」

皮肉そうに笑みを浮かべながら呟く電次。しかし彼もまたアレには想いが篭もっていたように見える。

電次「…ったく、何で故障したんだ?ちゃんとテストだってしたのに」
凛「う〜ん…。原因は『冷却機能の故障による熱暴走』らしいけど…、これは流石におかしいよね?」

… 本来アーマードシステムには、変形や分離といった様々な機能を備え付けている奴が殆どである。そしてそれ等を全て行う為に必ずAIが組み込まれているのである。しかしAIも限度というものが存在する。ましてや曲がりにも機械だ。使いすぎると必ずオーバーヒート等を起すのである。そこで此等の対策として、1 台1台には必ず冷却機能が備わっており、これによって装着者の安全がさらに保証されるのだが…

電次「ああ、本来システムには『冷却機能の装備』が義務付けられているし、それに関連した奴もちゃんとある。『俺等が其処を見逃すと思っているのか』?」

…そう。彼らは開発者以前に人々の安全を守る警備隊のような存在である。なのでそこら辺の法律にはかなり詳しいし、人の安全が関わっているならなおさら破る訳が無いのである。

凛「なのに事故が起った…。しかもその日はテロリスト供まで来たらしいし…これって本当に偶然なの?」
電次「知らねぇよそんなの。…一応加害者の一人は確保してるから何とか割り出してはいるがな。…後残っているのは…」
凛「『内通者の割り出し』…でしょ?」
電次「ああ。先日の襲撃事件もそうだが、当時の時間帯は『あそこだけ比較的警備が薄くなる』。しかもそれを知っているのは俺等や教師陣のも。しかも数か月前からウチのデータベースにハッキングを試みた形跡だってあった。…ご丁寧に、『内部から直接堂々と』な」

…流石に此は自分等を舐めているとしか言いようがない。どういう神経してるのか疑いたくなる。

凛「…完全に私達を舐めてますねそれ」
電次「まぁそうだな。…だが、今は子供達の安全を考えよう」
凛「そうね、前回の事を踏まえて、今日はコロセウムにも来てる子も居るからとりあえず警備は強化してはいるけど…」
電次「恐らく突破されるだろうな…。情報が漏れている以上警戒は強めた方が良いな」
凛「氷牙様にも伝えておくわ…。何事も起らなければいいんだけど…」


だが、凛の願いは虚しくも裏切られる。この後に起る事によって…



氷牙「…ああ、わかった。とりあえ警戒はしてるから安心してくれ。…あ?この後か?…わかったわかった、ちゃんと付き合うから勘弁してくれ。そんじゃあな?」

ピッ

ピカ「旦那、凛の姐さんからまた新しい情報っスか?」
氷牙「流石は地獄耳、説明が省けるから助かる。…まぁとりあえずこれから今比較的警備が薄くなる所に向かおうと思ってるが…どっか心当たりはあるか?」
ピカ「薄くなる場所ねぇ…。中央はともかく、西の方のシュミレートルームにはリンクやアデルが居るから多分大丈夫だとは思うけど…、それに引率としてマリオ達まで来てるし、とりあえず部隊も配備してるから大丈夫かとは思うが…ん?」
氷牙「どうした?」

ピカ「あ、いや…。確か姐さん、今は電次や雪菜と射撃訓練場に居るんでしたよね?」
氷牙「ああ、そうだが?」
ピカ「確かあの訓練場だけ、たまに兄貴が特殊武器の試運転とかに使うから特別旦那の全力でも中々壊れないような頑丈な作りのを発注してたし、偶々一昨日ヒビ割れ起きたから、今日マスターが発注した業者が来る予定っしたよね?」
氷牙「ああ。確かに陛下そんな事言ってたな…。鏡夜がまた兵器の試運転やらかしたからとりあえずストレスでぶっ倒れたマスターを介抱しながらラハール陛下言ってたけど…あ」

ピカからそんな話を聞き、相槌を打とうとした氷牙の脳裏に大音量でサイレンが鳴り響く。

氷牙「…おい、今から訓練場まで凡そ何分だ?」
ピカ「俺の足でも最低5分、確か瞬間移動は理事長の許可が無かったら無理だがそれなら数秒も無い」
氷牙「今から念話しても…ダメだ、少し間に合わないな」
ピカ「灯台下暗しとはこう言うのかよ…ったく。何で気がつかなかったんだ…?」


『まさか敵が第一に襲うのは射撃訓練所だとはな』



キュボォォォォンッ!!



