Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.123 ) |
- 日時: 2017/02/25 15:32:39
- 名前: カイナ
- 吹雪「か、勝った……」
ギリギリで勝利を掴んだ吹雪がぐっと拳を握りしめる。が、その時彼の心臓がドクンと不自然に強い脈動を打つ。まるで生命が危機を感じた時、本能的に強く鼓動するかのように。
吹雪(しまった……一瞬気が緩んだ……)
勝利を意識して気が緩んだ一瞬の隙、その隙を見逃さなかったかのように、今まで自力で抑えこんでいた闇が吹雪の中を侵食する。
吹雪(だ、だめだ……意識、が……持って、いかれる……)
吹雪の目の前が、まるで闇に堕ちたかのように真っ暗になった。
?????「ク、クク……クハハハハハハ!!!」
突如、吹雪が高笑いを始め、凜やサラ、タニヤ達が驚いたように硬直する。
カイ「なんだ、この闇の気配!?」
同時にカイは吹雪から溢れ出る闇に寒気を感じ、じたばたと暴れる。するとデュエルの余波で縄にもダメージが来ていたのかあっさりと縄は千切れ、同時にカイが維持をやめたせいかフィールドがピラミッド内部からコロセウムへと変貌。カイはコロセウムの中央へと着地する。
カイ「お前、吹雪さんじゃないな?……何者だ?」
ダークネス「ククク……我が名はダークネス。再び闇より蘇らん」
シリアスなカイの言葉に吹雪――ダークネスは好戦的な笑みを浮かべながらそう名乗りを上げる。その顔には先ほどまでついていなかったはずの、目元を隠すような形の紫色の仮面が付けられていた。
タニヤ「ダークネス、セブンスターズの残党か!」
同じセブンスターズとして話には聞いていたのだろうタニヤが構える。エヴァも「あ、そういえばいたような」と興味がなかったような反応を取っていた。
ダークネス「愚かな男よ。たかが女一匹の記憶を思い出すがためだけに我が魂に身をゆだねるとは……」
サラ「そんな、私のせいで……吹雪さん……」
ダークネスの嘲笑を聞き、自分のせいで吹雪がダークネスに乗っ取られたとサラが呆然としへたり込む。それをダークネスは一瞥した後、特に興味もなさそうに再びニヤリと笑う。
ダークネス「だがこちらとしては好都合……」 カイ「させるかよ! 闇は俺が浄化してやる!!」 タニヤ「私達も力を貸そう! いくぞ!」
ダークネスの言葉を遮り、カイがデュエルディスクを構えるとタニヤと凜もその横に立って構える。
ダークネス「いいだろう。この身体を得た準備運動だ。貴様らを血祭りにあげ、遊城十代に貴様らの断末魔を聞かせてやろう」
ダークネスもクククと笑いながら闇に塗れたデュエルディスクを構える。
ダークネス「ガ、グッ!?」
しかし直後、突然ダークネスが苦しみ出した。
吹雪(力が……入らない……このまま、じゃ……)
まるで底なし沼に沈んでいくような感覚を吹雪は感じる。闇の中、少しずつずぶずぶと落ちていく。しかし、抗う事が出来ない。そもそもどっちに行けばいいのか、それさえも上下左右の感覚がないここだと分からない。そして、少しずつ吹雪の意識が薄れていく。
――たとえ異世界にいてもあなたの事を忘れません。またいつかお会いできる日を信じています
吹雪「っ!!!」
唐突に聞こえてきた声に吹雪が目を見開く。とても大切な言葉、今までずっと忘れていたそれを今唐突に思い出す。
吹雪「そうだ、しっかりしろ天上院吹雪!! 意識を保て、彼女に寂しい顔をさせるつもりなのか!!」
自らを鼓舞する吹雪。女の子に笑顔を与える恋の伝道師として、寂しい顔を女の子にさせるわけにはいかない。と。すると彼の目の前に広がる闇の中、一筋の光が映った。
吹雪「ぐ……」
闇が引っ張り纏わりついてくる。しかし、吹雪はそれを力ずくではねのけると光の方へと走り出した。
ダークネス「ガ、グッ……ば、馬鹿な……何故、以前抗えなかった闇に……」
苦しみ出したダークネスは、胸に手を押さえ苦し気な声をどこともなく放つ。
吹雪「あいにくだね。同じ手に引っかかる程僕は甘くない! 思い出したんだ、大切な言葉を、大切な女性の事を!」
するとダークネスの口からそんな声が、吹雪の声が聞こえてくる。そして吹雪はダークネスの抵抗のせいで震える右手をダークネスの仮面へと持っていき、しっかりと仮面を掴む。
ダークネス[ば、ばかな、やめろ!!!] 吹雪「もう二度と、忘れるわけにはいかない! その笑顔を曇らせるわけにはいかないんだ!!」
吹雪の口からではなくダークネスの仮面自体から声が響く。しかし吹雪は強い信念を宿す声でそう叫び、同時に力強くダークネスの仮面を引きはがす。同時に握力がなくなったのか手放されたダークネスの仮面は勢い余ってコロセウム内を飛び、カツンッと音を出して着地する。
エヴァンジェリン「……ほう」
真祖の吸血鬼の足元へと。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.124 ) |
- 日時: 2017/03/07 00:23:07
- 名前: 孝
- 仮面『おノれ・・・人間めェ・・・』
仮面から恨みの籠った力のない声が発せられる。
エヴァ「む?まだ喋る力があるか。ベアトリクスの様な事があっては面倒だな。」
そう言って、エヴァが右手で拳を作ると、魔力が放出され、剣の形へと変貌する。
エヴァ「誇りある悪は、潔く去るものだ。早々に、散れ!!」
勢い良く振り降ろし、仮面を叩き割る。
ピシッ!!!
ブワアアアアッ!!!
