トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
異世界遊戯王大戦記GX 第U幕
日時: 2010/10/14 08:45:41
名前: ミクニップ

・・・そろそろ新しいの出したら良いかと思い、勝手に書いて申し訳有りません孝さん。・・・えっと、この小説では、原作である「遊戯王 デュエルモンスターズGX」を元に制作しているリレー小説であり、以下の奴は原作に沿ってやるため、原作キャラのみ使用可能となっております。

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

古代の機械系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

雲魔物系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラマジガール

イービルヒーローは不可。

D・HERO系

なお、シンクロモンスターに関しては、暫くしたら出て来ますのでご了承下さい。そしてこの小説では"表側守備表示での通常召喚"が可能となっていますのでそこもご理解お願い致します。

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |

Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.293 )
日時: 2011/05/19 22:04:08
名前: カイナ

神楽坂「カードを一枚セットして、ターンを終了します」
鏡夜「じゃあいくよ。僕のターン、ドロー」

いきなりブラック・マジシャンが出てきたにも関わらず鏡夜はいつもの笑みを崩しておらず、カードをドローすると手札を吟味する。

鏡夜「じゃあ、僕はモンスターをセットしカードを二枚セットしてターンエンド」

モンスターのセットと二枚の伏せカード、デュエル序盤での基本とも呼べる陣形で鏡夜はターンを終了し、それを聞いた神楽坂はカードをドローした。

神楽坂「俺は[磁石の戦士γ]を攻撃表示で召喚! ブラック・マジシャンで守備モンスターに攻撃! ブラック・マジック!」

神楽坂の場にピンク色の磁石の戦士が姿を現し、続けて神楽坂はブラック・マジシャンに攻撃指示を行いブラック・マジシャンはそれに従って黒魔術の波動を鏡夜の守備モンスターにぶつける。するとこの黒魔導によって発生した煙の中から突如糸が神楽坂のデッキ目掛けて伸び、五枚のカードを奪い取る。さらに煙が晴れた時そこには修道服の女性達が立っていた。

鏡夜「リバースカードオープン[和睦の使者]、戦闘ダメージを0にする。そして守備モンスター[ニードル・ワーム]のリバース効果発動、相手のデッキの上からカードを五枚墓地に送る」
氷牙「デッキ破壊!?」

鏡夜の使っているモンスターを見た氷牙がまさかと言わんばかりに声を上げる。今まではバーンデッキを使っていたのに今度はデッキ破壊、どちらにしろ嫌らしいデッキなのがどこか鏡夜らしい。

神楽坂「くっ……ターン終了だ」
鏡夜「僕のターン、ドロー。ニードル・ワームをリリースして闇帝ディルグをアドバンス召喚! ディルグの効果発動、君の墓地の手札抹殺と強欲な壺を除外し、デッキの上のカード二枚を墓地に送るよ」
神楽坂「うぐっ……」

鏡夜の場に現れた闇の帝が墓地のカードを次元へと送り、さらにデッキのカードを墓地に送る。それに神楽坂はうぅっとどことなく沈んだ表情を見せていた。

レオ「りょ、亮……確かお前、鏡夜先輩とのデュエルでデッキを信じる心を知るんだって言ったよな?」
亮「は、はい……正直、失敗したかもしれません……」

レオの言いたいことがなんとなく分かっているのか亮も表情を引きつかせながら返す。

レオ・亮((デッキを信じる心、デッキ破壊デッキで伝わるのか?……))

むしろデッキとの信頼関係が完膚なきにまで破壊されることさえあるデッキ破壊、そんなデッキを相手に本当にデッキを信じる心を教わる事が出来るのか、いきなり幸先不安になってしまった二人なのであった。
――――――――――――――――――――
デッキ破壊デッキって動かしたことないんですが、こんなんでいいんでしょうか?あと最後のレオと亮の言葉は僕の本心でもあります……大丈夫なんですよね?
あ、それとミク二ップさん。上の雑談の部分レス削除そろそろお願いしますね?
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.294 )
日時: 2011/05/20 00:02:56
名前: 孝(たか)

鏡夜「ディルグは、召喚・特殊召喚されたターンは攻撃できない。カードを1枚伏せて、ターンエンド。」手札2

神楽坂「俺のターン!ドロー!…この瞬間、2ターン前に黄金櫃で除外したカードを手札に加える。…良し。俺は、『魔導騎士ブレイカー』を攻撃表示で召喚!」
鏡夜「ブレイカー…相手フィールド上の魔法・罠を破壊する効果を持つモンスター…」

神楽坂「ブレイカー効果を発動!召喚時、魔力カウンターを1つ乗せ、攻撃力が300ポイントアップする!そして、ブレイカーの魔力カウンターを取り除く事で、相手の場の魔法・罠を1枚破壊する!俺から見て、右側の伏せカードを破壊!マナブレイク!!」

魔導騎士ブレイカーが剣を掲げながら跳躍し、着地と同時に剣を突きたてようとする。

しかし…

鏡夜「惜しかったね。君が狙ったこのカードは…罠発動!『停戦協定』!互いの場のモンスターを全て表側表示に変更し、効果モンスターの数だけ、相手に500ポイントのダメージを与える!」

神楽坂「なに!?」
鏡夜「効果モンスターの数は2体。よって、1000ポイントのダメージだよ。」

神楽坂「ぐうううう!?」LP4000→3000


氷牙「破壊デッキ+バーン系って…」
レオ「トコトン相手にしたくない組み合わせですね…(汗)」

亮「……こ、これは…ますます失敗したかも知れない…(汗)」
焔「え、えげつねぇ…流石にあんなデッキは作った事ないな…」


神楽坂「く…ブレイカーの効果が回避するとは…ブラック・マジシャンで闇帝ディルグを攻撃!黒・魔・導!」
鏡夜「甘いよ!罠発動!『強制脱出装置』!場のモンスター1体を手札に戻す!勿論、僕が選択するのは、ブラック・マジシャン。」

ブラック・マジシャンがディルグに攻撃を仕掛けようとした途端、妙な機械に囚われたブラック・マジシャン…強制的に手札へ戻された。

神楽坂「ブラック・マジシャンが!?…俺は磁石の戦士γを守備表示に変更、カードを1枚伏せて、ターンエンド」手札4

鏡夜「僕のターン。ドロー!『切り込み隊長』を攻撃表示で召喚!切り込み隊長の効果で、星4以下のモンスターを手札から特殊召喚出来る。チューナーモンスター『ジャンク・シンクロン』を特殊召喚!」

神楽坂「チューナーモンスター…シンクロか!?」
鏡夜「うん。星3の切り込み隊長に、星3のジャンク・シンクロンをチューニング!絆を断ち切る怒涛の龍よ…今ここに顕現し、破壊の権化となれ!シンクロ召喚!破棄せよ!C・ドラゴン!!」

C・ドラゴンATK2500

神楽坂「攻撃力…2500!? ブラック・マジシャンと同等の攻撃力とは…」
鏡夜「C・ドラゴンは、相手に戦闘ダメージを与えた時、相手のデッキを上から3枚墓地に送る効果を持っているよ。C・ドラゴンで、ブレイカーを攻撃!龍牙破砕(ドラゴン・バイト)!」

神楽坂「デッキ破壊能力…だが、そんな事では俺とデッキの絆は断ち切れないぜ!ダメージステップ時に、手札から『クリボー』を墓地に送る事で、戦闘ダメージを1度だけ0にする!」手札3

鏡夜「やるね…ディルグで、ブレイカーを攻撃!闇の理(ことわり)!」
神楽坂「ぐああああ!?」LP3000→2200

鏡夜「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」手札0
神楽坂「俺のターン…ドロー!魔法カード『天使の施し』を発動!3枚ドローして、2枚捨てる!……カードを1枚伏せて、ターンエンド」手札3

鏡夜「僕のターン…ドロー!2体目のジャンク・シンクロンを召喚!効果により、墓地から星2以下のモンスターを効果を無効化して守備表示で特殊召喚するよ!ニードル・ワームを特殊召喚!」

神楽坂「星5のシンクロを狙う気か!?だが、そうはさせるか!罠発動『黒魔族復活の棺』!相手がモンスターを召喚した時、そのモンスターと、自分の場のモンスターを1体ずつリリースし、墓地からブラック・マジシャンを特殊召喚する!蘇れ!ブラック・マジシャン!!」

