Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.129 ) |
- 日時: 2011/09/28 02:20:57
- 名前: 孝(たか)
- クロノス『先攻は…』
ピピ…と、アルフのデュエルディスクがなる。
交流デュエル開始一週間前に、最新型のデュエルディスクがアカデミアに届いた。
オートシャッフル機能、オートでの先攻後攻判断が搭載されている。
アルフ「どうやら僕からだね。ドロー!僕は、『D・モバホン』を攻撃表示で召喚!効果発動!ダイヤル・オン!出た目は2!デッキの上から2枚確認、その中にディフォーマーが居るなら、1体を特殊召喚出来る!僕は、『D・ラジオン』を攻撃表示で特殊召喚!攻撃表示の時、場のディフォーマーの攻撃力は800ポイントアップする!更に、永続魔法『マシン・デベロッパー』を発動!場の機械族モンスターは攻撃力が200ポイントアップする!」
ラジATK1000→1800→2000 モバATK100→900→1100
アルフ「更にカードを1枚セットして、ターンエンド!」手札3
慎二「次は僕だ!ドロー!『切り込み隊長』を召喚!効果で、手札からレベル4以下のモンスターを特殊召喚する!来い!チューナモンスター『トラポート』!トラパートは、戦士族専用チューナーだ。このカードを素材にしたシンクロモンスターが攻撃する時、ダメージステップ終了時まで、相手は罠を発動できない!☆3の切り込み隊長に、☆2のトラパートをチューニング!現れろ!『X-セイバーウェイン』!」
☆3+☆2=☆5
慎二「コイツがシンクロ召喚に成功した時、手札からレベル4以下の戦士族モンスター1体を特殊召喚出来る!『コマンド・ナイト』を攻撃表示で特殊召喚!コマンド・ナイトの効果!俺達の場の表側表示の戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップする!」
ウェATK2100→2500 コマATK1200→1600
慎二「カードを1枚セットして、ターン終了だ。(くくく……転生者特有チートドローの能力を思い知れ!!雑魚共が!原作にはアルフとか言う奴はいなかったが、どうせモブキャラだ。翔の奴が代表の一人とは予想外だが、レッドのままなら対処はいくらでも出来る。ククク…)」手札2
翔「僕のターン!ドロー!永続魔法『未来融合‐フューチャー・フュージョン』を発動!『極戦機王ヴァルバロイド』を選択!デッキから、『カイトロイド』2枚、『ショベル・ロイド』1枚、『クレーン・ロイド』1枚、『ダンプロイド』1枚を墓地に送る!」手札5
慎二「なんだと!?(何故奴が漫画版の切り札を持っている!?ま、まさか、俺が転生した為の弊害か!?)」
翔「更に、ショベル・クレーン・ダンプが同時に墓地に送られた時、エクストラデッキから、このモンスターを融合召喚扱いで融合召喚する!”ブレイブアップ!ビルドタイガー”!!」
BタイガーATK2200→2400
ジャック「なっ…!?」 慎二「にぃ…!?」
「「(ビルドタイガーだとぉ!?何故ジェイデッカーのロボが!?)」」
翔「融合召喚!『スーパービークロイド ビルドタイガー』!ビルドタイガーの効果!このカードが融合召喚された時、デッキから「ロイド」となのつくモンスターを2枚まで、手札に加える!僕は、『ジャンボロイド』と『パトロイド』を手札に加える!更に、『エクスプレスロイド』を守備表示で召喚!効果発動!墓地のロイドを2枚、手札に加える!ショベルとカイトを1枚ずつ手札に!」手札8
ジャック「(コイツ…本当に丸藤翔か!?まさか、こいつも転生者なのか!?)」
実は、この二人…慎二とジャックは転生者である。
ジャックは転生前の本名は四月一日剛(わたぬき つよし)。 死んだと思ったらジャック・アトラスの姿でこの世界に転生。
この世界が遊戯王GXの世界と時代である事を知り、自分の名をジャック・アトラスと名乗り、美形になったのでアカデミアに入り、夢のハーレムを作ろうとした…のだが、間違えてノース校に入学した間抜けである。
先のカイとの廊下デュエルでも判る通り、公式の場以外では禁止カードも使う本物のジャック・アトラスを侮辱する最低の屑である。
間桐慎二…Fateの間桐慎二と瓜二つ。 しかし、その性格は本物よりも歪んでいる。
悪戯の神ロキが人間で遊んでいた時、偶然に偶然が重なって、車に轢かれそうになった少女を助け、ロキが遊び半分で転生させた少年である。
転生者である為、世界は自分を中心に回っていると思い込んでいる馬鹿であり、使用しているデッキでデュエルに負けると、そのカード達を燃やす。
二人の共通点は、チートドローと、神や邪神、地縛神等の原作において重要なカード以外のOCG化されたカードを全て所持している事だ。
故に、彼らは知らない。
自分達以外にも、シンクロを使えるデュエリストが大勢いる事を…
翔「魔法カード『二重召喚』発動!このターン、2回まで通常召喚を行えるよ!エクスプレスロイドをリリースして、ジャンボロイドをアドバンス召喚!効果発動!このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキ・墓地から『ラダー・ロイド』と『レスキューロイド』を手札に加える!デッキからその2枚を手札に!」手札8
ジャック「手札が増えていく!?」 翔「魔法カード『融合』発動!手札のパト・レスキュー・ラダー、場のジャンボを融合!”火炎合体”!」手札4
ジャンボが体を作り、ラダーが右手、レスキューが左手、そしてパトがコックピットの役割を果たし合体。
『ファイヤアアアアアア・ダグゥゥゥオン!!』
翔「融合召喚!『スーパービークロイド ファイヤーダグオン』!」 「「(今度はダグオンだとおおおおおおおお!?!?!?)」」
慎二「させるか!罠発動!『奈落の落とし穴』!攻撃力1500以上のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、そのモンスターを破壊して、除外する!」
FD『……』ATK3200→3400
慎二「な、何故ファイヤーダグオンが消えない!?」 翔「無駄だよ!ファイヤーダグオンは、相手からの罠の効果を受けない!」
慎二「な!?じゃぁ俺は、無駄に伏せカードを使った事になるのか!?」 翔「そう言う事だよ。」
ジャック「馬鹿物が。キチンと相手のカードを見極めぬからそう言う事になるのだ。」 慎二「くっ…ちぃっ!!」
翔「僕はカードを2枚伏せて、ターンエンド!」手札2 ジャック「遂に俺のターンだな!ドロー!見せてやろう!大いなるデュエルを!!キングの戦いは、常にエンターテインメントでなければならない!手札から☆3の『クリエイト・リゾネーター』を捨て、『パワー・ジャイアント』を特殊召喚!このカードは、手札の☆4以下のモンスターを捨てて特殊召喚が出来る。その後で、コストとして捨てたモンスターのレベル分、レベルが下がる!」
PJ☆6→☆3
ジャック「更に、チューナーモンスター『フレア・リゾネーター』を召喚!☆3となったパワー・ジャイアントに、☆3のフレア・リゾネーターをチューニング!”天を焼くシリウス、孤狼の蒼き瞳よ!地に縛られた牙無き犬共を噛み砕け!”シンクロ召喚!『天狼王 ブルー・セイリオス』!!」
天狼ATK2400
ジャック「フレア・リゾネーターを素材にしたシンクロモンスターは、攻撃力が300ポイントアップする!」
天狼ATK2400→2700
ジャック「カードを2枚伏せて、ターンエンドだ!」手札1
アルフ手札3&翔手札2(ショベル・カイト) LP4000 場 モバホン攻 ラジオン攻 FD攻 BT攻 未来融合、デベロ発動中 伏せ3
慎二手札2&ジャック手札1 LP4000 場 コマナイ攻 ウェイン攻 天狼攻 伏せ2
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第V幕 ( No.130 ) |
- 日時: 2011/09/29 19:15:47
- 名前: カイナ
- アルフ「僕のターン、ドロー……僕は[D・ライトン]を攻撃表示で召喚! 翔君、借りるよ!」
翔「もちろん。使って使って」
デュエル開始前はノース校側に回りたいと漏らしていた翔だったがデュエルになると友達と一緒に楽しむ方がやっぱり楽しいためアルフの微笑みながらの言葉に笑顔で返す。
慎二(? 何故チューナーモンスターがこの世界にある?) ジャック(待てよ、そういえばさっきのリア充男……まさか!?)
