Re: 異世界大戦記6 ( No.168 ) |
- 日時: 2010/06/09 18:39:24
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- 超絶ボパ助「そろそろ、時間だな。元の時空に帰還するぞ?愚民ども。」
勇輝「…結局…僕たちは何の為に命をかけてまで…グフッ!!?」 テンバ「…まさにその通り…だな…、こんな事態の収束でいいのかぁあああああグアアアアッ!!?」
まさに骨折り損の草臥(くたび)れ儲け。その後[狂神薬]を飲んでまでパワーアップしたグループは、テンバの言う通りしばらく身動き取れず、更に激痛にさいなわれる事になるがまだ先の話。
ギュウウウン…!!!
時空が歪み、元いた場所に帰還する一同であった。 (ちなみにカイナさん、[超絶!?マジで・タイム]の中には[地面とか土]はないです。何せ宇宙空間ですから…)
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Re: 異世界大戦記6 ( No.169 ) |
- 日時: 2010/06/11 21:23:31
- 名前: 孝(たか)
- ヴィヴィオ「ヒック…ひくっ」
氷牙「……落ち付いたか?」
ヴィヴィオの頭と背中を撫でながらあやす氷牙。
ヴィヴィオ「……うん。」
落ち着きを取り戻し、次第に泣き止んでいくヴィヴィオ。
ズドンッ!! ザシュッ!!
カイ「オラオラオラオラオラオラ!!!!いてこますぞゴラァッ!?」
古代獣「「シャギャアアアアアッ!?」」
そんなシリアスを少々口調がおかしくなっているカイが後方で暴れまわってぶち壊していた。
氷牙「……と、とりあえずだ。」
ヴィヴィオ「う…うん。」
氷牙「ミハル」
ミハル「は、はい!?」
いきなり呼ばれてせいか?
はたまた、先程までの氷牙の暴走っぷりにビクついているせいか?
表情を強張らせながら返事をするミハル。
どうやらカイを止めるのは諦めたようだ。
氷牙「…それが例のデバイスか?」
ミハル「あ、はい。ユザレディアのユザレです。」
ユザレ『以後お見知り置きを』
氷牙「氷牙だ。こちらこそよろしく。しっかりミハルの世話をしてくれ。」
ミハル「ええええ!?僕が世話されるんですか!?」
氷牙「………冗談だ」
ミハル「今の間はなんですか!?今の間は!?」
氷牙「で、さっき、お前は奴に何をした?」
ミハル「スルーしないでくださいよ!?ちょっと!?…まぁいいです。正直、僕にも理屈はわかりません。」
氷牙「ふむ…ユザレ、あれはお前の特殊技能か?それとも、反転魔法でも使ったのか?」
ミハル「反転魔法?」
ミハルが聞き覚えのない魔法名称に首をかしげる。
氷牙「まぁ簡単に言えば、反転魔法とはその名の通り、本来とは逆の作用を促す魔法だ。たとえば、デュエルモンスターズに、シモッチによる副作用とか、マテリアルドラゴンや、ナースレフィキュルの効果が良い例だろう。」
ミハル「シモッチとマテドラやレフィキュルですか?……えっと…たしかシモッチとレフィキュルが、回復がダメージに変わって、マテドラが効果ダメージを回復にさせる能力を持っている。でしたか?」
氷牙「そうだ。なんだ。ミハルもデュエルモンスターズやってたのか?」
ミハル「ええ、まぁ管理局でも結構流行ってますし…って、話が脱線しかけてますよ!?…つまり、古代獣の異常な回復能力に対して、反転魔法をかける事で、回復がダメージに変わった、という事ですか?」
氷牙「ま、そういう事だ。で?ユザレ、実際はどうなんだ?」
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Re: 異世界大戦記6 ( No.174 ) |
- 日時: 2010/06/21 22:20:38
- 名前: ミクニップ
- ユザレ『・・・その話は後にしましょう。今はあの生物を倒すのに専念するべきです』
ミハル「スルーした!?」 氷「スルーされた!?」
氷牙の質問を普通にスルーしたユザレに驚く2人。
ユザレ『・・・私が思うに、倒すべきはあの鳥類型が良いでしょう』 氷「まぁ確かに・・・一番弱っているのを倒すのは基本だが・・・」 ユザレ『マスター、現在貴方は私の能力で不死無効能力が発動しています。ですから貴方が倒すのが良いかと・・・』 ミハル「う、うん・・・わかった。とりあえずやってみるよ」
ユザレに言われ、自身の魔力色である白銀色の魔方陣を展開するが・・・
氷「!?(な、何だ之は・・・!?)」
ミハルの足元に展開された魔方陣を見て驚く氷牙。何と展開された魔方陣は、氷牙ですら見た事が無い・・・[円中にまるでセフィロトの樹のような形をした陣]が描かれた奴だったのである。しかしミハルは氷牙の驚愕した顔にすら気づかず、腰を低く構え、目の前に藍色の魔力スフィアを形成する。
ミハル「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!!!」
やがてスフィアの形が変化していき、それがまるで氷の槍のような形になると、槍を中心に銀色の光が集中していき、それは一本の槍となった。
ミハル「カイさん!!一旦引いて下さい!!」 カイ「何っ!?・・・!?」
ミハルに呼ばれ、一旦引くカイ。それを見計らい、ミハルは腰を大きくひねり・・・・
ミハル「超必殺・・・・!!バラージュ・グレネード!!」
ドシュゥゥゥッ!!ザシュっ!!