ジャンク・シンクロンと磁石の戦士γは棺の穴に吸い込まれ、中からブラック・マジシャンが悠々と現れた。

鏡夜「ありゃりゃ…さっきの天使の施しで捨ててたんだね…ほんと、遊戯君ソックリのプレイング…まさに天才的な物真似だね…(でも…偽りのデッキでいつまでそれが続くかな…?)」

鏡夜「C・ドラゴンでブラック・マジシャンを攻撃!龍牙破砕!」
神楽坂「同士討ち狙いか!?だが甘いぜ!罠発動!『六芒星の呪縛』!相手の場のモンスター1体の自由を奪う!」

鏡夜「へぇ…僕はこれでターンを終了するよ。」手札0
神楽坂「俺のターン、ドロー!(くっ…このカードじゃ打開できない…)ブラック・マジシャンで、ディルグを攻撃!黒・魔・導!」

鏡夜「うぅ……!」LP4000→3900
神楽坂「(やっとダメージを与えた…だが、このデッキでたったの100だと?何故だ?!何故答えてくれない!?俺は、こんなにも武藤遊戯になりきっているのに!?)ターンエンド!」手札4

鏡夜「僕のターン、ドロー!…モンスターをセット、ターンエンド」手札0
神楽坂「俺のターン、ドロー!来たか。手札から魔法カード『千本ナイフ』を発動!俺の場にブラック・マジシャンが居る時、相手の場のモンスター1体を破壊する!C・ドラゴンを破壊!C・ドラゴンが破壊された事で、六芒星の呪縛も破壊される。」手札4

鏡夜「C・ドラゴンまで倒すなんてね…」
神楽坂「クィーンズ・ナイトを攻撃表示で召喚!クィーンズ・ナイトで、ニードル・ワームを攻撃!そして、ブラック・マジシャンで伏せモンスターを攻撃!黒・魔・導!」

鏡夜「セットモンスターは…ウォーム・ワーム!破壊された時、相手のデッキの上から3枚を墓地に送る!」
神楽坂「ぐ!またか!?(これで、デッキは29枚も減った。残り枚数は…18枚…)俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」手札2

遊戯のデッキは45枚として計算しています。

鏡夜「僕のターン…ふふ。魔法カード『天よりの宝札』を発動!互いのプレイヤーは手札が6枚になる様にドローする。僕は6枚!」
神楽坂「俺は4枚…(残り、14枚…)」

鏡夜「相手の場にのみモンスターが居る時、このモンスターは特殊召喚出来る。『太陽の神官』を守備表示で特殊召喚!」

太陽の神官DEF2000

神楽坂「守備力2000…それでは時間稼ぎにしかならないが…いや、デッキ破壊なら頷けるか…」
鏡夜「これだけで終わらないよ?…魅せてあげる…僕の切り札…その1!チューナーモンスター『赤蟻アスカトル』を攻撃表示で召喚!」

神楽坂「またチューナーモンスターだと!?」
鏡夜「星5太陽の神官に、星3アスカトルをチューニング! 太陽昇りし時、全ての闇を照らし出す。その光で、闇を切り裂け!シンクロ召喚!おいで、『太陽龍インティ』!」

太陽龍インティATK3000

神楽坂「攻撃力3000だと!?」
鏡夜「まだ、終わらないよ?魔法カード『死者蘇生』を発動。太陽の神官を特殊召喚!魔法カード『二重召喚』を発動。このターン、通常召喚を2回まで行える。チューナーモンスター『スーパイ』を攻撃表示で召喚」

神楽坂「ま、まさか…連続シンクロだと!?」
鏡夜「星5太陽の神官に、星1スーパイをチューニング!闇に月満ちる時、魔の囁きが聞こえ出す。闇へと誘(いざな)え!シンクロ召喚!おいで、『月影龍クイラ』!」

月影龍クイラATK2500
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.295 )
日時: 2011/05/20 00:41:08
名前: 孝(たか)

神楽坂「く…バカな…」

太陽の龍と、月の龍が現れ、その様相に驚愕とする神楽坂。

鏡夜「インティは戦闘で破壊された場合、このインティを破壊したモンスターを破壊して、その攻撃力の半分のダメージを与え、破壊された次のターンのスタンバイフェイズに墓地のクイラを特殊召喚し、クイラは攻撃対象になった時、攻撃モンスターの攻撃力の半分、僕のライフを回復し、破壊された時、墓地のインティを特殊召喚する効果を持っている。」

神楽坂「バーンモンスターに、回復モンスター…それでいて、互いを蘇生させる効果まで…(む、無理だ、勝てない…!)

鏡夜の2体のシンクロモンスターを目の当たりにし、真っ先に頭をよぎった言葉はあまりにもネガティブな物だった。

2回もブラック・マジシャンを召喚したというのに、この状況。

神楽坂(結局、こうなるのは決まっていたんだ。所詮俺は、真似る事した能が無い奴で、その真似も完璧に出来ない中途半端。先生に勝つどころか、他のデュエリストにだって…。)

心底疲れを感じ始めた神楽坂は、デッキの上に手を置こうとする。

降参、サレンダーだ。

鏡夜「駄目だよ!…神楽坂君!」

鏡夜が焦った様子で大声を出す。

神楽坂「先生、やっぱり俺…才能が無いみたいです」

重々しく口を開く。

鏡夜「…またそれ?」

鏡夜は、呆れを含ませ疲れが見える表情で眉を顰める。

神楽坂「なりきっているのにカードは応えてくれない。俺は真似る事が一番の自信だったのに、それすらも…」

鏡夜「…当たり前だよ!」

神楽坂「え?」

鏡夜が怒りを滲ませる表情に変える。

神楽坂「当たり…前?」
鏡夜「…神楽坂君。君は遊戯君じゃない!神楽坂君なんだよ!」

神楽坂「それは……そうですけど…」
鏡夜「…確かにそのカード達は遊戯君のカードだ、カード達も遊戯君に使われる事が一番嬉しい事だよ!」

神楽坂「だ、だから俺は完璧に武藤 遊戯になりきろうとしたんです…!」
鏡夜「…違うよ!」

神楽坂「違くなんてない!」

いつのまにか神楽坂は大声になっていた、鏡夜の言葉が心にズシズシと響く度に。

鏡夜「いい加減に気付きなよ!!…絆は、なりきって手に入る物じゃないッ!」
神楽坂「!?」

鏡夜「…遊戯君とカード達には、君の想像を超える出来事や闘いに身を置いていたんだ。その経験がデュエリストとカード達の絆を強固な物にした。君が…それを簡単に我が物にしようとするのは、侮辱している事と同じだよッ!」

神楽坂「う…あ…」

神楽坂の呻き声が聞こえる。

神楽坂(俺は…なんて事を…こんなにも悲しくて、悔しくて、自分が腹立たしいと思うなんて、初めてだ…。俺は、なんて事をしていたんだ!カードが応えないのも当然じゃないか!?)

神楽坂「う、うあぁぁ…あぁ…!(クソッ!クソッ!クソッ!弱いからデュエリスト失格と言う以前の問題じゃないか!?先生が呆れていたのも納得がいく…)…やっぱり、デュエリスト失格だぁ…俺は…」

ボロボロと情けなく泣いてしまう神楽坂、羞恥よりも失望が勝り、涙を止める事が出来ない。


黄生徒「お前…」
青女子生徒「神楽坂君…」
赤生徒「うぅ…!」

周りの生徒達は神楽坂に軽蔑の眼差しを向ける事は無く、むしろ悲しげに暗い顔をし、中には泣き出す者もいた。

鏡夜「…それも違うよ?」

鏡夜が優しい声になり、神楽坂の下へと歩み寄る。

鏡夜「…少なくとも、君がカードを大切していた事は伝わったよ。カードを大切にする心を持つ人は最高のデュエリストだと、僕は思う」

神楽坂「カードを…大切にする…心……?」

鏡夜「うん。その心があれば、君はきっと、誰もが羨むデュエリストになれるよ…」

優しい、いつもの優しい笑顔で神楽坂を見る鏡夜。

鏡夜「さ、デュエルを続けよう?」
神楽坂「で、でも、このデッキは…」

鏡夜「…確かにそのデッキは遊戯君の物。だけど、今の君なら…自分をしっかりと持った君なら、デッキも力を貸してくれる筈だから」
神楽坂「しっかりとした自分…」

鏡夜「…遊戯君は内なる自分を信頼する強さと、優しい強さで戦っていた。君の強さは何かな?」
神楽坂「俺の、強さは…」

周りを見渡す。

其処には神楽坂の為に涙を流してくれるみんながいた。

青生徒「負けんな、神楽坂ー!」

赤生徒「先こーなんて、ヤっちまえー!」

神楽坂「(こんな俺を応援してくれるみんながいる!)俺は…!俺を信じてくれるみんなを楽しませる為にデュエルをする!それが、俺の強さです!鏡夜先生ッ!」

鏡夜「…ふふッ♪いくよ!バトル!インティで、ブラック・マジシャンを攻撃!」
神楽坂「罠発動!『攻撃の無力化』攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了させる!」

