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笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!!
日時: 2010/02/09 18:32:17
名前: ハイパーカイザー

HK「・・・見切り発車ですが、スタートします!!まずはプロローグから。」
_____________________

この世界には、ごく普通が当たり前だった。

しかし、一部の人間は知っていた。この世界に[非現実的]な事があるということを・・・

一つは、呪文を唱えれば何でも出来る[魔法]。

二つ目は、科学を超えた科学、[オーバーテクノロジー]。

そして三つ目は、さまざまなありえない能力を持つ[異能力]。

これらの力を持つ人間は隠れながら生きていた。

そしてここに、その[非現実的]な事が許される学園が存在した。

その学校の名前を[オルタナティブ学園]と呼んだ。





オルタナティブ学園の校門前に一人の少年がいた。少年の名は「星崎 勇児」(ほしざき ゆうじ)。今日、この学園に転入する少年である。

勇児(・・・父さんの仕事の都合で、この学園に来たけど・・・無事ついたのはいいけど・・・)

勇児は校門から少しはなれたところで立ち往生していた。その理由は・・・

???「ブルアアアアアアア!!!」
勇児「・・・何なの、あれ・・・」

門の前で叫んでいる男・・・バルバトスにすっかりびびってしまった勇児であった。

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Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.131 )
日時: 2011/01/16 11:41:00
名前: カイナ

???「やかましいわゴラアアァァァッ!!!!!」
テロ3「ごふぁっ!?」

すると次の瞬間奥の部屋から目にも止まらぬ弾丸のごとく積み木が飛んできてテロリストの一人に当たり、そのテロリストは気を失う。そして奥の部屋から青筋を立たせて拳をバキボキ鳴らしている水色髪の目つき悪い少年がやってくる。

マリオ「あ、シェニ……来てたんだ……」
シェニ「ようやっとあっちの幼児を寝かしつけたとこなのよォ、丁度よく乱入して来たせいで起きちまったじゃねえか……テメエラ命いらねえのか?」
勇児「あ、あの、彼は?」

マリオが呟くと少年――シェニは拳をボキボキ鳴らしながらドスの効いた声でそう言い、勇児がマリオにそう尋ねる。

マリオ「彼はタイガークラス一年のシェニ・レディアント君。本来学園見学のはずなんだけど当番だったみたいだね」
勇児「当番?」
マリオ「ああ、彼はこの近くの孤児院、レディアント・ガーデンの孤児でね。たまに人手が足りない時とかに当番制で手伝いに来るんだよ。ちなみにレディアント・ガーデンは普通の孤児院なんだけど……」
テロ4「てめえ、いきなり何しやがる!? 人質の命がっ!?」

マリオが説明しているとそれを遮る勢いの声量でテロリストの一人が叫ぶ、と彼の脳天に雷が落ちて気を失わせ、それを見ながらシェニが声を出す。

シェニ「アァ? 何か言ったか?」
マリオ「何故か能力を持つ子供が集まるんだよ。彼の能力は雷を操る力で、あのように局所に落雷を起こしたり……」
テロ5「て、てめ――」
シェニ「―-遅ぇよ」

マリオが説明している横でテロリストの一人がシェニにサブマシンガンを構えるがそれのトリガーが引かれる前にシェニは一瞬で肉薄、そのテロリストの顎を拳で砕く。

マリオ「身体に微弱な電流を流す事によって筋肉のツボを刺激し運動能力を一時的に底上げする事が出来るんだ。元々身体能力は天才的だから凄まじいよ。ちなみに彼他八人のレディアントの姓を持つ者がこの学園にいて、僕達スマッシュブラザーズに合わせて通称レディアントブラザーズって呼ばれてるんだ。全員孤児だから実際の血の繋がりはないけれどその絆は血よりも濃いってね」
勇児「は、はぁ……」

マリオの説明に勇児は空頷きをする。ちなみにテロリスト達はシェニがひっかきまわしたせいで軽く混乱を起こしその隙をついた機動隊に鎮圧された。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.132 )
日時: 2011/01/28 23:26:11
名前: ミクニップ

烈火「ふぅ、案外楽だったな今日の相手。・・・あ、大丈夫だったか?お前ら」
フェイト「うん。お陰で助かったよ烈火さん」

テロリスト供を電次に任せ、マリオ達の所までやってくる烈火。そして今度は生徒達の前までやって来る。

烈火「さて、自己紹介はしたと思うが、俺はこの学園の特殊警備部隊[SAC]の隊長をやっている、岬烈火だ。ヨロシク!!」

白い歯が光りそうな位の良い笑顔でサムズアップする烈火。こういうのを熱血バカというのだろう。

フェイト「[SAC]って言うのはね、Special Armed  Constabulary(特殊武装警察隊)を省略した名称で、24時間体制で君たちを守ってくれる。いわゆる学園版の機動隊なんだよ?」

『へぇ〜〜〜?』

烈火「いいか?君達には、他の子たちとは違い、特殊能力が存在しているのは知ってるよな?そしてそんな能力を狙い、君たちを誘拐しようとする輩も居る。だから俺達SACは、君らが安全に、そそて快適な学園生活を送れるよう、日夜守っている訳よ!!」
フェイト「一応マリオさん達や私たちも、其れなりに君たちを守ってあげれるけど、流石に全部は守れないからね。彼らの存在は有難いんだよ」
マリオ「彼らが居てくれるお陰で、俺達も安心して君達に勉強を教えれる。だから今回もSACの人達に感謝しようか!」

