Re: 異世界大戦記6 ( No.109 ) |
- 日時: 2010/05/13 20:41:46
- 名前: ミクニップ
- ・・・いや流石にユニゾンは無理かと・・・彼まだデバイスすら持ってないですし。満っているのは護身用の拳銃(エリーが改造している)とエリーに散々教え込まれた高速移動術(マッハアクセル(以下MA))位ですから・・・
ミリファ「!?父上!!来ました!!」 Dゼロ「あ?何がだ・・・・ってオィィィィィィィィッ!!?ありゃぁ氷牙の野郎じゃねぇかよ!?あと+α付き!?」
遠くからやって来る氷牙達に驚くダークゼロ。そして彼の頭の中には、幾度と無く奴らに倒され、撤退した記憶が蘇る。
Dゼロ「ヤベェよヤベェよヤベェよ!?カービィの奴が居ないにしても氷牙は流石にヤベェよ!?オイ02!!早く撤退すんz「少し黙れ」・・・・へ?」
同じく氷牙達を見つけた02は、そのまま氷牙達を見て不敵に笑う。
02「成程、矢張り此処に潜伏していたかスマッシュブラザーズ・・・!!ちょうど良い。今は貯まっていた鬱憤を此処ではらさせてもらうぞ!!」 Dゼロ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!此方も此方でヤバい事になってるしぃぃぃぃぃぃぃ!!!??? 」
02の怒りの暴走に頭を抱えて泣き叫ぶダークゼロ。そんな彼を他所に、02は呪文を唱える。すると彼を取り巻いていた闇の力が地面に広がり、其処から様々な武器を持った大量の黒い兵士が出現する。
02「行けエヌゼットよ!!今渡こそスマブラメンバーを倒すのだ!!!」
エヌゼット・・・02やダークゼロの持つ闇の力によって生み出された戦士。その強さはヴェルレイドを圧倒するため、新人メンバーは多少苦戦する位の強さである。意志を持っているため、自ら考えて行動する事ができる。
ピクス・・・砂漠地帯型惑星『ホロビタスター』に存在する先住民族の遺跡を守る3体の防衛プログラム。カービィに倒された後、02の力によって其々女性型のボディになって復活する。紅い髪のボブカットでスポーティな恰好をしており、さらには勝気な性格をしているのは、格闘戦を得意とするリーダー格のヴェルガ。青い髪のポニーテールで弓道服と眼鏡の恰好をして冷静な性格をしているのは弓による攻撃を得意とした攻撃を得意とするアルタルカ。そして青い髪のツインテールで魔導士服(チラリズム有)を来て、そして能天気な性格をしているのは特殊攻撃を得意とするデネガである。なお、実は3体とも地球のOTAKU文化によってこなたみたいなオタクになっているのは秘密である。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.111 ) |
- 日時: 2010/05/13 21:45:06
- 名前: カイナ
- エヌゼットにピクス?うわなっつかしぃ。64じゃシャチのやつに苦戦してたっけなぁ俺。試しにバーニングカッターを使えばノーダメでしたけど。ちなみに好きだったのはスパークカッターです、強いかはともかくかっこいいので。
―――――――――――――――――――― カイ「とりあえず雑魚が集まってくれればやりやすい!」
カイは一番に飛び出すと鞘に収めていた刀―忍刀血桜に手をやり、一気にエヌゼット群を駆け抜ける。するとカイが駆け抜けたところにいたエヌゼットは一気に倒れていった。その身体には全員例外なく斬られた跡がある。
エヌゼットA「き、貴様何をした!?」 カイ「何って……斬っただけだ。ま、こうやりゃ分かるか?」
生き残ったエヌゼットの言葉にカイはさらっとそう言う、と次の瞬間そのエヌゼットの横にあった岩に苦無が突き刺さる。目の前にいるカイは全く動いてなく見える、いや……
エヌゼットA「う、動きを感知できない速さで斬ったというわけか?……」 カイ「そういう事。まあ安心しろ、しばらく動けないだろうが急所は外してるから殺しはしてない。んじゃ」
カイがそう言ってパチンと指を鳴らしたと同時にエヌゼットの横に刺さっていた苦無が爆発を起こし、エヌゼットは吹き飛んで地面に叩きつけられ気絶した。もちろん命まで奪わないよう威力は調整している。