二人が核心を語ったまさにその時。耳元で何かが爆発する音が聞こえた。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.225 )
日時: 2011/09/20 13:42:34
名前: 忠タロウ+その他の皆様

一方………

ルイギ「…はぁ〜…腹減ったぁ〜…。」

かなりフラついた足どりで、廊下を歩いているルイギ。空腹がかなりの所まで来ている状態の様だ。

テンバ「あいたた…おおっ、ルイギやないか?どないしたん?」
ルイギ「ああ…ちっと色々あってな…?何度も再生したおかげで、カロリー不足何だよぉ〜?つか、お前もいい加減怪しい商売はやめとけよ?」
テンバ「失敬な。ちゃんとしたまじないをかけたアクセサリーや?主に女子とかに人気やで〜♪特に恋愛成就関連のな?」

どうやらテンバの務めている購買部近くだったらしく、テンバに声をかけられ、お互いにそれまでの経緯を説明し合っていた。

すると、突然どこかで爆音が響いた。

キュボォオオオオンッ!!!

ルイギ「っ!?何だぁっ!?」
テンバ「今の音は…射撃訓練場の方角や。ってあかんで!?確か、あっちには見学に来とる新入生達がーーー」

ルイギ「テンバ、【兵糧丸】をありったけくれないか?もちろん、金は払う。」
テンバ「…緊急事態やさかい、五個までなら無料や。ほれ?」
ルイギ「五個だけかよ…。まあいい、とりあえず…」

そう言って、テンバから受け取った五個の兵糧丸を口に含み、呑みこんだルイギ。

ルイギ「っしゃあっ、復活!!んじゃ、警備員として本来の業務を全うしなきゃな?悪党どもは何所じゃあああああああああっ!!?」

テンバ「…あんさん、警備員やからって廊下は走ったらあかんて…。あと喧しい。」
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.226 )
日時: 2011/09/20 22:42:57
名前: カイナ

マリオ「爆音……皆、見学は中止する。すぐに避難を……」

ネイ「キュリー、どこが爆発したか分かる?」
キュリー「この音から考えたら大分の量使ったみたいだね。材質は恐らく……ふむふむ、了解了解。量が無駄に多いおかげでどこから聞こえたかはすぐに分かるよ。ついてきてー」
シェニ「っしゃあっ!!!」

マリオは冷静に学生を避難させようとするが新入生のレディアントブラザーズメンバーは避難する気がさらさらなく、ネイが二丁拳銃を準備しながらキュリーに尋ねると彼女はどこかにやけた顔でそう言い、うんうんと頷くと走り出す。それを聞いたシェニも犬耳のように跳ねている髪をぴょこぴょこと動かしながらそう叫んでその後を追った。

マリオ「あ、こら!!!……もう、しょうがないな。さ、避難するよー」
勇児「ほっといていいんですか!?」

マリオは彼らを一つ怒った後さらっと学生の避難に戻り、それに勇児がツッコミを入れるとマリオは頷いた。

マリオ「大丈夫大丈夫、相手の規模にもよるけどあの三人はそう簡単に倒れやしないから。過去スマブラバトルロイヤル五十対一を完全勝利した雷の獣、シェニ。銃の息吹を聞く閃光の弾丸、ネイ。爆弾を扱わせたら超プロ級、さらに天性の身軽さとナイフ捌きを持ちうる爆裂ロリータ、キュリー。あの三人が揃ったら下手な自称エリートが束でかかっても敵わないよ。まあ事件解決できるなんてお世辞にも思わないけど、皆を避難させてから僕が戻るまでの間の時間稼ぎと自衛くらいなら出来るでしょ」

マリオはもう真顔でそう言っており、勇児は思わず黙り込む。そしてマリオが「さー避難避難ー」と言いながら歩いていくと勇児もその後を追って歩き出そうと足を出した。
――――――――――――――――――――
ミク二ップさん、これってもうサコミズ出しちゃっていいんですかね?……えーっと確かアビスでしたっけ、敵組織の名前? もう大っ分前なので記憶が滅茶苦茶曖昧で……。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.227 )
日時: 2011/09/21 21:52:09
名前: ミクニップ

一方『射撃訓練場』




ガラガラ…ドスンッ!