仮面に亀裂が走り、真っ二つに砕かれた途端、仮面にとどまっていた霧状の闇が勢いよく吹き出した。
カイ「なっ!?全員離れろ!!!!!!」
あまりに濃密な闇の気配に、カイは離れるようにと叫ぶ。
エヴァ「しまっ!?ぐああああああああああああああああああああ!?!?!」
そして、闇は一番近くに居たエヴァに、纏わりついた。
凛「エヴァさん!!」 タニヤ「エヴァンジェリン!!」 サラ「こ、これは・・・」 吹雪「闇の・・・瘴気・・・」
カイ「まずい・・・あいつ。エヴァンジェリンに憑り付きやがった!!」 エヴァ?『クク、クカカカカカ・・・満たされる。この者の心の闇・・・深く、深く刻まれた心の傷が・・・』
闇が晴れた先・・・そこには、闇の衣を纏い、ダークネスの仮面を付けたエヴァがニタリと嗤いながら佇んでいた。
カイ「くそっ!闇属性のエヴァンジェリンだからか、吹雪さんの時より強い闇を放ってやがる・・・」 闇エヴァ『ククク・・・貴様たちを、闇に沈めてくれよう・・・』
ガシャンっ・・・と、その幼いからだには不釣合いなデュエルディスクが展開された。
カイ「ちっ!ここは俺が行きます!皆さんは応援を・・・」 闇エヴァ『させん!!”来れ氷精 大気に満ちよ 白夜の国の 凍土と氷河を” 『凍る大地』』
呪文と共に放たれたのは、大地から巨大な氷柱を生み出し、その周囲を瞬時に凍らせて見せた。
カイ「こ、これは・・・」 闇エヴァ『クククク・・・この者の持つ、魔法というものだ。中々、便利なものよ。さぁ、まずは貴様からだ!』 吹雪「させないよ。僕も相手になろう!」 カイ「なっ!?ふ、吹雪さん!?」
先程一時的にとはいえダークネスに肉体を乗っ取られて疲労困憊の筈の吹雪までデュエルディスクを構えて参戦した。
吹雪「カイ君。コイツは、一人でどうにかできるような相手じゃない。たとえ、君が闇を払う浄化の力を持っていたとしても、一人じゃ無理だ。」 カイ「くっ・・・で、ですが・・・分かりました。速攻で叩きのめして、エヴァンジェリンを解放しましょう!」
一瞬迷うが、その迷いで取り返しのつかない事になっては元も個も無いと振り払い、タッグで挑む事にするカイ。
『「「デュエル!!」」』
闇エヴァ『我のターン。』 ??「おおっと。待ちな。そいつとやろうってんなら、俺様も混ぜな?」
カイ「なっ・・・お、俺!?」 吹雪「カイ君が・・・2人!?」
突然現れたのは、全身を黒一色の服で揃え、腕、脚、首に革ベルトをふんだんにあしらった、カイと瓜二つの少年であった。
クロ「キヒヒ。なんだぁ?この間までご一緒してたのにもう忘れちまったのかぁ?俺様だよ。No.96・・・そうだな安直だが、クロ。とでも呼んでくれや?」
顔を愉悦で歪めながら黒いデュエルディスクを構えて、ダークネスエヴァの横に並び立つクロ。
闇エヴァ『・・・貴様か。』 クロ「よぉ。ダークネス。俺様はあのディセンダーに用がある。この肉体も、まだ不安定でな。奴を再び取り込み、俺様は完全な存在になる。てめぇの闇に取り込まれちまうと面倒だ。」 闇エヴァ『・・・良かろう。勝利した暁には好きにすると良い。』 クロ「そうさせてもらわぁ。じゃぁ改めて・・・デュ↑エ↓ル→だ!!」
ダークネス→吹雪→クロ→カイの順番で行きます。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.125 ) |
- 日時: 2017/03/07 01:23:01
- 名前: 孝
- 闇エヴァ『我のターン。ドロー。我は、『魔界発現世行きデスガイド』を召喚!効果により、手札かデッキから、レベル3の悪魔族モンスター1体を効果を無効にして特殊召喚する。我はデッキから『彼岸の悪鬼グラスバーニッチ』を特殊召喚!』
デスガイド ATK:1000 グラスバーニッチ ATK:1000
闇エヴァ『我はこの二体でオーバーレイ!!二体のレベル3モンスターでオーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!祖は彼岸の旅人なりランク3『彼岸の旅人ダンテ』!』手札5
旅人ダンテ DEF:2500
闇エヴァ『ダンテの効果。オーバレイユニット(グラスバーニッチ)を1つ取り除き、デッキの上から3枚まで墓地へ送って発動できる。エンドフェイズまでこの効果で墓地へ送ったカードの数の500倍、攻撃力が上昇する。』 カイ「カードガンナーと同じ効果か・・・」
闇エヴァ『3枚墓地へ送る。ダンテの攻撃力が1500上昇。更に、墓地へ送られたグラスバーニッチと、ダンテの効果で送られた『リビオッコ』『ガトルホッグ』の効果発動!』 カイ「その条件は・・・シャドールと同じか!?」
闇エヴァ『我はガトルホッグ、グラスバーニッチ、リビオッコの順でチェーンを組み、逆順処理。リビオッコの効果で、手札の闇属性・悪魔族・レベル3のモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。『彼岸の悪鬼スカラマリオン』を特殊召喚。グラスバーニッチの効果でデッキから同名以外の彼岸モンスターを特殊召喚出来る。『彼岸の悪鬼ラビキャント』を特殊召喚。そして、ガトルホッグの効果で、同名以外の彼岸モンスターを蘇生。グラスバーニッチ。』
スカラマリオン ATK:800 ラビキャント DEF:2100 グラスバーニッチ ATK:1000
吹雪「バカな・・・手札1枚でモンスターを5体分も展開して居るだって!?」 闇エヴァ『更に、魔法カード『置換融合』を発動。フィールドのモンスターのみで融合召喚を行う。ダンテ以外の彼岸モンスター3種で融合!祖は彼岸を巡るものなり融合召喚!レベル9『彼岸の巡礼者ダンテ』!』
巡礼者ダンテ ATK:2800
