Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.66 ) |
- 日時: 2015/10/06 06:59:40
- 名前: 孝(たか)
- ファラオ「俺のターン。ドロー!ふっ。俺は手札から2枚目の[エクシーズ・ギフト]を発動。クラブ・キングからORUを2つ取り除いて2枚ドローだ。」手札6
またもや手札が6枚まで増える名も無きファラオ。前のターンで、4度にわたるエクシーズ召喚をしているにも拘らず、手札が4枚も残っていたのだ。このターンも、何か仕掛けてくるに違いないと、鏡夜と十代は警戒を強める。
ファラオ「俺は、エメラルの効果を使い、磁石の戦士αを蘇生!更に手札から『アステル・ドローン』を召喚!2体のレベル4モンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!千の姿を持つ邪神よ!今ここに現れ出でよ!『外神ナイアルラ』!アステル・ドローンを素材としてエクシーズ召喚に成功した時、1枚ドローする!更に、エクシーズ召喚に成功したナイアルラの効果発動!手札を任意の枚数捨てる事で、ナイアルラのランクを上げる事が出来る!俺は手札を1枚捨てて(手札のαを墓地へ)、ナイアルラのランクを5にランクアップ!」手札5
ここに来てクトゥルフ神話で有名なニャルラトホテプをモチーフとした邪神の1つ。外神ナイアルラを呼び出し、そのランクを引き上げる。
ナイアルラ:DEF2600
ファラオ「更に、エクストラデッキから効果発動!」 十代「エクストラデッキからの効果だと!?」
ここに来てまさかのエクストラデッキから効果を発動するモンスターの登場である。
ファラオ「正確には、特殊召喚効果だがな。自分フィールドのランク5のエクシーズモンスターのORUを1つ取り除き(素材のαを墓地へ)、そのモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚する!ランクアップ・エクシーズ!氷結纏いて、波向かう敵を薙ぎ払い、正義の鉄槌を下せ!No.21!『氷結のレディ・ジャスティス』!!」
レディ・ジャスティス:ATK500
カイ「4体目のナンバーズだと!?」 ファラオ「レディ・ジャスティスの攻撃力は、このカードのORU1つにつき、1000ポイントアップする!ORUの数は2つ。よって攻撃力は・・・」
レディ・ジャスティス:ATK500→2500
鏡夜「攻撃力2500・・・」 ファラオ「まだだ。手札を1枚捨て、魔法カード『カード・フリッパー』を発動!相手フィールド上のモンスター全ての表示形式を変更する!」
インティ:ATK1500→DEF1400 クイラ:ATK1250→DEF1000 屑鉄龍:ATK1400→1000
英雄竜巻:ATK2800→DEF2200 英雄閃光:ATK3200→DEF2100
ファラオ:ATK2500→DEF1000 アンデット・スカル:ATK2500→DEF1200
ファラオ「そして、レディ・ジャスティスの効果発動!ORUを1つ使い、相手フィールド上の守備モンスターを全て破壊する!!”ジャッジメント・ブリザード”!!」 アビドス「アンデット・スカル・デーモンの効果!自分フィールド上の表側表示で存在するアンデット族モンスターはカードの効果では破壊されない。余のモンスターは全てアンデット族により、破壊されない。」
レディ・ジャスティス:ATK2500→1500 ORU2→1
名も無きファラオは味方毎鏡夜達のモンスターを破壊するつもりなのかと観戦している者達は驚愕していたが、名も無きファラオはアビドスのアンデット・スカル・デーモンの効果を知っていたのかもしれない。それゆえの見方諸共なのだろう。
鏡夜「破壊されたクイラの効果!墓地からインティ1体を蘇生する!月が沈みし時、太陽は再び昇る!」 十代「同じく!破壊されたThe シャイニングの効果!除外されている俺の[E・HERO]を2体まで手札に加える!ブレイズマンとスパークマンを回収する」手札2(ブレイズマン、スパークマン)
インティ:ATK3000
破壊されたが故に、十代のGreatTORNADOによって弱体化されたインティは一度沈む事で完全復活を遂げる。
ファラオ「・・・なるほど。月が沈めば太陽が昇り、太陽が沈めば月が昇る・・・と言う訳か疑似的な無限ループだな。」 鏡夜「・・・ご名答。因みに、インティは破壊されると次のスタンバイフェイズに墓地のクイラを蘇生する。よって次のターン。クイラも黄泉がえる。」
太陽と月の名を冠する事と、クイラの効果だけで、インティの効果を大体予想したのだろう。すぐに疑似無限ループである事を見抜いた名も無きファラオだった。
ファラオ「ならば集中攻撃と行くか・・・二体のモンスターで十代にダイレクトアタック!」 十代「がはっ!?」LP2750→350
弱体化したエメラルとレディ・ジャスティスの攻撃を受けて、十代のライフは風前の灯である。
ファラオ「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」手札1 鏡夜「俺のターン。ドロー!そしてスタンバイフェイズに入り、1度破壊されたインティの効果発動!墓地からクイラを蘇生する!太陽沈みし時、月はまた昇る!」手札2
クイラ:ATK2500
前の・・・第3ターン目で、一気に展開したせいか手札が乏しい鏡夜。しかし、そのかいもあってか既に鏡夜の疑似ループ:陰陽の型は既に完成している。
鏡夜「俺は、魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地からスクラップ・ドラゴンを蘇生する。そして、『アポカテクイル』を召喚。更にスクラップ・ドラゴンの効果発動!俺のアポカテクイルと名も無きファラオのレディ・ジャスティスを対象にして破壊する!”スクラップ・レーザー”!!」 ファラオ「・・・通すぜ。」
名も無きファラオは抵抗する事も無くレディ・ジャスティスを破壊させる。伏せカードを使う気配も無い。
鏡夜「フィールドで破壊されたアポカテクイルの効果発動!墓地から太陽の神官を蘇生する!」
太陽の神官:DEF2000
鏡夜「バトル!まずはクイラでアビドス三世のアンデット・スカル・デーモンを攻撃!”月光”!」
クイラの口から放たれる月の光の様な光線は、容易く守備表示のアンデット・スカル・デーモンを破壊する。
鏡夜「続いて、インティで名も無きファラオのエメラルを攻撃!”日輪”!」
インティの日輪の如き輝きでエメラルを焼き尽くす鏡夜。
ファラオ「ぐあっ!?」LP4000→1900 鏡夜「クラブ・キングはナンバーズだから攻撃しても意味はないか。スクラップ・ドラゴンでスピリッツ・オブ・ファラオに攻撃!”スクラップ・バイト”!!」
鏡夜はナンバーズが邪魔で名も無きファラオをこのターンで仕留める事は出来ないと内心舌打ちして、アビドス三世のスピリッツ・オブ・ファラオに攻撃指令を出す。
アビドス「ぐぅっ・・・よくも余のモンスターを・・・」 鏡夜「ターンエンドだ」手札0
常の鏡夜であるならば、伏せカードの1、2枚は伏せているだろうが、どうやら引きが悪いらしい。