鏡夜「その調子!カードを伏せ、ターン終了!」手札0

神楽坂「…俺のターン、ドロー!…来たか。先生。ブラック・マジシャンに続く、このデッキの最強のカードをお見せします!」
鏡夜「ブラック・マジシャンに続く最強のカード…まさか!」

神楽坂「墓地から、光属性のワタポンと、闇属性のクリボーを除外!来い!最強無敵のモンスター!『カオス・ソルジャー‐開闢の使者‐』!!」手札6

今ここに、新たな脅威が場に出現する。

片や、破格の能力を持つ戦士 カオス・ソルジャー‐開闢の使者‐。

片や、多くのサポートカードで翻弄する魔導師 ブラック・マジシャン。

武藤遊戯のデッキ 2強のモンスターが集う。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.296 )
日時: 2011/05/21 14:24:37
名前: カイナ

神楽坂「いきます! カオス・ソルジャー―開闢の使者―の効果発動! このターンのカオス・ソルジャーの攻撃を封じる代わりに相手モンスター一体、太陽龍インティを除外する! カオス・ソニック・ブレード!」
鏡夜「ぐっ!!」

神楽坂の言葉を聞いたカオス・ソルジャーは目にも止まらぬ速さで剣を一閃、その衝撃波が時空の歪みを作り出しインティを呑み込ませた。

神楽坂「装備魔法[秘術の書]をブラック・マジシャンに装備! ブラック・マジシャンの攻撃力は300ポイント上昇します、そしてブラック・マジシャンで月影龍クイラを攻撃! 黒・魔・導!!」

ブラック・マジシャン 攻撃力:2500→2800

鏡夜「やられたね。だけどクイラの効果でブラック・マジシャンの攻撃力の半分、1400ポイントライフを回復するよ」LP3900→5300→5000
神楽坂「でも、インティは墓地に存在しないためクイラのインティ蘇生効果は使えません!」
鏡夜「だよねぇ。あーあ、まさかたった一ターンでこの効果の弱点をピンポイントで突かれるなんて思わなかったよ」
神楽坂「よし! 先生の手札は次のドローカード一枚だけ、このまま押し切れば俺の、俺達の勝ちだ! ターン終了!」

呪文書の力によって魔力を上げたブラック・マジシャンの魔導波がクイラを貫き、クイラの力によって鏡夜のライフは結果回復する。しかし鏡夜の場は伏せカードが一枚のみで手札は0、それに神楽坂は心底嬉しそうに手を握り締めながら言い、ターンを終える。

鏡夜「僕のターン」

鏡夜は静かにそう言うとこれから自分の手札となるデッキの一番上のカードに指をかける。そしてふと口を開いた。

鏡夜「さっき、十代君は凄いドローコンボを見せたよね? あれも十代君がデッキを心底信じてるからこそ出来た技……でも、それは十代君の専売特許じゃないんだよね?」
神楽坂「え?」
鏡夜「見せてあげるよ。互いに信頼しているデュエリストとデッキ、その間に繋がる絆が為しえる技を……ドロー!!!」

鏡夜はそう言うと勢い良くカードを引き抜く、その時このデュエルを見ていた全員が、彼のドローの軌跡に光が走ったのを見た。

鏡夜「魔法カード発動[強欲な壺]! カードを二枚ドローし、魔法カード発動[精神操作]! エンドフェイズ時まで相手モンスター一体のコントロールを奪うが、そのモンスターでは攻撃できずリリースも出来ない。僕はカオス・ソルジャー―開闢の使者―のコントロールを奪う!」

鏡夜の発動した魔法から放たれた妙な波動がカオス・ソルジャーに辺り、カオス・ソルジャーはふらふらと鏡夜のフィールドに向かうと神楽坂の方を向いて彼に剣を突きつける。

鏡夜「カオス・ソルジャー―開闢の使者―の効果発動、このターンの攻撃を封じる代わりに相手モンスター一体、ブラック・マジシャンを除外する! 開闢次元斬!!」

ライ・アルフ「「技名さっきと違うし!?」」

鏡夜の技名にライとアルフがツッコミを入れている間にカオス・ソルジャーは斬撃で次元を捻じ曲げブラック・マジシャンを次元の彼方へと葬り去る。

鏡夜「さらにリバースカード発動[リビングデッドの呼び声]!」
神楽坂「!?」

伏せられていたカード、リビングデッドの呼び声に神楽坂の表情が変わる。今彼の墓地には月影龍クイラがいる、それを蘇生してのダイレクトアタックで終了だ。しかし鏡夜は少し考えると蘇生するモンスターの名前を宣言する。

鏡夜「墓地から[赤蟻アカストル]を攻撃表示で特殊召喚!」
神楽坂「な、何を!? 手加減のつもりですか!?」
鏡夜「そんなつもりは毛頭ないよ。リスペクトの念を持って、僕の新たな相棒で止めを刺す。[アポカテクイル]を召喚、アポカテクイルは僕の場にチューナーがいる時レベル5として扱う。レベル5となったアポカテクイルにレベル3の赤蟻アカストルをチューニング!!」」

十代「また、インティのシンクロ召喚か?」

その言葉と共にアカストルが三つの光輪となってアポカテクイルを包み込む。

鏡夜「闇の胎動、炎と共に顕現し、全てを焼き尽くす魔神と成れ! シンクロ召喚!! 滅ぼせ!! レッド・デーモンズ・ドラゴン!!!」

その言葉と共に闇と炎が溢れ、その中から悪魔のような三本の角を生やした黒い竜が姿を現す。

鏡夜「これで、終わりだ! レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃!! アブソリュート・パワーフォース!!!」
神楽坂「ぐあああぁぁぁぁ!!!」LP2200→0

鏡夜の掛け声と共にレッド・デーモンズ・ドラゴンの右手に力が集中していき、掌を広げてその力を神楽坂目掛けて解き放つ。それが神楽坂に直撃すると同時に彼のライフは0を示した。

鏡夜「君は自分自身を見つけることが出来た。今度こそ自分の力で、自分だけのデッキを創るんだ。それが出来た時は、また相手するよ」

膝をついた神楽坂を見ながら、鏡夜は静かにそう呟いていた。
――――――――――――――――――――
デッキ破壊デッキと言いながら最後は鏡夜の持つ竜、レッド・デーモンズ・ドラゴンで止め刺しちゃいましたが……別に今の時点でレッド・デーモンズ・ドラゴン出しても問題ないですよね?駄目なら駄目で二体目の太陽龍インティに変更しますけど……。
じゃ、神楽坂編の終了と孝さんが考えてるオリジナル編よろしくお願いしますね?
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.297 )
日時: 2011/05/21 19:12:31
名前: 孝(たか)

神楽坂「鏡夜先生。ありがとうございました。」
鏡夜「うん。僕も、楽しかったよ。ありがとう。」

デュエルを終えた神楽坂と鏡夜が、互いに堅く握手をした。

亮(2人とも晴れ晴れとした笑顔、力の限りを出した戦いという物を味わった神楽坂はこの先素晴らしいデュエリストになるだろう。自己満足だけでは無い、誰かをも楽しませる事が出来る物真似で…。それにしても…最初はどうなるかと思ったが、神楽坂の相手を鏡夜先生に選択して正解だった。)

鏡夜「…神楽坂君、デッキを返してくれる?」
神楽坂「はい」

迷いなく、鏡夜に武藤 遊戯のデッキを渡す神楽坂。

受け取った鏡夜は、懐かしそうにデッキをジッと見つめていた。


翌日……無事遊戯のデッキ展示会は行われた。

氷牙「しっかしまぁ…凄い人だかりだな」
レオ「流石というべきですかねぇ、デュエルキングのカリスマは。」

十代「あ、氷牙さん!レオさん!」

呼ばれて二人が振り返ると、沢山のポスターらしき物を持っている十代がいた。

氷牙「…なんだそれ?」
十代「これか?…ジャーン!遊戯さんのポスターだぜ!貰ったんだ!」

氷牙「ポスターねぇ。あん?良くみたら全部同じじゃないか…?」
レオ「…そんなに貰ってどうすんだ?」

十代達の部屋だったら、せいぜい1〜2枚ぐらいしか貼れません。

十代「鑑賞用だろ、あと保存用に…翔達にもくれてやろうと思ってな」

氷牙(か、鑑賞用に保存用…だと…!?まるでヲタじゃないか!?)
レオ「…なるほどな。」

苦笑いして答えるレオだった。

翔「大変だあぁぁぁぁぁ!」
氷牙「あん?誰だ、こんな朝早くから騒いでいる生徒は……って、なんだ翔か?どうした?」

十代「どうしたんだ、大声出して?」

二人は冷静に対応し、翔に話しかける。

翔「あ、兄貴!…兄貴の、兄貴の偽物が現れたんだよ!」

「「「は?」」」

偽物って、どういう事?