電次「ゲホッゲホッ…大丈夫かお前等…」
凛「え、えぇ…何とか…」
雪菜「こ、こっちも何とか…いたた…」

大規模な爆発によりかなりの惨状になってしまった訓練場。電次と凛が寸前でバリアを張ったため、雪菜の頭から少し血が出てた以外に何とか惨事にはいたらなかったが…

電次「チッ…。やっこさん達、随分と大胆な手ぇ使いやがって…」
凛「流石にこれは予想外でした…」

まさか爆発などという手を使うとは思っても見なかった。そう言って凛は自分の甘さを皮肉る。そんな時である。


「…まぁ確かに、いくら何でも爆発何て手は、他の組織はあまり使わないだろうな」
雪菜「っ!?」


3人の耳元に聞こえてくる複数の足音と共に響く声。その声を聞いた雪菜の顔が強張る。やがて埃や塵が晴れるや、3人の目の前にはいつの間にか武装した集団とあと一人…

雪菜「…サコミズ…先生?」
サコミズ「やぁ渚君?」

サコミズ・テンゾウ…。人当たりも良く、生徒からも其れなりに人気のある先生…。謎の武装集団の中心には、彼らと同じような服装で、それえいてこちらを小馬鹿にしたような笑みを浮かべている担任がいた。

電次「サコミズ…やはり手目ぇが内通者って事か?」
サコミズ「ほぉ…?その口ぶりだと、前から疑われてたんだな、俺」
電次「ったりまえだ。警察官の勘を舐めんじゃねぇよ」
雪菜「そんな…どうして先生が…?それもこんな事…」
サコミズ「教えて欲しいか?『欠陥品』」

雪菜「っ…」

疑問を口にした雪菜への容赦の無い言葉。それを聞いた電次もピリッと歯ぎしりし、相手の顔面殴り飛ばそうと立ち上がろうとする。だが…

電次「っ…!?」

立ち上がろうとした途端、右足に鈍い痛みが。見れば右足がドス黒く腫れ上がっており、どうやら瓦礫か何かがいつの間にか直撃して骨折した模様だった。


サコミズ「俺はなぁ渚、前からお前達を見ていたんだよ。何事にも直向きで真面目に取り組んで、なおかつ頑張るお前達を見ているとさぁ






無償に潰したくなるんだよ!!」


ガッ!!


雪菜「ぁぐっ…!?」
電次「雪っ!?」

雪菜の前まで来て、下品な笑いを浮かべた後、いきなりその背中を踏みつけるサコミズ。何とかしようと凛は立ち上がろうとするが、すぐさま兵士達が銃を雪菜や電次に構えたため迂闊に動けない。

サコミズ「お前等見たいな能力持ってる奴を見てるとなぁ、昔を思い出して腹が立つんだよ!!何にも能力が無い俺に対して持った奴等は『無能、無能』ってなぁ!?」


ガシッ、ガシッ!!


サコミズ「たかが何か持ってるだけで偉いのかよ?持ってるだけで人見下せれるのかよ?お前を見てると毎日毎日能力者供に虐げられた過去が蘇るんだよ!腹立たしいんだよ!!!」


ドスっ、ドスっ、ドスっ!!!