十代「俺のターン。ドロー!よっしゃぁ!俺はライフを半分支払い、魔法カード『ヒーロー・アライブ』を発動!俺の場に、表側表示のモンスターが居ない時に発動できる。デッキからレベル4以下の『E・HERO』1体を場に呼び出すぜ!『E・HEROバブルマン』を守備表示で特殊召喚!効果発動だ!バブルマンが場に出た時、俺のフィールドに、他のカードが無い場合、デッキから2枚ドロー出来る!ドロー!!」手札4 LP350→175
バブルマン:DEF1200
既に少なくなったライフが今更半分減ったところでと気にせず支払い、強欲の泡男と呼ばれ始めたバブルマンを呼び、手札を増やす十代。
十代「更に、ブレイズマンを守備表示で召喚してデッキから融合をサーチ!そのまま発動!手札のスパークマンと場のバブルマンを融合!閃光の戦士よ、泡の戦士よ!今交わりて、新たな力と姿を見せよ!融合召喚!現れろ!レベル8、氷結の英雄『E・HEROアブソルートZero』!」
ブレイズマン:DEF1800 アブソルート:ATK2500
十代「バトルだ!アブソルートでアビドスにダイレクトアタック!”瞬間凍結”!!」 アビドス「ぐっぅぅぅぅうううううう!?」LP4000→1500 十代「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。」手札1
前回のターン程の展開は見せていないが、それなりに盤石なフィールドに整った十代。だが、ライフが心もとないのは変わらない。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.69 ) |
- 日時: 2015/10/13 00:24:16
- 名前: ミクニップ
- アビドス「余のターン、ドロー!…中々やるな。少しばかり褒めてやろう」
十代「そっちこそ。少年王って名は伊達じゃないらしいな!」
相手の腕前を見込み、互いに讃えあう二人。
アビドス「だが、余も負けてはいられん!余は魔法カード[命削りの宝札]を発動!5ターン目の余のスタンバイフェイズ時に手札を全て捨てる代わりに、手札が5枚になるようにカードをドローする!」手札5 氷牙「此処に来て手札を整えられたか…」
アビドス「いいや、まだやらせて貰おう!更に手札から、魔法カード[強欲な壺]を発動!その効果で2枚ドロー!」手札6 ヴィヴィオ「またドローソースが来た訳!?」
偶然か又は王ゆえの何かしらの運命力かは知らないが、まさか十代じゃあるまいし、たった1ターンで、0だった手札が一気に6枚になったアビドス。これで一気に勝負の展開が解からなくなる。だが…
氷牙「…」 レオ「気が付きましたか。氷牙先輩」 氷牙「あぁ…。[来た]な」
一同は感じた。いや、[感じてしまった]。アビドスが強欲な壺の効果でカードをドローした瞬間、アビドスから引いたカードから出た[地縛神]の力を感じてしまったのである。
アビドス「(…こんな時に来るか。ならば)余は手札から、フィールド魔法[アンデットワールド]を発動!これにより互いのフィールド、墓地に存在するすべてのモンスターはアンデットとして扱われ、このカードが存在する限り、アンデット族モンスターしかアドバンス召喚出来なくる!更に余は、手札から[ゾンビ・マスター]を召喚!」
ゾンビ・マスター 攻1800
アビドス「ゾンビ・マスターの効果発動!1ターンに1度、手札を1枚捨てる事で、自分または相手の墓地のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を選択して特殊召喚する!余は手札を1枚捨て、墓地からレベル3のチューナーモンスター[ユニゾンビ]を特殊召喚!」手札3
ユニゾンビ 攻1300
鏡夜「…コストとして墓地に落としたモンスターを蘇生したか」 アビドス「ユニゾンビの効果発動!1ターンに1度、デッキからアンデット族モンスター1体を墓地に送る事で、余のフィールド上に存在するモンスター1体のレベルを1つ上げる!余はユニゾンビを選択し、デッキから[馬頭鬼]を墓地に送りレベルを1つ上げる!」
ユニゾンビ ☆3 →4
鏡夜「馬頭鬼が落ちたか…ヤバいな」 アビドス「墓地に存在する馬頭鬼の効果発動!このモンスターを除外し、墓地からアンデットモンスター1体を特殊召喚する!余は[アンデット・スカル・デーモン]を特殊召喚!」
スカル・デーモン 攻2500
アビドス「行くぞ!レベル4のゾンビ・マスターと、同じくレベル4のユニゾンビでオーバーレイ!」 十代「こっちもエクシーズで来るか!」
☆4 ×2 =★4
アビドス「2体のモンスターでアンデット・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!来い、天空の狙撃手、[鳥銃士カステル]!」
カステル 攻2000 ORU2
アビドス「カステルの効果発動!1ターンに1度、ORUを2つ取り除く事で、このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を持ち主のデッキに戻す!余は『太陽龍インティ』を選択し、エクストラデッキに戻させてもらう!」 鏡夜「チッ…!」
カステル ORU2→0
アビドス「さぁバトルだ!余はカステルでブレイズマンを攻撃!」
カステル 攻2000 vs ブレイズマン 守1800
十代「クッ…!」 アビドス「次に、スカル・デーモンでクイラを攻撃!」
スカル・デーモン 攻2500 vs クイラ 攻2500
鏡夜「クイラの効果で、攻撃モンスターの攻撃力の半分の数値だけ回復!!…だがこれは…!」LP:2700 →3950 アビドス「察しが良いな!余はメインフェイズ2に移り、手札から魔法カード、[生者の所―禁断の呪術―]を発動!墓地の[アンデット・スカル・デーモン]を蘇生し、厄介なクイラを除外させてもらう!」 鏡夜「クソッ…!」
スカル・デーモン 攻2500
アビドス「余はカードを1枚セットしてターンエンドだ!さぁ、あがいてみせよ!」手札1
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.70 ) |
- 日時: 2015/10/29 18:45:31
- 名前: 孝(たか)
- アビドス三世:LP1500 手札:1
アンデット・スカル・デーモン:ATK2500 鳥銃士カステル:ATK2000 ORU:0
フィールド魔法:アンデットワールド リバースカード:2枚
名も無きファラオ:LP1900 手札:1
No.52ダイヤモンド・クラブ・キング:DEF1500 ORU:0
リバースカード:4枚
鏡夜:LP3950 手札:0
スクラップ・ドラゴン:ATK2800 太陽の神官:DEF2000
リバースカード:無
十代:LP175 手札:1
E・HERO アブソルートZero:ATK2500
リバースカード:1枚
ファラオ「俺のターン。ドロー!(さて、今現在俺の手札は2枚。リバースは4枚。そしてモンスターはナンバーズのダイヤモンド・クラブ・キングのみ。だが、ダイヤモンド・クラブ・キングはオーバーレイユニットが無い時に攻撃されると、ダメージステップ終了時に攻撃表示に変更される。しかも、元々の攻撃力は0。過信は禁物だが・・・この手札では何もできない・・・か。)俺はこのまま、ターンエンドだ」