慎二が首を傾げているとジャックは禁止カードを使ってなお負けそうになったショックのせいでさっきまで完全に失念していたようだが突然思い出し、直後アルフの口上が始まる。
アルフ「レベル7、機械族のスーパービークロイドビルドタイガーにレベル1、D・ライトンをチューニング! カラクリ束ねし大将軍よ、今こそ汝出撃の時! シンクロ召喚!! 出陣せよ、[大将軍 無零怒]!!!」
大将軍 無零怒 攻撃力:2800→3000
慎二「馬鹿、なっ!?」
アルフの場に現れたのはシンクロモンスター、無零怒。その姿を見た慎二は絶句、続けて声を荒げた。
慎二「何故だっ!? 何故そのモンスターが!?」 アルフ「何故って、何かおかしい事でもあるの?」 慎二「当たり前だ! この世界にそのカードが、シンクロモンスターが存在するはずがっ!――」 ジャック「――落ち着け、慎二っ!!」
慎二の言葉にアルフが首を傾げると慎二はさらに声を荒げるが周りの異変に気づいたジャックが彼を止め、周りを見ろと促す。それに慎二が周りを見ると彼はまた絶句する、本校メンバーは彼らが主要メンバーと記憶している、現在目の前で戦っている丸藤翔、観客席にいる天上院明日香に三沢大地、本校ではカイザーと呼ばれる実力者の丸藤亮、挙句には主人公の遊城十代ですらきょとーんとした様子を見せていた。まるでシンクロモンスターを使うのが何かおかしいの? とでも言いたげなように。
ジャック「信じられんが、このGXの世界にはシンクロモンスターが流通しているらしい……道理で我らがシンクロ召喚を行っても全く無反応な訳だ……」 慎二「そ、そうか……」 ジャック「だが、それならばあのカードも遠慮なく使える。我が魂であるあの炎魔竜もな……」
ジャックと慎二はようやくそう理解し、ジャックはくっくっと笑う。しかし彼は気づいていなかった、確かにこの世界にはシンクロモンスターは当たり前のように流通している。しかし、あのカードは流通していないと言うことに……。
アルフ「あのー?」 慎二「え? あ、ああ、すまない。少し勘違いをしていたよ」 アルフ「あ、はい?……じゃあ続けますね。ファイヤーダグオンでX−セイバーウェインを攻撃! ファイヤーダグオンは攻撃時そのダメージステップ終了時まで攻撃力が1000ポイントアップする!」 ジャック「そのダメージ計算時にトラップ発動[プライドの咆哮]! このカードの効果を受けるのは俺様のモンスターだ!」
ファイアーダグオン 攻撃力:3200→4200
アルフの言葉に慎二は表向きの微笑を見せて言い、それを聞いたアルフは攻撃宣言。しかしその瞬間ジャックが罠を発動した。
ジャック「このカードは自分のモンスターが戦闘を行う場合、自分モンスターの攻撃力が相手モンスターよりも低い時のダメージ計算時に発動。カードの発動時、俺は相手モンスターと自分のモンスターの攻撃力の差分のライフポイントをコストとして支払う。そしてダメージ計算時自分モンスターの攻撃力は相手モンスターの攻撃力の差の数値+300ポイントとなる!!」LP4000→2300 アルフ「そんな!? うわああぁぁぁっ!!」LP4000→3700
X−セイバー ウェイン 攻撃力2500→4500→2500 マシン・デベロッパー ジャンクカウンター:0→2
ファイアーダグオンの一撃をウェインは受け止め、右腕のナイフで斬り返してファイアーダグオンを破壊、直後ウェインの攻撃力は元に戻った。ちなみに機械族、ファイヤーダグオンが破壊されたことによりマシン・デベロッパーにジャンクカウンターが乗る。
アルフ「くっ……無零怒でウェインを攻撃!」 ジャック「させんわぁ! トラップ発動[デモンズ・チェーン]! 相手効果モンスター一体を選択して発動し、選択モンスターの攻撃と効果を封じる!」
アルフは再度攻撃指示を繰り出すがジャックが発動した罠から出てきた鎖が無零怒を雁字搦めにして動きを封じる。
アルフ「だったら、メインフェイズ2に伏せていた魔法発動[シンクロキャンセル]! 無零怒をエクストラデッキに戻してそのシンクロ召喚に使用したビルドタイガーとD・ライトンを特殊召喚! そして再度二体をチューニング!! 再出陣、[カラクリ大将軍 無零怒]!!! モバホンの効果発動、ダイヤル・オン! 出た目は三、三枚のカードをデッキの上から確認し、[D・スコープン]を攻撃表示で特殊召喚! レベル1、D・モバホンとレベル4、D・ラジオンにレベル3、D・スコープンをチューニング! くず鉄より生まれし竜よ、今ここに起動せよ! シンクロ召喚、[スクラップ・ドラゴン]!!!」 ジャック「なぁっ!?」 アルフ「よかった〜、なんとなく嫌な予感しててちょっと勇気出なかったんだよね。スクラップ・ドラゴンの効果発動! 翔君が伏せているリバースカードを破壊して、天狼王ブルー・セイリオスを破壊!!」
アルフの場に悪魔の鎖の呪縛から上手く抜け出した無零怒とくず鉄から作られた竜が姿を現す。それを見たジャックが驚きの声を上げるとアルフは安堵の息を吐いててへへと頬をかく。その仕草にアルフファンクラブメンバーが何人かばたばたと倒れていた。 スクラップ・ドラゴンは二人のフィールドにある一枚のリバースカード――スーパーチャージだった――を噛み砕くとジャックの天狼王ブルー・セイリオスをその巨体で吹き飛ばす。
ジャック「ぬぅっ! だが天狼王ブルー・セイリオスの効果発動! このカードが破壊された時、相手フィールド上の表側表示モンスター一体の攻撃力を2400ポイントダウンさせる! 蒼天昇牙!!」
ジャックの言葉と共に吹っ飛ばされたブルー・セイリオスはスクラップ・ドラゴンに突進しその腹に風穴を開ける。そしてブルー・セイリオスの姿は消えていき、スクラップ・ドラゴンの巨体が地に落ちた。
スクラップ・ドラゴン 攻撃力:2800→400
アルフ「くっ、リバースカードを一枚セットしてターン終了!」手札一枚
それを見たアルフは手札を一枚伏せてターンを終えた。
慎二「くっ、僕のターンドロー! 僕は[共闘するランドスターの剣士]を召喚し、レベル5のウェインにレベル3のランドスターをチューニング! シンクロ召喚、[ギガンテック・ファイター]!! ギガンテック・ファイターの攻撃力は墓地に存在する戦士族の数×100上昇する! さらにコマンド・ナイトの効果によって攻撃力400アップ!」
ギガンテック・ファイター 攻撃力:2800→3200→3600
慎二「ギガンテック・ファイターでスクラップ・ドラゴンを攻撃! ギガント・ナックル!!」 翔「させないッス! リバースカードオープン[ガード・ブロック]! プレイヤーへの戦闘ダメージを0にしてカードを一枚ドロー! ドロー効果はターンプレイヤー、つまりアルフ君が受けるよ」
巨大な拳がくず鉄の竜を打ち砕き、その破片がアルフの身体を傷つけそうになったが翔の発動したカードがそれを防ぎ、アルフは一枚カードをドローした。