古代2「ぎぎぃ・・・!?」
腕を勢い良く振りかぶり氷の槍を打ち出すミハル。そしてそれは見事古代獣の一体に命中し・・・
びき、ビキビキビキ・・・・
ミハル「・・・結晶となって砕けろ・・・!」
パリィィィィンッ!!
ミハルの台詞と共に、まるで結晶のように崩れる古代獣。そしてそれは戻る事無く、氷のように溶けてしまう。
古代1「グロロロロ・・・!?」
それを見たもう一体は怯えの表情を見せると、そのまま地中に潜り逃走する。
ちなみに、この後、帰ってきたらエリーによって氷牙は強制的に別行動を取らされるのを考えてます。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.180 ) |
- 日時: 2010/06/23 14:25:45
- 名前: ミクトラン2世バックアップ
- その頃ラジエイにて・・・
エリー「・・・・」
ある報告を聞きつけ、急いで医務室に駆けつけたエリー。医務室では、先ほどまでアリシアが眠っていたベッドが蛻の空になっており、それを見たエリーは呆然としていた。
ピチュー「御免、義姉さん・・・少しの間目を離した隙に何処かに行ったみたいで・・・」
どうやらピチューはある事情で眼を離していたらしく、その間に姿を消したらしいが・・・
カービィ「どうしよう・・・まだ安静にしなきゃいけないのに・・・」
アリシアの身体を心配するカービィ。
エリー「・・・ピチュー」 ピチュー「・・・何・・・・!?」
エリーに呼ばれ一端彼女の顔を見て騒然とするピチュー。彼女の顔は困ったとどうしようと心配の3つが合わさってさらに青くなっており、今でも泣きそうであった。
エリー「・・・氷牙に何て言えば良いんだろう・・・私・・・(泣)」 ピチュー「いやどうって言われても・・・」 エリー「本来私はこの基地を管理する立場なんだぞ?それが何だ?重症患者を易々行方不明にしてしまったんだぞ?」 カービィ「いやまだ行方不明じゃ無いから・・・」 エリー「それなのに私は偉そうにしているんだぞ?どうだ?こんな薄汚い奴が隊長なんだぞ?笑えるだろ?」 ピチュー「あの、義姉さん・・・?」 エリー「あはは・・・私が隊長か・・・何て私は烏滸がましいんだ・・・何て道化だ・・・私など畜生共の餌にすらならない存在なのに・・・それなのに私が隊長・・・あはは・・・あはははははは・・・・(泣)orz」
もはやピチューの声すら聞こえないらしく、負のオーラ出しながらorz状態で完全に自虐しているエリー。もしかしたらメンタル面はかなり弱いと思われる。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.181 ) |
- 日時: 2010/06/25 23:47:14
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「あれ?どうしたのみんな?」
ピチュー「あ、鏡夜さん。」
そんな折に、鏡夜がひょっこりと顔を出す。
カービィ「実は…アリシアが」
鏡夜「??アリシアちゃん?アリシアちゃんなら今メインコントロールルームに…」
エリー「メインコントロールルーム…なぜ?」
やらりと幽鬼のように起き上がるエリーに引く三人。
鏡夜「う、うん。あれ?そういえばなんでアリシアちゃんがそんな所に居るんだろう?」
カービィ「というか、なんでそんな所にいるって判るんだ?鏡夜さん。」
鏡夜「え?そんなの、稚拙な気配隠蔽魔法を使ってるせいで逆に探索しやすい状況に陥ってるからだけど…あれ?なんでわざわざ気配隠蔽魔法なんか?」
カービィ、ピチュー、エリーは思った…
『(駄目だコイツ…寝ぼけてる!?早く何とかしないと!?!?!?)』
カービィ「あ〜それって、なんか疾しい事しようとしているからじゃ…?」
鏡夜「…………あ、なるほど…って駄目じゃん!?早く注意しないと!!」
『(駄目だ…思考がいつもと違って遅すぎる!?)』
鏡夜「じゃあ僕先に行ってるよ?」
ピシュンッ!!