カイ「さてと、殺すまでの命令は受けてないし、なるべく被害は抑えないとな……影分身! 辺りの救助頼むぞ!」
地面に叩きつけられたエヌゼットから目を逸らしながらカイはそう呟き、素早く影分身を作ると辺りに散らばらせる。それからカイは鞘に収めている血桜を確認すると走り出した。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.113 ) |
- 日時: 2010/05/14 21:35:11
- 名前: ミクニップ
- Dゼロ「(お、エヌゼットをあれだけ倒したぞ?いくら弱いと言ってもヴェルレイドとか言う死体人形みたいなのより強いんだがぁな〜?)」
カイが大量のエヌゼットを倒したのを見て驚くDゼロ。
Dゼロ「(こりゃぁカービィ以来の大物か?・・・よし)後ろがガラ空きだぜぇ!?」 カイ「!?」
−ガキぃンっ!!−
突然、上空に居たはずのダークゼロが消えたかと思えば、突然カイの隣に出現し、カイが放った影分身を、右腕から出現させた黒い剣で切り倒しながらカイに向かうも、すかさずカイは血桜で剣を受け止める。
Dゼロ「甘めぇ!!腹がガラ空きだ!!」 カイ「っ!!」
ダークゼロがスキだらけになった腹に、開いた左腕に同じく剣を出現させて切り裂く。が、寸前にカイはギリギリで避けると、ダークゼロの後ろに回り込んで彼の背中を蹴って距離を取る。
Dゼロ「(ビンゴッ!・・・コイツぁ久々の上玉だ!!)中々やるじゃねぇかよ餓鬼!俺の攻撃を避けるなんてよぉ?」 カイ「そりゃどうも・・・っと!!」
空かさずカイは印を入力して2体の影分身を呼び出しダークゼロの背後を狙う。が・・・
Dゼロ「はっ!!全部お見通しなんだよ!![プラズマ・フィールド]!!」
−バチバチバチッ!!!−
分身「「があああああああああああああああっ!!!!??」」
突然ダークゼロの髪と瞳が緑色になったかと思うと、ダークゼロの体が緑色に光りだし、その後に強力な電撃が放出され、そのまま影分身達を灰にする。
Dゼロ「俺は『暗黒奇術師・ダークゼロ』!!テメェの強さを見せてもらうぜぇ!!!」 カイ「上等!!カイ・レディアント!!参る!!」
ダークゼロの能力・・・炎、氷、雷の3つの属性を操る事が出来、それに応じて瞳と髪の色が赤、青、緑に変化する。さらにはこの3つの属性に体制を持ち、喰らった瞬間にそのダメージ分回復する。なお、本来の姿は黒い霧のような魔物のため、体を霧のようにしたりすることができる(ただし殆どは覗き等に仕様していたりする)。
02の能力・・・強力な爆発能力と超能力を持ち、遠距離爆破攻撃や相手を爆弾にして攻撃したりできる。さらには転移能力も備わっており、別世界に転移が可能(ただし膨大な魔力を消費するためあまり使わない)。なお打撃や斬撃攻撃にはかなりの耐性を持っているため、特定武器以外は殆ど効果やダメージは期待できない。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.114 ) |
- 日時: 2010/05/14 22:31:29
- 名前: カイナ
- カイ「んじゃまずは小手調べに!」
そうカイが言うと同時にダークゼロ目掛けて数十本の苦無が飛ぶ、いやカイがその動きすら見えないほどの速さで投げたものだ。しかしダークゼロはそれを見切っているように素早くその場を動いてかわすと左手の剣を振るう、するとその剣から爆炎が吹き出てカイを襲った。ダークゼロの髪と瞳の色は赤色になっている。
カイ「とっとっ!?」
向かってくる爆炎をカイは素早く動いてかわすがその目の前には既にダークゼロが向かってきており右手の剣を振り下ろそうとしていた。その瞬間カイは咄嗟に左手を腰にやる。
ダークゼロ「二刀流か」 カイ「ああ……基本は一刀流だけどね」
カイの左手には黒灰色の血桜―影桜が握られており、ダークゼロの言葉にカイはこくんと頷いて返すと素早く相手の二刀を受け流してバックステップを取る。
ダークゼロ「逃がすか!」
しかしダークゼロの髪と瞳が青色になると氷がカイ目掛けて槍になって宙を飛び、カイはそれを見据えると姿を消す。
