Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.35 ) |
- 日時: 2010/08/17 23:18:24
- 名前: 孝(たか)
- 1時間後…
氷牙「お〜〜い!!」
ざわついている港に、崖の方から良く通る声が響いた。
十代「あ、氷牙さんだ。おーい!!氷牙さーん!!」
レオ「氷牙先輩!そろそろ移動なんで急いでください!!」
崖の上で手を振っている氷牙に伝えるレオ。
すると…
氷牙「おう!!今行くぜ!せ〜のっ!!」
黄生徒「へ?」
青女生徒「はい?」
赤生徒「は?」
氷牙「ア〜〜イ!キャ〜〜ン!フラアアアアアアイ!!!」
ジャンプ。
たったそれだけで6メートルは離れている所に大ジャンプしてきたのだ。
『なにいいいいいいいいいいいいいいいい!?!!??!?!!!?』
スタッ!
軽やかに着地する氷牙。
氷牙「悪いな。ちょ〜〜〜〜とばかし鏡夜を起こすのに手間取った。」
レオ「あ〜〜それは仕方ないっすね。鏡夜先輩起こしに行くなんて戦争に行くようなもんですし」
氷牙「あいつ寝起き最悪だからなぁ…」
鏡夜「悪かったね。」
氷牙「…………」
ぎ・ぎ・ぎ…と錆びついたような擬音を出しながら振り向いたそこには…
鏡夜「やぁ…諸君。おはよう」
極上の笑顔を振りまく鏡夜と言う名のイエロー寮副寮長は居た。
青女子生徒「きゃあああああああ!!」
ブルーなのに黄色い声が上がった。
鏡夜「氷牙…構えなよ…新入生を歓迎するデュエルを行おうじゃないか?」
氷牙「いやその…それなら俺とお前が闘う意味無いだろ?普通は生徒とデュエルするのがセオリーだと思うのだよ、うん。」
うろたえながら正論を述べる氷牙。
鏡夜「セオリーなんてどうでもいいよ?普通なんてつまらない。」
氷牙「言うと思ったよ!?どうせ拒否権が無い事もな!?」
鏡夜「当然でしょ?君に拒否権なんて欠片も存在しないんだから♪」
氷牙「良い笑顔でさらっと黒い発言すんなよ!?」
鏡夜「ふふふふふふふ…僕の炎で焼きつくしてあげるよ♪」
氷牙「くそっ!?だったら俺の危機回避能力で封殺してやんぜ!?」
「「デュエル!!」」
氷牙「俺の先攻!ドロー!豊穣のアルテミスを守備表示で召喚!更にカードを4枚セット!!ターンエンド!」
翔「あんなに沢山伏せるなんて!?」
三沢「豊穣のアルテミスが居ると言う事は、伏せカードはカウンター罠の可能性が高いだろう。」
鏡夜「僕のターン。ドロー「リバースカードオープン!強烈なはたき落とし!」じゃ、効果で今加えたカードは墓地だね。」
氷牙「豊穣のアルテミスの効果で、一枚ドローだ。」
鏡夜「僕は、大嵐を発動。「手札一枚を捨て、マジック・ジャマー発動!」あらら、無効化されたか」
氷牙「効果で大嵐は無効、アルテミスの効果でドロー。」
鏡夜「じゃ、フィールド魔法、バーニング・ブラッドを発動。…あれ?通すの?」
氷牙「あぁ。」
鏡夜「じゃぁ、プロミネンス・ドラゴンを召喚。フィールド効果で攻撃力500上昇して、攻撃力は2000。更に、二重召喚を発動。これにより、このターン2回分の通常召喚が出来る。二体目のプロミネンス・ドラゴンを召喚」
エルフィ「二体のプロミネンス・ドラゴン…これって…」
ライ「あぁ…俺の切り込みロックと同じ…プロミネンスロック!」
アルフ「それに、プロミネンス・ドラゴンには、エンド時に500のダメージを与えるバーン効果付き…」
鏡夜「伏せカードには、攻撃の無力化とかありそうだから、僕はこれでターンエンド!プロミネンス・ドラゴンの効果で、1000ポイントダメージを与えるよ。」
氷牙「甘いぜ鏡夜!リバースカードオープン!地獄の扉越し銃!」
地獄の扉越し銃 カウンター罠 効果 戦闘ダメージ以外のダメージを与える効果が発動した時、自分が受けるダメージを相手に与える。
氷牙「これにより、俺が受けるダメージは鏡夜が受ける!そしてアルテミスの効果で1ドロー!」
鏡夜「流石だね」LP4000→3000 手札0 プロミネンス・ドラゴンが2体攻撃表示、フィールド魔法バーニング・ブラッド発動中