サコミズ「だから俺は『ある組織』に入った!俺の事を見下してきた貴様等に罰を与えるためになぁ!?…楽しかったぜぇ?その3年間。中学時代からまるでバカな子犬みたいについてきたお前を見てるのはさぁ!?」


まるで怨敵のように、本性を剥き出しにして雪菜の背中を何度も踏みつけるサコミズ。そしてその口から吐かれる言葉を聞く度に、雪菜は咳き込みながら涙を流す。

雪菜「ゴホッ…ゴホッ……そんな……じゃああの笑顔もですか…?みんなに向けてた笑顔も…」
サコミズ「笑顔ぉ?…あああの『演技』か?正直面倒かったなぁ…まぁ今に思えば、『お前等のバカな笑顔が見れた』だけ良とするか」
雪菜「っ…!!」

電次「てめぇ…、それでも人間かゴルァ!?」

雪菜の流す涙…。それを見て激昂する電次。だが…

サコミズ「あぁ?何高ぶってるんだ電次くぅん?こんな『欠陥品』に何同情してんだよ?」

電次「…それ以上、妹の前でその言葉を口にすんじゃねぇよタコが!…だから『無能』っつわれんだよ!!」
サコミズ「(ぴくっ)…あぁ?」


電次「何を話し出すのか聞いてみりぁ…とんだ茶番だよそれ。無能?そりゃあそうだろうなぁ、言われるだけ言われといて自分は何もしない…それ所か今こうして関係ねぇ他人巻き込んでおいて強者気取って。それがテメェの強さかよ?…だったら言ってやる。こんの『無能』がぁぁぁ!!」
雪菜「電次お兄ちゃん…」

今更過去の事引っ張り出しておいて、やってる事は唯の八つ当たり…。そりゃあ無能とも言われるわな。だが…

サコミズ「(ブチリッ)…あぁ〜あ〜。切れた、本気で切れたよ俺。…もういいや、この『欠陥品』殺しちまおう、その後でここの『実験動物』供をもらってやんよ…」


チャキッ…


雪菜「っ…!!」
サコミズ「バイバイ『欠陥品』ちゃん。…恨むんだったらこの世に生まれた事恨めよ…ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

Re: 笑いあり!!涙あり!?青春 ( No.228 )
日時: 2011/09/21 22:41:45
名前: ヘルマン

??「その耳障りな笑いはやめてくれない?虫唾が走るから」

サコミズ「あぁん?なんの様だ?機械オタクが」

鏡夜「機械オタクねぇ…まぁ、否定はしないけど…生徒に何してるのさ?"無能"教師」

サコミズ「(ブチッ)てめぇ…てめぇ如きが俺を無能呼ばわりすんじゃなぇ!!」

鏡夜「うるさいよ"無能"。"無能"は"無能"らしく、虫と遊んでなよ。あぁ…虫でも役に立つ奴が居るから、"無能"と一緒にしたら虫に失礼かな?虫の方が"無能"より有能だよね?ミミズですら人の役に立ってるのに"無能"は迷惑しかかけないんだから。」

登場早々無能を連呼しました。

しかも6回。

サコミズ「てめぇ…もうゆるさねぇえええええええええええええ!!!」

サコミズが激情して先に雪菜を殺そうと武器を振るう。

鏡夜「うるさいと言ってるのが聞こえなかったの?」

5メートルは離れている距離をコンマの速さでサコミズの背後に回り、武器を持った腕を万力の様な力で掴む。

ギリギリギリギリ……ボキリ!!

サコミズ「があああああああああああああああ!?!?!う、腕が…腕がああああああああああ!!!!!」

容赦なくその腕を折る…いや、握力で千切ってしまった!

鏡夜「あぁ、やっぱり体も"無能"なんだね?鍛えてないから"無能"な肉体しか持ってないんだね。知ってる?本当の能力者って言うのは、努力した者の特権なんだよ?能力持っていたって、使い方が判らなかったり、間違った使い方していたら、"無能"でしかないんだよ?それが判らない君には、"無能"がお似合いだよ。まさに"能無し"って奴?フフフフフ…」

黒いです。

ものすっごく黒いです。

相手のコンプレックスを抉りに抉っております。

鏡夜「電次君?君も何やってるの?目の前で可愛い女の子が暴力振るわれてるのに、"たかだか銃を向けられた程度"で何もしないで聞き手にまわるなんて、警察官として…というか人として失格だよ?男の子ならまだしも、女の子である雪菜ちゃんに傷でも残ったらどう責任取るつもり?」