鏡夜「(動かない?いや、動けない・・・のか?ならば!)俺のターン。ドロー!・・・・・・良し。魔法カード『貪欲な壺』を発動!自分の墓地から5体のモンスターをデッキに戻し、シャッフルした後に2枚ドローする。俺が戻すのはこの5体だ。」
言って、鏡夜は墓地から「赤蟻アスカトル」「アポカテクイル」「スーパイ」「太陽の神官」「クリエイト・リゾネーター」をデッキに戻した。
鏡夜「ドロオオオオオオ!!!・・・ふ。どうやらこのデュエルはまだまだ終わりそうにないな。魔法カード『成金ゴブリン』を発動!俺は1枚ドローし、相手のライフを1000回復させる。十代を対象に発動。」 十代「サンキュー!鏡夜さん!」LP175→1175
鏡夜「礼はこのデュエルに勝つって事でいいぜ!さてと、引いたカードは・・・なるほど。どうやら、俺の相棒が闘いたくてうずうずしている様だ。」 ファラオ「うん?フィールドの状況からして、またインティかクイラでも出すのか?」
名も無きファラオは鏡夜のエースモンスターはインティとクイラの二体の疑似無限ループによる維持&制圧だと思ったのだろう。奇怪に思いながらも次の鏡夜の行動を予想する。
鏡夜「何を勘違いしているか知らないが・・・いつから俺のエースがインティ達だと錯覚していた?」 ファラオ「なん・・・だと?」 アビドス「どういう・・・ことだ?」
ファラオの2人は鏡夜の重大発言に茫然となる。レベルも攻撃力も最上級クラスのステータスに、疑似的とはいえお互いを蘇生し合うループコンボを持つインティとクイラが、エースではないと言う発言に驚きを隠せない。
鏡夜「こう言う言い方はあまり好きではないが、敢えて言おう。インティとクイラは前座。俺のエースの近衛兵、門番と言ったところだ。見せてやる。俺のエースを!!俺の場にレベル8以上のシンクロモンスターが居る事で、このモンスターは手札から特殊召喚出来る。再び現れろ[クリエイト・リゾネーター]!」
先程の貪欲な壺によって回収され、成金ゴブリンの効果で再び引き当てたクリエイト・リゾネーターを呼び出す鏡夜。
鏡夜「レベル5の太陽の神官に、レベル3のクリエイト・リゾネーターをチューニング!!”闇の胎動、炎と共に顕現し、全てを焼き尽くす魔神となれ”シンクロ召喚! 滅ぼせ!! レベル8!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!」手札1
☆5+☆3=☆8
『グゴガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
自らの存在を誇示するかのように生誕の雄叫びを挙げ、王者の如き威圧的なオーラを放ちながら鏡夜のフィールドに顕現する王者の魔龍が遂に現れた。
それと同時に、鏡夜の掲げた右腕に、熱が込められ、竜の羽根を模る痣・・・ドラゴンウィングが浮かび上がった。
鏡夜「・・・どうやら、俺が5人目で合っていた様だな。感じるぜ・・・鼓動を・・・レッド・デーモンズ・ドラゴンの熱い魂を・・・!!」 ファラオ「王者の・・・龍」 アビドス「なんという・・・威圧・・・!?あ、がああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」
鏡夜がシグナーとして覚醒すると同時に、アビドスが腕を抱えて叫び悶える。
衛兵「アビドス様!?」
アビドス三世に視線を向けると、アビドス三世の手の平・・・いや、アビドス三世の持つ手札から闇の瘴気が漏れだし、侵食しているではないか。
ドクリ、ドクリと脈打つ1枚のカードから放たれる瘴気に見覚えがある鍵を守護する一同は理解する。
”地縛神の仕業であると”・・・。
アビドス?『クククッ・・・どうやらシグナーの誕生を止める事は出来なんだか・・・』
深く底冷えする様な邪悪な声がアビドスから放たれる。
アビドス?『だが、シグナー1人とそれ以外で我を倒す事などできはしない。』 鏡夜「はっ。漸くお出ましか?6番目の地縛神さんよぉ?ハチドリ、巨人、蜥蜴、猿、鯱と来たから・・・ナスカの地上絵と同じとすると・・・クモかコンドル、はたまたキツネのどれかだが・・・」
現在確認出来ているナスカの地上絵は凡そ30。その中での有名どころがダークシグナーの痣として顕現している現状から鏡夜はその3つのうちのどれかと予想を立てる。
アビドス?『然様。我が名は・・・コンドルが地縛神。Wiraqocha(ウィラコチャ) Rasca(ラスカ)。最強・・・否。最恐の地縛神である!!』
漸く現れた6体目の地縛神。コンドルを模るWiraqocha Rasca。自らを最恐と名乗る傲慢な存在であった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.71 ) |
- 日時: 2015/12/01 02:28:47
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「(地縛神を直接倒さなければアビドスから引きはがす事が出来ない。このままアビドスを倒したとしても、もう一人の方に侵食するだけか・・・)俺は魔法カード『天使の施し』を発動。3枚引いて2枚捨てる。・・・コイツを待っていた。」
ラスカ『・・・ナンダと?』 鏡夜「最強の魔法カード。『天よりの宝札』を発動!!全プレイヤーは手札が6枚になるまでドローする!俺は6枚!」 十代「流石だぜ鏡夜さん!俺は5枚!」
ファラオ「俺も5枚だ。」 ラスカ『我も5枚ダ。』
「「「『ドロー!!』」」」
一同の手札が一気にフル充填され、万全の状態となる。
鏡夜「さぁ行くぜ!手札を1枚捨てて、魔法カード『カード・フリッパー』!相手フィールド上の全てのモンスターの表示形式を変更する!」手札4 十代「その効果にチェーンしてリバースカードオープン!速攻魔法『禁じられた聖槍』!エンドフェイズまで攻守を800下げる代わりに、他の魔法・罠の効果を受け付けない!俺はアブソルートを選択して、効果を適用する!」 ファラオ「同じくリバースカードオープン!俺も[禁じられた聖槍]をダイヤモンド・クラブ・キングを対象に発動するぜ」
アブゾルート:ATK2500→1700 クラブ・キング:DEF3000→2200
鏡夜「(掛った!)」
十代は鏡夜のエース:レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果を知っていた為、即座に伏せていた禁じられた聖槍を発動して守備表示になる事を防ぐ。 アブソルートはフィールドを離れると相手フィールドのモンスターを全て破壊するサンダー・ボルトを内蔵したモンスターだ。レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果が発動されれば、鏡夜のフィールドも一掃されてしまう。 本来はコンバットトリックを狙って伏せていたのだが、思いもよらない防御策となった。
名も無きファラオも、クラブ・キングが攻撃表示になれば、鏡夜のモンスターの攻撃をそのまま受ける事になり、敗北が決定してしまうのを防ぐために十代と同じように回避してみせる。
鏡夜「バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴンで、アンデット・スカル・デーモンに攻撃!!」 ラスカ『ふン。スカル・デーモンの効果破壊耐性を消し、コンバットトリックによるダメージを避ケル為に、敢えて守備表示ニしたか。』