『はい!有り難うございます!!』

烈火「よせよぉ、照れるじゃねぇか!!」

生徒達にお礼を言われ、照れ臭そうにガシガシと頭を掻く烈火。

烈火「あ、そういえば聞いてくれよマリオの旦那!実は今日、剣一の奴、付き合いが悪いんだよ!!」
勇児「(剣一・・・?)」
フェイト「(ピカチュウの名前だよ。彼とピカチュウ、昔からの友達だから)」
マリオ「えっと・・・、一応聞くけど、どんな要件だったんだ?」
烈火「それがよぉ彼奴、去年の事まだ根に持ってるみたいでさぁ。新しいアーマード・システムの試運転に付き合ってくれないんだよ!!」
勇児「(アーマード・システム?それって現在復旧しているあの?)」
フェイト「(うん。元々あのシステムを開発したの、この学園だったんだ。現在は学園がシステムを提供して、現在も復旧してるんだよ?)」
マリオ「烈火・・・。たしかその時、整備班のミスで、全部爆発してそれにピカが巻き込まれたんだぞ?それも5回も。誰だって嫌になるって」

原因発覚。

烈火「今度のは大丈夫だって!何てったって、前回の失敗を踏まえ、色々と改良して出来上がった特別な次世代機なんだ!もう装着者は一人決まってるんだけど、その前に最終的な微調整をしなきゃ何ねぇんだ!もしよかったら旦那でもいいから頼む!この党利!!」
マリオ「俺はちょっと無理だなぁ・・・。今日はこの後会議だから」
フェイト「じゃあ私でよかったらやりますよ?…そういえば今日は氷牙も暇だとか言ってたから頼んだら来てくれるかも」
烈火「マジで!?あんがとうフェイトの嬢ちゃん!!後でラーメン奢るぜ!!」

何だかちぎれるんじゃね?そう思うほどに、感激してフェイトの手を握って上下に降る烈火。

烈火「・・・あ。もし良かったらお前らも来ないか?」
勇児「え、いいんですか?」
烈火「おう!丁度一般の誰かに出来栄えを見てもらいたいと思ってたしな」
ジャック「じゃあ僕も…というか烈火さん。一応この後にはそっちに行く予定ですけど?」
烈火「え、マジ?じゃあお願いしていいの?イヤッホー!!」

フェイト・マリオ『・・・(説明聞いてなかったな、コイツ)』

無駄にテンション高ぇなコイツ・・・。

烈火「そんじゃあ俺、SAC本部の前で新型と一緒に待ってるぜ!!じゃあな!!」

そう言い残し、笑顔で去って行く烈火。

マリオ「…それじゃあ、俺達は残ってる場所を周るとしようか」

『はい!』


[保健室]


???「んっふゥゥゥん♪いらっしゃぁ〜〜い♪」

…入って早々、白衣を羽織って化粧した筋骨隆々のオネエ口調のモンスターが目の前に現れた。

勇児「…あの、この方は…?」
フェイト「うん。この保健室で室長をしている人で、名前は豪田熊三郎さん「あっらぁん。違うわよフェイトちゃん?」はい?」
ガルベス「何度も言ってるでしょう?アタシの名前は、『マドマーゼル・ガルベス』よん♪」

『…(ぞぞぞ…)』

何だろう…、保健室内の室温が10℃ほど下がったような悪寒が…

マリオ「あ、所で熊三郎「だからガルベスよん」…ガルベス、ピチューを知らないか?」
ガルベス「ピチュー君?それなら今、集中治療室で鏡夜ちゃんと一緒にルイギちゃんを『ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』


『や、止めろ。止めてくれぇぇぇ!!』
『ん〜〜?何言ってるのかな?僕聞こえないなぁ〜〜〜(ニタニタ)えいっ♪』

どしゅっ、ぐちゃっ

『ごがぁぁぁぁ!!お、俺のハラワタ引っ張るなぁぁぁぁ!!?』
『五月蝿いなぁ…、黙れよ。傷口に辛子と塩と唐辛子混ぜた奴投入するよ?』

バサッ

『ひぎゃぁぁぁぁぁぁ!!?熱い!全身が焼けるように痛いいぃぃぃぃ!!?』『ピチュー君ピチュー君。今度は之使おうよ』
『えぇ〜〜?どうせならこれにしましょうよ』
『じゃあそれなら僕はこれを使おうかな?』
『流石は鏡夜さん♪じゃあ僕はそれよりも残虐で狡猾なやり方考えますね?』
『それだったら僕はそれよりも凄いの考えちゃうよ♪』

『あっはっはっはっはっ♪』

フェイト「…何か嫌な事でもあったのかな?ピチュー君」
マリオ「大方ルイギの奴が何かやらかしたんじゃないかな?」

治療室で起きている惨劇想像しながら青くなる一同…。お食事中の方、申し訳ありません。室内温度駄々下がりです。

マリオ「…じゃ、じゃあ。もう行こっか…」
ガルベス「あらぁん?もう行っちゃうの?残念ねぇ〜〜?」

これ以上の長居は危険と判断したマリオは、即座に次の場所へと向かおうと提案。そして皮肉にもそれに反対した生徒は居なかった…。

[学園・帝王図書館]

先程の血生臭い場所とは打って変わり、此方は校舎が丸ごと図書館となった、通称[帝王図書館]。

氷牙「ほい。此所がこの学園の名所の一つ、巨大な校舎を丸ごと図書館にした帝王図書館だ」
シャマル「この図書館には、古今東西に存在する様々な書物が置いてあり、それ等は種類別に其々の部屋で見る事ができるんですよ?」

生徒「先生。さっき漫画喫茶みたいなのがあったんですけど…?」
氷「あ、あれ?あれはだね〜…あはは…」

何か後ろめたい事でもあるのか、乾いた笑みを浮かべる。氷牙とシャマル。そんな中、彼らの姿を確認し、長い黒髪をして眼鏡をかけ、白銀色のペンダントを首にぶら下げた生徒と金髪を後ろで纏めた、中性的な顔質の青年がやって来る。

???「あれ、氷牙さん。来てたんですか?」
氷「おう。ついさっきな」
シャマル「あ、紹介しますね?この方は此所、帝王図書館の館長を勤めているユーノさんです」
ユーノ「初めまして。帝王図書館で館長を勤めていますユーノ・スクライアです。そして隣の子は、図書委員長をやってくれてる…」
ミハル「デフォルトクラス2年のミハル・ヒイラギです。もし何か解らない事があったら遠慮なく聞いてくださいね?」

『はい!』

余談だが、この自己紹介の間に女子達からの黄色い声や男子の落胆等があったのは別の話である。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.136 )
日時: 2011/03/08 14:39:19
名前: ミクニップ

一方…


烈火「…おっ!やっと来たか!!おぉ〜〜い!」
ピカ「煩ぇよバカ!!」

ドムッ!!