氷牙「へへん。俺のターン!ドロー!」手札3
氷牙「俺は2枚伏せてターンエンド!」LP4000 手札1 アルテミスが守備表示、伏せ三枚。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.36 ) |
- 日時: 2010/08/18 10:34:12
- 名前: カイナ
- メリオル「……いきなりね」
レオ「ああ……この後それぞれの寮に移動して荷物を置いた後講堂で入学式って聞いたんだが、時間間に合うかな?……ついでにこれじゃ並ばせた意味ねえよ」
メリオル「諦めましょう。後で責任を氷牙さんと鏡夜さんに押し付ければいいし」
メリオルの言葉にレオがめんどくさそうに呟く。確かにこのデュエルの始まりでせっかくちゃんと整列していた生徒達はデュエルをしている二人を囲むように動いている。今だって離れていたレオとメリオルが隣同士で話し合えるような状態だ。そしてレオの言葉にメリオルはさらりと返し、レオもそうすっかと呟いた。
十代「一体どんなデュエルになるんだろうな!?」
アルフ「十代君、あまり騒ぐの止めてよ……」
十代が子供のように目をキラキラさせながら叫ぶのにアルフが落ち着かせるように言い、その隣にいるエルフィもくすっと笑うとライを見る。それに対してライはふいっと顔を背けた。 ―――――――――――――――――――― 孝さん、これどう繋げればいいのか分かんないんでそっちでお願いしますね。魔法・罠戦術のパーミッションは本来専門外な方ですし。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.37 ) |
- 日時: 2010/08/18 12:01:31
- 名前: 孝(たか)
- 鏡夜「僕のターン、ドロー!魔法カード・天よりの宝札を発動!互いのプレーヤーは、手札が6枚になるようドローする!通すかい?」
氷牙「………通す!」
鏡夜「なら…6枚ドロー!」
氷牙「俺は5枚ドロー!罠発動!強烈なはたき落とし!1度に大量ドローしたからな、好きなのを落としな…ついでに俺は効果で1ドローだ。」
鏡夜「飛ばしてるねぇ…僕は業火の結界像を墓地に捨てるよ。速攻魔法サイクロン発動。右側のセットカードを破壊!」
氷牙「惜しかったな!お前が破壊しようとしたのは…こいつだ!チェーン発動。マジック・ドレイン!」
鏡夜「む…通すよ。」
氷牙「効果でドロー。」手札8
天よりの宝札 通常魔法 アニメ効果 効果 互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードを引く。
鏡夜「手札から、超熱血球児を召喚!」
氷牙「最後の罠発動!神の警告!超熱血球児の召喚を無効にするぜ!このカードは、全ての召喚を無効にする!効果でドロー!」LP4000→2000 手札9
神の警告 カウンター罠 効果 2000ライフポイントを払って発動する。 モンスターを特殊召喚する効果を含む効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
鏡夜「あらら…攻撃の無力化は無かったのか…バトル!プロミネンス・ドラゴンで、アルテミスを攻撃!もう一体でダイレクトアタック!」
氷牙「アルテミスは破壊されるが、直接攻撃はさせないぜ!バトル・フェーダーを特殊召喚!攻撃を無効にし、バトル・フェイズを終了させる!」
鏡夜「なら、僕は3枚伏せてターンエンド!効果で1000ポイントのダメージ!」
氷牙「くっ…俺のターン!ドロー!「リバースカード連続発動!」なに!?」LP2000→1000
鏡夜「リミット・リバースを二枚発動!更に、バック・ファイア発動!リミット・リバースの効果で、業火の結界像と超熱血球児を特殊召喚!」
氷牙「しまった!?」
鏡夜「これで、君は殆どの特殊召喚を無効にされたね?」
氷牙「確かにな…だが甘いぜ!フィールド魔法・天空の聖域を発動!これで、バーニング・ブラッドは破壊され、お前のモンスターの攻撃力は元の数値に戻る…まぁ、超熱血球児は自身の効果で3500もあるがな…」