鏡夜「食らえ!”アブソリュート・パワー・フォース”!!」
右腕に灼熱の炎を纏って、防御態勢のアンデット・スカル・デーモンを殴り倒すレッド・デーモンズ。 だが・・・それだけではない。
鏡夜「これで、”戦闘破壊”が確定された。ダメージ計算後・・・レッド・デーモンズ・ドラゴンの更なる効果発動!」 ラスカ『ナニッ!?』
鏡夜「レッド・デーモンズ・ドラゴンが守備モンスターを攻撃したダメージ計算後、相手フィールド上の全守備モンスターを破壊する!!」 ファラオ「なんだとっ!?・・・まさか、これを知っていてあの時聖槍を発動していたのか!?」 ラスカ『くっ・・・アンデット・スカル・デーモンを先に戦闘破壊に持ち込んダのハそノ為か!?』
鏡夜「さぁ受けてもらうぜ!絶対王者の灼熱を!縮こまった臆病者共を殲滅しろ!!”デモン・メテオ”!!」
「『ぐわああああああああ!?!?』」
レッド・デーモンズ・ドラゴンから吐き出された獄炎が、名も無きファラオとウィラコチャ・ラスカの防御態勢を取るモンスター達を焼き尽くす。
ラスカ『チィッ。我の贄をヨくモ・・・』 鏡夜「先に邪魔者から排除する!スクラップ・ドラゴンで名も無きファラオを攻撃!!その偽りの仮面を引き裂いてやる!」
ファラオ「攻撃宣言時に罠発動!『魔法の筒』!相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分のダメージを相手に与える!」 鏡夜「手札からモンスター効果。チューナーモンスター『ハネワタ』の効果発動!このカードを手札から捨てる事で、このターンの効果ダメージを0にする!」手札3
スクラップ・ドラゴンの攻撃は二つの筒の内1つに吸い込まれると、もう片方の筒から吐き返された。しかし、鏡夜は効果モンスターの効果でその効果ダメージも霧散させた。
鏡夜「ちっ。俺はカードを2枚伏せて、ターンを終了する。この瞬間、レッド・デーモンズ・ドラゴンの第3の効果が強制発動するが、条件の当てはまる物が無いので無視するぜ。」手札1 十代「俺のターンだ!ガンガン攻めるぜ!!ドロー!魔法カード[融合]!手札の『E・HERO シャドー・ミスト』と地属性の『E・HERO クレイマン』を融合!漆黒の戦士よ粘土の戦士よ!今交わりて大地の力を宿せ!融合召喚!レベル6!大地の戦士『E・HERO ガイア』!」
十代は7枚の手札を用いてお得意の融合召喚を決める。今のところ、十代は自分のターンの時は全て融合召喚を行っているのである。まさに驚異的な運命力だ。
十代「ガイアの効果!融合召喚時、エンドフェイズまで相手モンスター1体の攻撃力の半分を奪い取る!俺は、鏡夜さんのレッド・デーモンズ・ドラゴンを選択するぜ。」 鏡夜「王者の厳命である!敵を殲滅せよ!」
レッド・デーモンズ・ドラゴンが咆哮をあげると、王者のオーラを一時的にガイアが纏う。
レッド・デーモンズ:ATK3000→1500 ガイア:ATK2200→3700
十代「そして、墓地に送られたシャドー・ミストの効果発動!デッキからシャドー・ミスト以外の[HERO]一体を手札に加える!『E・HERO エアーマン』を手札に加える。更に二枚目のミラクル・フュージョンを発動!墓地のフェザーマンと沼地の魔神王を除外融合!翼の戦士よ沼の王よ!今交わりて新たな戦士へと生まれ変われ!融合召喚!レベル6!マイフェイバリットカード!『E・HERO フレイム・ウィングマン』!」
F・ウィングマン:ATK2100
十代「そして速攻魔法『異次元からの埋葬』を発動!除外されているモンスターを3体まで持ち主の墓地に戻す!俺は鏡夜さんのクイラを含めた3体を墓地へ戻す!」
そう言って、十代は鏡夜のクイラ、フェザーマン、沼地の魔神王を墓地に戻した。
十代「そしてコイツが本命だ!E・HERO エアーマンを召喚!この時、第一の効果を発動するぜ!このカード以外の自分フィールドの[HERO]モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠を選んで破壊する!エアーマン以外のHEROは3体!俺が破壊するのは、地縛神のフィールド魔法アンデットワールドと、もう1つの伏せカード1枚。そして、名も無きファラオの右側の伏せカード1枚を破壊するぜ!」
エアーマンが胸のタービンを回すと、フレイム・ウィングマンとガイア、Zeroから放たれる闘気がフィールドのカードを破壊する。
ファラオ「くっ!?聖なるバリア−ミラーフォースが!?」 ラスカ『チぃッ!?我のフィールド魔法ヲ・・・ダが、速攻魔法[終焉の焔]!黒焔トークンを2体守備表示で特殊召喚すル』 十代「バトル!名も無きファラオにガイアでダイレクトアタック!」 ファラオ「させないぜ!カウンター罠『攻撃の無力化』!バトルフェイズを強制終了させる。」
ガイアの放った攻撃は、時空の歪みに吸い込まれ、バトルを強制的に終了させられてしまった。
十代「くそっ!生贄を残した上にダメージを与えられなかった・・・カードを1枚伏せて、ターンエンド。この瞬間、ガイアの効果は終了する」手札1
ガイア:ATK3700→2200 レッド・デーモンズ:ATK1500→3000
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.72 ) |
- 日時: 2015/12/07 14:43:47
- 名前: 孝(たか)
- 黒焔トークン:DEF0×2
ラスカ『我のターン。ドロー!・・・く、くくく・・・クハハハハハハハハ!フィールド魔法[地縛神の領域]を発動!』
メリオル「あのカードは!?バンデット・キースも使っていたカード!?」
つい先日キースとのデュエルで使用された地縛神専用フィールド魔法。その力は、地縛神の召喚コスト軽減、特定条件下の効果破壊耐性、自壊。
ただただ地縛神を維持する為だけのフィールド魔法である。
ラスカ『コのカードが存在すル限り、我ら地縛神の召喚コストが一つ減ル。そシて、地縛神が存在する限り、コのカードは破壊さレず、地縛神と共に消エさルフィールド魔法だ。』 鏡夜「シンプル故に面倒な効果を持ちやがって・・・」
ラスカ『黒焔トークン1体をリリースし、世界に満ちル怨念よ。今こそ我が力とナり!究極の破壊をもたらせ!最恐の地縛神!出でよ!我が本体!『Wiraqocha Rasca』』
Wiraqocha Rasca:ATK1
ファラオ「攻撃力・・・1?」 十代「0じゃなくて、1・・・だって?」 鏡夜「・・・なんとなく、本当になんとなくだが、コイツの効果が予想出来る」
味方?である名も無きファラオや、十代と鏡夜も、その極端すぎる数値に困惑を隠せない。 鏡夜に至ってはどの様な効果があるか予想出来る程だ。
鏡夜「俺の予想は、嘗て存在した神のカード『ラーの翼神竜』と対をなす『邪神アバター』・・・そいつはフィールドに存在する最も攻撃力の高いモンスターの攻撃力に1を足した数値になる”永続効果”と、数ターンの間魔法と罠の発動を封じる効果持ちだった。奴も、それに類するくらいに強力な効果を持っているに違いない。」 ラスカ『舐めルな。我が力はそレを凌駕する!我が力を見るガいイ!!Wiraqocha Rascaの効果発動!このターンのバトルフェイズを破棄する事で、相手のライフを1にする!』