―――――――――――――

「ガッチョ!」

こういう事でした。

神楽坂が今度は十代の物真似をし、変装したまま、あっちこっちに居たせいだった。

十代「違う!ガッチョじゃなくて、ガッチャ!」

決めポーズを間違えられて怒っている十代は、手とり足とり教えている。

氷牙「(…神楽坂よ、何故にまた物真似をした。)…お前、物真似は辞めたんじゃ無かったのか?」

神楽坂「誰も辞めるなんて言ってませんよ、俺は常に誰かを楽しませる為にデュエルする事に決めたんです。だからこの変装も楽しませる為にやっているんです」

レオ「…な、なるほど」
神楽坂「例えばそうですね…ん、んん!?」

レオが曖昧に返事をしたせいか、神楽坂は手本を見せようと喉を鳴らし始めた。

神楽坂「ヴィオちゅわぁん」
氷牙「…なるほど、良く分かった」

十代「なるほどじゃねぇよ!俺そんな事言わねぇぇぇ!」

十代は否定するが、確かにヴィヴィオなら喜ぶかもしれない……多分。

神楽坂「更に、これだけではありません!」
氷牙「…何!」

神楽坂「トウ!」

か、神楽坂が飛んだあぁああああああああああああ!?

神楽坂「変!身!!鏡夜先生!」

氷牙「は?…今、鏡夜の名前言わなかったか?」
レオ「ええ、確かに言いましたね。」

十代「うおぉぉ!?」
氷牙「…な、にぃ!?」

神楽坂が着地した時、その姿は十代では無く、鏡夜の格好になっていました。

十代の時はパチモン臭さがあったが、今度はまるで違っている。

十代「すげぇ!瓜二つだぜ!」

似すぎているんだ。

もう、何もかも。

違うとこなんて、オリジナルよりワイルドなくらいしかない。

え、今なんて言ったかって?

オリジナルよりワイルドと言った。

氷牙「…なんか、雰囲気がほんわかと言うより、凛々しすぎる…とりあえず鏡夜はこんなに男らしくない。」
レオ「…美化しすぎですね」

十代「そうかなぁ?俺は同じに見えるけど…?」

マジですか…。

神楽坂「どうです、先生。楽しんで頂けましたか?」
氷牙「…まぁ…な(正直言うと、鏡夜の顔で暑苦しい行動とると、なんか変な気分だな…。)(ビクッ)なんだ!?寒気が!?」

神楽坂「フッフッフ!ならば自分はこの格好で"女性の先生や生徒達と会話"してみましょう!きっと凄い事になりますよ!…主に関係が……」

凄い事?ときいて首をかしげる四人。

ついでに言うと、最後の方は小さくてよく聞こえなかった四人…。

神楽坂「では行ってきます!」

あ、行っちゃった。

翔「…はっ!?やばいッス!氷牙先生、早く神楽坂君を止めないと!」

氷牙、十代、レオはポカーンとしていたが、翔はそれどころでは無いらしい、かなり焦っている。

翔「あわわ、神楽坂君が鏡夜先生の姿でナンパなんてしたら…!」
氷牙「まずい!?早く止めねば神楽坂が"口では言えないくらい大変な事に"!!」

そして、よく耳を澄ますと遠くから……。

神楽坂「やぁ、其処の君。今夜僕の部屋に来ない?」

氷牙「ぎゃあああああああ!?!?!マジで始めやがった!?手遅れになるぞ!!」

レオ「何してんだ!?!は、早く止めないと"神楽坂の命が"!?」

女子「え…えぇぇぇぇ!?///」

氷牙「だあああ!?既に手遅れか!?つーか!最早誘い方がセクハラだ!」

女子「あ、あの…その…いきなりはアレなので、友達からで良いですか?///」

氷牙達は走る!氷牙とレオの精神が包装のプチプチのようにドンドン破壊され、余裕と言う文字が消去されていく。

神楽坂「あ、其処の君も!僕とデートしない?」

駆けつけようとする時には既に、神楽坂は2人目の女の子にとんでもない事をお願いしていた。

そして……


「「なにしとるかああああああああああああ!!!!!!」」

ドグシャッ!!!!

鏡夜の変装をした神楽坂がどこからか現れた二人のサイドポニーの女子2人に、飛び蹴りをかまされた。

神楽坂「まろんぼっ!?!」

白髪サイドポニーの少女…桜咲刹那
青髪サイドポニーの少女…神鈴・D・アンヴィレント。

刹那「鏡夜さんの姿でナンパとは…斬る!!」

大太刀の夕凪を抜き放ち、正眼に構える刹那。

神鈴「鏡夜兄様の真似をするなんて許せない…斬る!!」

槍杖を薙刀の様に振りまわし、中腰に構える神鈴。


氷牙「遅かった…!!!」

もう手遅れだ。

もう誰もあの二人を止められない。

後悔の涙を流しながら氷牙は項垂れていた。

もう、神楽坂を助けられないと…


因みに、当の本人である鏡夜は……


鏡夜「むにゃ…でもん・めてお〜〜…うふふふふぅ…まとめてけしとべ〜」

天使の様なあどけない寝顔で物騒な寝言を口走っていた。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.299 )
日時: 2011/05/21 22:24:49
名前: 孝(たか)

それから数日経ったある日の午後…

ライ「なん……だと……?」

ライは風華の説明を聞いて愕然とした。
エルフィとヴィヴィオが最近ストーキングされていると言う事だ。

ライ「それは、確かなのか?」
風華「もちろん。しかも犯人がいたと思われる場所にはなんと……」

ライ「なんと?」
風華「二人の着替え中の隠し撮り写真が落ちてたんだよ!」

ぷんぷんと頬を膨らませてライに愚痴る。

それを聞いたライの中から黒い感情が溢れてきた。

十代「ライ……」
ライ「十代…エルフィとヴィヴィオが…」

十代「さっき、美海から聞いた。」
ライ「なら、話は早い。」

ジャキン!!

どこからともなく釘バットを取り出すライと、どこからともなく禍々しい棘の付いたナックルを付ける十代。

風華の顔が引きつる。

普段温厚で陽気な二人が此処まで変化すれば幼馴染とてどん引き物だろう。

翔「あ、アニキにライ君?い、いったい何をする気っすか?」

十代についてきた翔が聞いてきたので二人は普通に答えた。

十代「ん?大丈夫だ翔……」
ライ「ああ、大丈夫だ……」

翔「そ、そうっすか……」

二人がそう言うと翔を含む周りの奴らはホッとしたような表情になった。

「「証拠が残るようなヘマしないから。もし残っていても、氷牙さんなら喜んで消してくれるから」」

翔「全然大丈夫じゃないっす!」

結局、一同はストーカーを捕まえる為、女子寮の寮長の鮎川と、副寮長の凛に許可を貰い、十代達は女子寮のヴィヴィオ&エルフィの部屋の外に待機した。

因みに、ヴィヴィオとエルフィは同室と言う設定です。


ライ「コロスコロスコロスコロスコロスコロス」
十代「………………………………」

ライは待機しながら呪詛の言葉を吐いていた。
十代は普段からは考えられないくらいの始終無言で濃厚な殺気を周囲にばら撒いていた。

翔「アルフ君……、二人がものすっごく恐いっす(泣)」
焔「しかし普段は陽気な二人が……これが恋か?」

翔はアルフに泣きつき、焔は冷静に分析していた。

ガサガサ

十代達が待機してるところの近くの木の上から音が聞こえた。

十代「来た……」

十代はその木に近づくと……

十代「………ふん!!」

ドゴォン!

