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異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕
日時: 2012/01/06 13:14:25
名前: 孝(たか)

とうとうシンクロ解禁。

一応GXなので…

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラマジガールは不可。

雲魔物系はOK

ブラックマジシャンはOK

古代の機械系は神楽坂編が終了したので使用可能。

エレメンタルヒーロー系はOK

イービルヒーローは不可。

D・HERO系不可

モンスター・エクシーズは、召喚方法が特殊な融合モンスターカードとしています。

などのカードは原作キャラのみ使用出来る様にしてありますので、お気を付けください!!

特定のキャラの好感度次第でそれ系統のカードを"魂のカード"として受け取るのはありです。


そして、このリレー内では……

"表側守備表示での通常召喚"が可能です。

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.173 )
日時: 2013/02/15 08:55:11
名前: カイナ

十代「あはは。カイ、うっかり屋さんだな、お前の母さんって」
カイ「……」
十代「カイ?」

十代は思わず苦笑いをしながらカイに声をかけるがそのカイは難しそうな表情を見せており、十代は思わず首を傾げるとカイの顔を覗き込むようにして声をかける。

カイ「あ、あぁ、いや、悪い、なんでもない……」
十代「へ〜?」

それにカイはようやく声にかけられた事に気づいたようにだが誤魔化すようにそう返し、十代はまた首を傾げた。

ヴィヴィオ「私のターン、ドロー! 私は魔法カード[大嵐]を発動! フィールド上に存在する魔法・罠を全て破壊します!」

ヴィヴィオの言葉と共にフィールドを旋風が舞い、竜巻が発生する。ばたばたばたと着物が風に揺れ、男共がおおおぉぉぉっ! と歓声を上げる。そしてエデンの場の魔法・罠カードが全て破壊されていき、それによって魔導士の攻撃力もダウンした。

エデン「く……でも、SpellbookStarHallのもう一つの効果を発動! 魔力カウンターが乗っているこのカードが破壊され墓地へ送られた時、このカードに乗っていた魔力カウンターの数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター一体をデッキから手札に加える事ができる。さらに魔導書院ラメイソンが相手によって破壊された時、墓地の魔導書魔法カードの枚数以下のレベルを持つ魔法使い族モンスター一体を特殊召喚する! SpellbookStarHallに乗っていた魔力カウンターは四つ、ラメイソン破壊時の墓地の魔導書魔法カードは八枚、よって私はStarHallの効果によってレベル四の魔導戦士フォルスちゃんを手札に加え、ラメイソンの効果によってレベル8の[コスモクイーン]ちゃんを特殊召喚!」
魔導獣士 ルード 攻撃力:3900→2700
コスモクイーン 攻撃力:2900

星の最後の輝きが魔導の戦士を彼女の手に呼び込ませ、宇宙の女王が召喚される。

ヴィヴィオ「……バトルです! 聖王竜セイバー・ドラゴンでコスモクイーンを攻撃! セイクリッド・クラスター!!」
エデン「くううぅぅぅっ!!」LP3500→3400

攻撃力の高いモンスターを残しておくのは不利になると判断したか聖王竜の放ったブレスが宇宙の女王を貫き、エデンのライフも削られる。

ヴィヴィオ「ターン終了です!」手札零枚
エデン「私のターン、ドロー。魔法カード[強欲な壺]を発動し、カードを二枚ドロー!」

ヴィヴィオがターンエンドを宣言すると同時、エデンもカードをドローしそのカードの効果でドローを加速、引いたカードの一枚を見るとふっと微笑む。

エデン「まさか、これらを使う日がくるなんてね……」
ヴィヴィオ「え?」

エデンはふっと微笑みながら呟き、ヴィヴィオが声を漏らす。とエデンはドローカードを発動した。

エデン「まずは[魔導戦士 フォルス]ちゃんを召喚して、魔法発動[禁書目録の魔導書]! このカードは私の場に魔法使い族モンスターが存在する時、墓地から三枚の魔導書魔法カードを選択し、手札の一枚の魔導書魔法カードを捨てることで発動する! なおこの時選択するカードは全て同名カード以外のカードでなければならない!」
魔導戦士 フォルス 攻撃力:1500

十代「うげっ! ややっこしい効果だなぁ!!」

エデンの説明に十代が声を上げる。

エデン「私は墓地からはトーラの魔導書、魔導書整理、グリモの魔導書を選択。手札の魔導書魔法カード、ヒュグロの魔導書を捨て、デッキからは伝説の魔導書‐メルキセデク‐を選択するわ。禁書目録の力により墓地から選択したカードはデッキに戻り、デッキから選択したカードを手札に加える」

エデンは全て別名の魔導書魔法カードを次々選択、するとエデンの手札から選択されたヒュグロの魔導書と墓地から選択された三枚の魔導書がフィールドに浮かび上がり、ヒュグロの魔導書が上の頂点を、三枚の魔導書が下の頂点となってページを開くとそれらの魔力がそれぞれの魔導書と繋がり、まるで三角錐を描く。するとその魔導書の魔力を受けた新たな魔導書が現れ、エデンの手に加わった。

エデン「トーラの魔導書、魔導書整理、グリモの魔導書をデッキに戻し、デッキから選択した伝説の魔導書‐メルキセデク‐を手札に加える」
ヴィヴィオ「伝説の魔導書……」

エデンのおちゃらけたような説明に対しヴィヴィオは伝説の魔導書という言葉に警戒心を見せていた。

エデン「さらに、相手は私の除外されている魔導書魔法カードを一枚選択し、そのカードを墓地に戻す」

その言葉と共に彼女の目の前に除外されている魔導書魔法カードの一覧が浮かび上がった。

ヴィヴィオ「……ゲーテの魔導書を選択します」
エデン「オッケー」

ヴィヴィオの言葉と共にゲーテの魔導書がエデンの墓地へと戻っていく。

エデン「ふふ。まあ、まずは墓地にある三枚の魔導書(Spellbook)……ヒュグロの魔導書、Spellbook Library of the Heliosphere、Spellbook Star Hallをゲームから除外して墓地から[ProphecyDestroyer]ちゃんを三度特殊召喚!」
ProphecyDestroyer 攻撃力:2500

エデンの場にまたもや姿を現す悪魔にしか見えない魔法使い。そいつは悠々とコウモリのような翼を広げて左手に握っている剣を肩に担ぐように構えていた。

エデン「ね、ヴィオちゃん。なんでゲーテの魔導書を戻したのかな?」
ヴィヴィオ「え?……それは……まあ、一番の理由は再利用される危険性が一番少ないということですね。ゲーテの魔導書は封魔の呪印によって封印されてますし、セフェルの魔導書のコピー効果は通常魔法にしか働かないはずなので」
エデン「うんうん、しっかり勉強してるみたいね……でも!」

エデンの突然の問いかけにヴィヴィオは驚いたように声を上げた後その問題に解答、それにエデンは満足そうにうんうんと頷いた後にやりと笑みを見せた。

エデン「魔法発動[伝説の魔導書‐メルキセデク‐]! このカードは手札の魔導書を一枚ゲームから除外することで墓地の魔法カードの効果をコピーする! 手札の魔導書、夜天の魔導書をゲームから除外することで私がコピーするのは[ゲーテの魔導書]!」
ヴィヴィオ「え、だからそれは封魔の呪印で……」

カイ「いや、この場合発動するのはあくまでメルキセデクという扱い。母さんの得意コンボ、グリモの魔導書の効果をセフェルの魔導書でコピーし、一ターンに一回しか発動できないグリモの魔導書を実質一ターンに二回使用するコンボと解釈は同じだ」
十代「そんな……」

エデンの言葉にヴィヴィオが声を漏らすとカイが真剣な目つきを見せながらそう言い、十代が声を漏らす。

エデン「墓地に存在するヒュグロの魔導書、魔導書院ラメイソン、禁書目録の魔導書をゲームから除外して、聖王竜セイバー・ドラゴンをゲームから除外!」
ヴィヴィオ「うっ!?」

その言葉と共に、聖王竜が今度こそ異次元へと消し去られてしまう。ヴィヴィオは諦めたように嘆息した後、にっこりと微笑み、次に真剣な表情を見せる。

エデン「バトル! 魔導獣士ルードちゃんとProphecyDestroyerちゃんでダイレクトアタック!!」

エデンの言葉と共にルードとProphecyDestroyerはそれぞれの武器を構えながらヴィヴィオに突進。

ヴィヴィオ「……」LP4200→0

二体の魔導士の連続攻撃がヴィヴィオを捉え、彼女のライフがゼロを示した。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.174 )
日時: 2013/02/19 03:14:55
名前: 孝(たか)