『……置いてかれた!?!?』
カービィ「ちょっ!?僕達も早くいかないと!?」
ピチュー「あ、あぁ!そうだな!」
エリー「なんとしてでもアリシアを捕まえて、大人しく寝ていてもらわねば!!」
この台詞だけ聞くと色々と誤解されそうだ。
バタバタと走ってメインコントロールルームへと急ぐ三人。
そうして…
鏡夜「ロックがかかってるなぁ…よし…だったら…ジュゲムジュゲム後光の擦り切れカイジャリスイギョっと…」
ピー!!!
ロックを解除しました。
ズシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
あまりの出来事に、エリー達三人は、頭から滑り込んだ。
エリー「今何をしたああああああああ!?!?」
鼻先がヒリヒリ痛むのも忘れて鏡夜に怒鳴るように問うエリー。
鏡夜「ん?ただパスワードを入れただけ」
カービィ「じゃぁさっきのジュゲムとかがパスワード!?」
鏡夜「ううん、ただの雰囲気♪」
ピチュー「いやいやいや!!」
鏡夜「さて、納得してもらったところで早速」
エリー「何一つ納得してないからな!!」
うぃぃぃぃぃん・・・
そこには誰もいなかった。
鏡夜「はい。そこまでだよアリシアちゃん?」
ガシッ。
何も無い所を鷲掴む鏡夜。
強制的に魔法が解除され、固まったアリシアが居た。
アリシア「ど、どうして…」
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Re: 異世界大戦記6 ( No.182 ) |
- 日時: 2010/06/28 00:28:11
- 名前: ミクニップ(並)
- ピチュー「それは此方の台詞ですよ。何故貴方はメインコントロールルームにいるんですか?それも迷彩魔法まで使って・・・」
アリシア「そ、それは・・・」
歯切れの悪そうな様子で言葉を詰まらせるアリシア。そしてエリーはその間に無事である右腕を使ってコンピューターを調べる。化学はボチボチだが此方は得意らしい。
エリー「・・・管理局の極秘情報やデバイス情報、そしてライド・アーマーに関するデータだけがコピーされた形跡があるな・・・」 カービィ「さてと、アリシアちゃん。君はどうしてそんな重要情報だけをコピーしてたのかな?」 アリシア「クッ・・・!!」
4人に囲まれ、身動きの取れない状態となって」しまったアリシア。呪印の効果で只でさえ体力が消耗している中、絶体絶命の危機を予測するアリシア。その時・・・
『しゃがめ!!アリシア!!』
途端、謎の声が聞こえたと同時にしゃがむアリシア。すると4人の目の前で炎が舞い上がり、そして4人が後ろに下がった途端、その炎が掻き消え、アリシアの目の前には黒い髪の男・・・ダークゼロが姿を現す。
カービィ「お前は・・・ダークゼロ!!?」 Dゼロ「ヘッ!!久々だなカービィとその仲間!!最も、今俺はお前らには会いたくは無かったがなぁ」 ピチュー「お前・・・どうしてこの基地の場所が・・・!?」 Dゼロ「アリシアの魔力波長さえ感知できりゃあ、こんな基地一発で発見できらぁ」 エリー「馬鹿な・・・!この基地には対魔法用の特殊なフィールドが張られていた筈・・・!」 Dゼロ「ヘッ、あんなモン、俺の手にかかりゃあ簡単に壊せるっつーの!」
実際には、アリシア発見やこの基地に侵入するまでの経路には途方もない時間が係っており、それらはダークゼロの部隊が何とかしていた。
アリシア「御免、目的のデータのコピー、あと10%だけ出来なかった・・・」 Dゼロ「気にすんなよ。そんなもん、後でどうにかなるしな・・・ダーク・ゲート!!」
途端、二人の後ろに黒いゲートが出現し、その中に二人は入っていこうとする。が・・・
シュッ!!ガキィンッ!!