ダークゼロ「ん!?」 カイ「炎、氷、雷ってとこか」 ダークゼロ「っと!?」
突然の事に驚いたようにダークゼロが目を見開くと背後からカイの声がし、それと同時にダークゼロは前に転がる。さっきまで彼が立っていたところには血桜が振り切られており、カイはダークゼロが体勢を立て直すのを見ると言った。
カイ「いきなり三つの属性を使われたのには驚いたがそれらの属性に応じて髪の色が変化するって法則があるのが分かった。そして大抵そういうタイプはその属性に耐性があるもんだ……例えば吸収したりとかな」 ダークゼロ「ご名答」 カイ「んで、そういう奴は厄介だからな。騙まし討ちみたいで嫌いだけど」
カイの言葉にダークゼロはくっくっと笑いながら言い、次にカイがため息をついてそう続けるとダークゼロの背後から心臓目掛けて血桜が突き出され、ダークゼロは驚いたように目を見開いた。そしてカイは冷めた目で呟く。
カイ「悪いね」 ダークゼロ「この程度か?」 カイ「え!?」
その言葉にダークゼロはなんともないように返し、それにカイは冷めた目はどこにやら目を見開いて叫ぶ。分身が貫いている部分は霧と化しており、彼の髪が緑色になると分身は雷を受けて霧散する。
カイ「霧化の能力、なるほどそれは想定してなかった……めんどくさい事になりそうだ。少し本気でいかないとな」
全てを理解したカイは血桜を構え直すと真剣な目つきを見せてそう言った。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.115 ) |
- 日時: 2010/05/16 00:26:33
- 名前: ミクニップ
- こんの大馬鹿タロウがぁぁぁっ!!!ジャックはピカチュウの子供でピカチュウの妻はエリーだろうが!?お前ジャックの弟妹である6つ子達がエリーをお母さんって呼んでるのに何故さん付けなんだよ!?お前の目はチクワみたいに穴開いてるのか!?それともただの飾りかガラス玉か!?いっぺんシバク!!いや、後で[作者粛正裁判]という馬鹿作者やキャラの罪状を問うスレ開いてお前の処分を決める!!覚悟しろや!!!(殺)
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Re: 異世界大戦記6 ( No.118 ) |
- 日時: 2010/05/16 13:14:22
- 名前: 孝
- 02「お久しぶりですねぇ…魔王氷牙さん?」
氷牙「……………………」
02「ん?どうかしました?」
氷牙「…………………?」
腕を組んで首を傾げ、訝しげな表情で02を見やる氷牙。
02「…………まさかとは思いますが…私の事を覚えていないのですか?」
氷牙「………誰だお前は!」
ドドーンと言ってのけた。
ぶちっ!!
02「ふ、ふふふふふ!本気で私の事を覚えていないとは…」
氷牙「俺の記憶に残らないって事は、お前相当な雑魚だな?」
ふふん。と、挑発気味に嘲笑う。
02「……調子に乗りすぎですよ?…後悔しなさい!?爆!」
氷牙「?……!?」
ダンッ!
と、地面を陥没させながらその場を離れた氷牙。
氷牙の後ろにあった大きめの岩が突如として爆弾に代わり、爆発した。
氷牙「物質に触れずに変換させる能力だと?面妖な…」
02「外しましたか…連続!!爆!」
両手を氷牙に向けて同じ行動を取る02。
氷牙「おっと!」
02「だだだだだだだっ!!」
尚も連続して物質変換を行う02。
しかし、先程とは違い、爆弾が爆発しない。
氷牙「?不発か?……これは!?」
避け続けた氷牙だが、よく見ると氷牙を取り囲むように爆弾が周辺に配置されていた。
02「……ふふふ…死になさい!!」
チュドオオオオオオォォォォォォンッ!!
一斉に爆発した衝撃は相乗効果で威力が何倍にも膨れ上がった。
02「ふ、ふふふ…ふははは!!ははははは!!」
氷牙「ははははは!!」
02の真横で同じ様に高笑いする氷牙がいた。
02「っ!?」
氷牙「その程度か?」
口端を吊り上げ、02に嘲笑の笑みを見せる。
02「何故…どうして…!?」
氷牙「ん?真上にジャンプしただけだが?」
02「なっ!?」
あまりにも単純な答えに唖然とする02。
氷牙「てな訳で、あばよ?」
ドスンッ!!