シーーーーーーーーーーーーン

会場が沈黙に包まれる。

剣一『き・・・決まったあああああああああああ!!!優勝は!飛び入り参加の浴衣美人!エデン・レディアント選手だああああああああああ!!!』

おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


会場は大盛り上がりを見せ、熱狂に包まれる。

剣一『おめでとうございます!エデン選手。見事なデュエルでした』
エデン「えっへん!私もまだまだ現役よ!」

と、腰に手を当てて、胸を張るエデン。
勿論観客の男子共はガン見していたりするのはもはやデフォルトだ。

剣一『ほうほう・・・それじゃぁ、もう一戦する気力もあると?』
エデン「あっはははははは!!一戦でも十戦でもしてあげようじゃないの!私!最強!」

どこぞのピーチライダーのようなポーズで挑発して見せるエデン。

そこへ・・・

氷牙『では、やって貰おうか』
エデン「うん?」

氷牙『この夏祭りの責任者の一人で、この大会の発案者。んでもって、商品提供者の氷牙・アンヴィレントだ。』

マイク片手に氷牙が壇上に上がってきた。

澪「へ?商品提供者って・・・」
律「も、もしかして、氷牙さんて・・・」
梓「アンヴィレント財閥の・・・社長さん?」

三人は一斉にヴィヴィオに確認を取ろうと視線を向ける。

ヴィオ「はい。そうですよ。本名で名乗っても全然気付かれないので、堂々としてます」

ニコニコと答えるヴィヴィオ。
それを聞いた澪達は本日何度目になるかわからない驚きの表情で固まるのだった。

氷牙『いやぁ〜家の娘だけでなく、十代まで打ち倒すとはな。流石は”楽園の女神”と言われていただけの事はありますな。』
エデン「あらあら。随分と懐かしい通り名を聞いたわね。それで?」

エデンは変わらず笑顔で聞き返す。

氷牙『アレほどのデュエルを見せられて、熱くならない決闘者は居ない・・・故に、俺と!あ・・・』
鏡夜『僕と、デュエルして貰えないかな?』

横からマイクを掻っ攫い、そのまま挑戦発言かます鏡夜。

氷牙「ちょっ!?俺の場面なんですけど!?」
鏡夜『うっさい黙れ。君と違ってアカデミアで居残り組の面倒見てて本格的なデュエルしてないんだから譲れ。万年親馬鹿』
氷牙「うるせえよ!?自分の子供可愛がって何が悪いんだよ!?」

軽いジャブの毒舌を吐かれて切れる氷牙。
いきなりマイクを掻っ攫うだけでなく、見せ場まで持って行かれたのだから当然だ。

鏡夜「だったらお前の長女何とかしろよ。なんで連れて帰れなかったんだよ。おかげで向こうでは休みの度に襲撃してきたんだぞ。風呂とかトイレとか食事中とか夜這いとか刹那とセッ」
氷牙「ストオオオオオオオオオオップ!!!!!!最後のは言うな!?こんな大衆の面前で最後のは言うな!!!!譲る!譲るから!そして俺に間接決めるなあああああああああああああああ!?!!」

鏡夜も相当鬱憤が溜まっていたのだろう。話している間に氷牙に腕をとって捻り上げる。

鏡夜は優男に見えて結構なパワーを秘めている。
因みに、握力400kgと馬鹿げた数値であり、鉄をも砕くのだ。

鏡夜『素直でよろしい。』
氷牙「無理矢理の癖に何を折ろうとしてますかヒトの腕えええええええええええ!!?!?」

ボソリと呟いたのにしっかり聞こえていたのですぐにまた間接決められた氷牙だった。

剣一『と、とりあえず話が纏まった所で・・・これより!エキシビジョンマッチを開始します!挑戦者はかつて”微笑みの死神”スマイリー・デスと呼ばれた悪魔!鏡夜・D・フラグリアス!彼とデュエルして自信をなくし、デュエル界を去った者が居るとか居ないとか!』
鏡夜「剣一。後で君もお仕置き(実験室送り)ね♪」

剣一「スンマセン!!!調子乗りましたああああああああ!!!平に!平にご容赦を!!!もうアソコハイヤデスううううううう!!!!」

お仕置きの中に含まれた副声音を聞きとると一気にジャンピング滑り込み土下座でマジ泣きしながら鏡夜の前に飛んできた剣一。
一体、彼の身に何があったのか・・・想像は絶えない。

剣一『そ、それでは、試合開始!!!!』

『『デュエル!』』

鏡夜「先攻は譲りますよ。レディファーストです。」
エデン「あら。じゃぁ遠慮なく。ドロー!『召喚僧サモンプリースト』ちゃんを召喚!効果で守備表示になるわ。手札の通常魔法『アルマの魔導書』を捨てて効果発動。デッキからレベル4のモンスターを特殊召喚するわ。『魔導剣士シャリオ』ちゃん!攻撃表示!」

今までと違い、大人しめの戦術で来たエデン。どうやらそこまで良い手札ではなかったようだ。
『フォ〜〜〜』DEF1600
『はあああ!』ATK1800

エデン「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」手札3
鏡夜「僕のターン。ドロー!速攻魔法[サイクロン]!リバースを破壊するよ」
エデン「リバースオープン![和睦の使者]!このターン、戦闘ダメージを0にし、モンスターの戦闘破壊を防ぐわ。」
鏡夜「あらら、残念・・・魔法発動[ワン・フォー・ワン]。手札のモンスター1体を墓地に送り、デッキ・手札からレベル1モンスターを特殊召喚するよ。デッキから、チューナーモンスター[スーパイ]を特殊召喚!更に、チューナーモンスター[ジャンク・シクロン]を召喚!効果発動!墓地からレベル2以下のモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚します。おいで・・・『ニードル・ワーム』!」

墓地から赤紫色の芋虫が這い出てくる。
鏡夜の今までの行動から、パワータイプのデッキかと思ったエデンだが、出てきたのはデッキデスで有名なリバースモンスターだった。

鏡夜「この瞬間、速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!相手の場に表側表示のモンスターが存在していて、自分の場に攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚された時に発動できる。自分は、デッキ・手札・墓地から特殊召喚された同名カードを可能な限り特殊召喚する。そして、相手は自分の場の表側表示モンスター1体を選択して、同名カードをデッキ・手札・・墓地から可能な限り特殊召喚する。僕はデッキから更に2体のニードル・ワームを攻撃表示で呼ぶよ。さぁ、君も呼んだらどうかな?」

ニッコリとした無邪気な笑顔でエデンに告げる。

エデン「私は、シャリオちゃんを選択するわね。デッキから2体目のシャリオちゃんを攻撃表示で出すわ。3体目はいないわ。」
鏡夜「そう?じゃぁ僕は、カードを1枚伏せて、ターンエンド。」手札0
エデン「まさか、デッキデス使いなんてね・・・でも、そう簡単にやられる私じゃないわよ!私のターン。ドロー!よし!テンペルちゃんを召喚!グリモの魔導書を発動して、デッキからトーラの魔導書を手札に!そして、テンペルちゃんをリリースして、デッキから・・・来なさい!ブラック・マジシャンちゃん!!」
『・・・・・・・・』ATK2500

本日3度目の登場・・・何度呼び出されるつもりなのだろうか?

エデン「バトルよ!ブラック・マジシャンちゃんで、ニードル・ワームを攻撃!」
鏡夜「リバースカード速攻魔法『皆既日蝕の書』を発動。フィールド上の全てのモンスターの表示形式を裏側守備表示に変更するよ。」
エデン「ならそれにチェーンして、手札から速攻魔法トーラの魔導書!ブラック・マジシャンちゃんに魔法耐性をつけるわ。これで、ブラック・マジシャンちゃんは皆既日蝕の効果を受けない。攻撃続行!」

トーラの加護を受け、ブラック・マジシャンの魔導波が裏側となったニードル・ワームを粉砕した。

鏡夜「ニードル・ワームのリバース効果で、デッキから5枚削って貰うよ?」
エデン「ええ。良いわよ。」

そう言って、エデンはデッキの上から5枚を確認するヒュグロの魔導書・ゲーテの魔導書・伝説の魔導書メルキセデク・激流葬・ProphecyDestroyerの5枚だった。

エデン「あら。ツイてるわね。墓地のヒュグロ・ゲーテ・アルマを除外して、ProphecyDestroyerちゃんを墓地から攻撃表示で特殊召喚!」
『ごがああああああああああ』ATK2500

デッキを削ったのは良かったが、逆にエデンの場に上級モンスターを増やす結果になってしまった。

エデン「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」手札2
鏡夜「エンドフェイズ。皆既日蝕の効果で、相手の場の裏側表示のモンスターを全て表側表示に変更。その数だけ、相手はドローするよ。」
エデン「じゃぁ、3枚ドローね。」手札5
鏡夜「僕のターン。ドロー!ニードル・ワーム2体をリバース。今度は10枚削って貰うよ。」
エデン「っ・・・結構きついわね・・・」

そう言って今度はデッキの上から10枚確認するエデン。

グリモの魔導書・魔導書の審判・大嵐・ProphecyDestroyer・ジュノン・ルード・テンペル・Spellbook Library of the Heliosphere・Spellbook Star Hall・フォルス。

この時点で、エデンのデッキは半分を切った。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.175 )
日時: 2013/02/19 03:52:32
名前: 孝(たか)