鏡夜「そろそろ決着かな?」
氷牙「まだだっての!俺は天空聖者メルティウスを守備表示で召喚!サイクロンを発動してバックファイアを破壊!カードを3枚伏せてターンエンド!」手札2
天空聖者メルティウス 効果 ☆4 光属性 天使族 攻1600 守1200 効果 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、カウンター罠が発動される度に自分は1000ライフポイント回復する。 さらにフィールド上に「天空の聖域」が存在する場合、相手フィールド上のカード1枚を破壊する。
鏡夜「僕のターン。ドロー。二体のプロミネンス・ドラゴンを守備表示に変更。超熱血球児で、メルティウスを攻撃!「罠発動!攻撃の無力化!」やっぱりね。」
氷牙「効果で攻撃を無効にし、バトル・フェイズを終了させ、メルティウスの効果で1000回復!聖域がある為、カードを一枚破壊!俺は、業火の結界像を破壊!」LP1000→2000
鏡夜「僕は、三体目のプロミネンス・ドラゴンを守備表示で召喚。一枚伏せてターンエンド!プロミネンス・ドラゴンの効果で、1500のダメージ!」
氷牙「ぐううう!?俺のターン!罠発動!神の恵み!「罠発動!」何!?」LP2000→500
鏡夜「王宮のお触れ!これで、君のデッキを殺したかな?」
氷牙「くっ…俺は、地割れを発動して、プロミネンス・ドラゴン一体を破壊。ターンエンド。」
鏡夜「僕のターン。ドロー。これで詰みだね?プロミネンス・ドラゴン二体を攻撃表示に変更!プロミネンス・ドラゴンでメルティウスを攻撃!「リバースカード発動!」え?」
氷牙「速攻魔法・蜃気楼の筒!例え負けだとしても、悪あがきはさせて貰うぜ!1000ポイントのダメージだ!」
鏡夜「うわっ!?」LP3000→2000
蜃気楼の筒 速攻魔法 効果 このカードは手札から発動する事はできない。 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
氷牙「だが、攻撃を無効に出来るわけじゃねぇから、メルティウスは破壊される。」
鏡夜「やっぱりしぶといね…二体目で、バトル・フェーダーを攻撃!そしてトドメ!超熱血球児でダイレクトアタック!」
氷牙「うああああああああああ!?」LP0
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
熱狂が鳴り止まぬ中、生徒達はがやがや騒ぎながらレオ達の指示に従って整列し直し、講堂へと移動していった。
そして…
クロノス「お疲れ様ナノーネ。」
氷牙「いくらなんでも突発過ぎやしませんか?クロノス教諭。」
クロノス「イベントは大事なノーネ。生徒達もやる気を出すノーネ。」
鏡夜「所で氷牙?最後の伏せカードはなんだったの?」
氷牙「ん?あぁ…最後のはこいつさ"魔法の筒"。最後の最後で、カウンターが引けなかったんだよ。」
鏡夜「冥王竜デッキに入れる必要無いよね?あまり…」
氷牙「いや……その…ヴィヴィオに…」
鏡夜「納得したよ。親馬鹿王」
氷牙「ぐはっ!?」
クロノス「それでーは、我々ーも、講堂に行くノーネ。」
「「了解です。」」
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.38 ) |
- 日時: 2010/08/19 10:01:22
- 名前: カイナ
- 校長「えー新入生の方々、ご入学おめでとうございます――」
講堂での入学式、まず最初にここデュエルアカデミアの校長こと鮫島の挨拶から始まった。まあこういう場で居眠りをする生徒が出るというのはもはや当然のこととも言えようか。
ライ・十代「「くかー……」」
何故か隣同士で座っているライと十代は校長のスピーチが始まって十秒立たずにすっかり寝こけている。まあ座ったままの状態を維持し小さい寝息程度でいびきもかいていないためまだいいと言おう。
翔「……早いっすね」