慎二「ちっ、カードを一枚セットし、ターンエンドだ」手札一枚 アルフ「翔君ごめん、君のカード二枚も無駄遣いしちゃった……」手札二枚 翔「大丈夫、フォローするッス。僕のターン!」
そして手札からカードを一枚セットし、慎二はターンを終えた。その向かいでアルフが両手を合わせて翔に謝っていると翔は笑ってそれに返し、キッとした表情でそう宣言する。
アルフ手札二枚&翔手札二枚(ショベル・カイト) LP3700 場 無零怒攻撃表示 未来融合、マシン・デベロッパー発動中 伏せ一枚
慎二手札一枚&ジャック手札一枚 LP2300 場 ギガンテック・ファイター攻撃表示 伏せ一枚
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第V幕 ( No.132 ) |
- 日時: 2011/09/30 03:42:18
- 名前: ヘルマン
- 翔「ドロー!このスタンバイフェイズに、「未来融合」の効果発動ッス!融合合体!「極戦機王ヴァルバロイド」を融合召喚!」
極戦ATK4000→4200
慎二「攻撃力…4200だと!?」 翔「魔法カード『天使の施し』を発動!3枚ドローして、2枚捨てるよ。「カイトロイド」と「ステルスロイド」を捨てるッス。更に魔法カード『強欲な壺』を発動!更に2枚ドロー!来た!『パトロイド』を攻撃表示で召喚!更に、「パトロイド」が召喚された時、このカードは特殊召喚出来るッス!『サポートロイド ジェイローダー』!」
パトATK1200→1400 サポATK1800→2000
ジャック「まさかビルドタイガーの次は!!?」 翔「場の「パトロイド」と「ジェイローダー」を墓地に送って合体!”ブレイブアップ ジェイデッカー”!!」
JD『ジェイデッカアアアアアアア!!!』ATK2300→2500
翔「融合召喚!『スーパービークロイド ジェイデッカー』!!」手札2 ジャック「やはり…ジェイデッカー…!」
翔「更に、永続魔法『機動要塞那由他家』を発動!!」 慎二「き、機動要塞?」 ジャック「那由他家?」
翔「「機動要塞那由他家」は、並行世界を移動する巨大機動要塞っす!このカードが場に存在する限り、自分フィールド上の機械族モンスターは相手からの魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にならない!更に、自分の場の機械族モンスターが相手モンスターを攻撃したダメージステップ終了時に、破壊する!」
「「なんだとぉ!?!?」」
翔「いくっす!「ジェイデッカー」で、「ギガンテック・ファイター」を攻撃!”ジェイバスター”!!」
ジェイデッカーがギガンテックに狙いを定め、ライフルで狙撃する!
翔「ぐうぅぅぅ…ジェイデッカーは、1ターンに1度、破壊されないっす!そして、「機動要塞那由他家」の効果で、ギガンテック・ファイターを破壊!」LP3700→2600
慎二「ギガンテック!?この野郎…」 翔「無零怒で、ダイレクトアタック!!」
慎二「させるかよ!ダメージステップに罠発動!『ガード・ブロック』!戦闘ダメージを0にして、カードを1枚ドローする!」手札2
翔「カードを1枚セットして、ターンエンド!」手札1(ショベル) ジャック「俺のターーーン!!ふん!俺も、魔法カード「強欲な壺」を発動!2枚ドローだ!」手札3
そして、ジャックは手札を確認する。
ジャック「ふ…ふふふ…ふはっはっはっはっはっは!!!!ついに…ついに来たぞ!我が魂への布石が!!!」
遂にジャックの手札にあのカード達がそろった。
翔「?一体何が…」 アルフ「きっと、彼の切り札を引き当てたんだと思う…」
ジャック「見せてやろう!我が魂を!相手の場にのみ、モンスターが存在する時、このカードは特殊召喚出来る!来い!『バイス・ドラゴン』!」
バイスATK2000→1000
翔「お兄さんの「サイバー・ドラゴン」と同じ効果!?」 ジャック「ふん。「バイス・ドラゴン」は、ある意味で「サイバー・ドラゴン」を超える!この効果で特殊召喚された場合、攻撃力と守備力は半減する。」
アルフ「…そうか、ステータスが半分になるから、「奈落の落とし穴」を回避できる!?」 翔「そっか!だからある意味ではって…」
ジャック「更に、チューナーモンスター『ダーク・リゾネーター』を攻撃表示で召喚!行くぞ!!☆5の「バイス・ドラゴン」に、☆3の「ダーク・リゾネーター」をチューニング!!”王者の鼓動!今ここに列をなす!天地鳴動の力を見るがいい!”シンクロ召喚!!!」
5つの星と、3つの環が重なり、王者が姿を現す。
そう…この世界ではただ一人のみが所持している筈の力…
その名は……
ジャック「恐れ戦けぇ!!我が魂!!!!”『レッド・デーモンズ・ドラゴン』”!!!!!」
翔「ええ!?!?!」 アルフ「なっ!?!?!」
氷牙「なに!?」 凛「まさか…」
メリオル「そんな…」 レオ「なんでアイツが…」
十代「あのモンスターって!?」 焔「あぁ、間違いない!」
神楽坂「鏡夜、先、生…の…」 鏡夜「"レッド・デーモンズ・ドラゴン"……」
鏡夜はデッキを確認し、この世界に"3枚"しか存在しない"レッド・デーモンズ・ドラゴン"を取り出す。
鏡夜「キッチリ3枚ある。じゃあ…なんで、彼が…?」
アカデミア本校の生徒・教師が驚愕の瞳でジャックとレッド・デーモンズ・ドラゴンを見つめるのだった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第V幕 ( No.138 ) |
- 日時: 2011/10/05 21:51:24
- 名前: ミクニップ
焔「(…どういう事だ?何で奴が【紅き悪魔竜(レッド・デーモンズ・ドラゴン)】を…!?それにこの感じ…まるで【あの時】と同じ…)」
3枚しか無い筈の真紅の悪魔竜…。それなのに目の前のジャックもどきは所持している…。しかも目の前の悪魔竜を見た途端、焔の胸に何かザラついた感覚がして来る。
焔「(黒亜に聞いたら色々判るかも知れねぇが、そんな時間もねぇか…。だが、とりあえずは…)おい、そこのアンタ」 ジャック「む?何だ貴様、この俺に何か用か?」
何だか拭えない違和感もあるが、とりあえず聞いてみようと焔はジャックもどきから聞き出そうと試みる。
焔「いや、別に用って訳じゃあ無い。ちょっとその竜が気になってな…試合中だが聞いてもいいか?」 ジャック「ほぅ?貴様、このキングの持つ【レッド・デーモンズ・ドラゴン】に何か?」 焔「いやいや。あまりにも紅く、気高く、そして王者の風格を持つこのモンスターだったから、あまりの格好良さにちょっとな」 ジャック「はっはっはっ!そうか、貴様には判るか!このレッド・デーモンズの凄さが!」
ヒット!心の中でジャックもどきの単純さにほくそ笑む焔。