鏡夜「魔法カード壺の中の魔術書を発動して僕は3枚ドロー。君は?」手札3
エデン「・・・1枚だけにするわ。」手札6
鏡夜「魔法カード[手札抹殺]を発動。手札を全て捨て、同じ枚数ドローするよ。僕は2枚」
エデン「くっ・・・私は、6枚。」
鏡夜「カードを1枚伏せて、魔法カード[命削りの宝札]を発動。手札を5枚になる様にドローして、5ターン後のスタンバイフェイズに全ての手札を捨てる。5枚ドロー!・・・今度は、僕の切り札を見せてあげる。ジャンクとスーパイを反転召喚!レベル2のニードル・ワームにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!おいで、ジャンク・ウォリアー!そしてそのまま、レベル5のウォリアーにレベル1のスーパイをチューニング!”闇に月満ちる時、魔の囁きが聞こえ出す。闇へと誘(いざな)え!”シンクロ召喚!おいで、『月影龍クイラ』!」
『ぎゃおおおおおおおおおお!!』ATK2500

鏡夜「レベル1のナチュル・チェリーを捨て、[パワー・ジャイアント]を特殊召喚!このカードは、手札のレベル4以下のモンスターを捨てる事で特殊召喚出来、捨てたモンスターのレベル分レベルを下げる。よって、レベルは5だ。チューナーモンスター[赤蟻アスカトル]を召喚!レベル5パワー・ジャイアントに、レベル3のアスカトルをチューニング!”太陽昇りし時、全ての闇を照らし出す。その光で、闇を切り裂け!”シンクロ召喚!おいで、『太陽龍インティ』!」
『がああああああああああああああ!!』ATK3000

鏡夜「更に、魔法カード[死者蘇生]!パワー・ジャイアント復活!そして、墓地からモンスター効果発動!墓地の植物族ナチュル・チェリーをゲームから除外して、墓地から[スポーア]を特殊召喚!この効果で特殊召喚された時、除外したモンスターのレベル分レベルが上昇する!よってレベルは2になる!」

次々とモンスターを特殊召喚していく鏡夜。

エデン「スポーアなんていつの間・・・そうか、手札抹殺の時に・・・」
鏡夜「そう言う事・・・さぁこれで最後だよ・・・レベル6パワー・ジャイアントに、レベル2のスポーアをチューニング・・・”闇の胎動、炎と共に顕現し、全てを焼き尽くす魔神と成れ!” シンクロ召喚!! 滅ぼせ!! レッド・デーモンズ・ドラゴン!!!」

その言葉と共に闇と炎が溢れ、その中から悪魔のような三本の角を生やした黒い竜が姿を現す。

『ギギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』ATK3000

紅蓮の魔竜・・・レッド・デーモンズ・ドラゴンがとうとう現れた。

エデン「な、なに・・・このモンスター・・・?」

初めて見る王者の風格を持つ紅蓮魔竜を見て、震えが止まらない。

鏡夜「さぁ、バトルだよ!レッド・デーモンズ・ドラゴンで、サモンプリーストを攻撃!”アブソリュート・パワーフォース”!!」
エデン「守備モンスターを!?どうし・・きゃあああああ!?」

どうしてそんな事を?と聞こうとする前に、レッド・デーモンズ・ドラゴンの灼熱の拳がサモンプリーストに叩き込まれる。

それと同時に、鏡夜は魔法カードを発動した。

鏡夜「手札から速攻魔法[エネミー・コントローラー]!効果で、モンスター1体の表示形式を変更するよ!ブラック・マジシャンを守備表示へ!」
『ムゥ!?』ATK2500→DEF2000

エデン「今度は何!?」
鏡夜「レッド・デーモンズ・ドラゴンのモンスター効果発動!守備表示モンスターを攻撃した場合、ダメージ計算後に、相手の場の守備表示モンスターを全て破壊する!!”デモン・メテオ”!!!」
エデン「さ、させない!罠発動!攻撃の無敵化!ブラック・マジシャンちゃんに破壊耐性を与えるわ!きゃああああああああ!?」

罠を発動した直後、レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果により、ブラック・マジシャン以外のモンスター・・・サモンプリーストと二体のシャリオが破壊された。

鏡夜「続いて、インティでProphecyDestroyerに攻撃!”ヘル・プロミネンス”!!」
エデン「きゃあああああ!?」LP4000→3500
鏡夜「続いて、クイラでブラック・マジシャンを攻撃!”カラミティ・ムーン”!!」

破壊耐性が付与されているのに、わざわざブラック・マジシャンで攻撃してくる意味が判らない。

だが、次の瞬間にその問題は解決される。

鏡夜「ターンエンド」手札0

チュドーーーーーーーーーーーーン。

いきなり鏡夜の場のニードル・ワームが焼き尽くされた。

エデン「な、なに?何が起きたの?」
鏡夜「・・・・・・レッド・デーモンズ・ドラゴンは孤高の王。このカードが表側表示で存在する時、このカード以外の攻撃宣言していないモンスターは破壊される。だから、攻撃しなかったニードル・ワームが破壊されたのさ。」
エデン「な、なるほど・・・敵にも味方にも容赦ないて事ね・・・」

伏せカードを除去して、無防備となったニードル・ワームを狙うつもりでいたが、その標的は敵である彼の相棒が後始末をつけていた。

エデン「(なんて効果を持ってるのよ・・・まさか、他にも効果を持ってるなんて言わないわよね?)」

冷や汗を流して鏡夜の場の三体の最上級モンスター達を眺めるエデンだった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.176 )
日時: 2013/02/22 15:14:04
名前: カイナ

十代「さ、流石鏡夜さん、容赦ねえ……」
ヴィヴィオ「エデンさんのデッキを四十枚と仮定したら残りデッキ枚数四枚、次にドローしたら三枚だよ……」
カノンノ「ん〜……状況によるけど私だったら裁きの龍が召喚しやすくなるからむしろ嬉しいけどなぁ」
カイ「俺も、ガスタ族の魔法を使うコストに困らないな」

十代とヴィヴィオは頬を引きつかせながら呟き、対照的にカノンノとカイは平然とした表情でそんな事を言っていた。

エデン「私のターン、ドロー!……しょうがない」手札七枚

エデンはカードをドローして少し考える様子を見せ、諦めたように顔を振るう。

エデン「何もせずに負けるのはやだし、こうなったら自棄よ! 墓地のシャリオちゃんを除外して手札の魔導書魔法カード[魔導書院ラメイソン]をオープンし、装備魔法[ネクロの魔導書]を発動! 墓地から恋愛と調和を司りし絆の魔導士、[魔導弓士 ラムール]ちゃんを特殊召喚! さらにラムールちゃんの効果発動! 手札の魔導書魔法カード[魔導書院ラメイソン]をオープンし、手札からレベル4以下の魔法使い、[魔導老士 エアミット]ちゃんを特殊召喚!」
魔導弓士 ラムール 守備力:2000 レベル3→7
魔導老士 エアミット 攻撃力:1200

一気に二人の魔導士が彼女の場に姿を現す。そしてその二人が闇に包まれた。

エデン「ラムールちゃんとエアミットちゃんをリリースし、[魔導書の融合機 祝福の風]をアドバンス召喚! さらに[魔導書の融合機 祝福の風]が存在する時のみこのカードは手札から特殊召喚できる。[最後の夜天の主]を特殊召喚! お願い、リーちゃん! はーちゃん!」
魔導書の融合機 祝福の風 攻撃力:3000
最後の夜天の主 守備力:1000
鏡夜「リインっ……?」

カイ「なんだあのカード!?」

エデンの呼び出した魔導書の融合機――と言っても銀髪に赤目で身体も十代後半の女性という人間に近い姿だが――を見た鏡夜は思わずそんな声を漏らした後自分で何故そんな言葉を漏らしたのか分からないというような表情で口元を押さえ、彼女の息子カイもそのカードに驚愕の反応を見せる。

エデン「魔法カード[ヒュグロの魔導書]を発動! 魔法使い族であるリーちゃんの攻撃力を1000ポイントアップさせる! バトルフェイズに入るわ! リーちゃんでレッド・デーモンズ・ドラゴンちゃんを攻撃!!」
祝福の風[……デアボリック・エミッション]
魔導書の融合機 祝福の風 攻撃力:3000→4000

レッド・デーモンズ・ドラゴン[ギャアアアアァァァァァッ!!!]
鏡夜「くううぅぅぅっ!」LP4000→3000

エデンの宣言と共に、エデン曰くリーちゃんなる祝福の風から魔導書の魔力によって強化された闇の波動が放たれ、それに炎魔竜はなすすべなく呑み込まれて跡形もなく消えていき波動が鏡夜にもダメージを与えていく。

エデン「ヒュグロの魔導書の効果により、デッキから魔導書魔法カード……アルマの魔導書を手札に加えるわ。メインフェイズ2に[アルマの魔導書]を発動して、ゲームから除外されているゲーテの魔導書を手札に加える。墓地の魔導書魔法カード、グリモの魔導書、ヒュグロの魔導書、トーラの魔導書をゲームから除外して速攻魔法[ゲーテの魔導書]を発動! 三枚の魔導書をコストとする効果により、インティをゲームから除外!」
鏡夜「ちっ……」