吹雪「彼岸モンスターが墓地に送られた!?」 闇エヴァ『安心しろ。彼岸モンスターは名前指定の1ターンに1度の効果だ。更に、巡礼者の効果発動。手札の彼岸カード1枚を墓地へ送り、1枚ドローする。『彼岸の悪鬼ドラゴネル』を墓地へ。その効果により、デッキの彼岸カード1枚をデッキの一番上に置く。我は『彼岸の悪鬼ハックルスパー』を置く。カードを2枚伏せてターンエンド。この瞬間。墓地に送られたスカラマリオンの効果で、デッキから同名以外の闇属性・悪魔族・レベル3モンスター1体をサーチ。『クリバンデット』を加える』手札2
吹雪「くっ・・・僕のターン!ドロー!よし!魔法カード『真紅眼融合』を発動!僕はこのターン。このカードの効果でしか召喚・特殊召喚出来ないが、手札・フィールド・デッキのモンスターでレッドアイズを融合素材とする融合モンスターを融合召喚する!僕はデッキからレベル7の[真紅眼の黒竜]とレベル6の『ラブラドライドラゴン』を墓地に送り、融合!真の姿を現せ!融合召喚!レベル8『流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン』!」手札5
流星竜 ATK:3500
吹雪「更に魔法カード『黒炎弾』!僕のフィールドの『真紅眼の黒竜』1体を指定し、このターン、そのモンスターの攻撃権を破棄する代わりに、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」 クロ「はぁ?どこに真紅眼の黒竜が居るってんだよ?」
吹雪「真紅眼融合の効果で融合召喚されたモンスターは、[真紅眼の黒竜]として扱うのさ!よって、ダークネス!お前に、3500のダメージだ!!」 闇エヴァ『手札1枚を捨て、罠発動『ホーリーライフバリアー』このターン。相手から受ける全てのダメージを0にする。更に、手札から捨てた2枚目のガトルホッグの効果で、スカラマリオンを蘇生』手札1
吹雪はレッドアイズの中でも強力な攻撃力とバーン効果を持つ流星竜と黒炎弾で一気にライフを削るつもりだったが、結果は相手のモンスターを増やすだけに終わってしまった。
吹雪「くっ・・・カードを3枚伏せ、ターンエンド」手札1 クロ「キヒヒ!俺様のターン!ドロー!しゃぁ!魔法カード[影依融合]発動!相手の場にエクストラデッキから呼びだされたモンスターが居る場合、融合素材をデッキからも選択出来る!俺様はデッキから[シャドール・リザード]と[黄泉ガエル]を墓地に送ってシャドールと水属性で融合!影の蜥蜴と不死の蛙よ!今交わりて水影の悪魔を呼び起こせ!融合召喚!レベル9[エルシャドール・アノマリリス]!!」
アノマリリス ATK:2700
クロ「アノマリリスが居る限り、互いのプレイヤーは、魔法・罠の効果で、手札・墓地のモンスターを特殊召喚出来ない。」 闇エヴァ『更にスカラマリオンの効果発動。自分の場に彼岸モンスター以外のモンスターが存在する場合、このカードは破壊される。』
カイ「なっ!?つまりそれは・・・」 クロ「このエンドフェイズに、俺様がサーチ効果を使えるってこったぁ!更に効果で墓地に送られたリザードの効果で、[シャドール・ヘッジホッグ]を墓地に送る。その効果で、同名以外のシャドール・・・リザードをサルベージ。更に更にい![沼地の魔神王]を捨てて融合をサーチ!」手札6
効果を発動しているのに、手札が減らない。
吹雪「なんなんだ・・・あれは・・・?!」 クロ「更に[E・HEROブレイズマン]を通常召喚!2枚目の融合をサーチ!」 カイ「HEROだと!?」 クロ「キヒヒ!そして[融合]発動!手札の[シャドール・ファルコン]と場のブレイズマンで融合!影の隼と火炎の戦士よ!今一つとなりて、火影の悪魔を呼び起こせ!融合召喚!レベル7[エルシャドール・エグリスタ]!ファルコンの効果で、同名以外のシャドールを墓地から裏守備で蘇生!ヘッジホッグをセット!」手札4
エグリスタ ATK:2450
クロ「キヒヒ!カードを2枚伏せてターンエンド!スカラマリオンの効果で、俺もクリバンデットをサーチだ!」手札3
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.126 ) |
- 日時: 2017/03/10 04:22:06
- 名前: 孝
- カイ「俺のターン。ドロー!(旅人ダンテはともかくとして、巡礼者ダンテの効果は、相手ターンでも発動できるようだな・・・だが、発動コストが手札の彼岸を必要とするなら、96の奴が使う事は無い。だが・・・)」
カイは、チラリとクロのフィールドを確認する。クロのフィールドには、アノマリリスとエグリスタが存在する。
アノマリリスの効果で、お互いに魔法・罠による手札と墓地のモンスターを特殊召喚する事が出来ない。
エグリスタの効果で、1ターンに1度、相手の特殊召喚する際にそれを無効にし、その後で手札のシャドールを1枚墓地に送る効果がある。
カイ「(エグリスタの効果はチェーンブロックを作る特殊召喚には対応していない。だからこその、アノマリリスか・・・そして、奴の手札には、リザードがいる。ならここは・・・)手札のモンスター1体を墓地へ送り、チューナーモンスター[クイック・シンクロン]を守備表示で特殊召喚!!」
クイック DEF:1400
クロ「シンクロンだと!?なんでテメェがそんなもんを!?」 カイ「アホか。いつまでもデッキの中身が同じだと思うな!更に墓地に送られた『ガスタ・グリフ』の効果!手札から墓地に送られた場合、デッキから[ガスタ]をリクルートする!モンスター効果の為、アノマリリスの効果範囲外だ!だが、"発動する効果ではない"為、チェーンブロックは発生しない。さぁ、エグリスタの効果を発動するか?」 クロ「・・・・・・ちっガスタ・グリフのリクルート先にはガスタ以外の制限が無い。だが、その効果も名前指定の1ターン効果・・・エグリスタの効果で無効だ!そしてぇ!手札のシャドール・・・リザードを墓地へ送る。効果でデッキから[シャドール・ビースト]を墓地へ送る!更にビーストの効果で1ドローだ!」手札3
クロはグリフの効果が厄介である事に苦々しい表情でエグリスタの効果を使用する・・・いや、使用させられたのだ。