焔「ああ。俺も1度持ってる人に出会した事があってな?1度見せてもらったが、確かにこのカードを持つのは王に相応しい。そう感じたね」 ジャック「ふははははは!そうかそうか!!貴様もそう思うだろう、このカードを持つのはキングに相応しい、まさに俺様のようなキングにな!!」 鏡夜「(ピクッ)」
言葉匠に相手を煽てて行く焔に、完全に調子に乗り始めるジャックもどき。途中鏡夜の眉が引き攣ったが、気にしないでおこう。
焔「…だけどさぁ、実は腑に落ちない事があってな?少し聞いて良いかキング」 ジャック「ふむ、少しばかり無礼な言い草だが、特別に許してやろう」 焔「(掛かった!)OKキング。疑問つってと、大したモノじゃあ無いんだ。…そのレッド・デーモンズ・ドラゴン、何処で手に入れたのかな〜って」 ジャック「フッ、何を聞くかと思えばそんな事か。良かろう、教えてやろう!」
ジャック「このレッド・デーモンズ・ドラゴンこそ、我がキングの象徴!何故ならこのカードは、【とある愚かなデュエリストから勝利し獲得した、我が勝利の象徴】!そう、このキング、ジャック・アトラスのな!!」
人差し指を突き上げ、絶対無二の王を自称するジャックもどきさん。だが、こいつはトンでもない大ボロをしやがっていた。それは自分も気がつかない程の…
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.142 ) |
- 日時: 2011/10/05 23:53:10
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「ふ…ふふふふふ…クククク……」
焔「(ビクゥ!?)お、おい!其処の金髪馬鹿キング!!」
ジャック「貴様!!誰が馬鹿キングだ!!!!!こいつ等の後は、貴様を血祭りに上げてくれる!!」
焔「ド阿呆!!!!てめぇ如きの嘘吐き野郎がアルフと翔に勝てる訳があるか!!つーか、んなこたぁどうでもいいんだよ!??!さっさと前言撤回して謝れ馬鹿キング!!!!」
ジャック「貴様!!一度ならず二度までもこの俺を侮辱するか!!『”我が魂・レッド・デーモンズ・ドラゴン”の業火で焼きつくしてくれる!?』」
鏡夜「………………いい加減にしろよこのクソガキ。」
ジャック「(ひぃっ!?な、なんだ、この体の芯から凍えるような寒気は…!?)だ、誰がクソガキだ!?」
鏡夜「お前以外に誰が居るんだクソガキ。【とある愚か者デュエリストから勝利し、獲得した、我が勝利の象徴】?”俺は”貴様の様なクソガキとデュエルした覚えはない。」
ジャック「当たり前だ!!俺様とて、”貴様と出会ったのは今が初めてだ”からな!!」
ここで、ジャックは遂に化けの皮を剥がしてしまった。 己の前言を己自身で撤回してしまったのだから。
十代「ん?なぁ、ちょっと待ってくれよ。それおかしくないか?」
ジャック「何がおかしいというんだ!?」
焔「当たり前だろ。なにせ、”レッド・デーモンズ・ドラゴン”は、この世に3枚しか存在しないんだからな。」
ジャック「(何!?3枚だけだと!?な、ならば!)その3枚の内1枚を、愚かなデュエリストから勝利し、手に入れたのだ!!」
焔「だ・か・ら、それがおかしいって言ってんだよ!じゃぁ、聞くが、その愚かなデュエリストってぇのは、どんな奴で、何て名前の奴か答えてくれよ。」
ジャック「(ぬぐっ!?誰だと…こうなれば?!)」
ちらっと間桐慎二を見てから即行で考えた事を答える。
ジャック「衛宮士郎という男からだ!!」
焔「……ぷ…ぷくく…ぶははははははははは!!!!!とうとう化けの皮を剥がしたな馬鹿キング!!」
ジャック「なんだと貴様!?」 焔「お前は今、自分で嘘を吐いたと証明したのさ!!」
ジャック「どう言う事だ!?」 焔「言ったろ。”レッド・デーモンズ・ドラゴン”は、この世で3枚しか存在していないってよ。なんで、そんな事を、俺が、知っていると思ってるんだ?」
ジャック「!?」 焔「簡単な事さ。此処に居る本校の生徒は、全員誰が持っているか知っているからさ。」
ジャック「なんだと!?出鱈目を言うな!?」 焔「出鱈目を言っているのはお前だろうが。さっきてめぇは、勝利して手に入れたと言った。だけど、てめぇは、鏡夜さんに、”今日初めてであった”って、そう言っただろうが!」
ジャック「それがどうしたというんだ!!!」 焔「……はぁ…此処まで言っても判らないのか?此処に居る鏡夜さんこそ、3枚全ての”レッド・デーモンズ・ドラゴン”を所持している人だからさ!」
ジャック「な、にぃ!?」
ここにきて、ジャックはとうとう己の愚を理解してしまった。
自分の嘘八百が…焔に踊らされていたという事が…
ジャック「い、いや、その男が持っているのは偽物に違いない!」
氷牙「それこそあり得ん。」 ジャック「なんだ貴様は!?」
氷牙「口の利き方に気をつけろ小僧。鏡夜の持っているレッド・デーモンズ・ドラゴンは本物さ。何せ、シンクロモンスターを作り出したのは、俺の父。皇牙・A・S・アンヴィレント。ペガサス・J・クロフォードと並ぶ、世界的に有名なカードデザイナー。その本人が”鏡夜の為だけに作ったカード”出回るはずがないんだよ。」
ジャック「なん…だと…(なんてことだ!?どうなっている!?此処はGXの世界ではないのか!?)」
氷牙「鮫島校長、市之瀬校長。このデュエル。どうします?」
市之瀬「ふむぅ…まさか、我々の生徒によもや偽造カードを使うものが居ようとは…しかし、中止にするのも惜しいと言えば惜しい…」 鮫島「ふむぅ…アルフ君。翔君。君たちはどうしますか?このデュエル…続けますか?それとも…」
「「………続けます!!」」
翔「僕は許せないっす!偽造カードを、それも、嘘を重ねて自慢しているデュエリストを、鏡夜先生の大事なカードを侮辱したこの人を!!」 アルフ「僕もです。この人だけは許せない!」
「「僕達は、このデュエルを続けます!!」」
鮫島「……そうですか。…判りました。君たちの意思を尊重しましょう!デュエル続行です!!」
鏡夜「………ちっ…」 氷牙「落ち付けって。デュエルが終わり次第、捕まえる。いいな、レオ」
レオ「了解。絶対に逃がす訳にはいかねぇっすからね。」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.143 ) |
- 日時: 2011/10/05 23:58:54
- 名前: 孝(たか)
- ジャック「おのれぇ…だが、後悔するがいい!俺様のレッド・デーモンズに勝てるものか!?レッド・デーモンズ・ドラゴンで、ジェイデッカーを攻撃!”アブソリュート・パワー・フォース”!!」
翔「させないよ!!罠発動!『次元幽閉』!攻撃モンスターをゲームから除外する!」
ジャック「なんだと!?お、俺様の…レッド・デーモンズ・ドラゴンが!?」 アルフ「……どうするの?君には最後の手札が残っているけど?それとも、サレンダーでもする?」