一同『『『『『・・・・・・・・・・・・ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?!?!?!?!?!?!!?!??』』』』』
驚愕
あまりにも、あまりにも滅茶苦茶な効果に一同は驚愕の叫びを上げる。
レオ「ふっざけんな!!」 風華「インチキ効果もいい加減にしろおおおおおおおおおお!!」 万丈目「なんだその滅茶苦茶な効果は!?」
三沢「理論や数式、計算なんて度外視した莫迦げた効果だ!!」 ライ「いくらなんでもインチキすぎるぞ!」 佐助「なんと卑劣にして下賤な・・・!」
亮「最恐と言う名は伊達ではない。しかし・・・」 吹雪「あまりにも、あんまりだ。僕の真紅眼の黒炎弾が可愛く見える。」 明日香「こんなのデュエルじゃないわ!!」 焔「神の癖にやることがセコすぎるぞ!」
口々にWiraqocha Rascaの効果の異常性を訴える一同。 極端に攻守が低いが故に、制約があるとは言え、その無慈悲な効果は反則以外の何物でもないだろう。
ラスカ『まズは貴様だ。受けルがヨい。究極の力を!”ポーラスター・オベイ”!!』 鏡夜「ガッ!?グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ?!?!!!?」LP3950→1
Wiraqocha Rascaから放たれた怨念の波動が鏡夜を貫く。 単純計算で3949とほぼ満タン状態のライフがごっそりと抉り取られる鏡夜。500だとか、1000だとかのレベルではない。いきなり0距離でバズーカを使われ、風穴を開けられたようなものだ。無事である筈が無い。
ガクリ。と、両膝を付いて今にも倒れ込みそうな鏡夜。ぶすぶすと肉の焼ける様な音と、嫌な匂いが鼻孔を穿つ。
十代「鏡夜さん!!」 氷牙「鏡夜!!」 凛「お義兄様!?」
”あの”鏡夜が倒れそうになるなど、誰が予想出来ようか。これが、闇のデュエルの本領とでも言うべきものなのだろうか。
十代「鏡夜さん!鏡夜さん!!」
Wiraqocha Rascaの放つ衝撃で近寄れない十代は鏡夜の名を呼び続ける。
鏡夜「・・・が、はっ・・・くっそ・・・!!」
ガバッと勢い良く立ち上がる鏡夜。その瞳はギラギラと怒りに燃えている。
鏡夜「こんのクソ鳥の亡霊如きが・・・インチキ効果なんか使いやがって・・・!?」
完全にブチ切れていた。普段切れる事もそれなりにあるが、それの比ではない。一段と口悪くいつもの頬笑みの似合う彼の姿は微塵も無い。
鏡夜「テメェだけは俺がぶッ殺おおおおおおおおおおす!!!!!!!」
完全に頭に血が昇り切ってしまう鏡夜だった。
ラスカ[我はカードを2枚伏せテたーンえンどダ]手札3
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.73 ) |
- 日時: 2016/01/03 21:35:26
- 名前: ヘルマン
- ファラオ「俺のターン。ドロー!・・・地縛神だかなんだかわからないが、デュエルは続けるぜ」手札7
十代までのターンで伏せカードも使いきり、ナンバーズも鏡夜のレッド・デーモンズ・ドラゴンによって燃やされ、残ったのは大量の手札のみである。
ファラオ「2体目の[レスキュー・ラビット]を召喚し、そのまま効果発動。デッキから2体目と3体目の[磁石の戦士γ]を特殊召喚!更に装備魔法[戦線復活の代償]を発動!俺の場の通常モンスター1体を墓地へ送り、自分か相手のモンスター1体を蘇生する!γを墓地へ送り、再び現れろ[磁石の戦士マグネット・バルキリオン]!そのまま効果を発動し、墓地からα・β・γを1体ずつ蘇生!αとβ、γ2体でそれぞれオーバーレイ!4体のモンスターで2つのオーバーレイネットワークを構築!ダブルエクシーズ召喚!!現れろ!No.80!No.82![狂装覇王ラプソディン・イン・バーサーク]!![ハートランドラコ]!!」
80狂装覇王:DEF1200 82ハートラン:ATK2000
カイ「またナンバーズだと!?一体幾つのナンバーズを持っているんだ!?」
名も無きファラオが今までに使用したナンバーズは、21・52・55・58・80・82の6体。
ここまで来ると、まだ持っていても何らおかしくない。
ファラオ「まだだ!魔法カード[黙する死者]を発動。墓地から通常モンスター1体を表側守備表示で特殊召喚!再びγを蘇生し、2枚目の[戦線復活の代償]を発動し、もう一度γを墓地に送りマグネット・バルキリオンを蘇生!!」 ヴィオ「もう止めて!!磁石の戦士達が過労死しちゃう!!」
マグネット・バルキリオンだけでも4回も場に登場し、それに比例して磁石の戦士達は何度も場に出入りを繰り返している。
ファラオ「だが断るZE![マグネット・バルキリオン]の効果でもう一度α・β・γを1体ずつ蘇生!3体のモンスターでオーバーレイ!磁石の戦士達でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!”深海に潜みし帝王!今こそ顕現せよ”No.32![海咬龍シャーク・ドレイク]!!」 カノンノ「7体目の・・・ナンバーズ・・・」
32海咬龍:ATK2800
エクストラの半分がナンバーズというしかもそれぞれに共通しているのが殆どがランク4であり、21のみがランク5であった位だ。
ファラオ「そしてこれが決め手だ。魔法カード[RUM‐エンシェント・フォース]!」 『『『『『『ランクアップマジック!?』』』』』』
ここに来てランクアップマジックまでも発動してみせる名も無きファラオに、益々持って驚愕を禁じ得ない。
ファラオ「このカードは、自分の場にエクシーズモンスターが2体以上存在する時のみ発動できる。エクシーズモンスター1体をランクが1つ高い同じ種族のエクシーズモンスターにランクアップする。更に、自分の場のエクシーズモンスターのランクが全て同じ時、このカードの発動に対して他のカードを発動できない。」 亮「割り込み不可の能力だと!?」
条件ありとは言えチェーン不可のランクアップに流石のカイザーも冷や汗を流す。
ファラオ「俺の場のエクシーズモンスターは全てランク4!よって、狂装覇王1体でオーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!現れろ!CNo.80!”魂を鎮めし旋律が、暗黒の世界を修復する!我に縋れ!”[葬装覇王 レクイエム・イン・バーサーク]!!」
C80葬装覇王:DEF2000
カノンノ「カオスナンバーズまで・・・なんなの・・・いったい何者なの貴方は!?」
あまりに異常な出来事に、カノンノはカイに縋りついて震えだす。それ程までに異常な事なのだ。数種類のナンバーズを同時に操る事とは。
ファラオ「我はアクナムカノンが嫡男。神をも従えしファラオだ。葬装覇王の効果発動!狂装覇王をカオス・オーバーレイ・ユニットにしている場合に、CORU1つを取り除いて発動できる。フィールドのカードを1枚”除外する”!この効果はCORUの数だけ発動できる!」 氷牙「除外効果持ちだと!?それも、1ターンの回数制限無しだと!?」
名も無きファラオはそう言って鏡夜の場を指差す。
ファラオ「まずはその龍から始末する!レッド・デーモンズ・ドラゴンを除外する!」 鏡夜「させるか!リバースオープン!永続罠[王宮の鉄壁]!このカードがある限り、カードを除外する事は出来ない!」 ファラオ「防がれたか・・・ならば葬装覇王のもう1つの効果だ!このカードは攻撃力2000アップの装備カードとして自分のエクシーズモンスターに装備できる![シャーク・ドレイク]に装備する!」
海咬龍:ATK2800→4800
十代「攻撃力4800!?」 ファラオ「バトルだ!」 鏡夜「させん!メインフェイズ終了時にもう1枚のリバース発動!永続罠[スクリーン・オブ・レッド]!このカードがある限り、相手は攻撃宣言を行えない!」
一撃でも食らえば鏡夜は負けてしまう状況で、なんとか首の皮一枚を繋ぐ。
ファラオ「粘るな・・・カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」手札0
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.74 ) |
- 日時: 2016/01/18 05:54:25
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「俺の・・・うぐっ!?」
Wiraqocha Rascaの効果からどうにか1ターン耐えた鏡夜だが、ライフを一気に1まで削られたのはいくら鏡夜でも耐え難い物があるのか、ドローする前に膝をつく。
凛「お義兄様!!」 鏡夜「ぐ・・・だ、大丈夫だ。こんな、雑魚共に、俺が屈するか・・・!」
無理矢理に気力を振り絞り立ち上がる鏡夜。そして、フィールドと手札を再確認する。
鏡夜「(俺の場にはレッド・デーモンズとスクラップ・ドラゴン。スクリーン・オブ・レッドに、王宮の鉄壁。そして手札1枚・・・十代の場にはガイア、F・ウィングマン、エアーマン、アブソルートZeroに、手札1枚とリバースが1枚。)」
チラリと今度は地縛神達の状況を確認する。
鏡夜「ハァ、ハァ・・・(アビドスは地縛神に乗っ取られ、フィールド魔法に、地縛神、黒焔トークンが1体ずつに伏せが3枚と手札が3枚、そして・・・”偽物”のファラオにはナンバーズが2体と伏せが2枚。対して、俺の手札は死者転生1枚のみ・・・)絶望的、だな。」 ラスカ『ふン。どウやラ諦めタ様ダな。ナらバ潔ク』
鏡夜「だがよ、テメェ如きに屈服する訳にはいかねぇんだ。俺のターン・・・ドロオオオオオオオオ!!!!・・・!?俺は、手札の魔法カード[死者転生]を”捨てて”発動。魔法カード[二重魔法]!コイツは、相手の墓地から魔法カードを選択して発動する魔法カードだ。俺が選択するのは・・・名も無き・・・いや、アクナムカノンの息子を”騙る偽物”のファラオの墓地から[命削りの宝札]を選択して発動する!!」
鏡夜はハッキリと名も無きファラオが偽物だと断言して墓地から指定したカードを奪い発動する。 二重魔法を発動する事で手札が〇となり、一気に五枚までドローする事が出来る状態だ。
ファラオ「俺が偽物だと?世迷言は」 鏡夜「だったら、何故お前は”あの”カードを使わないんだ?」 ファラオ「・・・なんの事だ?」
鏡夜の言うあのカードが何か分からないのか惚けた様に返す。
鏡夜「・・・今ので確信した。お前は名も無きファラオ・・・いや、”アテム”じゃない!」 十代「アテム?・・・って、誰?」
武藤遊戯が名も無きファラオの魂を宿していたと言うのは結構しれ渡っているのだが、名も無きファラオの真の名を知る者は”戦いの儀”を知る者達だけの秘密だ。十代達が知る由も無い。
ファラオ「・・・ほぉ。俺の名を知ってい」 鏡夜「黙れ偽物。テメェがアテムの名を騙るなクズが。テメェが本当にアテムだと言うなら、三幻神の名を答えてみろ」 ファラオ「天空の竜オシリス、大地の巨神オベリスク、太陽神ラーだ。」
すらすらと三幻神の名を答えて見せる名も無きファラオの偽物。しかし、鏡夜はそこに追い打ちをかける。
鏡夜「なら、当然知っているよな?三幻神が1つとなって大邪神を倒すべく集結した神の名を!!」 ファラオ「何を言っている?大邪神ゾーク・ネクロファデスを倒したのは三幻神と白き竜の筈」 鏡夜「・・・やっぱりテメェは偽物だ。大邪神ゾークを倒したのは、三幻神が1つとなって蘇った”光の創造神”による浄化だ!そして、お前が偽物である最も大きな理由は、テメェの使用しているカードに、”黒魔術師”が無い事だ!名も無きファラオ、アテムにとって最高の僕であるブラック・マジシャンを使用していない事、そして、何より・・・お前の”声”だ。」
ファラオ「声・・・だと?」 鏡夜「あぁそうだ。武藤遊戯とアテム。この二人の声は実は同じでな。その声と全く違うお前がアテムである筈も無いし、貴様のデッキの運用が磁石の戦士をナンバーズを出すためだけのただの生贄としてしか見ていない点、全く持ってアテムとは似ても似つかないんだよ!!」
ファラオ「何を言い出すのかと思えば、俺は俺だぜ。俺がアクナムカノンの」
ヒュッ・・・カーーンッ!!!!
名も無きファラオに向かって銀色に光る小さな刃物・・・メスが仮面に突き刺さる。ビキビキと罅が広がり、遂には仮面が真っ二つに割れ、その素顔が顕わとなる。
鏡夜「さすが、ナイスコントロール」 氷牙「これくらい軽い軽い。さて、と・・・ようやっと素顔の御開帳だな?偽物野郎」
こんなところまでメスを持ち歩いている者など、氷牙以外あり得ないだろう。
偽王「貴様、よくも俺の仮面を・・・」
仮面を失ったその素顔は、髪型は確かにアテムや遊戯と似たようなヒトデ型だが、その顔は、”似ても似つかない全く別の者であった”。
鏡夜「テメェは何者だ。どうしてアテムを騙り、複数のナンバーズを所持し、あまつさえ闇の決闘竜すらも手にしていたテメェは、何者だ!!!」
偽物のファラオに指差す鏡夜。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.75 ) |
- 日時: 2016/05/09 14:02:58
- 名前: 孝(たか)
- 偽王「・・・っち。バレたなら仕方ない。確かに俺はアテムじゃない。だが、王位継承権は確かに持っている。そもそも、俺がアクナムカノンの息子である事には偽りは無い。」
鏡夜「・・・愛人の子か?」
鏡夜が予想をたてて聞き返す。普通ならそんな事は聞き返さないのがマナーではあるが、鏡夜にとっては友の名を騙った罪人である。罪悪感など抱かない。
偽王「違う。正真正銘、アテムと同じ母から産まれた第一子だ!だが、父上は俺ではなくアテムをファラオに選んだ!そして、俺には仮面を与え、ファラオの影として扱われた!名を奪われ、顔を奪われ、意思すらも奪われた!!俺が、俺こそがファラオとして相応しい筈なのに、アテムを選んだ!!その怒りが、心の闇が!俺をこの現世へと導いた!」
わなわなと爪が食い込む程に握りしめた掌から血が滴り落ちる。
偽王「決闘の実力も、手腕も俺の方がアテムより上だった!なのに、アテムはそれを全て俺から奪っていった!!俺はただの影として扱われ、誰も俺自身を見ようともしない!王無くして国は成り立たない!優秀な者こそがファラオになるべきだ!俺が、俺こそが王になるべきだったんだ!!」 鏡夜「もういい。黙れ」
喚き散らす偽王に殺気をぶつけて物理的に黙らせる鏡夜。 その瞳は、心底下らない物を見ている目だった。
鏡夜「今ので分かった。テメェがファラオ足りえない理由がな。」 偽王「なんだと!?」
鏡夜「王無くして国は成り立たない?寝言は寝て言えクソガキ。確かに王がいなければ国は無いだろう。だがな、王だけでは国は成り立たない。国には民がいなければならない。王だけで国が成り立つなどと考えている脳無しに、王が務まるものか!!それを理解でき無い貴様が、アテムの名を、ファラオを騙るな!!!!命削りの宝札の効果により、手札が5枚になる様にドローだ!」
ここに来て漸く効果処理を得て鏡夜の手札が0から5にフル充填される。 それと同時に、鏡夜の叫びに呼応するかのようにドラゴンウィングの痣が赤く光り出す。
鏡夜「・・・俺の怒りが、魂の震えが・・・貴様を倒せと荒れ狂う!!スクリーン・オブ・レッドの第二の効果を発動!俺の場に、レッド・デーモンズ・ドラゴンが存在する時、このカードを破壊し、自分の墓地からレベル1のチューナーモンスター1体を特殊召喚する!再び現れろ![スーパイ]!」
スーパイ:DEF100
偽王「なに!?そのモンスターは貪欲な壺によってデッキに戻った筈だ!」 鏡夜「あっただろ。スーパイを墓地に送る機会が。」
十代「・・・あ!カードフリッパーのコスト!」 鏡夜「その通りだ!そして、俺の場にシンクロモンスターが居る事で、コイツは手札から特殊召喚出来る!現れろチューナーモンスター『シンクローン・リゾネーター』!」
十代「レベル1のチューナーモンスターが、2体?エクシーズ召喚か?」 鏡夜「レベル8レッド・デーモンズ・ドラゴンに、レベル1のスーパイと、シンクローン・リゾネーターを”ダブルチューニング”!!!」
『『『だ、』』』 『『『『『ダブルチューニング!?!?』』』』』
1体のモンスターに、2体のチューナーをチューニングする。前代未聞の驚異的なシンクロに、敵も味方も驚愕を禁じ得ない。
鏡夜「王者と悪魔、今ここに交わる!赤き竜の魂に触れ、我が怒りの名の下に、天地創造の雄たけびをあげよ!シンクロ召喚!!レベル10!大地を燃やせ!『レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント』!!!」
タイラント:ATK3500
『ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!』
悪魔の如き禍々しさと、孤高の王者の気高さを兼ね備えた僭主が、生誕の産声を轟かせた。
鏡夜「タイラントは英語で暴君の意味があるが、ギリシャ語のティラノスに由来し、その本来の意味は僭主(せんしゅ)。その意味は”身分や血統に関係なく実力で君主になった者”の事を現す。力に溺れ、他者を蔑ろにした貴様を屠るのにこれ以上の役者はいない。」
あくまで偽王を虚仮にする鏡夜。力に溺れた愚者に、憐れみすら贅沢と、冷たい瞳が物語る。
鏡夜「シンクローン・リゾネーターの効果発動。フィールドから墓地に送られた時、シンクローン以外のリゾネーター一体を手札に加える。俺が戻すのは、クリエイト・リゾネーターだ。そして、タイラントの効果発動!自分のメインフェイズ1に発動できる。このカード以外の、フィールドのカードを”全て破壊する”!!!」手札5
王の断罪。その実力を持ってして、全てを破壊する一撃を命ずる。
十代「罠発動!『英雄の魂』!俺のフィールドに、レベル5以上のHEROが3体以上存在する場合、発動ターンのみ俺のフィールド上のカードは他のカードの効果を受けない!」 鏡夜「闇の炎に抱かれて消えろ!!!”アブソリュート・パワー・インフェルノ”!!!」
鏡夜のスクラップ・ドラゴンも諸共に破壊されてしまうが、そんな物は関係なかった。 十代なら自分の身は自分で守れると言う信頼を持ってこの効果を発動したのだから。
ラスカ『や、ヤめロ・・・ヤメロオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』 偽王・ラスカ「『ぐわあああああああああああああ!?!』」
十代のモンスター達は英雄の魂の効果によって破壊をまぬがれ、Wiraqocha Rascaと偽王のフィールドは破壊し尽くされた。
ラスカ『が、ア・・・わ、我ノ、肉体が・・・』 鏡夜「地縛神の領域は、地縛神が倒されると自壊するんだったな。これで終わりだ!!レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントで、ダイレクトアタック!!アビドス三世を解放しろ!!”獄炎のクリムゾンヘルタイド”!!」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.76 ) |
- 日時: 2016/06/06 22:01:11
- 名前: ミクニップ
- ラスカ『チィッ!我は手札カラ[バトルフェーダー]ノ効果発動!手札かラ此奴を特殊召喚シ、バトルフェイズを終了すル!』
バトルフェーダー 守0
鏡夜「仕留め損ねたか…!俺はカードを2枚セットしてターンエンド。後は任せたぞ十代」手札3 十代「わかったぜ鏡夜さん!俺のターン、ドロー!…よし!俺は魔法カード[貪欲な壺]を発動!墓地のシャドーミスト、クレイマン、バブルマン、The シャイニング、Great TORNADOをデッキに戻し2枚ドロー!そして更に手札から魔法カード[成金ゴブリン]を発動!俺はアビドスのライフを1000回復させ、一枚ドロー!」手札3 ラスカ『チッ…!』LP:1500→2500
十代「バトルだ!俺はアブソルートZeroでバトルフェーダーを攻撃!"瞬間凍結"!」
Zero 攻2500 VS バトルフェーダー 守0
ラスカ『グォォォォォォッ!?』 十代「コレで終わりだ!俺はフレイム・ウィングマンでダイレクトアタック!アビドスの中から出て行け地縛神!フレイム・シュートォォォォォッ!」
フレイム・ウィングマン 攻2100 VS ウィラコチャラスカ LP:2500
ラスカ『ガァァァァァァッ!!?』LP:2500 →400
フレイム・ウィングマンの放った炎がアビドスに直撃したその瞬間。アビドスの身体からドス黒い大量の闇が噴き出し、ダークシグナーの証である紋章が消え去った。アビドスは地縛神から完全に解放されたのである。
風華「よし!地縛神が出て行った!後は止めw「いや、まだ終わっていない!」…え?」
地縛神から解放されたアビドスを見て勝利を確定した風華だったが、十代はそれを否定する。そう、あくまでウィラコチャラスカはアビドスの身体から出て行っただけで消滅した訳では無い。その証拠に、闇はまだ消えてはいないのだ。だが、一度解放された以上、アビドスに取り憑くのは不可能。つまりは…
偽ファラオ「ぎっ!?ガァァァッ!?」
そう、偽ファラオがいる。闇は今度は偽王を宿主にするべく、偽ファラオの中へと入り込んで行く。
佐助「矢張り、今度はあの偽ファラオの身体を乗っ取るつもりか」 風華「だったら今度はあの偽物野郎を打っ飛ばせb「俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ!」え、ちょ、何ターンエンドしてんの!?早く止めを刺さないと!?」
目の前で地縛神が悪足掻きをしているというのに、ターンエンドした十代を見て狼狽える一同。だが、大人組みだけは何かを察したのか平然としている。
十代「悪いな。此奴に止めを刺すのは俺じゃ無いんだ。…そうだろ?王様」 アビドス「…あぁ」
地縛神に身体を乗っ取られた影響か、息絶え絶えながらも、十代の問いに何とか答えるアビドス。だがその目は完全に憐れみ満ちており、それは隣にいた偽ファラオを完全に捉えていた。
偽ファラオ「ぎっぎ…ごぎがぁ……!?」 アビドス「…愚かな。例え影となったとしても、正統なるファラオの血を受け継いだ者が、その様な醜態を晒すなどあってはならぬと言うのに…」
目の前で今でも闇に蝕まれ呻く偽ファラオ。正統なるファラオとして、その光景は見るに堪えないものである。
アビドス「余のターン、ドロー!…余は手札から[劫火の船守 ゴースト・カロン]を召喚!」手札2
ゴースト・カロン 攻500
十代「チューナーモンスター…だと?」
アビドスが召喚したのは、レベル2のチューナーモンスター。だが、フィールドにチューナー以外のモンスターが居ないのに、何故チューナーを召喚したのか不思議に思う。
アビドス「確かに此奴はチューナーだが、少々特殊でな。此奴以外にモンスターが存在せず、相手フィールドにのみモンスターが存在する場合。墓地に存在する融合モンスター1体と此奴を除外し、そのレベル合計と同じレベルのドラゴン族シンクロモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚できるのだ」 カイ「墓地の融合モンスター……!?」
ゴースト・カロンの能力を聞いた途端、カイとカノンノの顔が完全に青ざめ、遅れて他の一同がアビドスが何をしようとしているのか理解した。
アビドス「察しがいいな。では行くぞ!余はゴースト・カロンの効果発動!此奴と墓地に眠る[冥界龍 ドラゴネクロ]を除外し、エクストラデッキからその合計のレベル10のシンクロモンスター1体を特殊召喚する!」
☆2 +☆8 =☆10
アビドス「冥界を流るる嘆きの河より、亡者の激流を逆巻き浮上せよ![冥界濁龍 ドラゴキュートス]!」
ドラゴキュートス 攻4000
『ガオォォォォォォォッ!!』
船守に導かれ、冥界を司る龍は、更なる力を手に入れその姿を見せた。その姿を見たものは皆恐怖で震え上がる。
偽ファラオ「あ…あぁぁぁっ…!?」 アビドス「せめてもの慈悲だ。地縛神共々一撃で冥府に送り返してやろう。バトルだ!余はドラゴキュートスで貴様にダイレクトアタック!"冥界の幽鬼奔流(ゴースト・ストリーム)"!」 偽ファラオ「あ、あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ ッ!!?」LP1900 →0
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第Y幕 ( No.77 ) |
- 日時: 2016/06/07 05:42:47
- 名前: 孝(たか)
- アビドス「・・・・・・消滅したか。余は、カードを2枚伏せて、ターンを終了する。ドラゴキュートスは、戦闘では破壊されない。」手札0
ウィラコチャラスカに侵食された時に不具合が起きたのか、左腕を押さえながらターンを明け渡す。
鏡夜「デュエルは続行するか。流石はファラオと言ったところか・・・俺のターン。ドロー!」手札4 アビドス「残りライフ1のソナタほどではない。スタンバイフェイズに罠発動![ブレイクスルー・スキル]!モンスター1体の効果を、エンドフェイズまで無効にする!余はレッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの効果を無効にする。」
ドラゴキュートスは攻撃力4000の超ド級モンスター且つ戦闘破壊耐性を持ってはいるが、効果耐性は持っていない。
故に、レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラントの全体破壊は天敵と言えよう。
鏡夜「ちっ。そう甘くは無いか。(俺のデッキに、ドローソースと蘇生カードは使いきった・・・後は殆どモンスターしか残っていない。良くて1,2枚残って入れば良い方か。)タイラントを守備表示に変更。カードを2枚伏せて、ターンエンド」手札2(1枚はクリエイト・リゾネーター)
タイラント:ATK3500→DEF3000
ここまでのデュエルで鏡夜は殆どの魔法・罠を使ってしまい、ドローソースと蘇生系のカードはもう残っていない前提で思考する。
だが、鏡夜の場にはこれで4枚の伏せカードがあり、そう簡単に破られる事は無いだろう。
十代「俺のターン。ドロー!焔!お前の力を貸してもらうぜ!」 焔「俺の?・・・って事はアレか!」
十代「おう!俺は速攻魔法[マスク・チェンジ]を発動!アブソルートZeroを墓地に送り、エクストラデッキから現れろ!酸の名を持つ英雄!レベル8![M・HERO アシッド]!この瞬間!アシッドとZeroの効果が同時に発動!Zeroはフィールドから離れた時、相手モンスター全てを破壊する!アシッドは、特殊召喚に成功した時、相手の魔法・罠を全て破壊する!」
アシッド:ATK2600
ライ「はぁ!?それって、サンダー・ボルトとハーピィの羽根箒が同時に発動するって事か!?」
風華「なんというインチキ!?」
美海「どちらも強制効果でタイミングを逃さない。しかもチェーン処理は自由に組めるから、スキル・ドレインでも発動しない限り、必ずどちらかは発動する。姑息な手を・・・」
翔「なんだかよくわからないっスけど、皆ネタに走ってる気がするッス」汗
亮「翔。気にしたら負けだ。俺はもう、気にしない事にした。」
そんな丸藤兄弟のツッコミを差し置き、十代達はデュエルを続ける。
アビドス「もう1枚の罠発動。[リビングデッドの呼び声]!墓地からアンデット・スカル・デーモンを攻撃表示で蘇生!これにより、アンデット族モンスターは効果では破壊されない!」
アビドスが蘇生したのはアンデット族に効果耐性を付与するアンデット・スカル・デーモン。
これで、アシッドとZeroの効果が発動しても、アンデット・スカル・デーモンだけは生き残る。
十代「アシッドの効果には続きがある!相手の魔法・罠を破壊した後、相手モンスターの攻撃力を300下げる!」
スカル・デーモン:ATK2500→2200
アビドス「・・・どうやら、余の負けの様だな」 十代「ああ。アシッドの攻撃力は2600!」
アビドス「そのアシッドの効果でスカル・デーモンの攻撃力は下がり、2200。そして、余の残りライフは・・・400。」
鏡夜「この攻撃が決まれば、ジャストキルか。」
アビドスはフィールドの状況を見て、ため息をつく。だが、其処に込められていたのは、諦めではない。
実に、満足のいくデュエルが出来、一進一退の手に汗握る、一部の油断も出来ない真剣勝負が出来た事による充足感を感じる物だった。
アビドス「さぁ、来るがよい!余は逃げも隠れもしない!」 十代「おう!これで終わりだ!アシッドで、スカル・デーモンに攻撃!”Acid bullet”!!」
アシッドの持つ銃から放たれた酸の弾丸は、スカル・デーモンの心臓を打ち抜き、その背後に居たアビドスにも命中した。
アビドスLP:400→0
十代「・・・ガッチャ。地縛神の邪魔が入ったけど、楽しいデュエルだったぜ。王様!」
十代はいつもの決め台詞とポーズで締めるのだった。
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