『……』

観光も粗方終わり、最後に烈火が居るSAC(通称特警)本部までやって来た勇児達。そして嫌々で連れてこられたピカの飛び蹴りが、烈火の顔面にクリーンヒットする有様に絶句する。

烈火「っつつつ…。何すんだよこの野郎!?」
ピカ「黙れ万年春頭!!嫌だっつってんのに何で連れてくる!?言ったよなぁ?俺今朝言ったよな来る気無いってよぉ!?」
烈火「だぁから今回は大丈夫だって!俺のこのヒートスマーイルに賭けて!!」
ピカ「テメェ辞めろその暑苦しい笑顔!見てるだけで腹立つ!!」


ぎゃーぎゃーと口喧嘩が始まり、それを見て苦笑する生徒達。そして之を見て飽きれたマリオ達は、さっさと本題に入ろうと、隣に居た電次に声をかける。そして意味を悟った電次は頷くと、そのまま無言で二人に鉄拳を落とす。

ガンッ!ゴンッ!!

電次「何時まで馬鹿やってるんだ。早く新型のテスト込めた見学会を始めるぞ」
烈火「ってぇ〜〜…。わぁったよ」
ピカ「ちょっと待て。何故俺まで殴られる?俺はやらねぇっつっただろが!?」
電次「ずべこべ言うな。とりあず序でに殴っただけだ。今回お前は見てるだけでいい」
ピカ「理不尽だ!横暴だ!!ぜってぇロクな死に方しねぇぞテメェ!?」
電次「言ってろ。俺の死に方何てなぁ…そんなのお前が決めるもんじゃねぇだろ?」
ピカ「何澄まし顔でしてやったりな台詞吐くな馬鹿野郎!」



ピカ「…あ〜。あ〜。テス、テス…。それでは、これより学園恒例の『特警の仕事見学会&新型の披露会』を開催しま〜す」

生徒達が集まり、おっそろしく棒読みなピカの台詞がスピーカー越しから響く。そしてそのまま烈火にマイク押し付ける。ここまでヤケクソなのはある意味凄い。

ピカ「はい。今回ゲストとして、この部隊の総隊長の一人である、岬烈火、岬電次、岬水菜(みずな)の三隊長に話をしてもらいます。…オラ、早く話せやこの脳筋」
烈火「司会の癖に無駄に偉そうだよなお前…。はい!俺は、この学園の治安を守るべく設立された、特殊武装警察隊…SACのリーダーの一人をやっいている烈火だ。今回、学園見学の一環として毎度の恒例行事ながら、俺たちSACを良く知ってもらうために理事長に殴り込…話合いして許可してもらった奴だ!」
ピカ「おい。今さっき殴り込みって言いかけなかったか?言いかけたよな手目ぇ?」


ラハール「あの時は…、流石に驚いたな…」
マスター「ああ…。凄い剣幕で入って来たから、驚いてお前、彼奴殴り倒した程だったし」


烈火「…ま、まぁその話は置いといてだな…。それじゃあとりあえず、本題の新型のテストを始めるぜ!」


ブォンッ!!


烈火が叫んだと同時、ステージの後ろからけたたましいエンジン音が響き、そして一同が後ろを向いた瞬間…。


ブォォォォンッ!!


一瞬だけだが、思考が停止した。爽快なエンジン音が響き渡りそれが段々と近づいたかと思えば、振り向けば後ろから三機のマシン(全て灰色)に乗ったフルフェイスヘルムとレザースーツという恰好をした三人の人物がやって来たかと思えば、三人は速度を上げ、用意されていたと思われる3つのジャンプ台で飛び上がり、そのまま生徒達を飛び越えてステージの上に着地するというスタントを披露してみせた。そして、こんな格好良いスタント見せられて黙ってられる生徒達では無く…


『…か、かっけぇぇぇぇ!!』


そりゃあまぁ歓声が広がる訳ですよ。そしてそれを見て苦笑している蒼髪の女性…水菜はピカからマイクを受け取る。

水菜「…はい!今正に、君達を飛び越えて着地するという大技をやってのけたのが、今回紹介する『ブレイブシリーズ』の新型機。正式名称【TX-01】 白バイ型の『ライドガンナー』。正式名称【TX-02】 戦闘機型の『ダッシュセイバー』。そして【TX-03】 潜水艦型の『マリンダイバー』です♪」


ライドガンナー…新世代型ブレイブシリーズの1機で正式名称は【TX-01】。高機動戦や中〜遠距離戦闘を想定して作られており、アーマー形態時にはレッグアーマーに装備された高機動ステアリングと背中と両足に存在する高機動ブースター、肩アーマーにセットされている2本の小型ビームセイバー、そして高威力のロングライフル等を駆使してのオールラウンドな戦いを披露できる。さらには海上での戦闘も考慮し、タイヤが変形してホバークラフトのようになる。主にリーダー機。


ダッシュセイバー…正式名称【TX-02】。空中及び近〜中距離戦闘、そして資材運搬を想定して設計された機体。普段は地上での運営できるように三輪バギー型になる事が可能だが、緊急時には戦闘機型へと変形する事が可能。アーマー形態時には背中に存在する巨大な翼とブースターを展開しての高機動戦を得意とし、翼に収納されている2本の巨大なセイバーとライフルで戦う。なお、運搬も可能なため、下部にコンテナを取り付ける事が可能。


マリンダイバー…正式名称【TX-03】。海中での作業を想定し、なおかつ近距離戦闘を想定された機体。地上でも運搬が可能であり、その場合、大型バイクのような形態となる。海中戦を想定しているためか、深海400m以上でも運搬が可能であり、供給マシンにより、水分を電気分解しての畧無限に近い酸素供給も可能となった。現段階では装甲値が他の三機より高く、それを使った格闘戦を得意としている。


水菜「…さて!それじゃあ説明も粗方終わったので、これから三機の性能を見てもらいましょう!…準備はいいかしら?」

『はい!』

水菜の確認に反応する三人。そして三人がアクセルを入れ、そのまま走り出すと、ハンドル部分にあったスイッチを入れる。


『『『(ライドガンナー)(マリンダイバー)ダッシュセイバー!クロス・オン!!』』』


途端、機体が光出したかと思えば、2機は其々光に包まれ、光が消えた後には、其々の機体はパーツとなり、二人に装着されていた。


『す、すげぇぇぇぇ!!』


その姿を見た生徒達+αは、そのまま歓声を上げた。だが…


生徒「…おい、1機だけ変じゃねぇか?」


生徒の一人がそう言って変形せずに走っているライドガンナーを指差す。そして不審に思ったのか、水菜は無線のスイッチを入れる。

水菜「?変形の指示を入れた筈よ?どうしてやらないの?『そ、それが…何度指示を出しても反応が…キャァァァァァ!?』っ!?」

それは突然の出来事であった。先程まで走行していたライドガンナーが火花を上げたかと思えば、突如として放電し出し、乗っていたドライバーが巻き込まれ、そして…


ドゥゥゥゥンッ!!


烈火「っ!?」

目の前で爆発し、無残にも爆散するライドガンナー。そしてそれに巻き込まれ、ドライバーは爆風で吹っ飛ばされ、そのまま地面に叩きつけられる。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.145 )
日時: 2011/03/09 23:04:09
名前: カイナ

生徒達『きゃあああぁぁぁぁ!!??』
烈火「やべえ、おい、急いで水だ! 消火しろ!!」

爆発の瞬間生徒達、主に女子が悲鳴を上げ烈火が消火を指示しSACメンバーの魔術師達は水属性魔法の詠唱を始める。しかしその瞬間どこからかドォンと銃声が響き、反射的に生徒達は静まった。ちなみにドライバーの方は氷牙が瞬時に治療に向かっている。

???「キュリー!!」
キュリー「はいはーい! そーれぃっ、アクアボム! んで、水よバッシャーンって落っこちろ、スプレッド!」

銃声と共に聞こえた男性の言葉を聞くと生徒達の中にいた茶色い髪をポニーテールにしている少女がぴょんぴょんと飛び跳ねて爆発により燃え上がっている部分に何かを数個投げつける。そしてその何かが爆発するとその場に水がまるで爆発したかのように溢れ出て炎を一気に消火し、さらに空中から現れた水流が消火していく、その直後巨大な氷塊が落ちて炎を完全に鎮火させた。

???「静寂の森に眠る氷姫よ、彼の者に手向けの抱擁を。インブレイスエンド」

さっき銃を空目掛けて撃った男性がそう呟いていた。指示の前に銃を撃って静め自らに注意を向けてから指示を出し、さらにその後に詠唱を始めたのにSACメンバーの誰よりも早く魔術を発動した。既に消えた炎のあった地点にようやく他のSACメンバーの発動した水魔術が発生する。

烈火「……お前は?」

烈火はさっき銃を撃った相手に尋ねるように言う。その相手――黒みがかった赤い長髪を後ろで一本に纏めている――は切れ長の目からダークレッドの瞳を覗かせながら口を開いた。

マーズ「ドラグーンクラス五年、マーズ・レディアントだ。ったく、暇潰しに見に来たらこの騒ぎだ、驚いたぜ」
キュリー「私、タイガークラス一年、キュリー・レディアントです!」

男性――マーズが名乗りポーカーフェイスで毒づいていると次に前に出てきたキュリーも名を名乗る。その名を聞いた瞬間烈火がまさかというような目を向け、マーズはふっと笑う。

マーズ「ご察しの通り、俺はもちろんこいつもレディアントブラザーズだ。新入生にあと二人いるぜ」

勇児「あの〜、マリオさんにも聞いたんですがレディアントブラザーズって?」
ジャック「ああ、名前は省略するけどあのドラグーンクラス五年に一人、タイガークラス二年に三人、フェニックスクラス二年に一人、そして今年タイガークラスとフェニックスクラスに入学した三人の計八人はレディアント・ガーデンっていう孤児院の出身でそこは普通の孤児院のはずなんだけど不思議と異能力者が集まるんだ。そしてあの八人は物心ついたときからそれぞれ火、水、氷、雷、風、地、闇、光の八つの属性の内一つを操る力に長けていてその実力からスマッシュブラザーズにちなんでレディアントブラザーズって呼ばれてるんだ。父さんにも聞いたけどシェニ君とキュリーちゃんは中学時代からよく高等部にも遊びに来てたからその筋には結構有名らしいよ、シェニ君は過去50人くらいに一気に売られたスマブラバトルバトルロイヤルを何食わぬ顔で返り討ちにしたりキュリーちゃんは魔術師がたまに護身に使う爆弾製造で他の人が全然出来ない難解な調合をあっさりやってのけたり見た目可愛いからナンパしてきた相手を食事だけで破産させたりとか。まあ二人ともいい子らしいから」
勇児「…………」

勇児がふと隣のジャックに質問すると彼はさらさらっと説明し、それに勇児は黙り込む。ちなみにそのシェニは生徒達の列の中でくしゃみをしていた。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春 ( No.146 )
日時: 2011/03/10 02:18:41
名前: 孝(たか)

ピカ「烈火…お前……!!」

ドガッ!!

烈火「ぐあっ!?」

ピカ「お前、今朝言ったよな?…"今度こそ大丈夫"って、言ったよな!?…その結果がこれか!?」

烈火「そ、それは…」

烈火は殴られた頬を押さえながら言葉に詰まる。

ピカ「お前の驕りが、一人の命を奪いかけたんだぞ!?新しい物を作るなとは言わない。だがな!!お前の"道楽"で人が死にかけたんだぞ!?」

烈火「だ…だけど、実験もしないで実戦配備なんか出来る訳…」

ピカ「ふざっけんな!!!!!だったら、何故自分自身で実験しねぇんだ!?お前が自分で実験テストしていれば、お前一人の犠牲で済む話だろうが!!てめぇの実験に巻き込むんじゃねぇ!!!」

氷牙「ピカ。それくらいにしておけ……生徒が怯えている。主にお前の迫力とDEATH発言に。」

ピカ「だけど!」

氷牙「何も、説教するなと言っている訳じゃない。生徒の前でやるなって言ってんだ。お前はすぐ熱くなりすぎる。テストプレイヤーに命の別状は無い。」

ピカ「う…判りました…」

氷牙「だがな、烈火……俺もピカと同じ意見だ。何故彼らにテストプレイヤーをさせた?いくらピカが断ったからと言って、他に適任者がいなかった訳ではないだろう?」

烈火「それは…」

氷牙「まさかとは思うが……今回の実験に危険は無いとでも確証があったからなどと"戯言"を吐く訳ではあるまいな?」

烈火「!?」

氷牙「いいか烈火。今までお前の実験としてピカが試し、重傷を負っても問題が無かったのは、一重にピカの鍛え抜かれた強靭的な肉体と、"慣れ"だ。一般的な者であれば、とっくに私生活が送れないどころか、とっくに動けなくなっている。つまり、お前はどうせ今回も無事で済むだろうと"たかをくくっていたんだ"!!」

烈火「あ…あぁ…」

氷牙「…悪いが、次からは俺もピカ同様テストプレイヤーから外させてもらう。お前の実験は、"鏡夜以上"に安心も信用も出来ん。」
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.147 )
日時: 2011/03/10 14:15:24
名前: ミクニップ

烈火「…」

スクッ…

ピカ「…何処へ行く?」
烈火「…原因の調査とプレイヤーへの謝罪に…」
氷牙「…それが良いかも知れんな。一応鏡夜も監視として同行してもらうぞ?」
烈火「ああ…。そうしてくれ…」

先程までの元気は何処へやら。幽鬼のような足取りで向かう烈火。そんな中…

電次「…チッ。またかよ…前日のテストの時は何もなかった筈だろ…!?」
水菜「ええ…。昨日までは全く異常は見れなかったのに…」
ピカ「…何?」

惨状を見て、憎々しげに舌打ちする電次と水菜。そしてそれを聞き逃すピカでは無く…

ピカ「おい電次。それはどういう意味だ?」
電次「どうもこうもねぇよ。前から5回も大失敗している。流石に兄貴はそれを見て今日までに何度も何度もテストを重ねたんだ。デカい所から細かい所まで全部!!」
水菜「そでだけじゃない。その時は全部、【鏡夜さんの監修の下行われた】わ。流石の兄さんだって人を傷つけるのは一番嫌いだからね。【全部のテストで異常なんて見られなかった】わ。3機とも全部」
ピカ「だったら、何でライドガンナーだけ異常が発生したんだよ!?」
水菜「そんなの、私達だって知りたいわよ!!」

二人の言い分を聞き、驚愕する二人。もし二人の言い分が正しいなら、【今日になって異常が発生した】という話になる。そんな馬鹿な話があるのか?そして【あの鏡夜の監修もあって】だぞ?

ピカ「…とにかく。あの機体は俺達が調査するために一時預かる。それでいいか?」
水菜「ええ…。お願いねピカ君…」


こうして、突如として大惨事となった披露会は、教師達によって中止され、生徒達はそのまま帰路に着いた…。



次の日…


勇児「う〜ん…」
ゼロ『…どうした?主』

次の日の昼休憩。昨日の惨事が嘘のように喧騒とした廊下で一人。勇児が悩んでいた。

勇児「うん…。昨日の奴でちょっとね…」
ゼロ『昨日の披露会か?それなら教師達に任せれば良いだろ?』
勇児「うん…。それはそうなんだけど…ちょっと気になる事があってね…」

やっぱり発明家の息子なだけに、何やら気になる事があるらしいが…そんな中


ガタンっ!!


「きゃっ…!」


勇児「…ん?」

何やら、女の子の悲鳴と何かが倒れる音を聞き、小走りで向かう。すると其処には、数人の女子に囲まれ、一人の女の子が座り込んでいた。そして…


バシャッ!!


勇児「っ!」

囲んでいた女子の一人が、徐にバケツの中に入っていた水を女の子にブチまける。そしてさらに追い討ちをかけるかの如く、また一人がその顔面に蹴りを入れる。

女子1「あっははは!どう?やっぱ声にも出せない訳?」
???「ぅぅ…」

間髪入れずに、蹴られて横になった女子の脇に、笑いながら蹴り入れてる女子生徒と、それ見て嘲笑している他の女子。そんなの見て黙ってられる訳もなく…


『…何をしてるんですか貴方達!!』


一瞬だけ驚いた。自身が声をかけて出てきたのと同時、別の場所から、しかも同時に大声出して、眼鏡の男子生徒…ミハルが飛び出す。しかも相手側も驚いているらしく、一瞬だけ目が点になった。


女子1「…何なのよアンタ達?邪魔しないでよ」
勇児「じゃ、邪魔とか以前に、一体全体何をしてるんですか?」
女子2「五月蝿いわねぇ…。そんなのあんた等にはカンケー無いじゃん」
ミハル「残念ですが、そういう訳にもいきません。理由を言ってくれなきゃ解りません。とりあえず理由でも…」
女子3「うるっさいのよこの色男が!!」

間髪入れずに殴りかかる女子生徒。寸前でミハルは体を捻って避けると、その腕を掴み、足払いを掛け、そのまま背負い投げの容量で地面に叩きつけ、その首に足を引っ掛けて固定する。その目を見た一同は、まるで全身に氷柱でも突き立てられたかのような悪寒に襲われる。

女子3「がっ…ぐっ…!!」
ミハル「女性相手に手荒な真似はしたくはありません。理由を述べたくないなら、とりあえず此処は立ち退いてくれますか?」
女子1「ちぃ…!!覚えてなさいよ!!」

そう吐き捨ててそのまま逃げる女子生徒たち。ミハルに地面に叩きつけられた子も、ミハルのクラッチから開放されて慌てて逃げる。そしてそれを見たミハルも、先程までの張り詰めた雰囲気から打って変わり、何処か安心した表情となる。

ミハル「…ふぅ〜〜。危なかったぁ〜…」

安堵の溜め息をつき、そのまま蹴られてた女子に駆け寄るミハル。

ミハル「あ、あの〜…。大丈夫…ですか?」
???「う、うん…。大丈夫」

ミハルに支えられながら、ヨロヨロと立ち上がる女子生徒。真っ白の髪も所々汚れている。

ミハル「えっと…。タイガークラス2年の…渚 雪菜さん…ですよね?」
雪菜「…はい」

弱々しく、そしてか細い声で答える雪菜。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.150 )
日時: 2011/03/27 01:26:50
名前: ミクニップ

カタカタカタカタ……


眼鏡をかけて白衣を着用し、光る画面を見ながら忙しなくキーボードを打ち込む烈火と研究員。此処は、学園の中に存在する研究室。現在、鏡夜を交え、爆発の原因を急ピッチで追求していた。そして目の前には、半分以上修理が完了したライドガンナーがある。

烈火「…」
鏡夜「ふぁぁぁ…。本当によくやるよね昨日から?」

毛布に包まって熟睡していた鏡夜。気持ちよく目覚めたのはそれまた幸運だが、そんなに眠いならちゃんと早寝早起き心掛けろよ。今のご時世低血圧の奴もちゃんと働いてるぞ。子供かよお前。

烈火「あぁ鏡夜の兄貴。…まぁ俺が作った奴だから、俺が責任取らなきゃならないッスからね」
鏡夜「【俺達が】…でしょ?まぁ僕の場合、暇潰しも入ってたけど」

…実を言えば、鏡夜も交えて研究してましたよ今回。そして今回、自身も混じってただけだったが、目の前で自身も手をかけたものが壊れた何て…そんなの凛以外だったら鏡夜が許す訳無いじゃん。

烈火「…だけど、元をを辿れば俺が誘ったまでだし。兄貴にも申し訳ないしさ。せめて兄貴はもう少し休んでてくれよ」
鏡夜「ふ〜ん?…別にいいけどさぁ。何で其処まで頑張れる訳?」

鏡夜のそんな疑問を聞いた時、不意にキーボードを打つ手が止まる。だがその後また再会し、苦笑しながらも答える。

烈火「あっはは…。俺さぁ、昔はすっげぇワルだったの、兄貴は覚えてるだろ?」
鏡夜「うん。髪をリーゼントにして商店街を我が物顔で歩いてたよね?それで僕が何度叩き潰しても懲りずに喧嘩吹っ掛けて来るし」
烈火「あん時は凄かったっスからねぇ。剣一と殴り合う何てしょっちゅうだったしさ。果てにはヤクザと抗争したり」

昔はグレてました。…何てベタ何だろう…

烈火「…昔はさ、親父とうまくいかなくて反発してた事もあったしさ。ほら、親父って消防士だろ?俺、そんなに好きじゃなかったしさ。でもな…」
鏡夜「高校3年の時の大災害にあった時、皆を救うために頑張っている父親を見て感動し、何時の間にか自分も人を助けてた…かな?」
烈火「オイオイオイ。人の頭を読まないでくれって何時も言ってるじゃないっスか。」
鏡夜「前にピカが言ってたのを聞いた」
烈火「…ま、話が早くて助かるけどさ。…その時に助けた子供がな、俺に向かって笑ってくれたんだよ。『ありがとう』って。今じゃあ結婚して子供も居るらしいし」

自身はそんなに頭も良くないしそんな器用って訳でもない。取柄と言えば体力バカって事だけである。だが、そんな俺にかけてくれた言葉と笑顔…。


烈火「そん時からかな?俺がレスキュー隊立ち上げよう何て思ったのは。あの時みたいに皆の泣き顔を笑顔にして、そんな笑顔を守れるような、最っ高のレスキュー隊を作りてぇ何て思ったのは。あの見学会だってさ、皆の笑顔を見たいから考えた奴なんだよ。確かに剣一の言う通り道楽かもしんねぇけどさぁ、俺だけが喜んでもつまんねぇだけじゃん?どうせ笑うなら皆も入れなきゃ意味ねぇじゃん」
鏡夜「だけど、今回は守れなかったよね?」
烈火「だからだよ兄貴。人を笑顔にしようと言う道化師や芸人が、人を悲しませる何てあっちゃあいけねぇんだよ。だから道化師や芸人は、必死に笑えるように努力し、笑えないなら原因を探るんだよ。だったら俺だってそうだ。俺も必死になって原因を探すんだよ。また皆に笑ってもらえるようにな」

そう言って何時ものように笑顔な烈火。やっぱりバカはバカだが、何だろう。何処か暖かくなる。

鏡夜「…ま、僕には関係無いけどさ。…とりあえずまだ目を通してない所もあるんじゃない?僕が見ておくよ」
烈火「マジ!?助かるぜ兄貴ドブゥっ!?」
鏡夜「調子に乗るな」




勇児「へぇ〜?それで雪菜さん、お兄さんの為に一人で原因調べてたの?」

一方、ミハルに連れられ、彼の奢りでお昼奢ってもらってる勇児達3人。

雪菜「う、うん…。烈火お兄ちゃん、昨日は凄く楽しみにしてたから…。だから少しでも助けにならないかなって」
ミハル「それは偉いです。近頃の子は兄弟に対しても感謝の気持ち何てありませんから」

特盛り坦々麺(好物らしいが…)を啜ってる雪菜に、カツ丼頬張りながらにこやかに語るミハル。

ミハル「それにしても、昨日は本当に凄かったですね剣一さん。あの後、『あんな馬鹿げた事故の原因を探してやる』と言って血眼になって原因探してますよ」
勇児「え、そうなんですか?あんな凄い剣幕で怒鳴ってたのに…」
ミハル「何だかんだで、剣一さんは仲間思い何ですよ。口ではボロクソ言ってるのに、イザと言う時は体が勝手に動くらしいです」

意外と言えば意外である。そんな時…

「…お?誰かと思えば渚じゃないか」

3人が話している最中、頬に傷を入れた、小太りで気の良さそうな男が近づいてくる。胸元のバッジからして教師と思われる。

雪菜「あ、サコミズ先生。どうかしたんですか?」
サコミズ「ああ。昼飯食べに来たんだけどな。偶然お前の姿を見かけたんだよ。そいつ等は?」
雪菜「あ、はい。さっき知り合ったんですけど、同学年のヒイラギさんと、1年の星崎君です」

何だか、見た感じ人当たりのよさそな教師である。

サコミズ「そうか。じゃあ俺、昼飯食べるからこれで」

そう言って、3人の下を後にするサコミズ。

勇児「…えっと、渚先輩。さっきの人は…?」
雪菜「あ、はい。私のクラスの担任のサコミズ先生です」

雪菜が言うには、人当たりも良く、生徒からも其れなりに人気のある先生らしい。

ゼロ『…主』
勇児「ん?どうしたのゼロ?」

そんな中、さっきまで黙っていたゼロがいきなり喋り出す。

ミハル「…あれ?君のその携帯…もしかしてデバイスだったの?」
勇児「いえ。これは父さんが僕に作ってくれた奴何です。…ミハルさんが言うデバイスだったらそうかも知れませんけど…で、どうしたの突然?」
ゼロ『ああ。さっきの教師何だが…、何か匂うな』
勇児「匂う…?」
ゼロ『キナ臭い…いや、怪しいと言ったのだ。あまり関わらない方が良いだろう』
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.205 )
日時: 2011/07/09 11:25:32
名前: ミクニップ


勇児「(う〜ん…、そんな感じはあんまりしないけどなぁ…?)【キーンコーンカーンコーン!】…あ、予鈴だ」

ゼロの言った言葉に疑問を抱く勇児だったが、予鈴が鳴り出したので手早く食事を済ませてそのまま立ち去ろうとする。

雪菜「…あ、待ってください星崎さん」
勇児「?」

そんな中、急に雪菜に呼び止められ、その手に何かを手渡される。見ればそれは食券らしき紙と、火の玉をモチーフにしたワッペンが縫い付けられた御守である。

雪菜「えっと…、その食券は、私のお家の中華料理店で使える奴です。よ、よかったら食べに来てくれますか?」
勇児「あ、はい。ありがとうございます先輩。…それで、こっちの御守は?」
雪菜「あ、はい。そこの売店で売ってました【ファイアースター】というアクセサリーです。…何でも、火除けのご利益がありみたいです」

…売店を見れば、銀色の髪をした男性…テンバが熱心に生徒に胡散臭い商品を売りつけては褐色肌で赤毛の大男に殴り倒されている光景を目撃するが…。まぁ先輩からもらったものなので、とりあえずお礼を述べてそのまま立ち去る。



勇児「…さっき別れたばっかなのに、何でまた?」
ミハル「あっはは…(汗)」

…さっき別れた筈なのに、次の場所にバッタリ出会う二人。今日は昨日オジャンとなった見学の続きとなっており、今回はこの学園の名物である【コロセウム】にやって来ている。今回は先輩と同行らしい。

マリオ「…はい!皆注目。今日は昨日の見学会の続きをやろうと思ってます。そこで今日はこの学園の最大施設…【コロセウム】を見学します」


【コロセウム】…学園に存在する巨大な施設。ここではグラウンドではできないような戦闘訓練や強化トレーニングを実施でき、さらには最新のホログラム訓練場も備わっている施設。なお、毎年ここで行われる【大武闘会】もこの学園の名物でもある。一般市民立ち入り可能。但し、使節を利用するなら専用のカードが必要。



コロシアムの中は意外に綺麗になっており、中央には受付と思われるテーブルと、受付嬢と思われる緑髪でスーツの女性が居た。

マリオ「今日はQちゃん。最近調子はどうかな?」
Qちゃん「いらっしゃいませマリオ様、及びデフォルトクラスご一行様。昨日、鏡夜様にメンテナンスをしてもらったので思いのほか良好です」
マリオ「そっか。鏡夜に変な改造されてなくて安心したよ。…あ、紹介するね?この人はこのコロセウムのほぼ全般を管理しているQちゃん。これでも理事長の側近でこの学園でもラハールやマスター程じゃないけど偉い人だよ?」
Qちゃん「初めまして、私はQUBE-2012と申します。気楽に【Qちゃん】だの【Qさん】と、どのように及びしてもらってもかまいませんのでご了承下さいませ」


『はい!』


マリオ「あ、所でQちゃん。現在この施設使ってる人は?」
Qちゃん「はい。マリオ様ご一行が到着する前に、リンク様とアデル様はシュミレートルームで組み手を。ピカチュウ様と氷牙様は中央闘技場で100人組み手を。そして凛様と電次様、そしてデフォルト2年の雪菜様は射撃訓練場にいます」
マリオ「凛さんが?それはまた珍しいけど何で?」
Qちゃん「何でも雪菜様の射撃能力の判定らしいです」

Qちゃんのその言葉で納得がゆくマリオ。

Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.207 )
日時: 2011/07/18 21:58:16
名前: 孝(たか)

中央闘技場…

マリオ「さて、全部見て回りたい所だが…今回はここ、コロセウムの最もよく使われる"中央闘技場"の見学にしようと思う。なにせ、今はピカチュウと氷牙が100人組手をしているらしいからな。」

生徒一同『『『ハーーーーイ!!』』』

中央闘技場の3階…観戦ルーム。

ドリンクやジャンクフードの自販機・椅子と簡易テーブルなどが設置されており、誰でも自由に入る事が出来る。

ただし、自由とは言っても、大抵は授業・昼休憩・放課後位しか入る事は無いだろう。


マリオ「中央闘技場は、その名の通りコロセウムの中央に位置する場所で、一番広い場所だ。主に『団体戦』や『多対一』の方式で使用され、最大収容人数は3000人。ただし、生徒が使う場合はリミッターがかけられ、相手をするコピー人形のレベルが下げられる。」

生徒1「コピー人形って何ですか?」

一人の生徒が挙手してマリオに質問する。

マリオ「うん。コピー人形はそのまま。特定人物の戦闘データを移植されたアンドロイドみたいなものさ。ほら、あそこを見てごらん。」

そういって、マリオはちょうど組手を始めたピカチュウを指差し、生徒達はそちらに視線を向ける。


ピカ「今日はレベル50。人数は100。戦闘データは……炎熱系の能力を持ってる人物で頼む。」

『了解しました。…データ入力…コンプリート。100人組手を開始します。』

機械音声から開始の合図が始まると…

メタリックな能面のロボットが出現し、服装、武装、防具が特定の人物と同じ物を装着していた。

ミハル「あれ?あの武器って…シグナム先生のレヴァンテイン!?それに、あっちは…アデル先生の戦闘服(もとい普段着)!?」

マリオ「そうだ。コピー人形は戦闘データを入力すると、戦闘パターンや武装がその人物特有の物に代わる。因みに、レベル50は序の口。最高レベルは500まである。」


ピカ「掛ってきやがれ!!」
コアデ「ヒショウバクエンキャク!!」

コピーアデルが両足に炎を灯し、空中で回転しながらピカに蹴り込む!

ピカ「サンダーセット!!ブレイク……バンカーーーーーーーー!!!」

全身から雷を発生させ、利き腕1本に集束させると、コピーアデルの蹴りに合わせるようにぶつける。

ピカチュウは敢えて攻撃に攻撃をぶつける形で応戦したのだった。
Re: 笑いあり!!涙あり!?青春!オルタナティブ学園!! ( No.217 )
日時: 2011/07/21 20:42:28
名前: ミクニップ


待てや。氷牙の覚えてる技あんまり知らねぇからちょっと探さしてくれ。


勇児「ほわぁ…、凄い迫力ですね…」
マリオ「まぁね。…でも、アレよりももっと凄いのが今日見れるかもしれないよ『アレっどう言う意味だよゴルァ!?』…相変わらずの地獄耳だな…」


ブォンッ!!


勇児「わふぅ!?」
マリオ「おっと!どうやら始まったらしいね!!」

突如発生した突風に吹き飛ばされそうになった勇児を掴み帽子を抑えるマリオ。そして一旦突風が収まり、発生源を目で追ってみれば…


氷「ふっ!はっ!ぜぇあぁぁぁぁ!!!」


ドドドドドドドッ!!


…錯覚だろうか?相手はどう見たってピカの5倍以上居ると言うのに、氷牙は何の苦もなく余裕で相手を吹っ飛ばしている。型からして十二路譚腿みたいだが…

氷牙「極竜撃!!」

右、左、右、左と連続的に何度も殴り、途中で膝蹴り、ローキック、ハイキック、中段連続蹴りなど、多種多様な打撃が乱れ飛び吹っ飛ぶコピー。しかもそれが1体1発ずつだからなおさら凄い。

氷牙「まだだ!武装錬金!久々に使うぜクロスミラージュ・アナザータイプ!!」

核鉄取り出し、クロスミラージュに似た銃へと変形させる氷牙。…さて、この後の事はお分かりだろうな…


ダダダダダダダダダダダンッ!!!


…はい、お察しの党利です。もう有名なガンマンも真っ青の惚れ惚れするような360度の連射の嵐嵐嵐…。コピー供はもう枯葉のように宙を舞っていますよハイ。もう惚れ惚れするような撃ち方ですねこれ。


ピピー!!


『組み手終了。レベル150。人数200。戦闘データランダム…記録、1分5秒』

氷牙「うん、まずまずだな」

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