エデンの言葉と共にインティが異次元へと消し去られ、鏡夜は表情を歪めて舌打ちを叩く。太陽が沈んでも月が昇り、月が沈んでも太陽が昇るというインティとクイラの不死とも言えるコンビネーションコンボが崩されてしまった。

エデン「フィールド魔法[魔導書院ラメイソン]を発動! デッキも残り少ないし、一気に反撃するしかない……ターン終了!」手札一枚 デッキ残り二枚
魔導書の融合機 祝福の風 攻撃力:4000→3000

鏡夜「僕のターン、ドロー! 僕は魔法カード[強欲な壺]を発動し、カードを二枚ドロー!……速攻魔法[異次元からの埋葬]を発動! インティを墓地に戻させてもらうよ。そしてバトル! 月影龍クイラでリイ……祝福の風を攻撃!」
エデン「む、迎え撃って、リーちゃん!」

鏡夜の言葉と共にクイラの無数の首がリーちゃん目掛けて伸びていくがエデンの指示を聞いたリーちゃんは先ほど炎魔竜を屠ったのと同じ闇の波動を放ってクイラの首の根元にある核らしく部分を打ち抜きクイラを破壊、鏡夜にもダメージを与える。

鏡夜「くっ……クイラが破壊された時、墓地から[太陽龍インティ]を特殊召喚! そしてインティで祝福の風を攻撃!」LP3000→2500
太陽龍インティ 攻撃力:3000

鏡夜の場にクイラによく似た龍――インティが姿を現し、インティがリーちゃん目掛けて無数の頭から炎弾を吐くとリーちゃんはそれに闇の魔導が生み出した無数の槍で対抗する。そしてその炎弾と闇の槍が互いの身体に直撃し、相殺される。

鏡夜「リバースカードを一枚セットし、ターンエンドだ」手札零枚
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.177 )
日時: 2013/02/22 15:14:31
名前: カイナ

エデン「私のターン、ドロー! スタンバイフェイズにラメイソンの効果で墓地のアルマの魔導書をデッキボトムに戻し、カードを一枚ドロー!」
鏡夜「おっと、こっちもスタンバイフェイズにクイラの効果を発動! インティが破壊された次のターンのスタンバイフェイズ、このカードを墓地から特殊召喚!」
月影龍クイラ 攻撃力:2500

十代「ついにデッキはアルマの魔導書一枚……」
万丈目「もって次のターン、というところか……」
ヴィヴィオ「でも鏡夜さんはインティとクイラの不死のコンボを完成させてるよ……」

鏡夜のエンド宣言を聞いたエデンはカードをドローし、さらにラメイソンの効果でドロー加速。しかしついにデッキは残り一枚になってしまい、十代達はそんな声を漏らしていた。気のせいか辺りもざわ……ざわ……というような状況だ。

エデン「でも、間に合った……デッキ圧縮なんてもんじゃないわよちくしょう。まさかデッキの一番下にあるなんてね……」
鏡夜「え?」

エデンの呟きに鏡夜が声を漏らす。

エデン「私の場には最後の夜天の主が存在する。この時墓地の魔導書(SpellBook)魔法カード、ネクロ、ゲーテ、トーラ、Spellbook Library of the Heliosphereの四種類をゲームから除外し魔法カード[夜天の魔導書]を発動!」
鏡夜「夜天の……魔導書……」

エデンの言葉に鏡夜は何故か絶句、エデンはふっふっふっと笑いながら口を開いた。

エデン「このカードは除外した魔導書魔法カードの枚数によって効果が増える。一種類以上ではデッキ・手札・墓地からレベル五以下・風属性・魔法使い族モンスター一体を表側守備表示で特殊召喚する。二種類以上ではデッキ・手札・墓地からレベル六以下・地属性・獣戦士族または獣族モンスター一体を表側守備表示で特殊召喚する。三種類以上ではデッキ・手札・墓地からレベル六以下・魔法使い族または戦士族モンスター一体を特殊召喚する。四種類ではデッキ・手札・墓地からレベル六以上・炎属性・魔法使い族または戦士族モンスター一体を特殊召喚する」

十代「なんだそのとんでもなくややっこしい効果!?」

エデン「とにかく! 四種類を除外したことにより全て墓地から一種類の効果によりレベル5・風属性・魔法使い族の[魔導書の守護参謀 風の癒し手]、二種類の効果によりレベル六・地属性・獣戦士族の[魔導書の守護獣 盾の守護獣]、三種類の効果によりレベル六・戦士族の[魔導書の守護騎士 鉄槌の騎士]、四種類の効果によりレベル七・炎属性・魔法使い族の[魔導書の守護騎士 烈火の将]を特殊召喚する! 来て、シャーちゃん、ザーちゃん、ヴィーちゃん、シーちゃん!! 集合せよ、ヴォルケンリッター!!!」
魔導書の守護参謀 風の癒し手 守備力:1800
魔導書の守護獣 盾の守護獣 守備力:3000
魔導書の守護騎士 鉄槌の騎士 攻撃力:2400
魔導書の守護騎士 烈火の将 攻撃力:2800

ヴィヴィオ「ヴォ、ヴォルケンリッター!? 何それ!?」

エデン「知らん!」

風華「知らんのかい!!」
カイ「まあ、母さんだからな」
カノンノ「エデンさんだからね」

エデンが呼び出した守護騎士達を見たヴィヴィオがその団体名に声を上げるとエデンはきっぱりと返し、それに風華が突っ込みを入れるとカイとカノンノはそんな事を言う。

エデン「さらに夜天の主であるはーちゃんが存在することにより、ヴォルケンリッターの真の力が開放される! はーちゃんを攻撃表示に変更し、バトルフェイズに入るわ!」
最後の夜天の主 守備力:1000→攻撃力:1800
魔導書の守護騎士 烈火の騎士 攻撃力:2800→3300
鏡夜「シグ……烈火の騎士の攻撃力が上がった!?」
エデン「シーちゃんははーちゃんが存在する時攻撃力が500アップするのよ! いけ、シーちゃん! クイラに攻撃!!」
鏡夜「クイラが攻撃対象になった時、攻撃モンスターの攻撃力の半分の数値、僕のライフを回復する!」LP2500→4150

続けてエデンの言葉と共にシーちゃんなる烈火の将が剣を手に月影龍に向かっていく、と龍は月のような光で鏡夜を照らし、そのライフを回復させた。

烈火の将[紫電一閃!!]

クイラ[ギャアアァァァッ!!!]
鏡夜「ぐぅっ!」LP4150→3350

しかし直後放たれた縦の斬撃がクイラを斬り倒し、その斬撃に込められていた魔力の衝撃が鏡夜からライフを僅かに奪う。しかしライフはむしろ回復できていた。

鏡夜「だが、月が沈んでも太陽は昇る! 月影龍クイラが破壊された時、墓地から太陽龍インティを特殊召喚! この攻撃力は烈火の騎士以外のモンスターでは超えることは出来ない!」
太陽龍インティ 攻撃力:3000

クイラと入れ替わるように現れるインティ、そして鏡夜はそういうがその時エデンとシーちゃんがにやりと笑い、シーちゃんは剣を構えなおした。その時剣が連結刃に変化、まるで刃を備えた鞭のような形状となる。それに鏡夜が目を見開いた。

鏡夜「なっ!?」
エデン「シーちゃんの真の効果その二! 相手モンスター全てに攻撃可能! というわけで、シーちゃんでインティを攻撃!!」

烈火の将[飛竜一閃!!]

インティ[ギャアアァァァッ!!!]