Dゼロ「おっとっと・・・!!」 カービィ「・・・悪いけど、逃さないよ?」 アロン『お前を逃せば後々厄介な事が起こる』
瞬動でDゼロの懐に入り、アロンダイトで攻撃するカービィ。しかしDゼロはすかさず、腰に掛けていた紅い刀身をした長剣で防御する。
???『・・・相変わらず荒々しい斬撃だな、アロン』
突如、Dゼロの持っていた剣から、凛とした女性の声が響く。
アロン『ふむ、それは我ではなく主に言ってくれぬか?我は只の物言わぬ剣だしな』 ???『・・・喋っている時点で物言わぬ剣では無いだろ』
アロンのボケに対して冷静なツッコミを入れる長剣。そんな会話を聞いてDゼロは苦笑混じりで拳を見つめる。
Dゼロ「オイオイ、漫才なんてやってねぇで少しは主人の手伝いでもしてくれよアモンちゃん」 アモン『フン、お前がだらしないからだろうが。私は知らぬ』 Dゼロ「オイオイ冷たいねぇアモンちゃん」 ピチュー「はぁぁぁぁ!!!」 Dゼロ「おっと!!」
シュッ!!ドガッ!!
ピチュー「ぐっ・・!!」 Dゼロ「おらよ!!選別だ!!」
ガッ!!ブゥンッ!!
ピチュー「うぁぁ!?」
アモンと呼ばれた剣はDゼロの言い分をあしらう。それを聞いたDゼロは苦笑しながらもカービィを弾き飛ばす。そしていつの間にか後ろに居たピチューの攻撃を避けてその腹に肘鉄を加えると、そのまま襟元を掴み、カービィに向かって投げ飛ばす。が・・・
カービィ「おっと!!」
ドカッ!!
ピチュー「ぐえっ!?」
あろうことかカービィはピチューを受け止めず、そのまま受け流す。そして哀れにもピチューは後ろの壁に激突する。
Dゼロ「オイオイ・・・流石に受け止めてやれよ」 カービィ「大丈夫。ピチュー君はあの程度で死なないし」
サラッと受け流すカービィ。
アモン・・・ダークゼロの持つ魔剣[ベルフェゴール]に宿る元上級魔王の魂。生真面目で頑固な女性の魔王で、毎度毎度天然なアロンや持ち主であるダークゼロに対してもキツい一言を浴びせる。通称『アモンちゃん』『モンちゃん』。しかし結構ウブなので猥談や恋話にはかなり弱い。昔は鏡夜を主君にしていたが、喧嘩して、現在はダークゼロを主君とし、自らの固有魔法である火炎魔法でサポートしている(ただし気分次第)。一応アロンとは幼なじみの間柄でもある。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.183 ) |
- 日時: 2010/06/28 03:03:56
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「アモン…」
アモン『久しぶり、とでも言っておこうか?元マスター』
鏡夜「君…なんでそんなのと居るの?」
アモン『ふん、これでも一応私に選ばれた者だ。それなりの力はある』
Dゼロ「おいおい、それなりはねぇだ『黙れ』…はい。」
鏡夜「……君が居なくなってからどれくらい経ったかな?」
アモン『そうだな…だいたい1000年であろうか…』
鏡夜「1000年…ちょうど夜天の魔導書が盗まれた時期だね…」
一人と一本の話し合いが険呑としだした。
アモン『当然だ…あれは"私が手引きした"のだからな』
鏡夜「…そう……そのせいで、どれだけの犠牲が出たと思ってるのかな?」
アモン『貴方への仕返しだからな…それ位の犠牲で無いと堪えないであろう?』
鏡夜「…………」
アモン『…………』
「『ファイア!!』」
鏡夜と、ダークゼロが同時に右手から初級魔法ファイアを放った。
尤も、鏡夜達クラスともなると、ただのファイアでも鉄を蒸発させる程の威力を出せるのだが…
因みに、アモンには持ち主の意識以外を操る能力がある。
Dゼロ「あ、てめ!俺の体を勝手に『黙れ』…はい。」
ダークゼロはアモンに逆らえないのだろうか?全く持ってヘタレである。
鏡夜「ファイア・バレット!!」
ファイアを弾丸のように何十発も放つ鏡夜。
アモン『ファイヤーボール・ファランクスシフト!!』
何十発もの火球を縦横無尽に放つアモン。
エリー「ちょっ!?お前ら!!こんな場所で争うな!?」
鏡夜「…ちっ!ブレイズナックル!!」
Dゼロ「ぐはっ!?」
炎を纏った拳でダークゼロの腹を思いっきり殴りつける鏡夜。
ガシャアアアアアアアアアアアンッ!!!