ジャック「ぐ…馬鹿にしおって…カードを1枚伏せて、ターンエンド!!」 アルフ「僕のターン!ドロー!!速攻魔法『サイクロン』を発動!君の伏せカードを破壊するよ!」
ジャック「くっ!?ミラーフォースが!?」 アルフ「僕達は君を許さない!チューナーモンスター『D・スコープン』を攻撃表示で召喚!更に、スコープンの効果発動!攻撃表示の時、手札のレベル4のディフォーマーを特殊召喚する!僕は、『D・ラジカッセン』を特殊召喚!☆4のラジカッセンに、☆3のスコープンをチューニング!”神秘の力を解き放ち、罪ある者を断罪せよ!”シンクロ召喚!おいで!『エンシェント・フェアリー・ドラゴン』!!」
☆4+☆3=☆7
妖精龍ATK2100
ジャック「馬鹿な!?エンシェント・フェアリー・ドラゴンだと!?」 アルフ「一斉攻撃!!!”エターナル・サンシャイン”!!”ジェイバスター・フルパワー”!!」
二体のモンスターが、ジャックに全力の攻撃を放った。
ジャック「ば、馬鹿な…俺はキングだ…ジャック・アトラスだ。俺が負ける訳…うう、うわああああああああああああああ!?!?!?」
因みに、ヴァルバロイドはダイレクトアタックが出来ないので攻撃できなかった。
心なしか、ヴァルバロイドが残念がっているように見える。
クロノス『ウィナーーーー!!空時アルフ&丸藤翔ナノーーーーネェ!!!!』
『『『『『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』』』』』
『『『『『『きゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!アルフ様素敵いいいイイイイいイイイイい!?!?!』』』』』』
氷牙「さて……」
ボキッ!ボキッ!と手を鳴らす氷牙と…
レオ「どう料理してやろうか…」
ゴキゴキ!と、首を鳴らすレオがジャックの前で仁王立ちしている。
ジャック「ひ、ひあ…」
鏡夜「おいクソガキ……俺とデュエルしろよ。もしも俺に勝てたのなら、この事は不問にしてやる。」
ジャック「なに!?」
鏡夜「ついでだ。もしも勝てたのなら、貴様がそこまでして手に入れたがっている俺の”オリジナルのレッド・デーモンズ・ドラゴン”をくれてやる。更にハンデだ。俺はLP1000、お前はLP10000からスタート。先攻もくれてやる。どうだ?まさか、これだけの好条件で逃げるような、そこまで落ちぶれたデュエリストじゃないだろ?」
ジャック「……ふ、ふふふふふ……馬鹿にするなぁ!!!!良いだろう!?その条件で受けてやる!?後悔するがいい!?」
レオ「……先輩。もしかして……」
氷牙「………あぁ間違いない。ありゃぁ”完全に切れてる”。終わったな…アイツ多分二度とデュエル出来なくなるぞ…」
レオと氷牙は憐れんだ瞳でジャックを見ていた。
交流戦を中断し、万丈目&十代戦の前座と言う名の恐怖の拷問デュエルが巻き起こる。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.144 ) |
- 日時: 2011/10/06 00:59:32
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「鮫島校長、市之瀬校長。すまない。誠に勝手だが、俺はこの気持ちを押さえる事が出来ない。」
鮫島「うむぅ…しかしですね…」 市之瀬「いや、鮫島校長。彼にはしっかりと灸を据える必要がある。鏡夜君。頼めるかな。」
鏡夜「ありがとうございます。俺の我が侭を聞き入れてくれて。」
市之瀬「構わんよ。それに、この事態を招いたのは、ワシが彼を選抜してしまったせいでもある。心おきなくやってくれたまえ。」
鏡夜「判りました。……おい、クソガキ。”部屋の隅でガタガタ震える準備は出来たか”?」
ジャック「ふざけるな!?貴様こそ、自分からあれだけの条件を出して、後悔するなよ!?」
鏡夜「上等だ。行くぞ!!」
『デュエル!!』
鏡夜LP1000 ジャックLP10000
ジャック「俺の先攻!ドロー!ふん!手札から、レベル2の『フォース・リゾネーター』を捨て、『パワー・ジャイアント』を特殊召喚!レベルが2つ下がる。更に、チューナーモンスター『トップ・ランナー』を召喚!」
PJ☆6→4
ジャック「☆4のパワー・ジャイアントに、☆4のトップ・ランナーをチューニング!”王者の鼓動!今ここに列をなす!天地鳴動の力を見るがいい!!”シンクロ召喚!我が魂!『レッド・デーモンズ・ドラゴン』!!カードを2枚伏せ、ターンエンド!」手札1
RDDATK3000
翔「1ターン目からレッド・デーモンズ・ドラゴンを呼んだっす…」 焔「けど…それだけだ…」
十代「あぁ…鏡夜さんがあれだけ怒ってる…きっと…あれだけじゃ足りないと思うぜ。」
鏡夜「俺のターン。ドロー!!魔法カード『ハリケーン』を発動!場の魔法・罠を全て持ち主の手札に戻す!」 ジャック「ちっ!?」手札3
鏡夜「相手の場にのみモンスターが居る時、このモンスターは特殊召喚出来る。『太陽の神官』を特殊召喚!」
神官ATK1000
鏡夜「速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!相手の場に表側表示のモンスターが存在し、自分が攻撃力1500以下のモンスターの特殊召喚に成功した時、特殊召喚されたモンスターの同名カードをデッキ・手札・墓地から攻撃表示で可能な限り特殊召喚する。相手は自分の場のモンスターを選択し、同名カードをデッキ・手札・墓地から可能な限り特殊召喚する。」
ジャック「く…俺の場にはレッド・デーモンズ・ドラゴンのみ…」
鏡夜「デッキから「太陽の神官」を2体特殊召喚!更にチューナーモンスター『赤蟻アスカトル』を召喚。」
ジャック「アスカトルに太陽の神官…インティか!?」
鏡夜「☆5の太陽の神官に、☆3の赤蟻アスカトルをチューニング!”闇の胎動、炎と共に顕現し、全てを焼き尽くす魔神と成れ!シンクロ召喚!!滅ぼせ!!レッド・デーモンズ・ドラゴン”!!」
RDDATK3000
ジャック「ふん。レッド・デーモンズ・ドラゴン同士で相討ちさせる作戦か?甘いな。」
鏡夜「言っておくが、貴様に次のターンは無いだろう。魔法カード『手札抹殺』を発動!互いのプレイヤーは、手札を全て捨て、同じ枚数ドローする。俺は1枚。」
ジャック「なんだと!?ええい。俺は3枚!(ちっ…バトル・フェーダーは来なかったか。)」
鏡夜「魔法カード『天よりの宝札』!互いのプレイヤーは手札が6枚になる様にドローする!俺は6枚!」
ジャック「この状況でだと!?ちっ!3枚ドローだ。(良し!バトル・フェーダーが来た!これで、バトルフェイズをスキップすれば、レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果により、全てが自壊する!)」手札6