連結刃の鞭から放たれた魔力の一閃、それがインティを斬り裂くがインティはシーちゃんを道連れにするつもりか炎を放つ。

鏡夜「インティが戦闘で破壊され墓地に送られた時、このモンスターを破壊したモンスターを破壊しその攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」LP3350→3050
エデン「しまった!? きゃああぁぁぁっ!」LP3500→1850

鏡夜の宣言と共にシーちゃんが炎に包まれ破壊され、さらに炎がエデンのライフも奪い取る。

エデン「くっ、でもシーちゃんの犠牲は無駄にはしない! ヴィーちゃんでダイレクトアタック!!」
鏡夜「おっと! リバースカードオープン[リビングデッドの呼び声]! 墓地からレッド・デーモンズ・ドラゴンを特殊召喚!」
レッド・デーモンズ・ドラゴン[グオオオォォォォッ!!!]
レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻撃力:3000

エデンはシーちゃんが切り開いた道を一気に突破しようとするが、鏡夜はそうはさせないとばかりに炎魔竜を蘇らせ、炎魔竜の咆哮が響き渡った。

エデン「攻撃中止!……メインフェイズ2に移行するわ」

エデンは咄嗟に攻撃中止を命じ、ヴィーちゃんはエデンの場に戻る。そしてエデンは残る一枚の手札をちらりと見ると首を横に振った。

エデン「エンドフェイズ、シャーちゃんの効果で場の魔導カードの数、つまり四枚×300で1200ポイントライフを回復するわ。ターンエンド」LP1850→3050 手札二枚 デッキ残り一枚(アルマの魔導書)
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.178 )
日時: 2013/02/25 06:35:42
名前: 孝(たか)

鏡夜「僕のターン。ドロー!スタンバイフェイズ!フィールド上のインティが破壊された場合、墓地からクイラを特殊召喚する!太陽光により満ちよ!月影龍!」
『ギャオオオオオオオオオオオオ!!!』ATK2500

インティの太陽の力が月に光を与える。

エデン「あぁぁぁもうっ!何回も何回も!しつこい子は嫌われるわよ!?」
鏡夜「月と太陽の縁は切っても切れない物だからね。魔法カード[星屑のきらめき]を発動!墓地のドラゴン族シンクロモンスター1体を選択して発動。墓地から選択したシンクロモンスターと同じレベルになる様にモンスターを除外する。インティを選択して、レベル6のパワー・ジャイアント・レベル1のスーパイ・レベル1のスポーアを除外して、蘇れ!太陽龍!」
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオ』ATK3000

烈火の将の健闘空しく再び、鏡夜の場に三龍が蘇る。

鏡夜「バトルだ!レッド・デーモンズ・ドラゴン!シャマ・・・守護参謀に攻撃!”アブソリュート・パワーフォース”!!」
エデン「ザーちゃんの真のモンスター効果発動!はーちゃんが居る時、ザーちゃん以外のモンスターを攻撃対象及び効果対象に出来ない!」
鏡夜「ちっ・・・だが、守備表示のモンスターならどちらを狙っても同じ事だよ!行け!レッド・デーモンズ!!」

『我は盾の守護獣!攻撃など・・・通さん!!!鋼の軛!!』

犬耳の生えた筋骨隆々とした青年=盾の守護獣がレッド・デーモンズ・ドラゴンの前に立ちはだかる。

両の拳を打ち合わせると、地面から無数の巨大な棘が出現し、レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃を受け止める。

炎魔竜『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
守護獣『テオラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

攻撃力3000と守備力3000が衝突する。

衝突による衝撃で、熱風が巻き起こる。

鏡夜「くっ!」
エデン「きゃあっ!」

バタバタと強風により衣服がはためく。

鏡夜「レッド・デーモンズ・ドラゴンの効果!守備モンスターを攻撃したダメージ計算終了時・相手の場の守備モンスター全てを破壊する!”デモン・メテオ”!!」
エデン「それを待ってたわ!ザーちゃんの真のモンスター効果その二!私のフィールド上のカードが2枚以上破壊される場合、ザーちゃんをリリースする事で、その効果を無効にして破壊する!」

『我は盾。この身朽ち果てようとも・・・主を、仲間を守れるのならば本望だ!!!』
『うおおおおおおおおお!!!縛れ!鋼の軛!!』
『グルォ!?』

幾重もの棘がレッド・デーモンズ・ドラゴンを拘束していく。

『牙獣・・・走破!!!』
鋼の軛により身動きのできなくなったレッド・デーモンズ・ドラゴンに突進蹴りを放つ。

『グルガアアアアア!?』

盾の守護獣はレッド・デーモンズ・ドラゴンの腹に突撃。
そして、脚に込めた魔力を一気に解き放つ事で、レッド・デーモンズ・ドラゴンを爆散させるが、その爆発に巻き込まれ、相討ちとなる。

鏡夜「くぅ・・・身を呈して仲間を守る・・・盾の名は伊達じゃないってことかな?」
エデン「ええ。男の子ですもの。女の子を守るのは当然よ。」
鏡夜「ふふ・・・だけど、残された方は心に傷を負うものだよ。インティで、ヴィ・・・鉄槌の騎士を攻撃!”ヘル・プロミネンス”!!」

インティの太陽光線が鉄槌の騎士を襲う。

『ガアアアアアアアアアア!!』
『ちくしょう・・・はやてえええええええ!!!』

魔力の障壁を展開するも、早々に罅が入り・・・光の奔流にのみ込まれた。

エデン「キャアア!?」LP3050→2450
鏡夜「続いて、クイラで守護参謀を攻撃!”カラミティ・ムーン”!!」

クイラから放たれる月光の光線が、守護参謀に襲いかかる。

『グワアアアアアア!!』
『はやてちゃん・・・ごめんなさい』
『みんなあああああああああああ!!!?』

仲間全員が倒され、最後の夜天の主は悲しみに陥る。

鏡夜「・・・・・・ターンエンド」手札0
エデン「私のターン。ドロー!・・・・・・このカードだけは、使いたくなかったんだけどなぁ・・・はーちゃんのあんな表情見たら、負けられないよ!」
鏡夜「なにを?」

ドクン!?

エデンが手札の1枚を取った時、鏡夜は言い知れぬ悪寒を感じた。

エデン「儀式魔法『終焉の魔導書』を発動。」

エデンの前に、鎖で雁字搦めにされた夜天の書・・・いや、闇の書が現れる。

エデン「このカードは、自分フィールド上に「最後の夜天の主」が存在し、フィールドから墓地に送られた「烈火の将」「鉄槌の騎士」「盾の守護獣」「風の癒し手」が存在している場合にのみ発動できる。それら5枚をゲームから除外し、デッキ・手札・墓地から「終焉の魔導書‐闇の書の意志‐」を特殊召喚する。私は、手札から「終焉の魔導書‐闇の書の意志‐」特殊召喚!」

『我は闇の書の主なり。この手に、力を。封印、解放』
『Freilassung.』

手に持った闇の書から、黒い稲妻のような魔力が発生し、最後の夜天の主を包み込む。

それと共に、最後の夜天の主の身体が急速に成長していく。

髪が伸び、銀髪に変わり、黒い衣を纏い、漆黒の翼を背中に生やす。

最後の夜天の主だった者は、空を見上げながら涙を流す。

『また・・・全てが終わってしまった・・・・一体幾たび、このような悲しみを繰り返せばよいのか・・・』

『我は闇の書・・・・我が力の全ては・・・主の願いの、そのままに』

ATK4000

鏡夜「攻撃力・・・4000!?」
エデン「墓地の終焉の魔導書を除外して、闇ちゃんの効果発動。墓地の魔法使い族モンスターまたは魔法カードの効果をこのカードの効果として発動できる。墓地のフォルスちゃんの効果をコピーして、ヒュグロの魔導書をデッキに戻し、闇ちゃんの攻撃力を500ポイントアップ。レベルを1アップ。」

闇の書の意志ATK4000→4500 ☆11→☆12

エデン「闇ちゃんの効果は3回まで使えるわ。グリモの魔導書を除外して、メルキセデクの効果を適用。手札のアルマの魔導書を除外して、貴方の墓地から、死者蘇生の効果をメルキセデクの効果として適用。来なさい。レッド・デーモンズ・ドラゴンちゃん!」
『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』ATK3000

鏡夜「レッド・デーモンズ!」

鏡夜の相棒=レッド・デーモンズ・ドラゴンも奪われてしまった。

後一歩のところで、追い込まれてしまう鏡夜だった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.179 )
日時: 2013/02/26 21:14:32
名前: カイナ

エデン「バトル! 闇ちゃんで太陽龍インティを攻撃!!」
闇の書の意思[デアボリック・エミッション]

エデンの言葉と共に闇の書の意思が闇の波動を放って太陽龍を攻撃、太陽龍もそれに対抗するように炎を放った。

鏡夜「ぐああぁぁぁっ! だが、インティの効果により、インティを破壊したモンスターを破壊しさらにその攻撃力の半分のダメージを相手に与える!!」LP3050→1550
エデン「ぐううぅぅぅっ!!」LP2450→200

鏡夜も闇の波動を受けるが太陽龍の炎が闇の書の意思を焼き尽くし、爆発する。その煙が闇の書の意思を覆い隠した。

鏡夜「それに、もうあなたのデッキは残り少ない。インティとクイラの循環コンボで時間を稼げばデッキデスで僕の勝ちになる」
エデン「それは……どうかしらね?」

鏡夜の言葉にエデンは静かにそう呟く。

?????[キイイィィイイイァァアアアァァァァッ!!!]

鏡夜「な、なんだ!?」

突然聞こえてきた断末魔のような甲高い絶叫、それに鏡夜は驚きの声を上げる。

エデン「このモンスターは闇の書の意思が破壊された時特殊召喚される」

エデンの静かな言葉と同時、太陽龍の炎によって起きた煙が消えていく。

?????[キイイィィアアアァァァァッ!!!]