メインコントロールルームの扉を通り過ぎ、窓硝子を砕いて外に出る。
鏡夜「ウィンディ・バインド!!」
アリシア「あっ!?」
風の拘束魔法でアリシアを芋虫状態にして捕まえる。
咄嗟の事でアリシアは身動きが取れず、転がってしまう。
本当なら手足だけのつもりだったのだが、つい力んでしまった様だ。
因みに、無理に外そうとすると風が刃に変わり切り裂く。
鏡夜「ピチュー君、エリー、カービィ!アリシアちゃんを頼んだよ!」
そう言ってアモン達を追いかけ外へ…
エリー「……ふぅ…どうやらここは傷一つないようだ…部屋の温度が50度を超えた以外は…」
カービィ「は、ははは・・・はぁ…」
Dゼロ「ごほっ!げほっ!こらアモン…せめて避けるとかしろや…」
アモン『私は平気だ』
Dゼロ「俺は痛ぇよ!?」
鏡夜「はっ!!!」
ヴェルグガオルを大上段から振り下ろす鏡夜が上から降ってきた。
Dゼロ「くっ!!」
ガキイイイイイイイイイイイイインッ!!!
Dゼロ「っ!?!!」
ビリビリと腕がしびれるダークゼロ。
鏡夜「ふっ!!!」
シュビビビビビビビビビビビビビッ!!
2メートル級の大剣(重さ10グラム程度硬度オリハルコン以上)で鋭く速い突きを連続で放つ。
Dゼロ「ぬわっ!?なんだよこの出鱈目な速い突きは!?なんであんなデカイ剣で!?どんな怪力の持ち主だよ!?」
アモン『あれはああ見えて10グラム程度の重さしかないからな。』
Dゼロ「どんな大剣だよ!?どんな素材だよ!?さっき受け止めた時そんな感じ全くしなかったぞ!?」
アモン『うるさい。彼奴に常識を求める事自体が間違いなのだ!』
Dゼロ「これだからマッドはあああああああああああああ!!!!」
鏡夜「愛染&凱亜…」
ヴェルグガオルを指輪(リング・ウェポン)に戻し、別のRWを起動させ、鏡夜の愛剣=双剣・愛染&凱亜を顕現させた。
鏡夜「二刀連撃斬空閃・轟(とどろき)!」
双剣を振りまわし、斬空閃を撃ちまくる。
Dゼロ「どわあああああ!?飛ぶ斬撃だと!?」
鏡夜「……奥義…二刀連撃・斬魔剣二の太刀・乱舞!!」
魔王が魔を断つ剣を使うのはどうかと思うが、ダークゼロも魔の者には違いないので効果覿面である。
Dゼロ「ぬおおおおお!?掠った!!今掠った!?」
アモン『うるさい。さっさと戦え。』
Dゼロ「無茶言うな!?一発でも当たったら即お陀仏だぞこれ!?!?」
鏡夜「極大!!雷鳴剣!!」
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!
Dゼロ「ぐああああああっ!?」
アモンにツッコミを入れたせいで隙が出来、決戦奥義を受けたダークゼロ。
左腕が雷で焼かれ、皮膚が爛れてしまっている。
鏡夜「トドメ…」
鏡夜は右腕を額に当て愛染の刃を下に向ける構えと…
鏡夜「二刀流…奥義…」
左腕を胸の前で凱亜の刃を下に向ける構えを同時に取り…
鏡夜「ブレイズ・クロス・ディバイド!!!!」
凱亜を横一文字に振り払い、愛染を上に掲げてから振り下ろす!!
十字の炎がドリルの様に回転しながらダークゼロとアモンに向かっていく。
…主にラジエイの地形を変えながら(汗)
Dゼロ「くっ!こんな所で…!?」
ヴゥゥゥンッ…
Dゼロ「なっ!?こいつは!!?」
別の何かがダークゼロとアモンを包みこんでその場から消えた。
ドゴオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!
その直後、鏡夜のブレイズ・クロス・ディバイドが爆発を起こした。
鏡夜「……手応えが無い…逃げた?…ちっ、外に仲間が居たのか…アモン…君は…」
ダークゼロとアモンが逃げたと判ると、悲痛な表情でアモンの名を呟いた。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.184 ) |
- 日時: 2010/06/28 21:28:48
- 名前: ミクニップ
ラジエイ・フォートレス(外)
ヒュ〜・・・ドサッ!