カイ「お次はこいつだ!魔法カード[手札抹殺]!互いのプレイヤーは手札を全て捨て、同じ枚数ドローする。対象は96。お前だ!」 クロ「ちっ。互いに3枚ずつの手札交換か・・・」
カイはシャドール相手に効果による墓地送りは危険と分かっていたが、少なくともクロの手札の1枚はクリバンデットだと判明しており、リザードの効果で手札も1枚は入れ替わっている。半分は賭けだが、クロの態度を見る限り、既に手札にシャドールは無かったようだ。
カイ「更に、[寡黙なるサイコプリースト]を召喚!効果で守備になる。」
サイプリ DEF2100
カイ「そのまま効果発動だ!手札1枚を墓地に送って、墓地のサイキック族モンスター1体を除外する。俺が除外するのは、さっき捨てた[サイ・ガール]だ。そして、クイックのレベルを1つ下げ、墓地の[レベル・スティーラー]の効果で蘇生!墓地からモンスターが蘇生された事で、最後の手札[ドッペル・ウォリアー]を特殊召喚!」
ドッペル DEF:800 スティーラー DEF:0
カイ「レベル1のスティーラーとレベル3のサイコプリーストに、レベル4となったクイックをチューニング!怒れる魔神よ!その怒号により、ガスタを阻む壁を突き崩せ!シンクロ召喚!レベル8[ジャンク・デストロイヤー]!」手札0
デストロイヤー ATK:2600
カイ「デストロイヤーの効果!シンクロ召喚時、チューナー以外の素材の数まで、フィールドのカードを破壊できる!俺が選ぶのは・・・お前らの伏せカードを1枚ずつ破壊させて貰うぜ!”タイダル・エナジー”!」 闇エヴァ「そうはさせん。破壊対象のリバースカードオープン『ブレイクスルー・スキル』!モンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にする。デストロイヤーの効果は無効だ。」
自分のターンのみだが、墓地からでも効果を使えるブレイクスルーにより、デストロイヤーの効果は防がれてしまった。
カイ「破壊されないだけマシだ。続いて、墓地に送られたサイコプリーストの効果!コイツの効果で除外されたサイ・ガールを特殊召喚!そのまま効果発動!デッキの一番上のカードを裏側で除外!デストロイヤーを対象に、スティーラーの効果を再び発動!1のスティーラー2のドッペルに2のサイ・ガールをチューニング!シンクロ召喚のオトモも!その知識を貸し与えたまえ!シンクロ召喚!レベル5『TG ハイパー・ライブラリアン』!シンクロ素材になったドッペルの効果で、ドッペル・トークン2体を攻撃表示で2体特殊召喚!更にサイ・ガールの効果で除外したカードを手札に加える」手札1
ライブラ ATK:2400 トークン ATK:400×2体
カイ「ラッキー!困った時に壺頼み!魔法カード『貪欲な壺』!」
カイは宣言と共に、クイック・シンクロン、ガスタ・グリフ、サイコプリースト、ドッペル・ウォリアー、ガスタの神裔ピリカをデッキに戻して、新たに2枚のカードをドローする。
カイ「ガンガン行くぜ!デストロイヤーを対象に3度スティーラーの効果を使用!更にスティーラーを手札に戻し、『A・ジェネクス・バードマン』を特殊召喚!」
A・バード ATK:1400
カイ「レベル1ドークン二体に、レベル3のバードマンをチューニング!回復ならお手の物!サイキックの最古参!シンクロ召喚!レベル5『マジカル・アンドロイド』!ライブラさんの効果で1ドロー!バードマンは自分の効果で出た場合、フィールドから離れたら除外される。」手札3
アンドロイド ATK:2400
カイ「もう一度ぉぉぉぉぉ!!!スティーラー捨ててクイック!デストロイヤー対象に4度甦れ!レベル・スティーラー!レベル5のクイックとデストロイヤーでオーバーレイ!!2体のレベル5モンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク5『ZW‐獣王獅子武装(ライオ・アームズ)』!そのまま効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、デッキから[ZW]を1枚手札に加える!デストロイヤー切って、『ZW‐阿修羅副腕(アシュラ・ブロー)』をサーチ!」手札2
獣王獅子武装 ATK:3000
クロ「攻撃力3000・・・だが、そいつだけじゃぁ」 カイ「『ジェスター・コンフィ』を特殊召喚!レベル・スティーラーと共にオーバーレイ!2体のレベル1モンスターでオーバーレイネットワークを構築!現れろ、!ランク1、No.39!希望の光・・・進化へと突き進む!原初の記憶を解き放て!天衣無縫の力!『希望皇ホープルーツ』!!」手札1
ルーツ ATK:500
クロ「ホープ・・・ルーツ・・・だとぉ!?」 凛「希望皇ホープの、派生モンスターでしょうか?私も初めて見ます」 タニヤ「ランク1のエクシーズにして、ナンバーズか。」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.127 ) |
- 日時: 2017/03/20 23:33:52
- 名前: カイナ
- カイ「さらに手札の[ZW−阿修羅副腕]の効果発動! 自分のメインフェイズ時、手札のこのモンスターを攻撃力1000ポイントアップの装備カード扱いとして自分フィールド上の希望皇ホープに装備でき、装備モンスターは相手フィールド上の全てのモンスターに一回ずつ攻撃できる! ホープ・ルーツに装備!」
No.39 希望皇ホープ・ルーツ 攻撃力:500→1500
クロ「だがそれでも攻撃力は1500! 連続攻撃も役に立たねえな!」
カイ「それはどうかな? バトルに入る! 俺は獣王獅子武装でエルシャドール・アノマリリスを攻撃!!」
クロ「ちっ、リバー――」 カイ「この瞬間ホープ・ルーツの効果発動! 自分または相手モンスターの攻撃宣言時、このカードのオーバーレイユニットを一つ使い、そのモンスターの攻撃を無効にする!」
獣王獅子武装の攻撃が、ホープ・ルーツの作り出した結界に阻まれる。
クロ[ダブルアップ・チャンスに繋げてくる気か!?]