アルフ「まあね。兄弟&幼馴染の立場から言うけどこの二人ってホント似たもの同士だし、デュエルモンスターズだって両方とも似たようなデッキ使いだし」
翔「あ、入学試験っすね。確かライさんがアルカナ、十代のアニキがE・HEROっすよね?」
アルフ「ライはあの時が偶然揃っただけ、本来はローレベルの装備ビート主体だよ。両方とも基本がローレベル戦士族でしょ? ちなみに僕はディフォーマー」
翔「オイラはビークロイドっす」
ライと十代の後ろにこれまた隣同士で座っているアルフと翔がぼそぼそと話し合い、アルフはちらりと前を見ると呆れたように額に手をやった。
翔「どうしたんすか?」
アルフ「いや、この親にしてこの子ありって言葉を思い出してね……さっきレッド寮の引率の先生いたでしょ、レオさん。あれ僕達の父親なんだ……あれ」
アルフがこっそり前を指差し、翔もそっとその指先を見る。するとこれ以上ないくらいああと納得した表情を見せた。
レオ「すかー……」
メリオル「レオ、先生が入学式で寝るってのはどうよ? 起きなさい」
レオは前の教員達に混じって立ったまま眠っており、その横に立っているメリオルが肘で小突いて起こそうと試みている。それを見たアルフと翔は目の前で寝ているライを見てまた一つため息をついた。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.39 ) |
- 日時: 2010/08/21 00:26:26
- 名前: 孝(たか)
- 鮫島「それでは、これ以上長話をしていても、嫌われてしまいますからね…そろそろ教師達の紹介に参りましょう。それでは…」
メリオル「レオ!起きなさい!?」
小声で怒鳴るメリオル…しかし、やはり起きないレオ…そこへ…
氷牙「ふんっ!!」
小声で気合を入れ、レオの後頭部をつかみ…
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリ………
レオ「!?!!”#$%%#&”$”#$&%!”#!」
万力のように締め付けた。
声にならぬ声を上げそうになったレオの口を塞ぐメリオル。
ある意味息ぴったりの二人。
レオ「な、何を!?」
やはり小声で怒鳴るレオ。
氷牙「やかましい。もうすぐ教師紹介の時間だと言うのに、中々起きないから俺が起こしてやったんだ。メリオルが起こそうとしているのに起きないお前が悪い」
メリオル「そうよ。自業自得よレオ。」
レオ「う…すまない」
小声で叱られるレオだった。
鮫島「それでは、まずはレッド寮の担当から…」
大徳寺「レッド寮寮長の大徳寺と言いますにゃ。担当する授業は錬金術にゃ。みなさんよろしくですにゃ。」
語尾に"にゃ"を付ける変わった教師だった。
氷牙「副寮長の氷牙・アンヴィレントだ。担当科目は男子の保健体育・保健医もしている。それから、レッドの食事は俺が賄っている。あぁ、気軽に名前で呼んでくれていいぞ。どうも先生と呼ばれるのは慣れなくてな。宜しく頼む。」
レオ「あ〜……レッド寮所属の空時レオだ、気軽にレオで構わない。担当科目は実技だ。ま、よろしく頼む。あとデュエルがしたかったら気軽に声かけてくれ、ただし手加減はしないぞ? 真剣勝負で手加減をするほど俺は甘くない。イエローとブルーも同じくな、そういう差別区別は一切しねえ」
レオは頭をかきながら挨拶して最後にくっくっと好戦的な笑みを浮かべながら挨拶を終えた。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.41 ) |
- 日時: 2010/08/22 04:14:34
- 名前: 孝(たか)
- 鮫島「次はイエロー寮を担当する方々です」
樺山「イエロー寮長の樺山(かばやま)です。私から説明する事はあまりありませんね…」
少々気弱そうな先生だった。
鏡夜「イエロー寮副寮長の、鏡夜・D・フラグリアスです。担当は美術・デザインアート科です。それと、機械系が得意なので、修理してほしいものがあったら言ってください。」
ニコっと微笑むと生徒や教師が頬を染める。 その中に何名か男性教師や男子生徒が混じっていた気がするが、気にしてはいけない。