02「ごっ!?はっ!!な、何故?この私に…物理的な攻…撃……が?」
氷牙「は?殴っちゃいねぇよ…ただ、超圧縮した魔力を0距離で放っただけだ。」
02「ば…かな!?」
辛うじて意識を保っているが、足はガクガクと震え、今にも膝が地面に付きそうなのを気力で耐えている。
執念だろうか?
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Re: 異世界大戦記6 ( No.122 ) |
- 日時: 2010/05/17 17:28:58
- 名前: ミクニップ
- 02「クッ・・・!私としたことが・・・・!」
氷「どうした?その程度かよ?」
フラついている02に対して余裕な顔をしている氷牙。そんな中・・・
ミハル「・・・ふぅ、何とか着きました」 リィン「流石のリィンもヒヤヒヤしました」
敵の目を欺きながら、何とか輸送車に到着したミハルとリィン。
ミハル「さてと・・・護衛の方達とエリーさんの言ってたは何処でしょうか・・・?」 リィン「う〜ん・・・何処ですかねぇ〜?」
そう呟きながら輸送車を見る二人。そしてふと、リィンがコンテナの中を覗く。するとコンテナの奥に、他の荷物に混じりながら、アタッシュケース大の大きさで銀色のケースが光っていた。
リィン2「あ!有りましたよミハル!ホラあそこ!」 ミハル「あ、本当です!ありました!デバイスの入ったケースはあれです!」
そう言って早速コンテナの中に入ろうとするミハル。だが・・・
−ドゴォォォォォンッ!!−
02「!?」 リィン1「な、何だ!?」
突如、輸送車近くで爆発のような音があがる。そして・・・
−ドガシャァァァァンッ!!−
???[ガロォォォォンッ!!!]
突如、地中から砂が舞い上がり、そしてそこから、まるでトカゲか恐竜を連想させるようなフォルムをした、赤黒い肌の人型爬虫類が出現し、近くにあった輸送車をひっくり返す(ミハル入り)。
氷「な、何だ・・・あのバケモン・・・!?」
−ジ…ジジジ・・・−
エリー『此方エリー!どうした、何があった!?』
ふと、エリーから通信が入り、そのまま氷牙は現状を報告しようとする。
氷「こちら氷牙。敵、異世界連合との戦闘の最中に地中から謎の未確認生命体が出現した」 エリー『未確認生命体・・・・まさか・・・!!氷牙、そいつは古代獣では!?』 氷「古代獣・・・?」 エリー『氷牙、そいつは大昔に古代ベルカ人を滅するために別の民が作り上げた生物兵器だ!!最近ちょくちょく出てきては無差別に人間を襲っている!!だから気をつけろ!!』
古代獣・・・かつて、古代ベルカの民に反感を抱く者たちが作り上げた古代の生物兵器。理性は無く、本能の赴くままに人間を襲う。なお、種類によっては魔法に耐性のある奴や魔法を使える奴もいる。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.123 ) |
- 日時: 2010/05/18 00:19:13
- 名前: 孝
- 古代獣「ゴガァァァァァァァァァァァッ!!」
カイ「なっ!?速がぁっ!?」
一瞬でカイに近付き、その鋭い爪をカイの土手っ腹に突き刺した。
ボフンッ!!
しかし、それはカイ本体ではなく影分身の一体だったようだ。
古代獣「グルルルルルル…ゴロガァァァァァァァァァァァッ!!」
古代獣が次に狙いを定めたのは氷牙だった。
爬虫類故に低脳なのか、それとも狩猟本能でしかないのか?氷牙に飛びかかる。
ガッ!!
危なげなく右の掌で古代獣の攻撃を受け止める。
氷牙「!?なんつう重い拳だよ…う!?」
その瞬間、氷牙は頭を押さえた。
氷牙と古代獣が激突した瞬間、強烈な頭痛を感じた氷牙。
そして、氷牙の脳裏に膨大な量の記憶が流れ込んだ。
燃え盛る炎。
崩れ落ちる城内。
古代獣の群れ。
逃げまどう民。
応戦する兵達。
血に染まる街。
見渡す限りの骸、骸、骸。
充満する死の臭い。
囲まれた4人。
一人は女性。
一人は青年。
一人は黒髪で亜人の少年。
一人は薄蒼の髪の亜人の少年。
一騎当千の闘いを繰り広げ、4人は古代獣を駆逐していく。
一体残らず倒し終え、安堵し、気を抜いてしまった4人。
そして…
ドシュッ!!
死体の影に潜んでいた最後の古代獣に心臓を貫かれた女性。
すぐさま古代獣を葬る青年。
急ぎ治癒の魔法を懸ける薄蒼の髪の亜人の少年。
心配気に女性の手を握りながら「死なないで」と懇願する黒髪の亜人の少年。
駆け寄る青年。
女性「クラ…ウス、氷牙、鏡夜…ごめ…なさい。先に…逝きます………」
悲しげに三人を見つめ、息を引き取った女性。
青年…クラウス。 「オリヴィエーーーーーー!!」
黒髪の亜人の少年…鏡夜。 「嘘…だ。嘘だよね?目を開けてよ!?ねぇ!?オリヴィエさん!?オリヴィエさあああああああん!!!!」
薄蒼の髪の亜人の少年…氷牙。 「また…助け…られな、かった?う……うあああああああああああっ!?」
両手で頭を抱え、涙を流し、慟哭を上げながら取り乱す少年…氷牙。
それは一秒にも満たない記憶の奔流…忌まわしき封じられたハズの過去。
彼…氷牙は……思い出してしまった。
氷牙「……う…あ…ああ…うあああああああああああっ!!!!」
グシャッ!!
掴んでいた古代獣の腕を握り潰した。
古代獣「シャギャァァァァァァァッ!?」
苦悶に顔を歪め、踏鞴を踏む古代獣。
氷牙「貴様…貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ネクロスの時にも向けられた復讐に澱んだ濁りきった瞳。
その瞳で古代獣を睨み付ける氷牙。
氷牙「俺の仲間を…奪った存在……爬虫類系古代獣・ゴル・ン・ゾラ……オリヴィエの仇…俺は貴様を……抹殺する!!!!!!」
氷牙の体全体から過剰な魔力が勢い良く溢れ出した。
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Re: 異世界大戦記6 ( No.125 ) |
- 日時: 2010/05/18 13:47:48
- 名前: ミクニップ
- その頃吹っ飛ばされた輸送車内・・・・
ミハル「ぅぅ・・・・酷い目に逢いました・・・」
コンテナの中に入った瞬間に吹っ飛ばされたため、衝撃で崩れた荷物の下敷きになってしまったミハルとリィン2。
ミハル「それにしても何だったんだろうあの爆発・・・−ドゴォォォンッ!!−うぁぁっ!?」
突然、またもや輸送車に何かが激突したらしく、またひっくり返る輸送車。
???「キィィィィィィッ!!」
そんな中、外では新たに、今度は空からプテラノドンか何かを連想させるような翼と青紫色い皮膚をして両腕が鎌になった謎の獣人が出現する。
02「もう一匹だと!?」 Dゼロ「クッ・・・!?」
新たに出現した古代獣に毒づく敵勢力。だが・・・
古代獣2「ガァァァァァッ!!!」
新たに出現し鳥獣人型古代獣は口から火炎弾を生成すると、あろうことか輸送車に向けて火炎弾を放ち、それを受けた輸送車は暴散する。
Dゼロ「輸送車を攻撃したぞ!?」 02「どういう事だ・・・?というか何だ、あの化け物は・・・?まるで何か厄介なものを壊そうとしたように見えたが・・・?」
どうやら古代獣の存在を知らないらしい2体。だが、以前に一つ、問題がある。
リィン1「・・・ってあ!?確かあの中にミハルとリィンが!?」 カイ「・・・・・・・・・あ(汗)」
そう、確かあの中にはデバイスを回収するためにミハルとリィン2が入っていたのを忘れていた。
ミハル「ん・・・・んぅ・・・・」
突然出現したもう一体の古代獣の攻撃を受けて輸送車ごと吹っ飛ばされ、燃え上がる輸送車内で気を失ったミハル。そんな中、ミハルはある夢を見ていた・・・・
崩れ落ちる建物
轟轟と燃え上がり、全てを焼き尽くすかのような漆黒の炎
嘆き、恐怖に怯え、一人、また一人と黒いローブの男に惨殺される人々。
そんな人々を嘲笑うかのように殺戮を繰り返すローブの男。そして・・・
『え〜ん!ぅえ〜ん!(泣)』
そんな人々の中で、姉と思われる少女に抱かれ、辺りに転がる両親や親戚だった思われる骸が転がる瓦礫の中で、一人の少年が泣いていた。