カイ「いや、ホープ・ルーツの効果はまだ続く! 攻撃を無効にしたモンスターがエクシーズモンスターである場合、ホープ・ルーツの攻撃力はそのモンスターのランク×500ポイントアップする!! 獣王獅子武装のランクは5、よって2500ポイント攻撃力がアップする!」 No.39 希望皇ホープ・ルーツ 攻撃力:1500→4000
サラ「攻撃力、4000!」 タニヤ「しかもホープ・ルーツは連続攻撃が可能!」 凜「これで攻撃表示のダンテとアノマリリス、エグリスタを攻撃すれば勝利です!」
ホープ・ルーツが獣王獅子武装から力を受け、攻撃力を爆発的に急上昇。その攻撃力にサラが完成をあげ、タニヤと凜が拳を握る。
カイ「いけ、希望皇ホープ・ルーツ! エルシャドール・アノマリリス、エルシャドール・エグリスタ、彼岸の巡礼者ダンテを攻撃! ホープ剣・阿修羅・ルーツ・スラッシュ!!」 クロ「させるかああぁぁぁっ! トラップ発動[聖なるバリア−ミラーフォース−]! その攻撃を跳ね返し、貴様らの場の攻撃表示のモンスターを全て破壊する!!」
希望皇ホープ・ルーツが攻撃を仕掛けた瞬間、クロは先ほどの攻撃で発動しようとしていた罠を発動。カイ達の場の全滅をもくろむ。
吹雪「そうはいかない! カウンター罠[トラップ・ジャマー]を発動! バトルフェイズ時に発動でき、相手の罠カードの発動と効果を無効にし、破壊する!」 クロ「なにぃ!?」
しかし吹雪がアシストし、ミラーフォースを無効にして破壊。これでホープ・ルーツの攻撃を阻むものはなくなった。
カイ「これで終わりだ! 消えろ、穢れし闇よ!!」
ホープ・ルーツの起源の斬撃が三体のモンスターを斬り裂き、その斬れ跡から光が奔流する。
クロ「くそっ! こうなりゃここまでだ!」
その瞬間、クロは闇エヴァへと飛びかかるとダークネスの仮面に掴みかかる。
ダークネス「き、貴様、なんのつもりだっ!?」 クロ「はんっ! 俺の存在の安定のため、テメエの闇をいただくってだけだよ!!」
抗議するように叫ぶダークネスをよそに、クロはダークネスの闇を吸収していく。その瞬間、奔流する光が大爆発を起こした。
エヴァ「ぐああああぁぁぁぁぁっ!!!」LP4000→0 クロ「浄化されてたまるか、あばよ!!!」LP4000→0
エヴァの悲鳴が響き、爆発を起こした光が消えた時にはダークネスの仮面が消えたエヴァだけがその場に残されていた。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.128 ) |
- 日時: 2017/05/12 23:51:34
- 名前: ヘルマン
- 凛「エヴァさん!」
爆発が晴れた先、ダークネスの仮面は無くなり、レッドの制服に身を包んだ元の姿のエヴァンジェリンを見つけた凛は、即座に駆け寄り抱き起こす。
凛「エヴァさん!エヴァさん?・・・ほっ。良かったです。気を失ってるだけですね。」 タニヤ「良し。ならば急いで氷牙のところに連れて行こう。ダークネスに支配されての闇のデュエル。想像以上に消耗しているに違いない。」
言って、凛からエヴァンジェリンを受け取るとバースを呼んでその上に跨るタニヤ。
カイ「・・・おかしい。エヴァから闇の気配が全くしない・・・」 吹雪「えっと、それってエヴァちゃんからダークネスが完全に抜けたって事かな?」
闇の気配=ダークネスの支配と考えている吹雪がカイの呟きに返答する。
カイ「いえ、確かにダークネスの気配は消えました。ですが、エヴァの方も、自分自身の闇の気配を持っているんです。一応、ヴァンパイアですから。ですが、今のエヴァからは普段彼女の放っている闇の気配すらも感じ取れないんです。まるで、最初から無かったみたいに・・・」 サラ「それは、何か問題なんですか?」
闇の気配とだけ聞けば危険な香りがするが、それが無くなったと言われると問題が無いようにしか聞こえない。
カイ「96の奴は、逃げる寸前にダークネスの仮面に触れていました。自分の身体を維持する為に俺を狙っていて、だが負けたとあれば消滅の危機は撥ね上がる。・・・もしかしたら、奴は、ダークネスの力を取り込んで、維持に回したんだとすれば・・・もしかしたらエヴァの闇も吸収してる可能性があります。」
吹雪「・・・まずいね。さっきのダークネスみたいに、もしかしたら次は96が、エヴァちゃんの魔法の力を使ってくる可能性もあるって事だよね?」 カイ「はい。その可能性も無くは無いですね。奴が生きていると分かった以上、今まで以上に警戒しておく必要があるかもしれません。」
それを聞いて、吹雪は困った顔で頭を掻く。
吹雪「すまない。僕が油断したせいで、ダークネスに乗っ取られた揚句、余計にマズイ事になってしまって」 カイ「いえ。吹雪さんのせいじゃないですよ。元はと言えば、奴を逃がしてしまった俺に責任がありますから。」
言って、話を終わらせて一同は本校の方へと駆け足で戻っていった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.129 ) |
- 日時: 2017/05/13 17:40:45
- 名前: カイナ
- 氷牙「ダークネスの力を使い、さらにNo.96の復活か……」
レッド寮。全てが終わって本校校舎に戻った後、流石に限界が来たのかばたんきゅーと倒れてしまった吹雪を連れてここにやってきたカイ達は氷牙に彼の診察をお願いしつつ、報告を行っていた。ちなみに同じくダークネスに憑依されていたエヴァは氷牙のところに来た途端復活。氷牙に襲い掛かろうとし、現在は氷牙がアイアンクローを極めて押さえこんでいる真っ最中だ。
カイ「エヴァさん、あなたの闇の力も奪われたんだから少し安静に……」 エヴァ「ククク、あの程度の力を奪われた程度で安静にだと? 私を舐めるな」
呆れたカイの言葉にエヴァもどや顔で返す。No.96に奪われた疑いのある闇の力は彼女曰く「ま、少ししたら回復する」とのことらしく放っといても問題はないらしい。
氷牙「吹雪については闇の力を使った事による極端な疲労、まあ要するに過労だな。寮に戻ってしばらく安静にしていろ」 吹雪「分かりました」