その木を折れるのではないか?という位の勢いで思いっきり蹴った。

最大時速80キロを出せる十代にすれば…いやさ、普段と違って不機嫌十代からしてみれば朝飯前だろう。

「「ぷぎゃ!」」

木の上から不審者二名が落ちてきた。すると焔が連絡してたのか寮からエルフィ達が走ってきた。

エルフィ「あ、アナタは!?」
ヴィオ「き、君は!?」

その不審者の正体は…二匹の豚…もとい最初の月一試験で描写は無かったがヴィヴィオに負けた毒島完太と…授業でエルフィに負けたその弟・毒島満太だった。

長男 毒島完太(ぶすじま かんた)
次男 毒島満太(ぶすじま まんた)

万丈目財閥に次ぐ金持ち…毒島カンパニーの社長息子。
所謂ボンボンのデブ息子達。

何不自由なく暮らし、金に物を言わせて、欲しい物は何でも手にしてきた。

それゆえに、勝手気ままの傍若無人で典型的肥満型ファザコン成金息子である。

エルフィ「アナタ達が犯人だったのね!?」
ヴィオ「どうしてこんなことをしたの!?」

エルフィとヴィヴィオがまくし立てる。

完太「ぶひひひ、だってヴィオタンはボキのだもん。ボキのものを見て何が悪いんだい?」
満太「ぶっひっひ!だってエルタンはボッキュンのだもん。ボッキュンのものを見て何がいけないんだい?」

その言葉に、十代とライは完全に切れた。

十代「なあ、コイツ(完太)挽き肉(ミンチ)にしても良いよな?」
ライ「なあ、コイツ(満太)挽き肉(ミンチ)にしても良いよな?」
「「ぶひ!?」」

一字一句寸分の狂いも無く物騒な事を口にした。

ライ「だいたいテメエはなに勘違いしてんだ?エルフィは俺の女だ。勝手にテメエのもんにすんじゃねえ!この醜い家畜が!!!」

ライがそう言うとエルフィが顔を真っ赤にし、風華とヴィヴィオは「おおお」と言って関心している。

十代「貴様……身の程を弁えよ。家畜の分際で、俺の"大事なヴィオ"に手を出すとは…どうやら絶望を味わいたいらしいな?」

いつもの十代とまるで違うが、"大事なヴィオ"発言で全く気にならなかったヴィヴィオだった。

完太「ぶひ!なんだと〜、ボキは中等部の時からヴィオタンを見てたんだぞ!だからヴィオタンはボキのだ!高等部からのぽっと出の、しかもレッドなんかにヴィオタンを渡すものか!!」

満太「ぶっひ!嘘も大概にじろ!エルタンが、お前の様な醜い奴の彼女なもんか!エルタンにはボッキュンの様な美しい者こそ相応しいんだ」


焔「……なぁ、あの豚、今なんて言った?」
風華「ボッキュンの様に美しい者こそ相応しい」

アルフ「きっと、自分の顔がマトモに見れないんだよ。」
鏡夜「きっと、今まで妄想で生きてきたんだよ。」

『『うわ!?いつから居たんですか!?』』

鏡夜の唐突な登場に驚く一同(ライと十代は驚いていない。)

鏡夜「え?十代君達が"人の皮を被った屑"を消し炭にしたいっていうから……"超電磁砲"を持って来てみました♪」
翔「どこの学園都市っすか…(汗)」


エルフィ「いい加減にして…」
満太「エ、エルタン?」

エルフィ「私は、ライの彼女なの!だから、あなたなんてお呼びじゃないの!」

エルフィはそう言うと顔を真っ赤にしてライの後ろに隠れた。
どうやら結構恥ずかしかったらしい。

ヴィオ「そうだよ!誤解を受けるようなまねしないでよ!」

ちなみに翔と美海、風華はエルフィの言葉に顔を赤くし、十代はヴィヴィオの前に立って完太の視界からヴィヴィオを隠した。

すると毒島兄弟がプルプルと震えだした。

完太「ヴィオタン…そんなの認めないじょ!こうなったらタッグデュエルで勝負ぶひ!」
満太「エルタン……そんなの認めないぞ!こうなったらタッグデュエルで勝負だぶひ!」

ライ「良いぜ。ぶっ潰してやる…」
十代「ヴィオは誰にも渡さん…」

文字通り十代の瞳の色が金色に変わった。
が、それは一瞬の事で、それに気付く者はいなかった。

『『デュエル!!』』

今回のルール

フィールド共有ただし、各プレイヤーはモンスター5体、魔法・罠を5枚伏せる事が可能。

例)各タッグのフィールドにモンスター10体、魔法・罠10枚使用という状況が可能になる。

LP共有8000

墓地共有

エクストラデッキ共有
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.305 )
日時: 2011/05/24 03:38:24
名前: ヘルマン

十代「俺のターン!ドロー!手札から『E・HEROバブルマン』を守備表示で召喚!バブルマンが場に出た時、場にこのカード以外のカードが存在しない場合、2枚ドロー出来る!ドロー!手札から『融合』発動!場のバブルマンと、手札の炎属性『E・HEROバーストレディ』を融合!来い!煉獄の英雄!『E・HEROノヴァマスター』!」

ノヴァマスターATK2600

十代「カードを2枚セットして、ターンエンド。」手札3

完太「ボキのターン!ドロー!ぶひひ!ボキは、手札から獣族の『キーマウス』を墓地に送り、チューナーモンスター『虚栄の大猿』を守備表示で特殊召喚するじょ!この方法で特殊召喚に成功した時、捨てたモンスターのレベル分、レベルを上下出来るんだじょ!ボキは、キーマウスのレベルは1ぶひ!大猿のレベルを一つ下げるぶひ!」

十代「チューナー…シンクロ召喚狙いか…」

完太「更に、『マイン・モール』を召喚!星3のマイン・モールに星4となった虚栄の大猿をチューニング!シンクロ召喚!来るじょ!『ボルテック・バイコーン』!!」

バイコーンATK2500

完太「マイン・モールの効果!獣族モンスターのシンクロ召喚の素材として墓地に送られた時、デッキから1枚ドロー出来るじょ!ドロー!カードを2枚伏せて、ターンエンドぶひ!」手札2

ライ「俺のターン!ドロー!魔法カード『二重召喚』発動!このターン、通常召喚を2回まで行える!『切り込み隊長』を召喚!効果で切り込み隊長を特殊召喚!更に、『コマンド・ナイト』を守備表示で召喚!コマンド・ナイトの効果で、俺達の場の戦士族モンスターは攻撃力が400ポイントアップする!そして、切り込み隊長が2体揃った事により、ロックが掛かり、戦士族への攻撃は出来ないぜ。」

ライ「更に、永続魔法『連合軍』を発動!俺達の場の戦士、魔法使いの数だけ、戦士族の攻撃力が200ポイントアップする!俺達の場には4体!よって、更に800ポイントアップ!」

切り込み隊長ATK1200→1600→2400
コマンド・ナイトATK1200→1600→2400
ノヴァマスターATK2600→3000→3800

ライ「更に、魔法カード『マジック・ガードナー』を発動!自分の場の表側表示で存在する魔法カードにカウンターを一つ置き、そのカードが破壊される場合、代わりにそのカウンターを取り除く。俺は連合軍を指定する!ターンエンド!!」手札0


鏡夜「うんうん。相変わらず流れるように強力なヒーローを召喚してるね十代君は。」
アルフ「兄さんも、一段と早くなった気がする。しかも、破壊対策まで…」


満太「ボッキュンのターン!ドロー!『逆ギレパンダ』を攻撃表示で召喚するぶひ!逆ギレパンダは、相手の場のモンスター1体につき、攻撃力が500ポイントアップするぶっひ!」

逆ギレパンダATK800→2800

満太「更に、永続魔法『一族の結束』を発動するぶっひ!ボッキュン達の墓地に存在するモンスターの元々の種族が1種類のみの場合、ボッキュン達の場のその種族のモンスターの攻撃力が800ポイントアップするぶっひ!墓地に存在するのは『獣族』のみ!攻撃力アップ!」

逆ギレパンダATK2800→3600
バイコーンATK2500→3300

完太「この瞬間、罠発動だじょ!『おジャマトリオ』!相手の場に『おジャマトークン』を守備表示で三体特殊召喚するぶひ!全てキノコ頭の場に特殊召喚!おジャマトークンは破壊された時、そのコントローラーに300ポイントのダメージを与えるぶひ!」