『・・・まだ残っていたのか・・・』 『ひいっ・・・!!』
そんな中、右目に十字の傷を持った男のが姉弟を見つける。
『・・・貴様等に罪は無い・・・が、残念だが死んでもらうぞ』
そう言って男は二人の前まで来ると、持っていた剣を振り上げ・・・
『・・・罪人に粛正を・・・』
無情にも刃は二人に降り下ろされる。
ミハル「・・・んん・・・・」
夢から覚め、起き上がるミハル。その顔は冷や汗で塗れていた。
ミハル「(あの夢・・・僕が幼かった時の・・・)「うぅ〜ん・・・」!!」
詮索を始めようとした瞬間、リィン2の呻き声が、聞こえたため、慌てて彼女を探す。
ミハル「り、リィンさん!?何処ですかリィンさん!!」 リィン2「あぅぅぅ〜・・・こ、此処でぇ〜〜す・・」
声を頼りに、やっと荷物の中に埋まっていたリィン2を救い出すミハル。
ミハル「だ、大丈夫ですかリィンさん!!」 リィン2「あぅぅ〜〜〜、私は大丈夫ですぅ〜〜〜・・・」
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Re: 異世界大戦記6 ( No.131 ) |
- 日時: 2010/05/24 13:07:23
- 名前: 孝
- 氷牙「羅漢流…適当に左パンチ!!!」
古代獣1「がぁぁぁぁぁぁっ!?」
上空から氷牙が左拳を突き出すと、無駄にでかく強力な拳圧が発生し、最初に出てきた人型爬虫類系の古代獣を地面に押し潰した。
氷牙「連弾!!!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
同じような拳圧を連発する氷牙。
その拳には怨みと憎しみが籠もっていた。
氷牙もそれは理解している。
だが、止められない。
憎しみの感情を抑えられない。
それ程までに、氷牙の古代獣に対する憎しみは常軌を逸していた。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
何度も何度も何度も打ち付けられ、地面が陥没していき、原型を留めない程潰され、どす黒い…いや、緑色の血液で地面が湿っていた。
氷牙「はぁ…はぁ…はぁ……次は…貴様だ!」
古代獣2「グルル……!?」
氷牙の殺気に少々後ずさる鳥人型古代獣。
氷牙「俺は……貴様等を許すつもりはない……」
ゴゴゴゴゴゴゴ……
氷牙からどす黒い魔力が溢れ出す。
エヴァ「氷牙…!?やめろ!それ以上邪悪な魔力を放出しては「黙っていろ」っ!?」
仲間を第一に考える氷牙が、あろう事か仲間であるエヴァに殺気を叩きつける。
エヴァには…いや、今この場にいる誰もが、氷牙の憎しみが分からなかった。
氷牙「深淵に織りなす暗黒の神…闇なる力を以て、深淵をもたらす汝の名において…」
氷牙が呪文詠唱を開始する。
氷牙「我、ここに汝に誓う…我、ここに汝に願う」
まるで怨念のように流れるどす黒い魔力の奔流。
氷牙「深淵を支配せし、暗黒神ディアボロスよ…闇に染め…闇に沈めよ…」
呪文が…完成した。
氷牙「滅べ…ワールド・オブ・デス」
球状の巨大な暗黒の魔力が、鳥人型古代獣を押し潰すように突き進む。
古代獣2「ごがっ!?ゴガガァァァァァッ!?」
押し潰されてはたまらないと思ったのか?両手を振り回し、その巨大な魔力の塊を両腕たる鎌で切り裂こうと振り下ろす。
だが……
ジュッ!
触れた途端に鎌が蒸発するように消し飛び、言葉を発する前に鳥人型古代獣は消し飛ばしても尚直進し続ける魔力。
そして………
ドゴオオオォォォォォォンッ!!
1キロ程突き進んだ巨大な魔力は、直径300メートルにも及ぶ巨大なクレーターを残す程の大爆発を引き起こした。
氷牙「……………………」
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