Dゼロ「あてっ!?」
突如出現したゲートによって外に出たダークゼロ。しかし上空から出てきて尻を撃ったため、尻を摩る。
02「危なかったな、ダークゼロ」
そんな中、ダークゼロの後ろに、腕を組んだ状態で02が歩いてきており、その後ろには娘2人がついて来る。恐らく先ほどの転送魔法も彼の仕業かと思われる。
Dゼロ「ったく・・・もう少し丁寧にやってくんねぇか?」 02「何を言うか馬鹿者。元はと言えばお前があんな真似をするからであろうが」 アモン『全く、お前は本当に駄目な奴だな』 Dゼロ「元を辿ればお前のせいだからな!!」
アモンの文句に対して突っ込むダークゼロ。そんな中、ふとある事を思い出す。
Dゼロ「おっと・・・そう言えばアリシアはどうした?」 02「既に転送させて寝かせてある」
そう言って02は後ろで寝かせてあるアリシアを親指で指す。既にバインドも解除させてある。
Dゼロ「・・・本当に手際が良いよなぁ、お前」 02「これ位朝飯前だ。すでにかなたとそのイマジンも転送させてある。あと数秒で・・・」
シュゥゥゥゥン・・・・!
02の読み通り、2人の隣に魔方陣が出現し、そこからかなたとそのイマジンが出現する。
かなた「た、只今帰りました!!」 Dゼロ「おう、お疲れさん」 ジーダス『ふぅ、本当にすまないのぉ、02殿』 02「気にするな。それよりどうだった?」 ランド『うん、02さんの読み道理、あの人達、こっちに来るよ』 02「そうか・・・だったら今が撤退時だな」 Dゼロ「だな、そう長々といる訳にもいかねぇし」 アリシア「あ、あの・・・」
そんな中、アリシアは上半身だけ体を起こし、話に入ってくる。
02「アリシア、急に起き上がるな。体に障るぞ?」 アリシア「すみません・・・それにしても、やはりまた秘術で次元移動をするんですよね?」 Dゼロ「まぁそうだな。俺らの故郷はこんな次元状態は日常茶飯事だったしな。秘伝転移術さえありゃあこんな不安定状態の次元でも移動できるぞ?」 アリシア「あ、じゃあそれ、暫く開放させる事って出来ますか?それも戦艦一隻が入る位の」 02「?一応可能だが・・・だが長くても15分が限界だぞ?」 アリシア「それで構いません」 Dゼロ「・・・一応聞くが、何でそんな事聞くんだ?」 アリシア「えっとそれは・・・」
ダークゼロに聞かれて言葉を濁すアリシア。恐らくは氷牙達を別世界に移動させたい為に言っているのだと思われる。それに逸早く02は察する。
02「・・・分かった、やってみよう。しかし準備には時間が掛かるぞ?それで良いか?」 アリシア「あ、ありがとうございます・・・!」
02の了解を聞いて喜ぶアリシア。そんな時・・・
ゴゴゴゴゴゴ・・・!
Dゼロ「!?」 かなた「な、ななな・・・!!?」
突如地面が揺れ、空が暗転する。そして何かを感じた02とダークゼロが遠くを見れば、そこには巨大な魔方陣が出現しており、そこから、ギリシャ文字のオミクロンを模したマスクを被ったオレンジ色の兵士や、まるでトカゲを連想させるような姿をした人型のモンスターが出現する。
かなた「な、何ですかあれ・・・!?」 02「バカな・・・!?ライオトルーパーとゲルニュートだと!?」 Dゼロ「何であいつ等があんなに・・・!!」
ダークゼロが話そうとした途端、彼のあたまに一つの可能性が浮かび上がる。いや、可能性所か100%とも言うべき結果である。
Dゼロ「アグニムの野郎・・・!この状況を読みやがったな!?」
そう、こんな真似をする奴はたった1人、自分らですら嫌悪を抱く相手、アグニム以外にやる奴など思いつかなかった。さらには・・・
ミリファ「な、何ですかアレは・・・!?」
そう、そんな大群の中で1体、まるでワニを連想させるような黒い顔と皮膚に、所々に剥き出しになった、恐らく埋め込まれたであろう機械が存在した、一回り大きな人方モンスターが其処に存在した。
ジーダス『な・・・何なんじゃ、あの禍々しいモンスターは・・・!?』 02「・・・かなり強力な怨念を奴から感じるな・・・嘗て古代ベルカでも感じた強力な怨念を・・・」
巨大な改造モンスターを見て驚愕する02達。そんな中我に返ったダークゼロはすぐさま魔方陣を書き出す。