満太「ぶっひっひ!相手の場にモンスターが増えた事で、逆ギレパンダの攻撃力が更にアップするぶっひ!カードを2枚伏せて、ターンエンドぶっひ!」手札2

逆ギレパンダATK3600→5100

十代「俺のターン!ドロー!魔法カード『ミラクル・フュージョン』発動!墓地、又は場から素材モンスターを除外し、エクストラデッキから、「E・HERO」の融合モンスターを融合召喚する!墓地のバーストレディと、場の地属性おジャマトークンを除外融合!来い!大地の英雄!『E・HEROガイア』!更に、コマンド・ナイトの効果でガイアの攻撃力は400ポイントアップ!そして、連合軍の効果が上昇し、戦士族の攻撃力は合計1400ポイント分上昇する!」

ガイアATK2200→2600→3600
ノヴァマスターATK3800→4000
切り込み隊長ATK2400→2600
コマンド・ナイトATK2400→2600

翔「煉獄と大地…赤と黒のヒーローッス!カッコいい!!」
鏡夜「うんうん。後は、緑と、黄色と、青?あ、白もありかな?」

美海「戦隊物…」
ヴィオ「見てみたいかも…」
「「おいおい(汗)」」

周りの反応に焔と風華は呆れていた。


十代「ガイアの効果!融合召喚された時、エンドフェイズまで、相手モンスター1体の攻撃力を半分にし、その分をガイアが吸収する!ノヴァマスターで、バイコーンに攻撃!砕け!バーニング・フィスト!!」
完太「ぶひいいいいい!?ボキのバイコーンが!?」LP8000→7300

逆ギレパンダATK5100→2550
ガイアATK3600→6150

十代「ノヴァマスターが、戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分はデッキからカードを1枚ドローする!」
完太「ぶひひ!その前に、バイコーンの効果ぶひ!バイコーンは、相手によって破壊された場合、お互いのデッキの上からカードを7枚墓地に送るぶひ!この効果は、タッグの場合、破壊したプレイヤーと、持ち主を対象にするぶひ!」

それと同時に、完太十代のデッキからカードが墓地に送られる。

完太『グリーン・バブーン』『キング・オブ・ビースト』『巨大ネズミ』『幻獣の角』『ビーストレイジ』『ビーストライザー』『不屈闘士レイレイ』

十代『スパークマン』『ネクロダークマン』『ネクロ・ガードナー』『エッジマン』『フェザーマン』『ワイルドマン』『ハネクリボー』

が、それぞれ墓地に送られた。

十代「チェーン1でノヴァマスターの効果で1枚ドロー。」
完太「ぶひひ!7枚全部モンスターぶひ!ざまぁみろぶひ!」


焔「……多分、十代が今引いたカードって…」
鏡夜「きっと…ドロー系か、墓地融合系のカードじゃないかな?」


十代「ガイアで、逆ギレパンダを攻撃!コンチネンタルハンマー!!」
満太「ぶひひ!?ボッキュンの逆ギレパンダが!?」LP7300→3700

十代「メインフェイズ2に移行……ドローカードは…魔法カード『貪欲な壺』!墓地のモンスター5枚をデッキに戻し、その後で2枚ドローする!」
完太「ぶひぃっ!?そんなバカな!?」

十代「墓地のエッジマン、フェザーマン、スパークマン、ハネクリボー、ワイルドマンの5枚をデッキに戻しシャッフル!2枚ドロー!」
『クリィックリーッ!!』

十代「(ハネクリボー…お前も、怒っているのだな?)」
『クリィッ!』

十代「このデュエル…俺達の勝ちが確定した。墓地の『E・HEROネクロダークマン』の効果!墓地に存在する時、1度だけ星5以上の『E・HERO』と名のついたモンスター1体を、リリース無しで召喚出来る!来い!エッジマン!更にカードを1枚伏せて、ターンエンド。この瞬間、ガイアの攻撃力は元に戻る」手札3

ガイアATK6150→3600
エッジマンATK2600


え〜と…状況は…

十代&ライ 手札3(1枚はハネクリボー) 手札0 LP8000
フィールド 切り込み隊長攻2体 コマンド・ナイト守 おジャマトークン守2体 ノヴァマスター攻 ガイア攻 エッジマン攻
伏せ3枚
連合軍が発動中(現在1000ポイント分)

完太&満太 手札2 手札2 LP3700
フィールド モンスターなし
伏せ3枚
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U幕 ( No.310 )
日時: 2011/05/27 20:36:15
名前: カイナ

完太「ボキのターン、ドローぶひ! カードを二枚セットして[天よりの宝札]を発動ぶひ! タッグの場合全てのプレイヤーがこのカードの対象になるぶひ」

翔「えぇっ!? レアカードの天よりの宝札をなんで!?」
アルフ「それ、僕達に言える事?」

完太が発動したのは十代達も度々使う最強のドローソース[天よりの宝札]、それに翔が驚いたように声を上げるとアルフはやけに冷静にしかしどこか呆れたような表情で呟く。それに翔はうぐっと唸った、自分は氷牙に貰ったし十代はもちろん他のメンバーも大方このカードは持っている。少なくとも彼らは間違いなくレアカードであるあのカードをなんで持っているとか人に言える立場ではなかった。

完太「ぶひひ! これが財力ぶひ!! 貧乏人には真似できないぶひ!?」
満太「兄さんもボッキュンもこのカードはデッキに組み込んでるぶひ!」

豚兄弟は得意そうな表情でそう言い、全員のプレイヤーの手札が六枚に増強する。

完太「ぶーひっひ! くらうぶひ! 手札を一枚捨ててさっき伏せた[ライトニング・ボルテックス]発動ぶひ!! 相手フィールド上の表側表示モンスターは全て破壊! さらに破壊されたおジャマトークンはコントローラーに一体につき300ポイントのダメージを与えるぶひ!」
十代「くっ!」LP8000→7400

その言葉と共に雷撃が十代とライの場のモンスターを貫き破壊していく、それに十代はくっと唸って苦しそうな表情を見せており完太はさらに続ける。

完太「リバースカード発動[融合]! 手札のラッコアラとコアラッコを融合し、[コアラッコアラ]を融合召喚ぶひ!!」

完太の場に現れたのは巨大なコアラみたいな獣、十代達の場はがら空きだ。

完太「コアラッコアラでダイレクトアタック!!」
十代「リバースカードオープン[ドレインシールド]! その攻撃を無効にして攻撃力分俺のライフポイントを回復する!」LP7400→10200

コアラッコアラの巨体での突進を十代は不思議な盾で防ぎ、その衝撃を癒しの力へと変えて自らの体力を回復する。

完太「しぶといぶひ! リバースカードを二枚伏せてターンエンドぶひ!」
ライ「俺のターン、ドロー」

完太のエンド宣言を聞いたライはカードをドローする。

ライ「悪いが十代、モンスター借りるぞ! 魔法カード[貪欲な壷]発動! 墓地に眠る俺の切り込み隊長二体とコマンド・ナイト、そして十代のノヴァマスターとガイアをデッキに戻してカードを二枚ドロー!」

ライは五人の戦士をメインとエクストラの二つのデッキに戻し、カードを二枚ドローする。

ライ「[切り込み隊長]を召還し、その効果で[召喚僧サモンプリースト]を特殊召喚! サモンプリーストの効果発動! 手札の魔法カード[戦士の生還]を捨ててデッキからレベル4の[コマンド・ナイト]を特殊召喚! まだまだ行くぜ、魔法カード[進軍]を発動! その効果で手札からレベル4以下の戦士族、レベル3の[共闘するランドスターの剣士]を特殊召喚!」

一気に四体のモンスターが姿を現した。しかしまだ終わらない。

ライ「魔法カード発動[天使の施し]! カードを三枚ドローし、手札を二枚捨てる。魔法カード[死者蘇生]発動、墓地から[クイック・シンクロン]を特殊召喚する。さあいくぜ! レベル四のサモンプリーストにレベル三の共闘するランドスターの剣士をチューニング! レベル三の切り込み隊長にレベル五のクイック・シンクロンをチューニング! ダブルシンクロ召喚! 切り裂け、[セブン・ソード・ウォリアー]!! 勝利を我が手に、[フルール・ド・シュヴァリエ]!!」
完太「ぶひぃっ!?」

なんと場にモンスターが何もいなかった状況から二回連続のシンクロ召喚――ダブルシンクロ召喚――に繋げてきた。

ライ「俺の場の戦士は三人、よって連合軍の効果で攻撃力は600ポイント上昇し、コマンド・ナイトの効果でさらに攻撃力は400上昇する!」

セブン・ソード・ウォリアー 攻撃力:2300→3300
フルール・ド・シュヴァリエ 攻撃力:2700→3700
コマンド・ナイト 攻撃力:1200→2200

完太「ぶ、ぶひゃ、たった一ターンで……」
ライ「十代が場、手札、墓地、さらにはデッキすらも超越する融合を得意とするならば、俺の特技は場に数々の低レベルモンスターを次々並べる速攻連続召喚、それが俺の真骨頂だ!」