電次「あ、いや、それはそのぉ…」

大量の冷や汗を流して視線を泳がせる電次。

鏡夜「全く。こんな"無能"にわざわざ時間を与えるなんて"何の役にも立たない無能"の癖に、女の子に傷を負わせるなんて、そんな事も判らない"無能"に、生きる価値なんてないんだよ。"無能力者"だから馬鹿にされた?何勘違いしてるの?"無能力者"だから見下したんじゃなくて、"何の努力もしないで能力を欲しがってるから無能なんだよ"」

グサグサとサコミズの心に直接毒舌を披露していきます。

鏡夜「君の汚い血で手が汚れたじゃないか。全く、迷惑をかける事だけしか能力がないなんてね。」
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.229 )
日時: 2011/09/22 12:34:46
名前: カイナ

ネイ「鏡夜先生も相変わらずですね……」
凛「あ、ネイちゃん」
シェニ「ネイ、連れてきたぞ」

するとそこにレディアントブラザーズ一年勢が合流し、シェニが鏡夜がサコミズの心にダイレクトアタックを連打している隙をついて雪菜を救出。一行がこそこそと鏡夜達から距離を取りつつシェニがネイのところまで雪菜を運ぶと彼女を優しく下ろす、それを見るとネイも雪菜に手をかざし、癒しの光を発した。

ネイ「凛先生、彼女の治療は私が責任を持って行います。あちら、お願いしますね。シェニとキュリーも、先生の邪魔にならない程度に暴れてね?」
シェニ「あいよ」
キュリー「はーい」

凛「私の相手は、あっちというわけですね」

ネイの言葉にシェニとキュリーが返していると凛もくすりと笑ってそう呟く。サコミズの後ろには武装集団が待機しており、サコミズの命令で動くように教育されているのか全く動く様子を見せていない。ちなみにそのサコミズは鏡夜にもう良い子には聞かせられないような罵倒を浴びせられている。

サコミズ「……た、たしゅ、け……て」

サコミズのもう色んな意味で絶え絶えな状態での言葉を聞いた瞬間武装集団は持っていたマシンガンを構える。それをネイはちらりと見ただけで彼らに背中を向けて雪菜の治癒に戻り、そっと口を開いた。

ネイ「シェニ、キュリー……ぽそぽそ」
シェニ・キュリー「「ん」」

ネイの囁きでの指示を二人は聞き取ったというように返し、無謀にも様子を見ていた電次、凛よりも先に二人は飛び出し武装集団もその二人に照準を向ける。

ネイ「シェニは右、キュリーは左に避けて後二人とも右斜め上45度一メートル飛んで……」

ネイは雪菜の治癒と平行して二人に指示を行っており、二人もその指示通りに弾幕をかわす。なんと一発たりとも掠りすらしていない、それを見た武装集団にざわめきが走った。

電次「久しぶりに見るな、ネイの予言」
凛「正確に言うならば銃の息吹を聞く……だそうですけど。銃による攻撃に関してのみ天才的な勘を持つといった感じでしょうかね?」

電次の言葉に凛はそう返す。ちなみに暢気な会話に聞こえるがシェニとキュリーを狙う弾幕の流れ弾が二人の方にも向かってきており、二人はそれをかわしながら――足の骨を折っている電次は凛に多少フォローしてもらっている――会話を行っているのだ。ちなみにネイは光系初級防御魔法バリアーで身を包み自分の身と雪菜の身を防御している。
凛の説明の通り、ネイは何故か昔から銃を相手にした時のみ、どのタイミングで相手が引き金を引くか、銃弾はどのような軌道を描くかを鮮明に予測出来るそうなのだ。もっとも何故かは本人も分かっておらず、異能力でない事だけは確かなので生まれ持った天才的な勘ではないかと結論付けられている。もっとも、その勘が働くのは銃火器が相手の時のみ、それ以外では全く発揮できないという欠点があるのだが。
そしてそんなこんなでシェニとキュリーは武装集団の懐へと入り込み、シェニはまるで獣が獲物の群れに入り込んで暴れているかのごとく連続攻撃で集団を翻弄する。