Dゼロ「クソッ!!予定が変わった!!今すぐやるぞ!!」 02「同感だ、巻き込まれればさらに厄介な状況になるからな・・・!」
そう言ってすぐさま準備に取り掛かる2人。
異次元人・ズウェート・・・嘗て聖王家に恨みを持ち、死してなお強大な精神力で留まって魂のみの存在として異次元の狭間で存在している元ベルカの民の一部。聖王家に恨みを持ち、その末裔であるヴィヴィオを執拗に狙う。
超魔獣・・・強大な力を持った強力な魔獣。本来はズウェート人が様々な生物同士と機械を合成させるタイプが多いが、中には超常現象や人々の負の心に反応して誕生する存在も有る。殆どは破壊衝動を備えているため、かなり凶暴。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.185 ) |
- 日時: 2010/06/29 01:34:09
- 名前: 孝(たか)
- ??「・・・・・・・・・等しく滅びを与えんことを…」
??「・・・・・・・・・闇を従え吹雪け常夜の氷雪…」
??「…目標補足……バレル展開。ターゲットロック…」
??「・・・・・・・・・天神の導きの元…星よ集え…」
??「・・・静かなる氷結、捉えよ、凍てつく足枷。…」
どこからか膨大な魔力を込めながら詠唱するもの達が居る。
Dゼロ「んなっ!?!?」
それに気付いたダークゼロ達は上空を見上げる。
そこには…
氷牙「竜の咆哮!!!(ドラグ・スレイブ)」
エヴァ「闇の吹雪!!!(ヨウイス・テンペスターズ・オブスクランス)」
茶々丸「自由なる青き翼。ミイティアモード…全弾発射!!!」
リィンT「星天の煌めき!!!(スターライト・ブレイカー・ファランクスシフト)」
リィンU「フリーレンフェッセルン・サイレントシフト!!!」
氷牙の竜の咆哮…ドラグ・スレイブがゲルニュートを飲み込み…
エヴァの闇の吹雪が、ライオトルーパーを凍て砕き…
茶々丸の広域殲滅砲撃が殲滅し…
リィンフォースTのSRB・FSが降り注ぎ…
リィンフォースUのサイレントシフト…強力なAMFを纏った氷結の捕縛魔法がダークゼロ達を拘束する。
氷牙「遠き地にて…」
リィンT「闇に沈め…」
「「ディアボリック・エミッション!!」」
闇の魔力球が降り注ぎ、全てを打ち砕く!!
カイ「多重影分身の術!!」
ボボンッ!と50人程に分身するカイ。
カイ軍団『桜牙丸…戦塵の太刀!!』
撃ち漏らされたライオトルーパーとゲルニュート約80体を一瞬にして塵と成す。
氷牙「開け…次元の門!」
氷牙のレアスキル…次元干渉を最大限に発揮し、転移魔法陣を解除、更には一時凌ぎではあるが、超魔獣を次元空間…虚数空間へと閉じ込めた。
氷牙「……はぁ!はぁ!はぁ!くっ…な、んだ…あの化け物は…恐ろしく膨大な負の力が凝縮されたような、あの圧迫感…はぁ!はぁ!…」
エヴァ「やったのか?」
氷牙「……いや、精々数日…そうだな良くて一週間閉じ込めて置くのが限界だ…さて…」
エヴァの質問に答え、息を整えると、ダークゼロ達に視線を移す。
Dゼロ「…!!……!?!!!(くそっ!?なんだこれ!?声が…てか、魔法や術式が唱えられねぇ!?!)」
02「…!!…!?!!!?!(くっ!?AMFだと!?馬鹿な!我々の術式すら抑えられる様なAMFなど聞いたことが無い!!)」
ダークゼロ達が口をパクパクしながら何かを訴えている。
リィンフォースUが使ったフリーレンフェッセルン・サイレントシフト。
サイレントシフトとは、その名の通り、沈黙を意味する。
エリーが考えた案を元に、鏡夜と共同で開発された魔法だ。
よって、今だ試験的な魔法であり、今の所、リィンフォースUしか使用できないが、その威力はお墨付きだ。
強力なAMFと、サイレントの魔法を組み込まれた魔法。
それがサイレントシフトである。
氷牙「何を喚いても無駄だ。大人しく連行されろ。ぬぐぐ…ぬぅ…おお…おおお…」
びし…ビキビキビキ…バキバキ…
氷牙は凍らされて捕縛されたダークゼロ達9人を両手で持ち上げる。
氷牙「む、ぐ…思ったより重いな…ふむ…ダークゼロは良くて68キロ、02は70キロはあるか?んで、この4人の体重は…」
ミリファ「!?!!…!?!!?…!???!?!!(イヤアアアアアアアア!?!!乙女の秘密トップ1を言っちゃダメえええええええ!?!?)」