鏡夜「なっ!?」

そこにいたのは黒い獣のような虫のような巨大な下半身をした、女性と思しき上半身をしている何か。ギリシャ神話における怪物スキュラを思い起こさせる外見だ。しかも今もなお膨張や成長を続けている。

エデン「闇の書の意思が破壊された時、エクストラデッキから特殊召喚される。闇の書の防衛プログラム、[終焉の魔導書‐闇の書の闇‐]。これより私はこのカードがフィールドから離れない限りライフが0になろうとデッキからのドローが出来なくなろうと、特殊勝利カードの条件が整おうとデュエルに敗北しない」
闇の書の闇[キイイィィアアアァァァァッ!!!]
闇の書の闇 守備力:5000

エデンは先ほどまでのおちゃらけた雰囲気はどこへやらシニカルで妖艶な笑みを浮かべており、シリアスな雰囲気を見せる低い声質になった彼女の言葉に答えるように闇の書の闇が甲高い声で吼える。

エデン「さらに、このカードの攻撃力は墓地の魔導書魔法カードの数×100ポイントアップし、守備力はゲームから除外されている魔導書カードの数×500ポイントアップする。私の墓地に魔導書魔法カードは三枚、よって攻撃力は300ポイントアップ。除外されている魔導書カードは十五枚。よって守備力は7500ポイントアップ。もっとも、この成長はこのターンで終わらないのでこのターン攻撃には参加できないけどね」
闇の書の闇 守備力:5000→12500 攻撃力:5000→5300

闇の書の闇はエデンの言葉通り成長というか膨張を続けている。

エデン「まだバトルフェイズは終了していない。レッド・デーモンズ・ドラゴンで月影龍クイラを攻撃! アブソリュート・パワーフォース!」
鏡夜「クイラが攻撃対象になった時、攻撃モンスターの攻撃力の半分の数値、僕のライフを回復する! ぐううぅぅぅっ」LP1550→3050→2550

エデンのしもべとなった炎魔竜の一撃にクイラは倒されてしまう。が結果的にライフは回復しており、さらにその場に太陽が昇った。

鏡夜「クイラが破壊された時、墓地から太陽龍インティを特殊召喚!」
太陽龍インティ 攻撃力:3000

鏡夜の言葉と共に再び太陽龍が彼の場に昇る。そして鏡夜はふっと笑みを浮かべる。

鏡夜「策士策に溺れる、ですね。レッド・デーモンズの効果をお忘れですか?」

ヴィヴィオ「あっ! レッド・デーモンズ・ドラゴンはこのターン攻撃宣言しなかったモンスターを全て破壊する! それで闇の書の闇が破壊されるから、エデンさんの負けは確定だよ!」

レッド・デーモンズ・ドラゴン[グオオオォォォォンッ!!!]

鏡夜の言葉を聞いたヴィヴィオが一番に声をあげ、同時にレッド・デーモンズ・ドラゴンの咆哮が響き、闇の書の闇が地上から噴出した炎に呑み込まれる。そしてその炎に焼き尽くされた闇の書の闇の身体が崩れ落ちていく。

エデン「甘いわね」

しかしエデンは冷静な笑みを浮かべながら静かにそう呟く、と同時に闇の書の闇の身体が急速に再生していく。まるでビデオの巻き戻しを見ているかのようだ。

エデン「このカードは、フィールド上で表側表示で存在する限り、このカードの効果以外の効果では破壊されず、魔法・罠・効果モンスターの効果を受け付けない。闇の書の闇の前に生半可な攻撃は通用しないわよ、すぐに回復するから」

十代「ってことはつまり、あいつを倒すには実質攻撃力であいつの回復力……攻撃力か守備力を上回るしかないってことかよ!?」
カイ「なんちゅう隠し玉持ってんだよおい……」

エデンの言葉に十代が声をあげ、カイもぼそりと呟く。

エデン「ターンエンド」手札零枚 デッキ一枚(ヒュグロの魔導書)

そしてエデンはシニカルな笑みを浮かべながらターンエンドを宣言した。

鏡夜「僕のターン、ドロー!……バトル! 太陽龍インティでレッド・デーモンズ・ドラゴンを攻撃! ヘル・プロミネンス!!」
エデン「迎え撃て、レッド・デーモンズ・ドラゴン。灼熱のクリムゾン・ヘルフレア!」

太陽龍と炎魔竜の放つ炎がぶつかり合い、突如爆発してお互いを呑み込む。

鏡夜「……僕はこれでターンエンドだ」手札一枚

鏡夜はドローカードを伏せることもせずターン終了を宣言。しかし太陽が沈んだことにより次のターン、また月が昇る。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.180 )
日時: 2013/02/27 08:15:20
名前: 孝(たか)

エデン「私のターン。ラストドロー!」
鏡夜「この瞬間、墓地のインティの効果発動!スタンバイフェイズに、墓地の月影龍クイラを蘇生!」

『グルルウウウウ』DEF2000

太陽が沈み、再び月が昇る。

エデン「私はこのまま、ターンエンド。頼みのデッキデスが効かず、高攻撃力のモンスターの攻撃力も足りない。このまま何度もクイラとインティの蘇生を繰り返しても、その内貴方のデッキが切れるかも知れないわね?」

デッキデス使いがデッキデスで敗北する。それはなんという屈辱であろうか?

鏡夜「・・・ふふ・・・くくく・・・あはははははは!あははははは!!」

エデンのちょっとした挑発に、何がおかしいのか鏡夜は大声で笑い始める。

エデン「な、なに?何がそんなにおかしいのよ?」
鏡夜「ははは!いやぁ、ゴメンゴメン。こんな強敵カードと対峙するのは、ペガサスの[サウザンド・アイズ・サクリファイス]以来だからね。十代君風に言えば、ワクワクしてるんだよ。」

別に可笑しかったのではなく、純粋に強敵に出会えて嬉しかった様だ。

エデン「あらあら・・・でも、どうするの?先程の三体の龍が、貴方の切り札級の相棒だった様子。でも、3000程度じゃ何度やってもこの子を戦闘破壊なんて出来ないわ。ましてや、デッキデスも意味を成さない。」
鏡夜「そうだね。確かにデッキデスも僕のモンスターの攻撃力でも攻略は無理だね。だけど、貴女は一つ勘違いをしている。」

倒す手段がないと言っている割に、余裕の態度を崩さない鏡夜。
そして、エデンに勘違いをしていると指摘する。

エデン「勘違い?」
鏡夜「僕のデッキは、”デッキデスじゃない”よ。」
エデン「・・・・・・はい?」

何を言っているんだ?という少々間抜けな声を出してしまうエデン。このデュエルを観戦している大衆も揃って首を・・・いや、氷牙と剣一の2人だけは「ですよねぇ〜」と納得してる表情だ。

エデン「ちょっと待って。たった3ターン。いえ、実質2ターンでデッキの9割を削っておいてデッキデスじゃないですって?下手な冗談はやめて!」
鏡夜「嘘じゃないよ。僕のデッキは、純粋なデッキデスじゃない。正確な表現で言えば、”デッキデスでもある”なんだよ。」
エデン「どう言う事?」

エデンは理解できずに鏡夜に聞き返すしかない。
デッキデスでもある様なデッキを作る者は早々居ないからだ。

鏡夜「僕のデッキの正式名称は・・・陰湿デッキ。」

陰湿と言えば・・・卑劣・陰険・たちの悪い・人格を傷つける・悪質・姑息な・汚い(やり口)・いやらしい・いまわしい・弱者へのいたぶり・陰惨な・やり切れない・暗躍する・どす黒い等が浮かぶ負の表現の一つだ。

鏡夜「僕はね。相手が嫌がる様な、嫌われたデッキ構成なんだ。誰もが卑怯と罵る様な・・・ね。デュエルアカデミアではそれが顕著だ。だからデッキデスやバーンデッキ、ロックデッキを使うものは全体の1割にも満たない。」
エデン「そんなに少ないの?でも、それも一つの戦術でしょう?」

しかし、エデンはだからどうしたと言わんばかりに返す。
どの様なデッキでも、戦術の一つなのだから認めるのは当然だ。
デュエルとは、強い相手を超えてこそ・・・相手の戦術を超え、より強く、より楽しむ為にするものだ。
それなのに、たかだか陰湿だ卑怯だ程度で忌避する理由は無い。

鏡夜「そう。デッキデスもロックもバーンも戦術の一つ。でもね。デュエルアカデミアの殆どの生徒はそう言う決闘者を仲間はずれにする様な馬鹿で無能な奴らがエリートという名札を付けて闊歩してるんだよ。」

鏡夜はエデンへ好感を持ちつつ、しかしアカデミア生徒へのどストレートな気持ちを吐露する。
教師の立場とは思えない発言ではあるが、それが事実なのだから仕方がない。

鏡夜「だからこそ、敢えて僕はそう言うデッキを率先して使うんだよ。アカデミアの教師である僕が、陰湿なデッキを使う事で、同じようなデッキを使う生徒への風当たりを減らす為にね。」
エデン「なる程。教師故に・・・ね。」
鏡夜「まぁ僕の性格にあったデッキでもあると言うのも一つだけどね。」
エデン「って、さっきのは建前かい!!」