氷牙からの診察結果を受け、吹雪は了解すると寮を出ていく。凜とサラが付き添いとしてついて行き、寮に残ったカイ、氷牙、エヴァ、タニヤがシリアスな雰囲気を見せながらそれぞれ用意していた椅子に座る。流石にエヴァも空気を読んで席に着いた。
氷牙「セブンスターズは全て倒したが、まだ黒幕は残っているはずだ」
そう氷牙が口にする。アムナエル、大徳寺が遺した言葉――いずれこの島には更なる災いが起きる。それを大徳寺の恩人が関係しているらしい、ということ。
氷牙「だが、それが何者か……」
続けてため息をつく氷牙。自分も社の情報網を使って探ってはいるものの、大徳寺達を晒してここまでの規模の戦いを起こせるような相手が見当たらないのが現状だ。
タニヤ「ここまでやれて、かつ隠蔽が出来るほどの権力……か」 エヴァ「ふ〜む。この学園の校長も知っているのなら、それより上の立場の者はどうだ?」 氷牙「ああ、例えばこの学園の理事長なら隠蔽もたやすいだろうが、彼も100をとうに越すご高齢だ。まさかこんな事態を引き起こせるほど体力に余裕があるとは思えん……」 カイ「あなたがそれを言いますか……」
顔を合わせて考えるメンバー。氷牙は怪しい人間を一人あげるが年齢的に難しいだろうと自己完結、しかし結構高齢にも関わらず見た目若い氷牙がそれを言う事にカイがツッコミを入れる。そんな感じで彼らの会議は過ぎていった。
それから数日後。
十代「はぁ……」
レッド寮の屋根の上。十代はそこに寝転がりながらため息をついていた。セブンスターズとの命を賭けたデュエル、それが十代の心の中に一筋の影を作っていた。
十代(デュエルって、もっと楽しいものじゃなかったのか?……)
カミューラとのデュエルはクロノスや亮が人形にされ、アムナエルとのデュエルは自分だけではなく仲間皆の命、さらにはアムナエルとの命を賭けたデュエル。その中で恩師大徳寺が砂となり命を奪われた。デュエルとは楽しいもの、その彼の中での絶対的な原則がこの命懸けのデュエルを続けていく中で揺らぎ始めていた。
万丈目「見つけたぞ」 十代「万丈目……」
すると十代を見下ろすように万丈目が姿を現す。
万丈目「まったく、貴様が授業をサボるのはいつもの事だが、校長がその首の鍵を探している。とっとと行って返して来い」
セブンスターズが全て倒れた今、黒幕の正体を探る中で生徒に危機が及ぶのを避けるためまた学校で鍵を管理する事になった。と万丈目が告げる。なお今日の放課後に伝えられた事であり、今日の学校をサボっていた十代は知らなかったことである。
十代「あー、おう……後で行く」 万丈目「今すぐ行けと伝えろと、職員会議に行っている氷牙先生からの伝言だ」
十代の返答を予想していたように答える万丈目。この場合は氷牙の先読みを褒めるべきだろう。それに対し十代は万丈目から距離を取るように寝返りを打った。
十代「悪い……今はあまり動きたくない」
そして彼はそう呟く。それに対し万丈目は呆れたようにため息をつくと
万丈目「ふん!」 十代「おわ!?」
突然十代を屋根から蹴り落とした。どっしゃーんという音がレッド寮に響く。
十代「何すんだよ万丈目!?」
しかし幸運にも怪我もなく十代は起き上がり、万丈目に抗議の声を出す。それに対し万丈目も屋根から飛び降りると十代の前に立ちはだかった。
万丈目「十代、デュエルをしろ」 十代「は!?」 万丈目「最近の貴様は見ていてイライラする。ヴィヴィオ君達に心配をかけている事、知らないわけでもあるまい」 十代「う……」
万丈目の指摘に十代が唸る。ここ最近心の陰りからヴィヴィオ達とも「放っといてくれ」と距離を取っている事は確かだ。
万丈目「うじうじしているなど貴様らしくもない。デュエルだ」 十代「……」
万丈目の強い語気での言葉に十代は黙り込みつつ、彼の隣でハネクリボーが心配そうに「クリクリー」と一鳴きすると苦笑いをしながら「分かったよ」と答える。
十代「いくぞ、万丈目!」 万丈目「手加減など期待するなよ」
十代と万丈目は睨み合い、デュエルディスクを構える。
十代・万丈目「「デュエル!!!」」
そして二人の声が重なり合った。 ―――――――――――――――――――― どうにかこうにかうじうじ十代VS発破かけ万丈目まで持ってきました。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.130 ) |
- 日時: 2017/05/14 00:03:22
- 名前: ミクニップ
- 万丈目「先攻は俺から行かせてもらう。ドロー!…俺は先ず、魔法カード[竜の霊廟]を発動!コイツは俺のデッキからドラゴン族モンスター1体を墓地へ送り、墓地へ送ったモンスターが通常モンスターならば、更にドラゴン族モンスター1体を墓地へ送る事が出来るカードだ」
十代「つまり1枚で一気に2体も墓地へ送れるって事か」
種族がドラゴン族で限定されているとはいえ、墓地を肥やせれるだけでなく、送るモノにもよるがピンポイントでモンスターを2体も墓地へ送れるという点から見ても、このカードの凄さは推して知るべしだろう。
万丈目「俺はその効果で、デッキから[ギャラクシーサーペント]を墓地へ。そしてギャラクシーサーペントは通常モンスター。よって俺は更にデッキから[エクリプス・ワイバーン]を墓地へ送る!そして墓地へ送られた事で[エクリプス・ワイバーン]の効果発動!このカードが墓地へ送られた場合、デッキから光属性または闇属性のドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体を除外する!俺が除外するのは、[光と闇の竜]!」 十代「自分のエースを除外した…?」 万丈目「そして俺は、手札から[アックス・ドラゴニュート]を召喚!」
アックス・ドラゴニュート 攻2000
万丈目「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ!」手札2 十代「俺のターン、ドロー!…よし!俺は手札から魔法カード[融合徴兵]を発動!俺のエクストラデッキの融合モンスター1体を相手に見せる事で、そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体を自分のデッキ・墓地から選んで手札に加える事が出来るカードだ。俺はエクストラデッキの[E・HERO プラズマヴァイスマン]を見せ、デッキから融合素材である[E・HERO エッジマン]を手札に加える!更に俺は、手札から魔法カード[融合]を発動!手札の[E・HERO エッジマン]と[沼地の魔神王]を融合!刃の英雄よ!変幻自在の王と交わり、白き雷を呼び覚ませ!融合召喚![E・HERO プラズマヴァイスマン]!」
プラズマヴァイスマン 攻2600
十代「プラズマヴァイスマンの効果発動!メインフェイズ時に、俺の手札を1枚捨てる事で、相手フィールド上に攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する!俺は手札捨てて、アックス・ドラゴニュートを破壊!」
プラズマヴァイスマンの手から放たれた閃光が、ドラゴニュートを一撃で破壊する。
十代「このままバトルだ!俺はプラズマヴァイスマンで、万丈目にダイレクトアタック![プラズマ・パルサーション]!」 万丈目「甘い!俺は手札の[護封剣の剣士]の効果発動!このカードは、貴様のモンスターの直接攻撃宣言時に手札から特殊召喚できる!俺は[護封剣の剣士]を守備表示で特殊召喚!」手札1
護封剣の剣士 守2400
プラズマヴァイスマン 攻2600 vs 護封剣の剣士 守2400
十代「プラズマヴァイスマンのもう一つの効果発動!このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える!」 万丈目「チッ!貫通効果持ちか…!」LP:4000 →3800
プラズマヴァイスマンが万丈目に放つ雷撃を前に、光の剣を携えた剣士が出現。そのまま万丈目を守るべく剣を交差させて雷撃を受け止めるがそのまま破壊され、威力が落ちた雷撃が万丈目を襲う。
十代「俺はカードを1枚セットしてターン終了だ!」手札2 万丈目「俺のターン、ドロー!俺は手札の[ライトパルサー・ドラゴン]の効果発動!墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつゲームから除外し、手札から特殊召喚できる!俺は墓地に存在する[護封剣の剣士]と[アックス・ドラゴニュート]をゲームから除外して特殊召喚!」
ライトパルサー・ドラゴン 攻2500
万丈目「更に俺は、永続罠[竜魂の城]を発動!このカードは俺のフィールドに1枚しか表側表示で存在できないが、1ターンに1度、自分の墓地からドラゴン族モンスター1体を除外する事で、自分フィールドの表側表示モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで700アップする!俺は墓地の[エクリプス・ワイバーン]を除外し、ライトパルサー・ドラゴンの攻撃力を上げる!」
ライトパルサー・ドラゴン 攻2500 →3200
十代「攻撃力3200…!」 万丈目「更に、除外された[エクリプス・ワイバーン]の第2の効果発動!コイツの効果で除外したモンスターを手札に加える!俺は除外されている[光と闇の竜]を手札に加えるぞ!そしてこのままバトルだ!ライトパルサー・ドラゴンでプラズマヴァイスマンを攻撃!」
ライトパルサー・ドラゴン・ 攻3200 vs プラズマヴァイスマン 攻2600
十代「クッ…!」LP:4000 →3400 万丈目「俺はこのままターンエンド!そしてライトパルサー・ドラゴンの攻撃力は元に戻るぞ!」
ライトパルサー・ドラゴン 攻3200 →2500
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.131 ) |
- 日時: 2017/05/24 04:24:16
- 名前: 孝
- 十代「俺のターン。ドロー!・・・魔法カード[ミラクル・フュージョン]を発動。墓地のエッジマンと水属性の沼地の魔神王を除外融合。現れろ。最強のE・HERO!融合召喚!レベル8[アブソルートZero]!」
Zero ATK:2500
万丈目「ちっ・・・早々にZeroの登場か」 十代「下手にフィールドから離せば、万丈目のモンスターを全て道連れにしてやるさ・・・俺は[E・HEROオーシャン]を攻撃表示で召喚。水属性モンスターが増えた事で、Zeroの攻撃力が500ポイントアップする。」
オーシャン ATK:1500 Zero ATK:2500→3000
万丈目「そう簡単にやられはせん。オーシャン召喚時に罠発動![激流葬]!フィールド上のモンスターを全て破壊する!」 十代「させるか!リバースカードオープン![マスク・チェンジ]!オーシャンを変身!来い![M・HERO ヴェイパー]!」 万丈目「効果破壊出来ないHEROか・・・」
ヴェイパー ATK:2400
十代「このまま万丈目にダイレクトアタック!」 万丈目「ぐぅっ!?戦闘ダメージを受けた瞬間。こいつを特殊召喚する。来い!『BK ベイル』!」手札2
ベイル DEF:1800
万丈目「そして、受けたダメージ分ライフを回復する。」 十代「モンスターが残ったか・・・カードを1枚伏せて、ターンエンド」手札0
万丈目「俺のターン。ドロー!どうした十代!貴様の自慢の融合は、その程度ではない筈だ!魔法カード[天使の施し]を発動!3枚ドローし、2枚捨てる。この瞬間、二体目の[エクリプス・ワイバーン]の効果で、デッキから[ダークエンド・ドラゴン]を除外する。更にエクリプス・ワイバーンを除外し[暗黒竜 コラプサーペント]を特殊召喚!更に除外されたダークエンドを手札に加える」手札3
サーペント ATK:1900
万丈目「レベル4のベイルとサーペントでオーバレイ!2体のモンスターでオーバレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ。ランク4![竜魔人 クィーンドラグーン]!!」
クィーン ATK:2200 ORU2
万丈目「更にモンスター効果を発動!オーバレイユニットを1つ使い、墓地のレベル5以上のドラゴン族モンスターを効果を無効にして蘇生する!甦れ!!![ライトエンド・ドラゴン]!」
ライトエンド ATK:2600
十代「くっ・・・いつ見ても、すげぇ威圧感だ・・・効果が無効になっているってのに、存在感があり過ぎるぜ・・・」 万丈目「ただし、この効果で蘇生したモンスターは、このターン。攻撃に参加できない。だが・・・フィールド魔法[ダーク・ゾーン]を発動!これにより、闇属性モンスターの攻撃力は500アップし、守備力は400ダウンする。」
クィーン ATK:2200→2700 DEF:1200→800
万丈目「バトルだ!クィーンドラグーンでヴェイパーを攻撃!」 十代「ぐはっ!?」LP3400→3100
その巨大な尻尾を使い、ヴェイパーに巻きつくと、そのまま絞め殺してしまった。
万丈目「俺は1枚伏せて、ターンエンドだ。」手札2
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.132 ) |
- 日時: 2017/07/26 20:40:46
- 名前: カイナ
- 十代「俺のターン、ドロー!……俺はカードを一枚セットしてターンエンド!」手札0
万丈目「俺のターン、ドロー! どうした十代。珍しく手札に恵まれなかったみたいだな?」 十代「偶々だよ……俺だって、偶には引きが悪い時だってあるさ」
モンスターを並べる事も出来ない十代に対し挑発的な笑みを浮かべる万丈目。しかし十代はどこか投げやりな様子でそう返し、その台詞に万丈目のこめかみがぴくりと動く。
万丈目「まあいい。俺は手札から魔法カード[トレード・イン]を発動! 手札の[ダークエンド・ドラゴン]を墓地に送り、デッキからカードを二枚ドロー! 次にクィーンドラグーンのオーバーレイユニットを一つ使い、効果発動! 墓地からレベル5以上のドラゴン族[ライトパルサー・ドラゴン]を特殊召喚し、クィーン・ドラグーンとライトパルサー・ドラゴンをリリースし、[光と闇の竜]をアドバンス召喚!!」 光と闇の竜 攻撃力:2800
光の竜と闇の竜を贄に、万丈目の場に彼が相棒と呼ぶドラゴンが降臨。咆哮を轟かせる。
万丈目「こいつの効果は知っているな? 伏せカードなど、光と闇の竜の前では通じん!!」 十代「ああ。だから光と闇の竜には退場してもらう! 光と闇の竜の召喚時にカウンタートラップ[神の宣告]を発動! ライフ半分をコストに光と闇の竜の召喚を無効にし、破壊する!!」LP3100→1550 万丈目「ちぃ!?」
咆哮を轟かせる光と闇の竜だが、十代の場の伏せカードが翻り出現した神の威光を受けて力を封じられ、なすすべなく破壊されてしまう。
万丈目「だが! 光と闇の竜が破壊され墓地へ送られたことで効果発動! 俺は墓地に存在するモンスター一体を選択し、自分フィールド上のカードを全て破壊する。その後、選択したモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する! 当然俺が選ぶのは[光と闇の竜]!!」
万丈目はそこまで高らかに宣言し、そこでニヤリと笑みを浮かべる。
万丈目「……と言いたいところだが、光と闇の竜は特殊召喚が出来ない。命拾いをしたな。俺は先ほどトレード・インで墓地に送った[ダークエンド・ドラゴン]を選択する」 十代「光と闇の竜が破壊される事も織り込み済みだったってのか……」 万丈目「当然だ。光と闇の竜よ、俺達は一心同体! 破壊されてもなお、お前の魂は俺と共にある! 光と闇の竜の効果により自分フィールド上のカードを全て破壊し、選択した[ダークエンド・ドラゴン]を特殊召喚!!」 ダークエンド・ドラゴン 攻撃力:2600
万丈目の場の全てが光と闇の波動が形作った津波に呑み込まれ、その津波が竜巻へと変貌。竜巻が黒く染まり上がったと思ったら弾け飛び、その竜巻の中から真っ黒な竜が姿を現した。
万丈目「さらにこの瞬間、破壊された竜魂の城の効果発動! 表側表示のこのカードがフィールドから墓地へ送られた時、除外されている自分のドラゴン族モンスター一体を特殊召喚する! 戻ってこい、[エクリプス・ワイバーン]!」 エクリプス・ワイバーン 攻撃力:1600
しかも彼は破壊されたカードの効果も駆使し、さらにモンスターを並べてみせる。
万丈目「バトル! これで終わりだ、十代! ダークエンド・ドラゴンで十代にダイレクトアタック! ダーク・フォッグ!!」 十代「ク……リバースカードオープン[カウンター・ゲート]! このカードは相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動でき、その攻撃を無効にして自分はデッキから一枚ドローする。そのドローしたカードがモンスターだった場合、そのモンスターを表側攻撃表示で通常召喚できる! これでダークエンドの攻撃は無効になる!」 万丈目「ふん、しのいだか。だがしかし、神の宣告のコストにより、もはや貴様のライフはエクリプス・ワイバーンでさえ削り切れる! そのドローでモンスターをドロー出来なければ同じことだ!!」
ダークエンド・ドラゴンの生み出した闇の霧が不思議な障壁で防がれる。だが十代のライフはエクリプス・ワイバーンの攻撃力以下。このドローで対抗策を引き当てなければ負けに変わりはない。
十代「く……ドロー!」
十代も唸り声を上げ、僅かに震えて目を閉じながらもデッキからカードをドロー。ドローしたカードを恐る恐る、というようにゆっくりと目を開けて確認する。
十代「俺は[E・HERO フォレストマン]を攻撃表示で召喚!」 E・HERO フォレストマン 攻撃力:1000 万丈目「ゆけ、エクリプス・ワイバーン! フォレストマンを蹴散らせ!!」 十代「く……」LP1550→950
どうにか壁モンスターを召喚する事には成功したが、その攻撃力はエクリプス・ワイバーン以下。万丈目の指示を受けたワイバーンが森の英雄を難なく撃破、その戦闘の余波が十代にダメージを与える。
万丈目「俺はこれでターンエンドだ」手札二枚 十代「くそ……流石は万丈目だな」
万丈目のターンエンド宣言を聞きながら、十代は悔しそうな、しかしどことなく他人事のような様子で呟く。その言葉を受けた万丈目のこめかみがぴくぴくと動き、彼はギリ、と歯を鳴らした。
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