サイス「!?!!…!!?!?!…!!?!?!?(それ以上はやめてえええええええええええええええええええええ!?!!)」
かなた「!?!!?…!!?!…!!?!?!?(ふぇぇぇぇぇぇん!?やめてください!!?どうせ私は小さいですよ!!でも体重だけはああああああ?!?!そう君以外に知られるのだけは嫌なのぉ!?)」
アリシア「……………」
この状況で寝ているアリシアは余程アグニムの呪いで心身共に疲れているようだ…
氷牙「……ばらされたくなければ、大人しくしていろ」
「「「コクコクコクコクコク!!!!!」」」
ガクンガクン!!と首がもげるのではないかという勢いで頭を上下に振る3人だった。
Dゼロ「!!??…!!(お、恐るべし…たった一言で黙らせた…)」
02「!!?!…!!!?(おのれ魔王神…女性にとっての禁句で大人しくさせるとは!?)」
ジーダス「!?!…?!!…!??(なんと!我々まで何も出来ぬとは!?)」
ランド「?!!…!!?(お、お助けえええええ?!?!)」
ルドルフ「!?!?…?!!?(不覚…まさかこんな簡単に捕まるなんて…)」
こうして、鏡夜から逃れたはずのダークゼロとアリシア+αはものの数分でラジエイに強制連行された。
ダークゼロに待ち受ける(鏡夜流の拷問かもしれない)未来と、ミリファ達女性陣に、合掌。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.186 ) |
- 日時: 2010/06/29 23:04:44
- 名前: ミクニップ
- その後・・・
Dゼロ「・・・で?何でこうなった?」 02「・・・さぁな」
『きゃきゃ〜♪』
現在彼らは、何故か子供達の面倒を見ていた。
ヴィヴィオ「天使さん天使さん♪」 02「ん?どうしたヴィヴィオ」
ヴィヴィオにマントの端を引っ張られ、とりあえず振り向く02。実は彼らは一度ヴィヴィオとはスカリエッティのアジトで出会っており、その時にヴィヴィオに優しくしたためか、現在でもすっかり懐かれている(なお二人の呼び名は02が天使さん、Dゼロは海星さんらしい)。
ヴィヴィオ「あのね、ヴィヴィオさっき大きな林檎書いたんだよ?ほら♪」
そう言って自分が書いた林檎の絵を見せるヴィヴィオ。
02「む、上手いではないかヴィヴィオ。偉いぞ?」 ヴィヴィオ「えへへぇ〜♪」
書いた絵を褒めてやり、微笑みながらヴィヴィオの頭を撫でる02。そんなヴィヴィオも満更ではない笑顔を浮かべる。
赤「天使のおっちゃん!!見てみて!ドドちゃん(ドドモン)が変身した!」 ドリモン「うがうが!」
先ほど進化したと思われるドリモンを見せるフォルテ。
02「む?これは珍しいな。このデジモンはかなりレアな種類だぞ?」 赤「マジですか!!」 02「マジだぞ?」
Dゼロ「って待てやああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
そんな中、ほのぼのムードをぶち壊すかの如く、ダークゼロが叫ぶ。
ヴィヴィオ「?どうしたのひとでさん?」 Dゼロ「何だよこのほのぼのムード!?確か俺達尋問されるんじゃ無かったっけ!?あと俺は海星じゃねぇ!!」 赤「良いじゃんそん位。たまにはこう言うのも大切だよひと・・・Dゼロのおっちゃん」 Dゼロ「今さっき海星って言いかけなかったか!?言いかけたよな御前!?」 02「良いでは無いか。こう言うのは滅多に無いのだぞ海星」 Dゼロ「御前完全に海星っつったな!?御前俺の名前知ってワザと言ってるだろ!?」 ミリファ「02様の言う党利ですよ、こういう機会滅多にありませんよちちう・・・海星様」 Dゼロ「父上で有ってるからな!?どうして海星に直す!?」 かなた「まぁまぁ落ち着いて下さい海星さん」 サイス「そうですよ?最終的には血管が切れますよ海星様」 Dゼロ「だから俺は海星じゃねええええええええええええええええええええええええええええ!!!! 」
ちなみにミリファのデジモンはファンビーモン、サイスはララモンでかなたはファルコモンです。
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