教師の立場云々の方が建前だったようだ。鏡夜らしいと言えばらしいが上げてから落とすのは止めてほしいと思うエデンである。

鏡夜「まぁそんな事は些細なことだよ。さて、僕の陰湿デッキと言われる所以を教えてあげるよ。」
エデン「あら?わざわざ教えてくれるの?」

わざわざ自分のデッキ構成を教えると言う鏡夜に、心底不思議に思うエデン。

鏡夜「別に良いよ。僕のデッキに、メタろうなんてする方が間違いだしね。僕のデッキ構成その1。まずはデッキデス。」
エデン「ええ。さっき嫌という程味わったわ。」
鏡夜「うん。で、その2。除去バーン。」
エデン「インティの事ね?バーンとモンスター破壊のダブルコンボは痛かったわ。」

デッキデスに続いて何度除去しても蘇り、戦闘で破壊しようものならこちらのモンスターを除去しつつダメージも与えてくる。
アレではキリが無い。

鏡夜「他にもあるよ?魔法の筒とか万能地雷、炸裂装甲。レッド・デーモンズによる守備殲滅。」
エデン「うわぁ・・・」

鏡夜「で、その3。大量展開からの高攻撃力シンクロ召喚。」
エデン「ええ。たった1ターンで大量のドローに3連続での最上級シンクロ展開。更についでとばかりに手札を総入れ替えさせられて。…嫌んになっちゃうわ。」

大型モンスターへの連続シンクロに加え、手札すら弄られた。
一瞬にして次の手を大幅に修正させられるのだ。堪ったものではない。

鏡夜「そう言う構成にしてるからね。そして、その4。」
エデン「・・・え?まだあるの?」
鏡夜「あるよ。その4は、ロック。」
エデン「まさか・・・攻撃抑制?」

嫌な予感しかしない。

鏡夜「攻撃・召喚・ドロー・魔法&罠抑制と多種多様にそろえてます」

サムズアップしながら誰もが見惚れる様な生き生きとした良い笑顔で答える鏡夜。
良くもまぁそんなに詰め込んでアレだけ展開できるような構成に出来るものだなと感心を通り越して呆れるしかない。

鏡夜「そしてその5。」
エデン「もうやめて。ライフどころかメンタルも0よ!?」

本気で泣きかけているエデンは鏡夜の言葉を止めようとするが聞く耳持たない。

鏡夜「デッキと言うよりは僕の口八丁で誘導する。この5つを駆使した構成が僕のデッキだよ」

「エヘヘ〜〜」と子供の様な無邪気な笑顔で腹黒い発言を気軽な挨拶と同じ位のレベルで発する鏡夜。

とんでもない腹黒さだ。

鏡夜「じゃ、僕のターン。ドロー!で、君の闇の書の闇なんだけど・・・別に戦闘破壊で無くても対処できるよ?」
エデン「え?何を言ってるのよ。闇の書の闇は、ほぼ全ての効果を受けないのよ?それをどうやって戦闘破壊以外で・・・」

エデンは純粋な攻撃以外でこの強大な闇の書の闇に対処できる方法なんて無いという。
しかし、鏡夜のデッキには闇の書の闇を除去する方法があるのだ。

鏡夜「簡単だよ。つまり、対象を選ばず、”効果でなければいい”のさ」
エデン「効果でなければって・・・そんなカード」
鏡夜「あるよ。対象を選ばない効果除去じゃないカードなんて、意外と多いんだから。君のフィールドから、闇の書の闇をどかせればいいだけ。そう。こんな風にね・・・魔法カード『痛み分け』。僕の場のモンスター1体をリリースして発動。相手はモンスター1体をリリースしなければならない。僕は発動コストとして、クイラをリリース。そして効果により、貴女は闇の書の闇をリリースしなければならない。」

鏡夜は事も無げにたった今ドローしたカード。『痛み分け』を発動して見せた。闇の書の闇は効果を受け付けないのに何故?

エデン「何を言ってるのよ。闇の書の闇は、魔法効果も受けないのよ?」
鏡夜「効果はね。でもね。痛み分けのリリースする効果裁定は、”魔法の効果によるリリース”じゃないんだよ?しかも、痛み分けの対象は、モンスターじゃない。”プレイヤーを対象にする効果”であって、モンスターを対象にする必要はないからね。」

そう。痛み分けは、あくまでプレイヤーを対象として発動する魔法カード。
モンスターを対象とするカードではない為、”効果を受け付けない効果”を持つモンスターのメタカードになるのだ。

鏡夜「つまり、ほぼ墓地に送る効果と同義なんだよ?と言う訳で・・・闇の書の闇もリリース。名付けて・・・サクリファイスエンド♪」

リリース…フィールドから消えた時点で、闇の書の闇による自身の効果により、エデンの敗北が決定した瞬間であった。

鏡夜「あ、因みに、僕の最後の手札は[火炎地獄]相手に1000ダメージ、自身に500ダメージを与える魔法カード。」

つまり火炎地獄も使用していれば、鏡夜はこのデュエルで、デッキデス&ライフデス&特殊勝利の三つを同時に果たした事になるのだ。

観戦していた者達の思いは一つ。

「もうヤダこの人」で、ある。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第 ( No.181 )
日時: 2013/02/28 01:32:35
名前: 孝(たか)

氷牙「はい。お疲れさん。鏡夜はとっとと舞台から降りる。」
鏡夜「いやぁまさかあそこまで強いとはね。氷牙より楽しめたよ?」
氷牙「そらそうだろ。俺はカウンターデッキか速攻シンクロだからな。有り触れたデッキ何だから仕方ないだろ?」

鏡夜の毒舌に慣れ過ぎているのでこの程度の挑発はスルー出来る氷牙。
・・・・・・後が怖いが・・・。

剣一『それでは、エキシビジョンマッチも終わりましたので、結果発表!まずはベスト4にランクイン!驚異のサイキック使い!秋山澪選手!』
澪「ど、どうも。」

おずおずと壇上に上がる澪。そのまま剣一はマイクを向けて質問する。

剣一『では澪選手。今のお気持ちは?』
澪『えと・・・今回は負けましたが、次はヴィヴィオちゃんに勝ちたいと思います。』
剣一『おっとぉ再戦予告と来ましたか。では10月辺りにアカデミアで文化祭がありますので行ってみると良いでしょう。多分氷牙の旦那が手配してくれることでしょうし』チラ

言いながら、氷牙の方に視線を向ける剣一。
わざわざ今日知り合ったばかりにそこまでするわけが・・・

氷牙『いいぞ。なんなら友達も好きなだけ呼ぶと良い。来てくれるなら娘も喜ぶだろうし。何より客の居ない祭りなど意味がない。元々、ベスト4には商品が無かったからなぁサービスだ。』
剣一『ぃよっ!流石旦那!太っ腹!』
氷牙『やかまし。と言う訳で、後日連絡するので家の娘と連絡先交換しといてくれ。歳が近い方が気が楽だろうしな。』

あった。食卓の醤油を取って貰う位に気軽に返す氷牙はもはやお人よしなのではないか?そう思われるだろうが・・・ただの親馬鹿である。

澪『え、でもご迷惑じゃ・・・』
氷牙『良いから良いから。好意は受け取っておくべきだぞぉ〜。』
澪『あ、ありがとう・・・ございます!////』

ちょっと赤くなってお礼を言う澪。
舞台脇に居る律から冷やかされているが澪の黒い笑顔を見たら大人しくなっていた。

剣一『それではベスト3!準決勝で惜しくも敗退!様々なHEROを連続融合して場を大いに盛り上げて見せた驚異のフージョニスト!遊城十代!』
十代『ガッチャ!すっげぇ楽しいデュエルだったぜ!エデンさん!今度は俺が、あんたにヴォルケンリッターを出させて見せるからな!』
エデン「あらあら。楽しみにしているわ。でも、そう簡単には使ってあげないから、覚悟しなさい!」

バチバチとライバルの様な視線で対峙する二人であった。

剣一『さて、十代。ベスト3の商品は、現存するカード2枚を特別仕様にして作成する様だが。リクエストはあるのか?』
十代『決まってるぜ剣一さん!俺のマイフェイバリットカード!フレイム・ウィングマンと融合のカードを特別仕様にして貰うぜ!』
剣一『ははは・・・十代らしいな。まぁ大体予想は出来ていたらしくてな。旦那!』

またもや氷牙の方に振り向く剣一。
それと同時に、プロテクターで保護されたカードが2枚飛んできた。

剣一『おっと。因みにこれは見本だ。後日、正式作成の奴が来る。』

そう言って、スクリーンに二枚のカードの見本を映し出す。

そこに移されていたのは、融合の絵柄が、スパークマンとフェザーマンが、某龍の玉を集めるので有名な格闘漫画のフュージョンポーズを取っている絵柄になっており、もう一枚のフレイム・ウィングマンの絵柄が、必殺技のフレイムシュートを放つポーズで描かれていた。

十代『おおおおお!!かっちょいい!!これが予定されてる絵柄なのか!?』
氷牙『まぁな。と言っても、出来るまでには2週間程掛ると思うから、楽しみにしておくように。あ、そうそう。グラフィックレアリティはどうするんだ?ウルトラ仕様でいいのか?』
十代『どっちかって言うと、スーパー仕様の方が好きだぜ!』
氷牙『ん。分かった。そっちで申請しとく。』

そう言って切り上げ、次の発表に移らせる。

剣一『さぁやってまいりましたベスト2!!華麗に魔法使い達を操り、次々と場を制圧させて行った驚異の奇術師!今大会最年少の少女!ヴィヴィオ・アンヴィレントだあああ!!!』
ヴィオ『ブイ!!やったよ代ちゃん!』

観客にダブルピースで答えた後、即行で十代に飛びつくヴィヴィオ。
嫉妬の視線が十代に突き刺さる。

十代『おう。やったなヴィオ!』

抱きついてきたヴィヴィオの頭をわしわしと撫でて落ち着かせる十代。

剣一『そんで、ヴィヴィオは一体何を頼むんだ?』
ヴィオ『これ!アーカナイト・マジシャンと、魔法族の里!もう伝えてあるから、見本も出来てるかなぁ?』
氷牙『ほれ。』

またも2枚の見本を飛ばしてくる氷牙。

剣一『どれどれ・・・』

そう言って早速スクリーンに映す。

ドン!アーカナイト・マジシャンの絵柄は、面影が全くない。
茶髪のツインテールに、白いバリアジャケットを纏った。
某管理局の白い悪m・・・

剣一『待てやあああああああああああああ!!!!アウトだろ!これは完全にアウトだろおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
氷牙『冗談だよ。ちょっとしたお茶目じゃねぇか。』
剣一『お茶目で済むかあああああ!?』
氷牙『分かった分かった。ほい。こっちが本当。』

そうしてもう一度カードを投げてくる。
そのまま映し出されたアーカナイト・マジシャンは・・・持っている杖がレイジングh・・・

剣一『だからやめええい言うとんじゃぁ!?!』
氷牙『あ、悪い。素で間違えた。こっちこっち。』

仕切り直しとばかりに今度こそ本物。
鉄の伯爵グラーh

剣一『もうえええわあああああああ!?だいたい予想出来てたわ!?』

二度ある事は三度ある。しかも三度目は色合いが似ているだけな気がする。

氷牙『悪かったって。最近ツッコミが多くってよぉ。偶には俺もボケに周りたいんだよ。あ、これが正真正銘の見本。』

パッとスクリーンに映し出されたアーカナイト・マジシャンの絵柄は、通常の正面から見た図ではなく、初期の儀式モンスターカオス・ソルジャーの様に側面側から見た図で描かれており、魔法族の里は森の中の隠れ家の様な絵柄そのままに、霊使いの6人が適当な枝に座って手を振っている絵柄に変わっていた。

ヴィオ『わぁ!霊使い達がいる!』

先程のネタとは打って変わってシンプルな出来だった。
因みに、十代と同じでグラフィックレアリティはスーパー仕様の事。

因みに、もうひとつの景品である”アンヴィレント財閥が経営する施設やショップの商品を1年間半額で利用&購入できるゴールドカード”なのだが・・・そもそもアンヴィレント財閥の社長令嬢のヴィヴィオにとっては無用の物。
何故なら、行ったところで支店長とかが気を使ってくるので、そう言うのは気が進まない。
それに、”出来るだけ”日常生活くらいは普通の女の子として生活したいと思っているヴィヴィオは、あまり傘下のショップには行かないのだ。

なので・・・ヴィヴィオは澪にゴールドカードをあげましたとさ。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑)第W幕 ( No.182 )
日時: 2013/03/07 19:53:47
名前: カイナ

剣一「そして今大会優勝は息子カイ・レディアントを押しのけて飛び入り参加、様々な未知のカードを使いこなし並み居る強豪を倒した、エデン・レディアント選手でーす!」
エデン「いえーいっ!」

剣一の言葉にエデンが壇上に上がり、観客にピースサインを向ける。

氷牙「えー。まず景品として“我がアンヴィレント財閥が経営する施設やショップの商品を1年間半額で利用&購入できるゴールドカード”を贈呈します」
エデン「ありがとー。でも忙しくって使う暇ないだろうし、カイあげるね。暇な時にカノンノちゃんと一緒に楽しんできなさい」

カイ「暇な時あんのかよ……」
カノンノ「そもそもアカデミアが孤島だもんね……冬休みか春休みにまた旅行かな?」

氷牙直々に贈呈したゴールドカードをエデンは笑顔で受け取るが直後まるで手裏剣を投げるかのごとくカイにカードを投げ、カイもそれを人差し指と中指で挟むように受け取った後母親の言葉に苦笑を交えて呟き、カノンノも苦笑を漏らす。ごもっともな意見だった。

氷牙「そして、優勝者へのもう一つの景品として……“デュエルモンスターズの生みの親、ペガサス・J・クロフォード氏直々にオリジナルカードを創作”が行われます!」
エデン「あ、それいらない」

観客『!?』

氷牙の言葉にエデンはさらっと返し、それに観客が絶句、続いてざわ……ざわ……という雰囲気が広がっていくとエデンは目を輝かせた。

エデン「その代わりにさ! 超激レア魔法使い、ブラマジガールのカードなんて貰えないかな!?」
氷牙「え゛!?」

その言葉に氷牙の表情が固まる。エデンはオリジナルカード創作権の代わりにまさかデュエルキング武藤遊戯のみが持つというブラック・マジシャン・ガールのカードを要求してきた。そこらのレアカードぐらいなら多少時間がかかるとはいえ用意するのも不可能ではないが世界に四枚しかない――その内三枚は海馬瀬戸が所持し、残る一枚はとあるおもちゃ屋の店主が友情の宝物として所持している――青眼の白龍のような多少の例外が存在し、その例外の一つとも言えるカードである。

エデン「ね、ね、なんとかなんない!?」
氷牙「い、いや、それはえーっと……」

目を無邪気な子供のように輝かせながら氷牙に迫るエデンと押し負けている氷牙、その時だった。

ゼロス「ぐあああぁぁぁぁっ!!!」
観客『!?』

突然ゼロスの悲鳴が聞こえ、観客は声の方に反応し振り向く。特にカイとカノンノ、エデンが早かった。

クラトス「ようやく見つけたぞ」
エデン「ク、クラトス……」

そこにいたのはとんでもない怒気を撒き散らしている茶髪の男性。その姿を見たエデンは顔を真っ青にしており、彼はエデンをギロリと睨みつける。その後ろではゼロスがデュエルディスクを構えたまま倒れており、クラトスと呼ばれた男性もデュエルディスクを展開していることからゼロスは彼とのデュエルに敗北してしまったことが伺える。

クラトス「私はたしかお前の休暇を、ボディガード兼見張りとしてゼロスについていかせる事と一週間という期間を条件にして認めたはずだったのだがな……貴様の日にち感覚はおかしくなったか? もう約束の一週間は過ぎているはずなのだが……」
エデン「あーえーっと……ほら! 久しぶりに会えた我が子との交流!――」
クラトス「――をしているようには見えんな。確か先ほど、貴様はこの大会にカイを押しのけて出場したと解説の者が言っていなかったか?」
エデン「ギクッ!」

エデンのあわあわとしながらの言葉に対しクラトスは冷静どころか冷淡に言い放っており、エデンがだらだらと冷や汗を流しているとクラトスはゆっくりと彼女に歩き寄って彼女の肩をがしっと掴む。

クラトス「さあ帰るぞ。既に外に車は準備している。最寄の空港からプライベートジェットで会社まで直行だ」
エデン「やーだー! ブラマジガールのカードを手に入れるんだー!!」

肩から首筋に手を回し、着物の後ろを引っ掴んでずりずりとエデンを引っ張っていくクラトスとじたばたと駄々をこね声を上げるエデン。ちなみにゼロスはクラトスの部下なのか青い髪を長く伸ばしたキザっぽい男性に回収されていた。

カイ「はぁ……氷牙先生、もういっそブラマジガールを基にした、所謂リメイクカードを創るって事にしたらどうですか?」
氷牙「ああ、なるほど。いっそその方がやりやすいかもな……」
カイ「じゃ……」

カイの言葉に氷牙もそう漏らす。それにカイも言葉を続けようとするが気づいたように黙り込むとコホンコホンと数度咳をし、真剣な声を出した。

カイ「では後ほど社長と連絡を取った上でその件について改めて相談を行いたいと思います」
氷牙「ああ。任せた」

カイはどうやら状況的にレディアントカンパニー副社長として振舞った方がいいと思ったのか真剣な声質でそう言っており、その言葉に氷牙はふっと笑って頷いた。

剣一「えーっと……そういうわけで、今大会優勝者はエデン選手でしたー! ではこれから行われる花火大会もお楽しみにー!」

まさかの優勝者が強制連行されるという事態に対し剣一は無理矢理話を終わらせ、このお祭りの最後を飾る花火大会の告知も行っておいた。

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