キュリー「いっくよー! ボムレイン!」

そう叫びながら、キュリーはどこからともなく爆弾を取り出してまるで降り注ぐ雨のごとく投げつける。

キュリー「ブリッランテ(華やかに)!」

その言葉と共に爆弾達は華やかな爆風を見せていき、キュリーはにししと笑いながら次の爆弾をやはりどこからともなく取り出す。

キュリー「テンポ上げてくよー! ストリンジェント(だんだん速く)!」

その言葉と共に投げつけられた爆弾達はその言葉の通りどんどん爆発のテンポが速くなっていき、さらに爆発力も上昇する。

武装兵A「この、ガキがぁっ!!」

怒号と共に武装兵の一人が剣をキュリー目掛けて振り下ろす。しかしキュリーは懐からナイフを取り出すと相手の剣をかわした後鎧の隙間を縫ってナイフを突き刺す。

武装兵A「ぐぅっ!」
キュリー「あちゃー、やっぱナイフじゃ無理か。水使うのもお腹減るし……えっと、ピアニッシモ(とても弱く)!」

武装兵は悲鳴を上げるものの動けており、キュリーはそう呟くと小さな爆弾を投げ、それは相手の眼前で爆発する。そして銃を捨てて次々襲い掛かってくる武装兵をまるで踊るようにかわし始めた。

凛「相手の攻撃に逆らわず、寄せては返す波の如く踊るように相手の攻撃をかわす。彼女自身水のマナを操る力に長けていることもありついた名前は[水の踊り子]。まあ、爆弾を操り実年齢より幼く見える少女ゆえの異名[爆裂ロリータ]に知名度は負けますが。さてと……私もそろそろ行きますか」

凛はくすくすと笑いながらキュリーを見てそう呟いた後壁の穴を見据えた。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.231 )
日時: 2011/09/24 11:49:40
名前: 忠タロウ+その他の皆様

忠「………ところでカイナさん、いつだったかマジェの小説のあとがきで【桜蘭高校ホスト部】にハマってるとか言ってましたよね?実は私も、持ってます。十巻までしかありませんが…来月中に全巻揃えるつもりでいます。」





ルイギ「…爆発音を聞いて来てみたが…何か俺の出番がない気がするなぁ…?」

あの後、ルイギも現場に到着はしたものの、レディアントブラザーズや鏡夜達教師勢により、武装集団はほとんど壊滅状態となっている様を見て、そう呟いていた。

武装兵「くそぉっ、こんな化け物ばっかの学園にいたら殺されるっ!!」
ルイギ「おいおい、そりゃないだろうがよ?そこの兄ちゃん。たとえ普通じゃなくともここの生徒達の事を悪く言ったらいけねえなぁ…。」

武装兵「!?うわあああああああああ!!!」

ドドドドドドドドドド…!!

ルイギ「うおおっ!?危なっ!!射撃訓練場だからって、殺傷力の高ぇ実弾使ってんじゃねええええっ!!?」

ゴンッ!!

ルイギに話しかけられ、驚いた武装兵が銃を乱射するが、何とか回避して、床にたたきつけて大人しくさせるルイギ。

武装兵「ぶふっ!?」
ルイギ「ったく…とりあえず、近くの倉庫からロープ持ってくるか。んで、簀巻きにして刑務所送りだな?」

そう言って、射撃訓練場の隣の倉庫へと向かうルイギであった。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.232 )
日時: 2011/09/25 00:35:36
名前: ミクニップ

ちょっと待て。忘れられがちだけど、これの主人公は一応勇児だから。だから勇児にやらせましょうよ流石に…雑魚はまぁ任せるとして。



サコミズ「ギギ…手目ぇ等。本気で許さねぇ…!」

散々罵倒され、挙句に腕引き千切られてなの、血走った目で一同を睨みつけるサコミズ。途端、千切られた腕からまた腕が、生え変わるように出現した。

鏡夜「…その再生能力。君、『ポケ亜人』だったんだ」

…ポケモンの世界には『ポケモン亜人』、略してポケ亜人とかいう種族がいたりする。彼らは人間と共存するべく体を人型、中間の獣人型、獣型の3つの姿になる事ができるという特徴があり、そのため人の知能とポケモンの身体能力が合わさったような感じになる。先程まで気がつかなかったが、彼の目には黒いクマみたいな模様がある。

サコミズ「ああそうだ!俺の正体は『アーボック』!!貴様等下等種族が、俺を無能扱いしやがって…」
鏡夜「いやだって本当じゃん。ポケ亜人のくせにその程度の能力しか使えて無い訳だし。ハッキリ言って宝の持ち腐れ」

サコミズ「(ビキッ!!)手目ぇ…!もう許さんぞ!!」

サコミズのこめかみから何かが切れた音が聞こえ、地面から突然、巨大な亀にも似た機械が出現する。

電次「…『ビルドトータス』の改造機…。ヘビ野郎の癖に亀かよ」
鏡夜「しかもちゃんと改造してないから所々に粗が…。発明家として見てられないね」
サコミズ「黙れゴルァ!!ライド・オン!!」

そんな掛け声と共に改造機に乗り込むサコミズ。

サコミズ『もう切れた!!手目ぇラ全員、このガンズ・トータスで皆殺しに…』



勇児「させるかぁぁぁぁぁぁ!!!」


ガゴンッ!!


サコミズ『おごっ!?』


途端、どこから現れたのか勇児が出現。ゼロをロッドの状態にしてサコミズを吹っ飛ばす。

ミハル「やれやれ、やっと間に合った…」
キュリー「ヒイラギ先輩!?い、いつの間にここに!?」
ミハル「後免なさい、マリオさんに頼まれて君達が(バカやらかさないか)心配で…。途中勇児君も付いてきちゃったし…、でもあの程度なら大丈夫かな?」
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.233 )
日時: 2011/09/25 16:20:23
名前: 忠タロウ+その他の皆様

ルイギ「おーおー…、あんなモンまで持ち出してるたぁなぁ…?あの先公、完全にイっちまってるな。まあ、ここはガキどもに任せて俺はこの雑魚どもを縛り上げときますかね?」
武装兵「ぐえっ!?」

勇児がサコミズの乗り込んだガンズ・タートルにゼロ・ロッドモードでふっ飛ばしている乃を見て、ルイギは近場に転がっているサコミズの手下達を縛り上げて一か所に纏めながらつぶやいた。

そして、武装兵の一人に向かってこう言い放った。

ルイギ「お前ら、雇い主は誰だ?今白状すれば、鏡夜達の拷問フルコースを受けずに済むぜぇ〜?尤も、刑務所送りは免れないがな♪」
武装兵A「だ、誰がーーー」

しかし、頑なに喋ろうとはしない武装兵の一人にルイギはこう続けた。

ルイギ「ちなみに、俺は一ヶ月もありとあらゆる拷問器具の実験台にされててなぁ…?この前なんて、【劇薬・毒物大量投与】だぜ?下手したら、全身の細胞分解を引き起こすヤバいなんて通り越したモンまで打ち込まれそうになった事だってあるんだが…お前ら、想像できるか?自分の身体が端っこから少しずつ、分解されるんだぞ。しかも、痛いのなんの…。まあ、それに耐えきった俺も、すでにおかしいよなぁ…?なあ、俺の代わりに受けるか?今述べた拷問を…嫌だよなぁ…?嫌なら、今のうちにゲロった方が楽だぜ?こんな事で人生パーにすんなよ。俺なんか、ガキん時に両親を戦災で失ってっから…家族持ちの奴もいるだろ?そいつ等の為にもさあ、もう素直になっちまえよ。その方が、だいぶ楽になれるぜ?」

暫しの沈黙…。

武装兵一同「…………色々と甘い事考えてて、すいませんでした…。
ルイギ「……分かってくれりゃ、いいのさ…

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