完太の呟きにライはそう返し、相手のフィールドに存在するコアラッコを指差す。

ライ「いくぜ! セブン・ソード・ウォリアーでコアラッコアラを攻撃! セブン・ソード・スラッシュ!!」
完太「ぶひゃ! リバースカード発動[幻獣の角]! このカードは発動後装備カードとなって獣、獣戦士族に装備し攻撃力が800上昇し、相手モンスターを戦闘破壊した時カードを一枚ドローできるぶひ!」
ライ「無駄だ! いけ、フルール・ド・シュヴァリエ! 白百合の舞!」

ライの攻撃宣言を聞いたセブン・ソード・ウォリアーは両手に持つ剣を手にコアラッコアラ目掛けて突進していくがそれを見た完太は罠を発動、コアラッコアラの頭に不思議な角が生えていくがそれを見たライはフルール・ド・シュヴァリエに指示、それを聞いた花の騎士はこくりと頷いて花吹雪を発し、コアラッコアラが動きを止めた一瞬を突いて肉薄、その角を斬り離した。それにより攻撃力上昇がなくなり、セブン・ソード・ウォリアーの剣がコアラッコアラを斬り刻んだ。

完太「な、なんだぶひ!?」LP3700→3200
ライ「フルール・ド・シュヴァリエは俺のターン、相手の発動する魔法・罠の発動を一ターンに一度だけ無効にし破壊する効果を持つ。これで終わりだ! フルール・ド・シュヴァリエの攻撃、花嵐の舞!」

完太が驚きの声を上げるとライがそう説明、続けてフルール・ド・シュヴァリエに追撃を指示すると花の騎士は花吹雪を起こし、それはまるで嵐のようになって完太に襲い掛かる。

完太「リバースカードオープンぶひ! [攻撃の無力化]!」
ライ「ちっ、シュヴァリエの無効効果は一ターンに一度、そもそもスペルスピードの関係上無効には出来ない。リバースカードを一枚セットし、ターンエンドだ」

発動されたカードから発生した時空の渦が花嵐を吸い込んでいき、ライは舌打ちを叩くとカードを一枚伏せてターンを終えた。

満太「ボッキュンのターンドロー! ぶっひひひ、終わりだぶひ! 魔法カード[死者蘇生]発動! 墓地からコアラッコアラを特殊召喚してコアラッコアラの効果発動ぶひ! 手札から獣族モンスターを一枚捨てて相手モンスター一体を破壊するぶひ、ボッキュンは手札から獣族モンスター、素早いモモンガ、モジャ、グレート・アンガスの三枚を捨てて浪人ドロップアウトのモンスター全部を破壊するぶひ!」
ライ「ぐぅっ!」

満太が捨てた獣の力を得たコアラッコアラが大暴れをし、ライの場の三人の戦士を全て破壊する。

満太「ボッキュンは装備魔法[巨大化]をコアラッコアラに装備ぶひ! ボッキュン達のライフはお前らが一生分の奇跡を起こしたおかげで下、よってコアラッコアラの攻撃力は倍になるぶひ!」

コアラッコアラ 攻撃力:2800→5600

満太のどこかむかつく言葉と共にコアラッコアラは巨大化していく。

満太「さらに[怒れる類人猿]を召喚ぶひ! 奇跡もここまでぶひ、怒れる類人猿でダイレクトアタックぶひ!」
ライ「リバースカードオープン[正統なる血統]! 蘇れ、不死鳥の名を冠する騎士よ! [フェニックス・ギア・フリード]!!」

フェニックス・ギア・フリード 攻撃力:2800→3000

怒りに燃えるゴリラが襲い掛かってきた瞬間ライは罠を発動、その言葉と共に大地から炎が溢れ、一人の騎士がゴリラの前に立ち塞がる。当然連合軍の効果を受けて攻撃力は上昇しており、その圧倒的な覇気を見てなおゴリラの突進は止まらない。

ライ「怒れる類人猿は攻撃可能な際必ず攻撃を行わなければならない、デメリットアタッカーとしてはある意味理想的なデメリットが裏目に出たな。迎撃しろ、フェニックス・ギア・フリード!」
満太「ぶひゃぁっ!?」LP3200→2200

ライの指示と共にフリードは剣の一振りで怒りのゴリラを破壊し、その炎が満太のライフを削り取る。

満太「き、奇跡もここまでぶひ! コアラッコアラでフェニックス・ギア・フリードを攻撃!!」
ライ「借りるぜ、十代! 墓地のネクロ・ガードナーの効果発動! 墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事により相手モンスター一体の攻撃を無効にする!」

コアラッコアラの巨大な腕での一撃がフリードを鎧ごと木っ端微塵に破壊しようとするがフリードの前に半透明姿のネクロ・ガードナーが姿を現し盾となって攻撃を受け止める。

満太「しぶといぶひ! ターンエンドぶひ!」
完太「ドロップアウトにしてはよくやったぶひ! でもボキ達に勝てるなんてありえないぶひよ!!」

凄まじい攻撃力のモンスターを召喚した豚兄弟は高笑いをしながらそう言い、満太のターンエンド宣言を聞いた十代は俺は諦めないと言わんばかりの笑みを浮かべながらデッキに指をかけた。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.317 )
日時: 2011/05/28 23:10:19
名前: 孝(たか)

十代「……!?…悪いが、貴様等に負ける要素など………一片たりとも、有りはしない!!俺のターン!ドロー!!!」

十代は勢い良くカードをドローする。

十代「……ふっ。魔法カード『融合』を発動!手札の『スパークマン』と水属性『氷弾使いレイス』を融合!出でよ!氷結の英雄!『E・HEROアブソルートZero』!」

完太「ぶひひ!そんなモンスターに何ができるぶひ!」
十代「俺の引きは…デュエルを支配する!魔法カード『融合誕生』を発動!デッキの上から5枚のカードを墓地に送り、その中に融合素材となるカードが一組送られた時、そのカードから出来る融合モンスターを融合召喚出来る!カードを5枚墓地へ!」

満太「自棄になったぶっひ!そんな物、成功するはず無いぶっひ!」
ライ「それを、成功させるのが十代なんだよ!!」

十代「墓地に送られたカードは…『E・HEROフォレストマン』『E・HEROオーシャン』『沼地の魔神王』『E・HEROワイルドマン』『フレンドッグ』!俺はフォレストマンとオーシャンを融合!現れろ!地球の英雄『E・HEROジ・アース』!!」
完太「ぶひぃぃぃぃぃぃ!?しょ、しょんなバカなぶひ!?」

満太「何で成功したぶっひ!?イカサマぶっひ!?いや、それよりも、なんでレッドのドロップアウトがそんな超激レアカード・プラネットシリーズを持ってるぶっひ!?」

十代「そのような事、貴様らに話す義理は無い。更に、魔法カード『ミラクルフュージョン』を発動!墓地の沼地の魔神王と、スパークマンを除外融合!来い!『E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン』!!」

完太「ぶ、ぶひ…さ、三連続融合…!?」
十代「まだだ!罠発動!『スピリッツ・フュージョン』!ライフを1000支払い、墓地のモンスターを除外融合する!墓地のE・HEROオーシャンと地属性のフォレストマンを除外融合!再び現れろ!E・HEROガイア!!」LP10200→9200

満太「4連続!?」
十代「ガイアの効果発動!コアラッコアラの攻撃力を半減!ガイアの攻撃力に加算!更に、シャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力は、墓地のE・HEROの数だけ300ポイントアップする!墓地のE・HEROは「エッジマン」「ネクロダークマン」「ワイルドマン」「バブルマン」よって、1200ポイントアップ!連合軍の効果で更に1000ポイントアップ!」

コアラッコアラATK5600→2800
ガイアATK2200→3200→6000
フレアATK2500→3500→4700
アブソルートATK2500→3500
ジ・アースATK2500→3500
フェニックスATK3000→3800

十代「速攻魔法『サイクロン』発動!その伏せカードを破壊!」
満太「ぶひひひ!?!?またボッキュンの幻獣の角が!?」

十代「最後の手札は、魔法カード『天よりの宝札』!」
完太「ぶひぃ!?なんで貧乏人のお前がそのカードを!?」

ライ「残念だったな!此処にいる全員。天よりの宝札をデッキに入れているのさ!」
満太「あ、ありえないぶっひ!?ぎ、偽造カードかぶひ」

十代「ふざけるな!偽造なんてこと、デュエリストがしてたまるか!全プレイヤーの手札を6枚までドロー!」

再び4人の手札が6枚になる。

十代「魔法カード『天使の施し』を発動!3枚ドローして、2枚捨てる。俺は『E・HEROザ・ヒート』と『E・HEROレディ・オブ・ファイア』を捨てる。そして、魔法カード『魔法石の採掘』発動!手札2枚をすて、墓地の魔法カードを1枚手札に加える。融合を手札に!捨てるカードは、『E・HEROエアーマン』『E・HEROボルテック』これにより、フレアの攻撃力は更に1200ポイントアップ!」

フレアATK4700→5900

十代「そして、融合を発動!『E・HEROクスノペ』と光属性『E・HEROキャプテン・ゴールド』を融合!来い!輝ける英雄!『E・HEROザ・シャイニング』!フレアの攻撃力も、更に600ポイントアップし、連合軍の効果も更に200アップ!」

一同『ご、ごごご…五連続融合!?!!!?』

前代未聞。

かつて、これ程の連続融合を果たしたデュエリストが居たであろうか?!