雷堂「イエロー寮所属の雷堂剣一だ。担当科目は科学と実技。ニックネームはピカチュウだ。宜しく。」
当たり障りのないあいさつだった。
鮫島「続いて、ブルー寮の担当です」
クロノス「私はクロノス・デ・メディチと言いますーノ。オベリスク・ブルー男子寮長にして、実技担当最高責任者ナノーネ。学園生活を大いに満喫するノーネ!」
鮎川「ブルー女子寮寮長の鮎川恵美です。女子の保健体育を担当しています。基本的には、氷牙先生が保健最高責任者になっていますので、私はその補助です。」
凛「ブルー寮副寮長の凛・D・アンヴィレントです。特に受け持っている学科は有りませんが、なんでも聞いてくださいね?」
ニコっと、鏡夜のように微笑む凛。 彼女は義理とは言え鏡夜の妹で有るせいか、微笑み方が鏡夜と似ている。 名前から判る通り、氷牙の奥さんでもある。
メリオル「Hello,everyone……なんてね。私はブルー寮所属の空時メリオル、担当科目は英語よ。ここアカデミアは外国にも姉妹校を持ってるからそこのデュエリストと話す時不自由しないよう頑張ってね。もちろんデュエリストだったら言葉は要らない、デュエルで話すって手法もあるけど。それじゃ、よろしくね」
メリオルは流暢な英語で最初の挨拶をした後おどけたように笑って胸に手を当てながら名乗り、続けてくすっと笑いながら続ける。そして最後ににこっと笑いながら挨拶を終えた。凛からメリオルと美人な先生が続いたためか男性陣は小さく「おぉ〜」と歓声のような声を上げている。
翔「わぁ、美人な先生……ってあれ? 空時?」
アルフ「あ、うん、僕達の母さん」
翔「メ、メリオルって名前からすると……」
アルフ「外国人だよ、つまり僕とライはハーフ。まあ母さんの方の両親、つまり母方の祖父母は親日家で母さんは生まれた頃から日本で暮らしてるんだけど。僕らも海外に行った事はないし英語も普通の学生と同じレベルしか喋れないよ」
翔「へぇ〜……それにしても若くて綺麗っすね。知らなかったら学生って言われても気づかないかもしれないっす」
アルフ「うん、あれでもうすぐ40だけど」
翔「えっ? 全然見えない……」
アルフと翔はそう話し合い、アルフの最後の言葉に翔は驚いたような表情を見せた後レオとメリオルの顔を見ながらそう呟いた。
アルフ「でも、氷牙さん達に比べたらまだマシかな?」
翔「え?それって…」
アルフ「氷牙さんと凛さん…ああ見えて40代の夫婦で、3児の親だから…」
翔「あの容姿で人生の半分終えてて子供三人もいるんすか!?」
危うく大声を出す所だったが、なんとか踏みとどまった翔だった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.45 ) |
- 日時: 2010/08/23 00:50:29
- 名前: 孝(たか)
- 鮫島「そして最後に…このデュエルアカデミアの施設の方々です」
トメ「あたしゃぁトメってもんだよ。購買部で店番をしているからね、御用の方はなんなりと。ってね。」
ふくよかなおばさんの人懐っこい笑みに気の休まる生徒が何人か居たとか。
セイコ「同じく、購買部に勤めているセイコです。こう見えても、デュエルも出来ますよ?宜しくお願いします!」
元気な女性。それしか言えない。
ブレイド「警備員のアダム・ブレイドだ!昔は神父もしていたから、癖で聖書も持ち歩いている!好きな物は「彼女とか!お姉さんとか!あと特に妹とか!!」」
氷牙「黙れええええええええええええええええええ!!!!」
レオ「死にさらせえええええええええええええええ!!!!」
「「この変態ロリコン神父がああああああああああ!!!!」」
ブレイド「ギャラクシーbj!?!?」
チュドオオオオオオオオオオンッ!!!!!!
講堂の分厚い壁をぶち抜いて海まで吹き飛んでいくブレイドだった。
イヴ「同じく!警備員のイヴ・ノイシュヴァンシュタイン!苦手な物は!人の名前を覚える事!未だにブレイドの名前しか覚えてない!!」
駄目じゃん!?
照山「俺は照山最次!昔は喧嘩番長なんてあだ名されていたぜ。夜露死苦!なんてな。一応、俺も警備員だ。」
アークライト「私はアダム・アークライト。些か不満ではあるが、先のブレイドの兄に当たる。警備長の任に就いている。女子生徒や女教師の方々は、くれぐれも近づかないように気をつけてほしい。あと、最近では「可愛ければ何でも好し」という境地に至ってしまい、たとえば女装した"可愛い男子"も守備範囲内になっている為非常に危険だ。皆、気をつけてくれたまえ。以上だ。」
生徒&教師一同『駄目じゃん!?』
翔「なんでそんな人を雇ったんすかね?」
アルフ「腕が確かだからとか?」
ちゃんちゃん♪
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.50 ) |
- 日時: 2010/08/23 23:09:04
- 名前: カイナ
- 鮫島「では、これにて始業式を終了したいと思います。学生の方々はそれぞれの寮の先生の指示に従って寮の方に移動してください」
鮫島の言葉と礼で始業式が終了する。それと共にそれぞれの寮の寮長が集合をかけ始め、生徒の面々は椅子から立ち上がって伸びをしたり腰をトントンと叩く。アルフと翔も立ち上がると前で相変わらず寝こけているライと十代を見た。
翔「どうするんすか?」
アルフ「もちろん起こすよ……とりゃぁっ!!」
翔の問いにアルフは拳を慣らしながらそう言ったと思ったらライの頭目掛けてチョップを叩き込む。しかしそのチョップはライの頭に当たる前にライの両手に真剣白羽取りをされた。
ライ「ん?……あ、終わったのか?」
そして寝ぼけた口調で彼はそう呟いた。
翔「な、なんなんすかこれ!?」
アルフ「兄さん凄いんだよ、例え寝ている時に不意打ちされようが身体が勝手に反応して攻撃を止め、それによって目も覚ますんだから。下手な目覚ましより手近な適当なもので殴りかかった方が確実に起きるんだ」
翔の叫び声にアルフはさらりとそう返し、翔は信じられないというような表情でライを見る。ライもアルフが手を下げてから右手を口元にやって欠伸をしながら言った。
ライ「あぁ……父さんも昔幼馴染の母さんに木刀振り下ろされて叩き起こされてたんだから。全部真剣白羽取りで受け止めて目を覚ましてたみたいだけど」
翔「なんなんすかその大道芸……で、アニキは?」
アルフ「当然、とりゃぁっ!!」
十代「あだっ!? え、あれ? あ、始業式終わったのか?」
ライの言葉に翔は呆れた声で呟き、アルフはさっきと同じようなチョップを十代の頭に今度こそ叩き込んで文字通り叩き起こす。そして十代が頭を押さえながら寝ぼけ声で呟くとアルフはため息をついて頷く。
翔「にしてもアルフ君、手馴れてるっすね」
ライ「まあ生まれた時からやってるようなもんだし、アルフはこれで空手の有段者だからな。小学生の頃から大人しい外見に騙されてカツアゲしてきた高校生を何人返り討ちにしてきた事か」
アルフ「それ言ったら兄さんだって木刀二本あったら弱いものいじめの喧嘩に首突っ込んでナイフ相手に大立ち回り、何回先生に怒られたことか」
翔「どっちもどっちっすよ……なんなんすかそのクレイジーな経歴……」
十代「でもメリオルさんだって夜不意に襲ってきた痴漢五人を一気に叩きのめしてるしレオさんに至っては通りすがりで銃持った強盗叩きのめしたぜ?」
アルフ「まあ母さんも空手の段持ってるし父さんは剣道空手の両方の有段者だしね。それも高位の」
翔「なんなんすか一体どんな家族なんすか……」
レオ「おーいお前ら、何話してるのか知らねえが集合が聞こえないのか!?」
ライ、アルフ、十代の話を聞いていた翔が呆れたような声質でツッコミを入れていると突然レオがそう呼びかけ、それを聞いた四人は慌ててはいと返事をすると集合場所に走っていった。
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.51 ) |
- 日時: 2010/08/24 00:08:19
- 名前: 孝(たか)
- 30分程経過して…
レオ「今日からここが、お前達の暮らす事になる寮…レッド寮だ。」
一同『……………』
どう見ても少しボロい安アパートにしか見えない寮に、レッド生は唖然とした。
「なんでだああああああああ!?」
「ラー・イエローはペンションみたいな寮なのにいいいいいいい!?!?!」
「オベリスク・ブルーなんて城だぞ城!?!?」
生徒達は絶句するしかなかった。
氷牙「まぁ、気持ちもわからんではないが…慣れると住みやすいぞ?将来一人暮らしとか共同生活とかする時それなりに役に立つしな。」
翔「ううう…なんでこんなに差があるんすか?」
氷牙「さあなぁ…別に寮くらいもう少しましでも良いと俺も思うんだがなぁ…こうなったら改増築でもするか?これくらいなら夏休み中にはなんとか…」
ぶつぶつ呟いている氷牙は置いといて…
大徳寺「それでは、これらか自由時間にしますのにゃ。夕方までには戻ってきてほしいのにゃ。歓迎パーティーがありますのにゃ!」
レオ「部屋割は今から点呼取るからな。聞き逃すなよ!」
そして5分程経過して…
大徳寺「アルフ君とライ君は、二階の一番奥の部屋ですにゃ。」
氷牙「最後に、十代と翔。お前らはその隣の部屋だ。あ、お前らの部屋には前田隼人って上級生がいるが、結構気の良い奴だから、仲良くしてくれ」
十代「わかったぜ。あ、氷牙さん!あとでデュエルしようぜ!」
翔「あ!僕もやりたいっす!」
氷牙「俺とか?ん〜今日はちょっと用事があるから、遅くなるぞ?それでもいいか?」
「「はい!!」」
部屋にて…
十代「おお!ここが俺達の部屋か!?」
翔「…絵に描いた様な安アパートの部屋っすね。ある意味凄いっす。」
「ん〜誰なんだな?」
十代「お!お前が前田隼人か?」
隼人「そうなんだな。お前達は、新入生か?」
十代「おう!俺、遊城十代!」
翔「丸藤翔っす。」
隼人「前田隼人なんだな。よろしく。」
ドンドンドン!ガチャ!
ライ「十代!翔!探検しようぜ!」
十代「お!良いな!!翔はどうする?」
翔「オイラも行くっす!隼人君はどうするッすか?」
隼人「俺はもう少し寝てるんだな。」
ライ「俺、空時ライ!宜しく!」
アルフ「弟の空時アルフです。宜しく」
二人は隼人に手を差し出す。
隼人「前田隼人なんだな。何か判らない事があったら言ってくれ。判る範囲で教えてやるんだな」
「「ありがとう!」」
こうして、十代、翔、ライ、アルフはデュエルアカデミアの探検に向かった…しかし、そこで待ち受けていたのは…エリート馬鹿だった!!!
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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.59 ) |
- 日時: 2010/08/25 10:44:29
- 名前: カイナ
- そして四人はデュエルアカデミアを探検のように歩いていく。それから彼らが辿り着いたのは一つの綺麗な、まるで城と呼べるような建物だった。
ライ「えーっとここは……」
翔「だ、男子ブルー寮っすね……」
??「お前達! こんなところで何をしている!?」
ライが建物を見上げながら呟くと翔が息を切らしながらそう返し、そう思ったらそんな呼び声が聞こえてきて四人は声の方を向く。そこには二人の青い服を纏ったライ達と同い年らしい少年が見下すような視線で四人を見ていた。
ブルーA「レッド如きが我らエリートのブルー寮になんの用だ!?」
アルフ「え? ただ散歩してたら出てきちゃっただけだけど」
ブルーB「散歩!? レッド寮からここまで何キロあると思ってんだ!?」
ブルーAの問いかけにアルフが首を傾げながら返すとブルーBが驚きの声で叫ぶ。それを聞いたライ達は配布されたマップを広げ、気づいたように呟いた。
ライ「あ、すげえ、軽く一キロはある。一キロと……五百メートルくらいか?」
アルフ「うん、自主トレで毎日三キロランニングしてたから全然気づかなかった。半分程度の距離だね」
道理で翔が息を切らしているわけだ、十代も少し息が乱れている。
ブルーA「ど、どういう感覚してんだこいつら……とにかくレッドのドロップアウト如きがここに来るな! 空気が穢れる!!」
十代「なんだよそれ!? どういう意味だ!?」
翔「ア、アニキ……」
ライとアルフがあっさりとした口調で話しているのにブルーAは驚いたように呟いた後気を取り直してそう叫ぶ。するとその言葉にかちんときたのか十代が声を荒げ、その横の翔は心配そうに呟く。
ブルーB「ふ、ふん、弱い犬ほどよく吼えるって言うからな!」
十代「上等だ! だったらデュエルで決着つけてやるぜ!!……え?」
ブルーBの言葉に十代はそう叫んでデュエルディスクを起動し、腰にあるデッキケースに手を伸ばす。しかしその前に十代の前にライとアルフが立った。ライの表情は十代よりも険しく、きついものになっている。
ライ「十代、ここは下がってろ……あんたら、二人いるんなら丁度いい、タッグデュエルでもしねえか? ライフポイントは共同8000」
ブルーA「はっ、一人じゃ勝てないからって助け合いか?」
アルフ「いえいえ、一対一じゃ可哀想だからですよ。あ、タッグの方が可哀想かな? 両方とも雑魚っての同時に判明しちゃうから」
ライの提案にブルーAが吐き捨てるように言うとアルフがにっこりと柔和な微笑みを浮かべながら棘のある口調で言う。それを聞いたブルー二人はむかっとしたような表情でデュエルディスクを起動した。
ブルーA「面白い! レッドのドロップアウト如きがエリートたる僕らに刃向かったことを後悔させてやるよ!」 ブルーB「お前達如き、一ポイントのダメージも与えないパーフェクトデュエルだ!!」
ライ「仕留めるぞ、アルフ」 アルフ「行くよ、兄さん」
ブルー二人組の言葉にライとアルフは互いにそう言いあい、デュエルディスクを起動する。 そしてデュエルが開始して数分後……
ライ「これで止めだ! アルカナナイトジョーカーでダイレクトアタック!」
アルフ「この瞬間リバースカードを発動、DNA改造手術でジョーカーの種族を機械族に変更。さらにリミッター解除を発動する! この効果で機械族になったジョーカーの攻撃力は倍だ!」
ライ・アルフ「「制限開放! ロイヤルストレートフラッシュ・エクストラ!!」」
ブルーA・B「「う、うわあああぁぁぁぁ!!!」」LP6000→0
覇気がいつもの倍に高まったジョーカーの剣による一閃がブルー二人を断ち切り、共同となっていたライフは0を示す。それを確認するとライとアルフはデュエルディスクを待機モードに移行させる。消える前に表示されていたライフポイントは8000を示していた。
ブルーB「ば、馬鹿な……パーフェクト?」
ブルーA「ま、待て、まさか……アルカナナイトジョーカー使いとディフォーマー?……まさかお前達……」
ライ「レッドだからって甘く見すぎてたね」
アルフ「レッド=雑魚、この方程式はとっとと捨てた方がいいよ、エリートさん」
地面に膝をついたブルー二人の言葉にライとアルフはただそうとだけ言う。そして十代達のほうを振り返って微笑んだ。
ライ「十代、翔、こんな堅苦しくて息つまりそうなとこよりイエロー寮に行こう。三沢がいるはずだし」
十代「ああ、じゃあな」
ライの言葉に十代は頷いた後ブルー二人に向けて手を振って言うと一行は歩き出す。
十代「あ、そうだライ、三沢に会ったら今度は俺にデュエルさせろよ?」
ライ「分かってるって」
アルフ「まあ試験デュエル&相性が悪かったとはいえ父さんを倒した相手のデュエルも見てみたいしね」
十代「おう、早く行こうぜ! 三沢いるかなぁ?」
十代達がそう言いあっているのを聞きながらブルー二人はうなだれていた。するとその背後に一人の少年が立つ。
???「どうしたんだ、お前達」
ブルーA「あ、万丈目さん!」
ブルーB「じ、実は……」
その声にブルー二人組は少年―万丈目の方を向いて説明し、それを聞いた万丈目はほうと呟いて去っていく十代達を見る。
万丈目「(ん? あれは確かクロノス先生にワンキルを叩き込んだという……面白い…)…お前達、俺が奴らにお返しをしてやる。よく聞け……」
万丈目は十代に気づくとふっと笑みを浮かべて心中で呟き、ブルー二人に向けて指示を出す。それを聞いた二人はふむふむと頷き始めた。
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