鏡夜「俺の場にレベル8以上のシンクロモンスターが居る時、このモンスターは手札から特殊召喚出来る。チューナーモンスター『クリエイト・リゾネーター』を2体特殊召喚!太陽の神官とクリエイト・リゾネーターをそれぞれチューニング!!来い!2体目と3体目のレッド・デーモンズ・ドラゴン!!」
RDDATK3000×3
僅か1ターンで、レッド・デーモンズ・ドラゴンを3体揃える鏡夜。
ジャック「な!?馬鹿な!?イカサマだな!?恥を知れ!?」
鏡夜「フザケルナヨ?誇り高きデュエリストが、イカサマなどするか!!!!貴様が恥を知れ!!!!!!」
ジャック「!?!?」
ジャックは鏡夜の一睨みで足が竦み始める。
鏡夜「手札の『切り込み隊長』を捨て、魔法カード『ワン・フォーワン』を発動!デッキ又は手札からレベル1のモンスターを1体特殊召喚する。デッキからチューナーモンスター『スーパイ』を特殊召喚。更に魔法カード『死者蘇生』!墓地から「切り込み隊長」を特殊召喚!」
スーパイATK300 隊長ATK1200
鏡夜「☆3の切り込み隊長に、☆1のスーパイをチューニング!シンクロ召喚!出でよ!『アームズ・エイド』!!そして、アームズ・エイドの効果!モンスター1体に装備し、装備モンスターの攻撃力を1000ポイントアップする!」
レッド・デーモンズ・ドラゴンの右手に、アームズ・エイドが装着される。
RDDAMATK3000→4000
鏡夜「魔法カード『強欲な壷』を発動!更に2枚ドロー!永続魔法『召喚制限‐パワーフィルター‐』を発動!お互いのプレイヤーは、攻撃力1000以下のモンスターを特殊召喚出来ない!」
ジャック「なんだと!?これではバトル・フェーダーの効果が発動できない!?」
鏡夜「最後だ。魔法カード『精神操作』!エンドフェイズまで、相手の場のモンスター1体のコントロールを得る!ただし、そのモンスターは攻撃、及びリリースする事は出来ない。」
ジャック「な、にぃ!?貴様!…俺のレッド・デーモンズ・ドラゴンを!?」
驚愕!!鏡夜の場に、レッド・デーモンズ・ドラゴンが4体揃った!
鏡夜「絶滅タイムだ。バトル!2体のレッド・デーモンズ・ドラゴンで、ダイレクトアタック!!”アブソリュート・ダブル・フォース”!!!」
1体目のレッド・デーモンズ・ドラゴンが、右手に炎を纏い、ジャックに打ち付ける!
ジャック「ぐあああああああああ!?!?」LP10000→7000
2体目のレッド・デーモンズ・ドラゴンが、右手に炎を纏わせて追撃!
ジャック「ぎゃああああああああああ!?!?」LP7000→4000
鏡夜「トドメだ…レッド・デーモンズ・ドラゴンAE(アームズ・エイドの略)で、ダイレクトアタック!”アブソリュート・ゴッド・フィンガー”!!!!!!!」
アームズ・エイドを装着したレッド・デーモンズ・ドラゴンが、アームズ・エイドを赤熱化する。
そのまま突撃し、その巨大な手でジャックを鷲掴みにする。
ジャック「がああああああああああああ!?!?」LP4000→0
鏡夜「ヒイイイイイイイイト!!!エンドォ!!!!」
ソリッド・ヴィジョンによる大爆発が起こる。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第V幕 ( No.145 ) |
- 日時: 2011/10/06 16:24:23
- 名前: カイナ
- その頃、こっちはスタジアムの廊下。
黒亜「くそっくそっくそぉっ! 何故だ、何故俺はあいつに、焔に勝てないんだぁっ!!」
スタジアムの廊下で黒亜は悔しそうにそう叫びながら壁をがんがんと殴っていた。しかし一応デュエリストの魂である自らのデッキには一切の八つ当たりを行っていない。するとその背後から何者かが気配を消して近づき、隙をついて黒亜の首筋に手刀を当て気絶させる。
黒亜「ぐふっ……」 カイ「……よし」
カイだった。彼は黒亜が間違いなく気絶していることを確認すると彼のデッキケースに手をかける。盗みを行うわけではないしそんな事を行うほど彼は落ちぶれてはいない。そしてデッキを取ると一枚のカード――ジェムナイト・ガネット――を手に取った。
カイ「おい、聞こえるか? いるんだろ?」 ガネット[……貴様、何故ここに?] カイ「ちょっと訳ありでね。聞きたいことがある」
カイがそう声をかけるとカードの精霊――ガネットが半透明の状態で姿を現し、カイを見ると怪訝な目を向ける。それにカイは肩をすくめてそう返した後真剣な目で続け、それにガネットは黙ったままなんだと仕草で促す。
カイ「……あいつは、まだ眠ってるのか?」 ガネット[……ああ] カイ「そうか……悪い、聞きたかったのはそれだけだ。あいつの事だけはジェムナイト、お前達じゃないと分からないからな。ありがとよ」
抽象的な問い、しかしそれだけでもガネットは理解したのか頷き、それを聞いたカイはどこか浮かない表情で呟いた後弱弱しい笑顔を見せてガネットにお礼を言う。それから思い出したように続けた。
カイ「そうだ。もしあいつの目が覚めたら、風は光と共に遠い世界で今も吹き輝いている。と伝えてくれ」 ガネット[……承知した。それを聞けば怒り狂うのは間違いないがな] カイ「ま、そこは上手く止めてくれ……俺は会いたくても、もう会えないだろうしな」
カイの伝言の意味を理解したのかガネットは頷くものの続けてため息交じりのような仕草でそう言い、それを聞いたカイはけらけらと笑いながら返し、また浮かない表情で呟いた。
黒亜「う、くっ……一体何がっ!?」 カイ「おっと」
すると黒亜が起き上がろうとし、それを見たカイは素早く彼の首筋に再度手刀を叩き込み気絶させてから彼を担ぎ上げる。
ガネット[悪魔か貴様は] カイ「精霊が見えるか分からない奴の前で精霊と話すわけにはいかないんでね。ついでに焔のとこに届けとくよ」
ガネットのツッコミにカイはさらっとそう返して黒亜を担ぎ上げスタジアムの方に歩いていく。ガネットはそれを見てため息をついてから姿を消していった。
一方スタジアムデュエルフィールド。なおジャックこと四月一日剛は鏡夜のレッド・デーモンズ・ドラゴン三連続攻撃によってソリッドビジョンにも関わらず真っ黒焦げ+髪がアフロ化し、担架で保健室へと運ばれていった。
クロノス「レディ〜ッス、エ〜ンド、ジェントルメ〜ン! デュエルアカデミア交流デュエル、いよいよ最終対決なノーネ! 最終対決を戦うのは、アカデミア本校からはドロップアウトボ……シニョール遊城十ダ〜イ!」 十代「よーっし、いっくぜー!!」
クロノスはいつもの癖で十代をドロップアウトボーイと発言しそうになったが流石にテレビ放送でその発言はアウトのためかギリギリ踏み止まって名前を呼び、十代はやる気満々という様子でフィールドに上がる。
クロノス「そして、アカデミアノース校からは〜――」 万丈目「――一!」
クロノスの紹介を遮る勢いで万丈目が右腕を上げて声を上げ、その直後ノース校生徒が声を上げる。
ノース校生徒「十! 百!! 千!!!――」 万丈目「――万丈目、サンダー!!!」
ノース校に続けて万丈目の声が響く。そして二人はフィールドの上で対峙した。
十代「さあ万丈目、楽しいデュエルをしようぜ!」 万丈目「望むところだ! 今度こそ俺は貴様に勝つ!」
クロノス「デュルスタ――」 十代・万丈目「「――デュエル!!!」」
十代と万丈目がそう言いあった後にクロノスがそう宣言しようとするがそれを遮る勢いで二人の声が響き、直後万丈目がデッキに指をかける。
万丈目「俺の先攻、ドロー! 俺は[仮面竜]を攻撃表示で召喚し、カードを一枚セット。ターンエンドだ!」手札四枚
仮面竜 攻撃力:1400
万丈目の場に一体のドラゴンが姿を現し、さらにカードが一枚セットされた状態で万丈目はターンを終える。
十代「俺のターン、ドロー! 俺は[E・HERO ザ・ヒート]を攻撃表示で召喚! ザ・ヒートは俺の場に存在するE・HERO一体につき攻撃力が200ポイント上昇する!」
ザ・ヒート 攻撃力:1600→1800
十代「いくぜ、ザ・ヒートで仮面竜を攻撃! ヒート・ナックル!!」 万丈目「ふん、仮面竜の効果発動! このカードが戦闘で破壊された時、デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスターを一体特殊召喚出来る! 俺は[アームド・ドラゴン LV3]を攻撃表示で特殊召喚!」LP4000→3600
三沢「レベルアップモンスター!?」 風華「知ってるの?」 三沢「ああ。伝説とまで呼ばれるほどに希少度が高く、強力なモンスターだ。まさかノース校にその一種があるとは……」 ライ「三沢、驚いてるとこ悪いけど、希少度が高いって珍しいって意味だよな?」 三沢「あ、ああ……」
万丈目が呼び出したモンスターの姿を見た三沢が驚いたように言うと風華が尋ね、それに三沢はああと頷いて説明、目を細めるがライがすぐさまそう尋ね、それに三沢はまた頷く。
ライ「その伝説級のカード、昔っから母さん持ってんだけど……」
その言葉に近くにいた全員が固まる。確かにメリオルはレベルアップモンスターの一体、アルティメット・インセクトシリーズを当たり前のように所有、使用していた。
メリオル「あら、呼んだ?」 全員『!!??』
その直後そこに現れたメリオルに完璧にその気配に気づいていなかった全員が驚いたように声の方を向く。
三沢「あ、ああ、いえ、そ、その……メ、メリオル先生はアルティメット・インセクトのカードをどこで手に入れたのか、差し支えなければ教えていただけないでしょうか?」 メリオル「あ、これ? 秘密。ほらよく言うじゃない、秘密は女を女にする。って」 明日香「名探偵コナンのベルモット?……」
三沢の問いにメリオルは事も無げにアルティメット・インセクトシリーズのカードを見せながらさらっと返した後にこりと微笑みながら続け、その言葉に明日香がそうツッコミを入れた。
十代「ん〜……カードを二枚セットして、ターンエンドだ」手札三枚
小さな武装竜の姿を見た十代は頭をかき、二枚のリバースカードを伏せてターンを終えた。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第V幕 ( No.146 ) |
- 日時: 2011/10/08 02:11:42
- 名前: ヘルマン
- 万丈目「俺のターン!ドロー!スタンバイフェイズにLV3の効果発動!このカードを墓地に送る事で、デッキ・手札から『アームド・ドラゴンLV5』を特殊召喚する!俺はデッキから、LV5を特殊召喚!」
LV5ATK2400
十代「攻撃力2400!?」 万丈目「LV5の効果発動!手札のモンスターカードを墓地に送る事で、そのモンスターの攻撃力以下の相手の場の表側モンスター1体を破壊する!俺は手札から「ランスリンドブルム」を墓地に送る!ランスリンドブルムの攻撃力は1800!よって、ザ・ヒートを破壊する!”デストロイド・パイル”!」
十代「させるか!罠発動!『ヒーロー・ディフェンス』!このターン、「HERO」と名のつくモンスターは、効果では破壊されないぜ!」 万丈目「ちぃ!だが好都合だ!LV5でヒートを攻撃!”アームド・バスター”!!」
十代「うわぁ!?くぅっ!罠発動!『ヒーロー・シグナル』!モンスターが破壊された時、デッキ・手札からレベル4以下のHEROを特殊召喚するぜ!俺は、デッキから『E・HEROフォレストマン』を守備表示で特殊召喚だ!」LP4000→3400
フォレストマンDEF2000
万丈目「ちぃ!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!この瞬間、LV5の効果発動!こいつがモンスターを戦闘で破壊したターンのエンドフェイズに、このカードを墓地に送る事で、デッキ・手札から『アームド・ドラゴンLV7』を特殊召喚する!来い!!『LV7』!!」手札3
LV7ATK2800
十代「すっげぇ!!!!メリオルさんの『アルティメット・インセクト』と違ってカッコいいな!!」
メリオル「それはどう言う意味かしらねぇ…?」
ぼそりと呟くメリオルに、観客席の数名が震えていたとか…。
十代「俺のターン!ドロー!スタンバイフェイズにフォレストマンの効果発動!デッキから『融合』を1枚手札に加えるぜ!更に、『強欲な壺』を発動!更に2枚ドローだ!」手札6
たった1ターンで手札が倍になってしまった。
彼のドロー力はいつでもどこでも止まる事を知らないようだ。
これも、デッキとの絆…信頼関係の成せる業なのだろうか?
十代「「融合」を発動!場のフォレストマンと、手札の『オーシャン』を融合!行くぜ万丈目!現れろ!地球の英雄!『E・HEROジ・アース』!!」
ジ・アースATK2500
万丈目「ジ・アース…紅葉プロのフェイバリットカード…。だが!例えあの人のカードが立ちはだかろうと、俺は負けん!!罠発動!『奈落の落とし穴』!ジ・アースには退場してもらう!」
十代「させるかぁ!!速攻魔法発動!『フュージョン・チェンジ』!!場の融合モンスター1体をリリースして、エクストラデッキから同じレベルで同じ攻撃力の融合モンスターを召喚条件を無視して特殊召喚するぜ!ジ・アースをリリースして、『E・HEROアブソルートZero』を特殊召喚!」
アブソルートATK2500
万丈目「くっ!!おのれ十代!!」 十代「まだまだ行くぜ!『E・HEROアイスエッジ』を召喚!水属性モンスターが増えた事で、アブソルートの攻撃力が500ポイントアップ!更に手札を捨てて、アイスエッジの効果発動!このターン、アイスエッジはダイレクトアタックが可能になる!バトルだ!アイスエッジで、万丈目にダイレクトアタック!”アイスピック・ラッシュ”!!」
アイスエッジATK800 アブソルートATK2500→3000
アイスエッジの右手が氷で覆われ、先の鋭い氷柱となって、万丈目を突き刺す!
万丈目「ぐぅぅ…これくらいでぇ!」LP3600→2800 十代「アイスエッジの効果発動!こいつがダイレクトアタックに成功した時、相手の場のセットされた魔法・罠を1枚破壊するぜ!”アイストラスト”!!」
万丈目「なんだと!?くっ!」
万丈目の場にセットされていたのは「サイクロン」。
どうやら、エンドサイクで十代のカードを破壊しようとしていたのだろう。
十代「アブソルートで、アームド・ドラゴンLV7に攻撃!”瞬間氷結(Freezing at moment) ”!!」
アームド・ドラゴンLV7が反撃する間もなく完全に凍結・粉砕された。
万丈目「おのれ!!よくもLV7を…!?」LP2800→2600
十代「へへ!カードを1枚伏せて、ターンエンド!」手札0
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第V幕 ( No.148 ) |
- 日時: 2011/10/15 14:48:07
- 名前: カイナ
- 翔「アニキの場にはHEROが二体に伏せが一枚、対する万丈目君の場はがら空き……」
アルフ「でも、十代君は手札がゼロ、万丈目君には次のドローカードも合わせて四枚の手札。偉い人が言っていた、手札は可能性を示すって」
万丈目「俺のターン、ドロー!!!」
翔が呟き、それに返すようにアルフが言っていると万丈目はカードをドローする。そしてドローカードを見るとにやりと笑みを浮かべた。
万丈目「俺は魔法カード、[魔の試着部屋]を発動! ライフを800ポイント支払い、デッキからカードを四枚めくる。そしてその中にあるレベル3以下の通常モンスターを全て特殊召喚する!」LP2600→1800
万丈目の発動した魔法とその内容に本校生徒――特にブルー男子――から失笑が漏れる。ライフを800支払って発動するのはザコモンスターの特殊召喚魔法、しかも運が悪ければモンスターを一体も出せないままにデッキをシャッフルする結果に終わる運任せの戦法である。
青A「まあ、エリートから転落しちまったような奴にはお似合いかなぁ?」
そんな声まで聞こえてくる。しかし万丈目はそれを気にも止めずに四枚のカードをめくり、ふっと笑みを浮かべる。
万丈目「魔の試着部屋の効果でめくったカードは[ハウンド・ドラゴン]、[ガード・オブ・フレムベル]、[アックス・ドラゴニュート]、[ハウンド・ドラゴン]の四枚。よってこの中のレベル3以下通常モンスター、ハウンド・ドラゴン二体を攻撃表示、ガード・オブ・フレムベルを守備表示で特殊召喚!」 十代「すっげぇっ! 一気にモンスターが三体も!」
ハウンド・ドラゴン 攻撃力:1700 ガード・オブ・フレムベル 守備力:2000
万丈目の場に三体のローレベルドラゴンが並び、それを見た十代が目を輝かせる。
青A「じょ、状況が分かってねえよな、ザコをいくら並べたところで……」
万丈目「いくぞ、十代! これが俺の新たなコンボ! ハウンド・ドラゴン一体とガード・オブ・フレムベルをリリースし、[フェルグラントドラゴン]をアドバンス召喚!!」
フェルグラントドラゴン 攻撃力:2800
万丈目の場に最上級ドラゴンがその姿を現し、その姿を見た本校生徒が静まり返る。特にさっきまで彼のプレイングを馬鹿にしていたブルー男子は唖然とした表情を隠しきれていなかった。たかがローレベルの通常モンスター、所詮はザコ、その驕りがこのプレイングを思いつかせなかったのだ。
十代「すげぇ、すげぇぜ万丈目!」 万丈目「当然だ、どんなザコでも俺の手にかかればざっとこんなものだ! まあ、所詮こいつも俺の真の切り札の前には前座にすぎんがな」 十代「こいつを超える切り札!? 見てみてえ!!」
十代は目を輝かせながら敵であるはずの万丈目を褒め称え、それに万丈目はくっくっと得意そうに笑いながら返し、ニヤリと不敵な笑みを浮かべて締めくくる。その言葉を聞いた十代はそう声を上げた。
万丈目「見せてやるさ、貴様がその前にくたばらなければな! バトル! ハウンド・ドラゴンでアイスエッジを攻撃! ハウンドファング!」 十代「ぐぅっ!」LP4000→3100 万丈目「さらにフェルグラントドラゴンでアブソルートを攻撃! フェルグラントボディプレス!」
ハウンド・ドラゴンの鋭い牙がアイスエッジを仕留め、さらにフェルグラントドラゴンの巨体がアブソルートを押し潰す。するとアブソルートから冷気が発され始め、その周りが凍りつき始める。その冷気は万丈目のフィールドへと向かっていた。
十代「アブソルートの効果発動! アブソルートがフィールドを離れる時、相手モンスターを全て破壊する! ヒーローは死してなおマスターを守るため、その責務を果たすんだ!」LP3100→2800 万丈目「それは想定済みだ! アブソルートの効果にチェーンして速攻魔法[神秘の中華なべ]を発動! フェルグラントをリリースし、その攻撃力2800ポイント分、俺はライフを回復する!」1800→4600
十代の言葉に返すように万丈目は速攻魔法を発動、それと共に巨竜は光の粒子となって万丈目の身体に降り注ぎ、彼のライフを回復させる。その直後アブソルートの冷気が万丈目のモンスター――ハウンド・ドラゴンを氷漬けにし、アブソルートが息絶えると同時にその氷も砕け散った。
万丈目「リバースカードを二枚セットし、ターンエンドだ」手札零枚 十代「よっし。俺のターン、ドロー! 俺は魔法カード[命削りの宝札]を発動! デッキから手札が五枚になるようにカードをドローし、俺の五回目のスタンバイフェイズ時に手札を全て捨てる。俺の手札はゼロ枚、よって五枚のカードをドローする!」手札五枚 万丈目「この瞬間リバースカードオープン[逆転の宝札]! 相手が二枚以上のカードをドローした時に発動し、俺は相手が引いたカードの枚数-一枚のカードをドローする。お前は五枚のカードをドローした、ゆえに俺は四枚のカードをドローする!」手札四枚
万丈目が二枚のカードを伏せてターンを終えると十代はカードをドローし、そのドローカードをすぐに発動、一気に五枚のカードをドローするが万丈目はそれに対してリバースカードを発動、四枚のカードをドローした。
十代「くっ、やるな……俺は[融合]を発動! 手札のスパークマンとクレイマンを融合し、[E・HERO サンダー・ジャイアント]を融合召喚! サンダー・ジャイアントでダイレクトアタック! ボルティック・サンダー!!」 万丈目「トラップ発動、[攻撃の無力化]! 攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させる!」
十代の場に現れた雷のヒーローの放った雷を万丈目は不思議な障壁で防ぐ。それに十代はまた表情を歪めた。
十代「くそっ! 俺は[E・HERO フラッシュ]を守備表示で召喚! ターン終了だ!」手札一枚
十代はもう一体E・HEROを守備表示で召喚し、ターンを終える。
十代:手札一枚 LP2800 モンスター:サンダー・ジャイアント攻撃表示、フラッシュ守備表示 魔法・罠:なし
万丈目:手札四枚 LP4600 モンスター:なし 魔法・罠:なし
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