十代「ザ・シャイニングは除外されたE・HEROの数だけ攻撃力が300ポイントアップする。」

完太「じょ、除外されたE・HERO…」
十代「除外されているのは、『バーストレディ』『スパークマン』『オーシャン』『フォレストマン』の4体。よって、1200ポイントアップ。」

フレアATK5900→6700
ガイアATK6000→6200
アブソルートATK3500→3700
ジ・アースATK3500→3700
フェニックスATK3800→4000
ザ・シャイニングATK2600→3800→5000

翔「正直、攻撃力のインフレが半端無いっす…(汗)」
焔「さ、流石十代。いつかやるだろうとは思ってたけど…」

ヴィオ「とうとう、5連続融合成功させちゃった…」
美海「……凄い」
風華「ちょ、どんだけ〜」

十代「ジ・アースの効果発動。自分の場のE・HEROをリリースして、その攻撃力を加算する。アブソルートをリリース!ジ・アース・マグマ!」

ジ・アースATK3700→6200

十代「『E・HEROプリズマー』を召喚!効果発動!デッキから融合素材を墓地に送り、そのカード名を得る。エクストラデッキの『E・HEROフレイム・ウィングマン』を選択、その中のフェザーマンを選択。墓地に送り、プリズマーはフェザーマンとなる。墓地にE・HEROが2体増えた事により、フレアの攻撃力がアップ!」

フレアATK6700→7300
プリズマーATK1700→2900

十代「アブソルートの効果発動!場から離れた時、相手のモンスターを全て破壊する!」

「「ぶひいいいいいいいいい!??!なんだぶひ!その効果は!?」」
十代「6体のモンスターで…ダイレクトアタック!!!ビッグバン・メテオ!!」


翔「えーと、7300+2900+6200+5000+4000+6200っすから…31600!?」

焔「相手の残りライフ2200に対して、容赦ねぇな…(汗)」

毒島兄弟LP2200→-29400

「「ぶひゃあああああああああああああああ!?!?」」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX 第U ( No.319 )
日時: 2011/05/28 23:57:42
名前: 孝(たか)

十代「俺達の勝ちだ」
ライ「お前らは学園に突き出してやるから、覚悟しておけ!」

十代が完太を、ライが満太を取り押さえようとする。

完太「ボキに触れるな!ヴィオタン助けて!?」
満太「ボッキュンに触れるな!?エルタンたしけて!?」

完太がヴィヴィオに、満太がエルフィに抱きつこうとする。

しかし…

ヴィオ「いやぁっ!!」
エルフィ「はぁ!!」

気合一息。

メゴッ!!!

ヴィヴィオは完太の顔面に鋭い正拳突きを…
エルフィは満太の顔面に鋭い蹴りを…

同時にめり込ませた。

ヴィオ「これでも格闘技の有段者なんだから!」
エルフィ「私に触れていいのはライだけなんだから!」

「「ふん!」」

同時にそっぽ向いてライと十代の元に駆け寄るのだった。


そして…

鏡夜「うーーーん。学園に突き出すより、もっといい方法があるよ?」
翔「いい方法っすか?」

十代「どんな方法なんだ?鏡夜さん?」(素に戻った十代。)
鏡夜「ふふふ。翔君は知らなくて当然だけど…みんな忘れてない?ヴィヴィオの親が誰で、本職が何かって事。」

翔以外の一同『……あ。』

一同が同時に手を叩いた。

翌日。

朝のニュース。

『本日、あの大手株式会社「毒島カンパニー」が、数百の汚職が発覚し、倒産しました。尚、これに伴い、毒島カンパニーの社長毒島肥太(ぶすじま こえた)氏は……』

肥太『ほ、本当に知らないんだ!ワシはアンヴィレント財閥のお嬢様に手を出すなどと大それた事はしていない!!』

『と、泣きながら訴えておりました。尚、手を出されたと思われるアンヴィレント財閥のお嬢様本人によりますと…』

V氏『ひく。友達と一緒に、着替え中の隠し撮りとかされて、勝手に彼女にされて…ひっく。もう、本当に怖くて…』

『と、語っております。どう思いますか?森丸さん?』
『信じられませんね。あのアンヴィレント財閥のお嬢さんにストーカー行為を働くバカな人が居たなんて…』

『きっと、親の躾が悪かったに違いありません。お金持ちの子供は、なんでもお金で解決しようとしますからね。』
『そうですね。いやですねぇ金の亡者と言うのは…』

『ストーカー行為を働いた毒島カンパニーのご子息二人は、院の方に入れられたそうです。この二人は、「デュエルアカデミア」の生徒だったようですが、アンヴィレント財閥の諜報員からの報告によりますと、毒島カンパニーの脅しで、無理矢理編入したそうです。以上。朝のニュースでした。』

翔「………アンヴィレント財閥…?あの世界最大の超大会社がなんで?」
十代「むぐむぐ…知らないのか?翔?氷牙さんはアンヴィレント財閥の社長なんだぜ?」

翔「……え?って事は…」
ライ「そ。氷牙さんは、デュエルアカデミアの教師は仮の姿。その正体は世界を動かせる程の財力を持ったアンヴィレント財閥の社長。そんで、ヴィヴィオは正真正銘の社長令嬢ってわけ。」

翔「人は見掛けによらないんすね…」
アルフ「全然わからなかったでしょう?名字がアンヴィレントなのに、振る舞いが庶民的過ぎて誰も氷牙さんをアンヴィレント財閥の社長だなんて気付かないんだもん。」

十代「知らなかったとは言え、世界最大の企業のご令嬢を、その辺の社長子息が彼女呼ばわりしたんだからな。モグモグ…天罰って奴だよ。」

ヴィオ「代ちゃん。口にソースついてるよ。はい拭き拭き♪」
十代「ん。ありがとう。」

エルフィ「はい。お代わりどうぞ。」
ライ「お、サンキュー。」

翔「……で?なんでお二人はレッドの制服着てるんすか?」

翔の言うとおり…二人は今…レッド生徒の制服を着ているのだ!!!

ヴィオ「え?だって、また知らない誰かに盗撮されるのヤダし。」
エルフィ「レッドにいれば、私はライに会えるもの。それに…」

翔「それに?」
エルフィ「こうしてれば、私が彼氏持ちだと思われるから!間違いも起きないし!」
ヴィオ「私の場合は、この寮なら代ちゃんやパパも居るから。そうそう手を出そうだなんて思わなくなると思って♪」

氷牙「全くだ。毒島め…昔の恩を忘れやがって…まさかあそこまで汚職が見つかるとは思わなかった。」
翔「…え?今のニュースの汚職って事実だったんすか!?」

氷牙「翔……お前、俺を何だと思ってるんだ?」
一同『究極の親馬鹿』

氷牙「ぐっ…た、確かに親馬鹿かもしれんが。偽の汚職で他社の会社をつぶす程、傲慢ちきじゃねぇよ。」

こうして、エルフィとヴィヴィオは、新しくレッド寮の生徒になったとさ♪

レッド寮生曰く…

「女子が居るのと居ないのとじゃ雰囲気違って華やかだよなぁ!」
「しかも、アカデミアの美少女ランキング上位が二人も!!」

「崇拝してます!!」
「女神降臨!!」

氷牙「やる気が出て何より。」

ちゃんちゃん♪

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |