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異世界遊戯王大戦記GX(笑)
日時: 2010/08/10 02:19:30
名前: 孝(たか)

ま、早い話が、オルタナティブ学園のキャラ達と、遊戯王GXのキャラ達で遊戯王GXしてしまえという感じの物です。


勿論、GXなので、シンクロ禁止です。

チューナーモンスターはチューナーがなくなるだけで使えないというわけではありません。

ですが、途中からシンクロ出来るようにします。

ペガサスが開発したと言うことで…

そして、GXなので…

サイバー・ドラゴン系

サイバー・ダーク系

サイバー・エンジェル系

古代の機械系

宝玉獣系

ヴォルカニック系

化石(中生代騎士など)系

雲魔物系

青眼の白龍系

三幻神

三幻魔

ブラックマジシャンはOK

ブラマジガールは不可。

エレメンタルヒーロー系はOK

イービルヒーローは不可。

D・HERO系

などのカードは原作キャラのみ使用出来る様にしてありますので、お気を付けください!!

あ、でも、途中から出てくるシンクロに関しては、スターダストだろうがなんだろうが使えるようにしてます。

更に、特定のキャラの好感度次第でそれ系統のカードを"魂のカード"として受け取るのはありです。


そして!

このリレー内では……

"表側守備表示での通常召喚"が可能です!!

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Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.80 )
日時: 2010/08/29 13:21:56
名前: カイナ

カイナ「あれ?……ホントだ、何をどう勘違いしてたんだろ俺……それはさておき今更ですけど漫画版HEROの中でジ・アースだけは特別、十代がデュエルを教えてもらったとあるお兄さん、つまり紅葉さんから譲り受けたって設定は駄目でしょうか!?あ、でもこっちの紅葉さんはプロデュエリストではなく心臓に病気を患っていた一デュエリストで、病気が悪化して入院した時に十代がアカデミアに入学する事を知りジ・アースを譲ったって設定!駄目でしょうか!?」(目をキラキラ)
レオ「変に目をキラキラさせんなよ……」
カイナ「だって俺漫画版GXじゃ十代より紅葉さん好きだもん!あ、ちなみに氷牙さんは紅葉さんの知り合いで、基礎を見につけた十代を弟子にした師匠って設定。つまり最初の師匠は紅葉さん!」
レオ「何暴露してんだてめえ!?そして何を言っている!?」
カイナ「かっこいいじゃん紅葉さん!ま、それはさておきよろしいでしょうか?……あ、でもそうなったら世界で一枚しかないプラネットシリーズを一デュエリストが持ってる事になるし、やっぱ心臓を患い若くして引退した天才プロデュエリストって事にするか?それとも世界に一枚しかないプラネットシリーズって設定を除外?いやでもそれもなぁ……」
レオ「妙にマジで考え出してるなおい」
――――――――――――――――――――
氷牙が凛とした声で叫び、それに呼応するように十代もカードをドローする、そして伏せカードを発動した。

十代「リバースカード発動[無謀な欲張り]、次の二ターン俺のドローフェイズをスキップする代わりにカードを二枚ドローする。そしてバブルマンを召喚、効果で二枚ドロー。よし、強欲な壷発動! さらに二枚ドロー!」

万丈目「なっ!?」

合計七枚ドロー。それには流石の万丈目も驚きが隠せずに声をあげ、十代はよしと声を出す。

十代「[闇の量産工場]発動! その効果で墓地からクレイマンとフェザーマンを手札に戻す。そして魔法カード[融合]を発動しバブルマンとクレイマンを融合!!」

アルフ「マッドボールマン? それともアブソルート?」

十代「いくぜ! 偉大なる大地のヒーロー[E・HERO ガイア]、融合召喚!!」

ライ「また知らない奴が出てきやがった!?」

氷牙「ほお、もう使いこなすとは流石だなぁ」

十代の言葉と共にバブルマンとクレイマンが光に包まれ、その光が一つになる。それを見ながらアルフが融合モンスターの予測を立てていると十代の目の前の床がひび割れてそこから岩が突き出、岩の中から新たなヒーローが姿を現す。

万丈目「攻撃力2200、ギリギリでフレイム・ウィングマンを超えたか」

十代「ガイアの効果発動! ガイアの融合召喚時相手モンスター一体を選択し、その攻撃力を半分にする。そしてその分をガイアの攻撃力に加算する!!」

万丈目「な、何ぃっ!?」

万丈目は僅かに苦しそうな表情を見せるがその次の十代の言葉に驚愕の声を上げる。それと共にガイアはフレイム・ウィングマンの攻撃力を吸収していった。

フレイム・ウィングマン 攻撃力:2100→1050
ガイア 攻撃力:2200→3250

十代「まだまだいくぜ、融合発動! 手札のオーシャンとフォレストマンを融合!!」

ライ「もう一枚引き当ててやがった!?」
アルフ「っていうかこの素材!? まさか!?」

十代がもう一枚の融合を発動したのにライとアルフは声を上げる。

十代「紅葉さん、力を借りるね……[E・HERO ジ・アース]融合召喚!!」

万丈目「ジ・アース!?」

十代は融合デッキから抜き取った一枚のカードを握り、目を瞑って呟いた後カッと目を見開いてそのヒーローを召喚した。そして手札を一枚抜き取る。

十代「速攻魔法[サイクロン]! 伏せカードを破壊するぜ!!」

万丈目「しまった、ミラーフォースが」

十代の呼び出した竜巻が万丈目の場の伏せカードを破壊し、十代は相手の場が空いたのを見計らって相手の場を指差す。

十代「ジ・アースは俺の場のE・HEROを生贄にする事によってその攻撃力を一ターンのみ吸収することが出来る。ジ・アース・マグマ!!」

十代の宣言と共にガイアの命とその攻撃力をジ・アースは吸収し、その得たエネルギーを剣として固定する。その体の色も赤みがかっていた。

ジ・アース 攻撃力:2500→5750

十代「ジ・アースでフレイム・ウィングマンを攻撃!! アース・マグナ・スラッシュ!!!」

万丈目「ぐおおぉぉぉっ!!!」LP4000→0

ジ・アースのマグマの双剣がフレイム・ウィングマンを断ち斬り、その衝撃が万丈目を襲って彼のライフを0にする。たったワンターン、それで圧倒的不利な状況から一瞬で相手のライフを4000から0に削りきっていた。

十代「いよっしゃあっ!!」

ソリッドビジョンが消えていき、十代は喜びを露にするように右手を掲げた。対する万丈目は膝をつき、地面に拳を叩きつけている。
――――――――――――――――――――
ところで、十代の性格からしたら入学したてで同い年にこんな強い少年がいるって分かった時点で充分わくわくするからわざわざ条件つける必要ないと思うんですけど、なんか最初わざと手加減するって十代のイメージに合わない気も……ま、いっか。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.81 )
日時: 2010/08/31 15:25:45
名前:

万丈目「馬鹿な……エリートである俺様が、オシリスレッドのドロップアウトに3ターンキルされただと?!」

両手両足を付いて有り得ないと愕然としている。

氷牙「教えてやろうか?何故お前が十代に負けたか…」

万丈目「…………」

氷牙「それはな、お前がエリートだからだ」

左の人差し指を万丈目に突き出して言い放つ。

万丈目「エリートであるが故の敗北…だと」

十代「万丈目…別に俺が強いわけでも、お前が弱いわけでもないぜ?」

万丈目「なん…だと!?十代、貴様!」

十代「俺は知ってるぜ。昔のお前は、もっと楽しそうにデュエルしてただろ?」

万丈目「……何のことだ。」

苦虫を噛み潰したような表情をする万丈目。

十代「ジュニア大会で優勝した時のお前、本当に嬉しそうな顔してた…写真でしか見たこと無くて、最初は、お前があの万丈目だって、気付かなかった…」

万丈目「………」

十代「でも、今のお前からは、相手を見下す事しか考えてない様にしか見えない……残念だよ、万丈目」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.86 )
日時: 2010/09/01 17:58:35
名前: カイナ

だから必要以上に無理矢理キャラを出すなっつってんですよ。一体フロシャイムを何の役にするつもりですか?とりあえずヴィヴィオ達を出した分責任持ってちゃんと書いてください。
――――――――――――――――――――
万丈目「だ、黙れ!! デュエリストは孤高の存在! 楽しい!? そんな事……知ったこっちゃない!!」

万丈目は十代達を追い払うように腕を振って声を荒げる。しかしその口調はどこか歯切れが悪く、苦し紛れという風に見えた。

十代「……デュエルは楽しまないと意味がないと思うけどな……」

アルフ「うん、先生がそう言ってたよ。どんな相手とでも楽しめるデュエルをしろよって」

ライ「うんうん、デュエルはいつも楽しみ全力全開。だから最初わざと手加減させるような指示はどうかと思うけどいだっ!?」

氷牙「やかましい」

万丈目の言葉に十代は寂しげな口調で呟き、アルフも頷いて続ける。そしてライも頷きながらそう続けるが最後の言葉に反応して氷牙がライの頭をゴツンと殴った。

万丈目「う、う……うるさい! 余計なお世話だ!!」

万丈目はそう叫ぶと脱兎のごとくその場を去っていき、十代はあっと声を出して手を伸ばすが万丈目は既にデュエルリングを走り去っており、どさくさに紛れて取り巻き二人も逃げていた。

十代「万……丈目……」

十代は寂しげな表情を見せながら伸ばしていた手をゆっくりと下ろしていった。

ヴィヴィオ「あ、あの〜、代ちゃん……」

十代「あ、ヴィオ?」
氷牙「ヴィヴィオ!? なんでここに!?」

ヴィヴィオ「お、お取り込み中悪いんだけど……あれ」

ゆっくりと手を下ろしていった十代にヴィヴィオが声をかけ、十代と氷牙がヴィヴィオに気づくと彼女はどことなく怯えたような笑みを浮かべながら後ろを指差し、その指の先を見た十代と氷牙ははっとした表情を見せる。既にライとアルフも顔を青くしていた。

凛「生徒が消灯時間を過ぎて外出、それもデュエルをやっている」
メリオル「しかも先生、それも副寮長まで一緒なんて……」

そこには凛とメリオルがそれはもう美しい微笑みをたたえながら立っていた。しかしその笑みにはどこか恐ろしさを同時に感じ取れ、五人は蛇に睨まれた蛙のごとくその場を動けなくなっていた。ちなみにメゾピアノ達は彼女らの後ろで死刑宣告を受けた罪人のように重々しい表情でうつむいている。

凛・メリオル「「さあ、どういう事かゆっくり説明してもらいましょうか?」」

ライ・アルフ・十代・翔「「「「氷牙先生、任せました!」」」」

氷牙「おい!?」

ライ達四人は素早く氷牙の後ろに回りこむと彼をドンと前に突き飛ばし、氷牙は後ろの四人に向けて声を上げるが直後前を向きなおした。彼の背中には冷や汗が流れている。
――――――――――――――――――――
ちなみにライ達の最初のデュエルモンスターズの師匠も紅葉さんって設定にしてますのでよろしくお願いしますね。んでライ、アルフ、エルフィの基本を覚えた後の師匠はレオとメリオル。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.87 )
日時: 2010/09/01 19:21:49
名前: ミクニップ

そりゃあ、自分だって出した以上は責任は取りますよ・・・あの野郎と一緒にしないでください。

オレンジ「・・・ねぇ、何でアタシ達まで来なきゃならない訳?」
水「・・・自業自得」
桃「ぅぅ〜〜・・・(泣)」

この場所をチクり、メリオルに言われ,ここまで案内させられたメゾピアノ達。この状態で逃げれる訳でもなく、凛達の後ろで立っていた。

オレンジ「・・・ねぇピアニシモ。氷牙の叔父さん、明日の朝日・・・拝めれると思う?」
水「・・・80%の確率で無理。凛さん達は本気」
オレンジ「ああ・・・そう・・・(汗)」

この後起こるであろう惨劇を想像しながら、仲良し4人は氷牙の冥福を祈った・・・
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.88 )
日時: 2010/09/02 01:11:35
名前: 孝(たか)

氷牙「あああああああああもう!!!判ったわかった!!そんなに睨むな!?」

凛「む〜〜〜〜〜。」

片頬を膨らませて睨む凛。

怖くないうえに、逆に可愛く見える。

氷牙「はぁ〜〜。最近、ブルーの生徒の差別が酷くなっているのに気付いているよな?」

メリオル「え、えぇ。それはもう、あからさまですね。」

氷牙「そうだ。それだけじゃない。生徒どころか、教師まで贔屓する始末だ。」

凛「……確かに。いままで差別していなかったブルー女子にも、その傾向が見られますね。」

氷牙「あぁ。その原因は、生徒の模範である教師までもが差別しているからだ。」

「「………」」

二人は何も言えないでいる。

別に、ここに居る者達は贔屓や差別は一切していない。

成績が悪かろうが、良かろうが、皆同じ生徒。

贔屓した所で、逆に教育的に悪い方向に行くだけだ。

氷牙「だが、実技最高責任者であるクロノス教諭は、その対処を全くしていない。そこで、俺は"有る人物から依頼を受けた"」

十代「依頼?氷牙さん。なんなんだよその依頼って?」

十代が話に割り込んできた。

氷牙「利用してすまなかったな。だが、十代。お前も楽しいデュエル出来たんだから許してくれ。」

苦笑しながら合掌して頭を下げる氷牙。

十代「それは別に気にしてないけどさ。その依頼ってのが気になるんだよ」

翔「そうっすね。オイラも知りたいっス。」

氷牙「あぁ…依頼は、学園内の差別を、無くしてほしいっていうのと、クロノス教諭の矯正だ。最近のクロノス教諭は、どう見てもブルーを贔屓している。エリート思考って奴だ。そのせいで、ブルーの生徒が、レッド生徒からレアカードを巻き上げるような輩まで出てきた。」

メリオル「でも、証拠が無いから、罰せられていない。レッドが進言しても、取り合わない。」

氷牙「その通りだ。」

アルフ「そうか。だから証拠の映像が必要だったわけですね!」

ライ「なるほど、それで俺達が寮を出ようとした時、偶然にも鉢合わせ、それでいて絶好のチャンスが訪れた。」

氷牙「あぁ。すまないとは思ったが、お前達を利用させてもらった。」

ライ「構わないよ。氷牙さん。これで被害が抑えられるなら安いもんだって!」

アルフ「そうだね。氷牙さん。必要があれば、僕達は協力を惜しまないよ!ね?十代君!」

十代「あぁ、勿論だぜ!氷牙さん!俺も協力するぜ!」

翔「オイラも、お手伝いするッス!」

ヴィオ「私も!私も!」

氷牙「あぁ!ありがとうな。」

こうして、学園差別沈静チームが結成された。

凛「でも、規則は規則ですからね?」

『『『うぐ…』』』

生徒達一同は…主にレッド四人組は、氷牙の口利きでなんとか罰則は反省文5枚で済んだのだが…

ヴィヴィオ達ブルー女子組は…

メリオル「貴女達は、減罰出来ませんからね?」

女子『『そんな〜〜(泣)』』

メリオル「当然です!十代君達を見つけたという事は、就寝時間外に外出していたんですから。十代君達は、"一応"氷牙先生の依頼として向かったという理由付けが出来たからなんとか減罰出来たようなものです。」

凛「と言う訳で…今回の罰は…女子寮の草むしりを手伝う事。良いですね!」

女子『は〜〜い。』

意気消沈しながら帰っていった。

それを見た一行は…

ライ「俺達…」

アルフ「正直に」

十代「伝えておいて」

翔「助かったッスね…」

氷牙「……落ち込むな。後で好きなカードやるから頑張れ。なんでも用意してやるからよ。」

ライ「あ!なら俺は戦士族強化系のフィールド魔法!」

アルフ「僕は…機械族強化系かなぁ?」

翔「新しいロイド系のカードが欲しいッス!」

十代「俺は、HEROのサポート系が欲しいぜ!」

氷牙「おう。任せとけ。だが、しっかり反省文書くんだぞ!」

『はーーーい!!』

氷牙「……後でヴィヴィオ達にも何か聞いておくか。メールメールっと…」

そうして、ヴィヴィオ達にも同じ内容のメールを送る氷牙だった。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.98 )
日時: 2010/09/02 21:48:41
名前: カイナ

万丈目達とのデュエルの翌日、ここはレッド寮の庭。

十代「いくぜ、E・HEROジ・アースを融合召喚! クィーンズ・ナイトに攻撃! これで俺の勝ちだ!!」

ライ「おっとリバースカード発動、攻撃の無力化!! 攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了にしてもらうぜ!」

十代「あーくそっ、ターンエンドだ」

翔「アニキー、頑張れー!」
アルフ「兄さん、負けないでね!」

ここでは十代とライがデュエルを行っており、それを聞きながらここ所属の教師―レオは葉っぱを銜えて地面に寝転がっていた。

ライ「俺のターン、ドロー! よっしゃ、キングス・ナイトを召喚し効果でデッキからジャックス・ナイトを特殊召喚、そして融合を発動。絵札の三剣士を融合し天位の騎士、アルカナナイトジョーカーを融合召喚!!」

十代「げっ!?」

ライ「アルカナナイトジョーカーの攻撃! ロイヤルストレートフラッシュ!!」

十代「くっそー!!!」LP1000→0

ライ「やったあっぶねー! 残りライフ500だったよ……」

アルフ「やったー! 翔君、これで明日の君のおやつは僕のだからね」

翔「そんなぁ〜」

ライ「ってお前ら賭けてたのか!?」

十代「ライ、もう一回! 今回は負けたけど、次は俺が勝つぜ!」 

ライや十代、アルフに翔は子犬がじゃれあうみたいに遊んでいる。そう思いながらレオはぼんやりと空を見上げていた。

氷牙「よ、よお……」

レオ「あ、氷牙先輩……お疲れですね」

するとレオの隣に氷牙が座り、レオも起き上がりながら返す。それに氷牙はため息をついた。

氷牙「昨日ので凛の機嫌を治すのに手間取って……」

レオ「ああ、アンティデュエルを申し込まれたってあれですか? すいません、俺その時完璧に寝入ってました……それより思い出しますね、ジ・アースにアルカナナイトジョーカー」

氷牙「ああ。アルフがNEPTUNE、エルフィがVENUSを持ってたんだよな?」

ため息をつきながらの氷牙の言葉にレオはすまなそうに笑いながら言った後優しく微笑みながら続ける。それに氷牙は頷いた後確認するように尋ねるとレオはこくんと頷いた。

レオ「はい。まあ正確にはアルフでありアルフではありませんけど……懐かしいですね。俺らが学生の頃共に大会を争ったライバルであり仲間、響紅葉。俺らの中でプロになれたのはあいつだけでしたね」

氷牙「……今は、地元の病院に入院してんだってな?」

レオの言葉を聞いた氷牙は少しうつむきながら尋ね、それにレオは頷いた。

レオ「はい、心臓の病気が悪化して今は意識不明の絶対安静状態です。丁度あいつらがアカデミアに入学することが決まった一週間前に紅葉がフェイバリットカードを記念にって渡してから……しかも何の因果か、亡くなった俺の母さんと同じ病室ですよ」

氷牙の問いにレオは寂しげな表情で呟いてうつむく。氷牙も空を見上げながらかつて共に戦い競い合った仲間を思い出していた。
――――――――――――――――――――
十代VS明日香を書く前に少し息抜きと設定説明的な、あとそちらがよければこっちの方でとっとと十代VS明日香一歩手前まで持っていっときますよ?翔が捕まって十代達が女子寮に向かい、ライとエルフィが挨拶、アルフを見たジュンコとももえがいきなりメロメロモード(最後待て)。
ちなみにSATURNは正確に言うとアルフではなく黒アルフが所有、使用している設定です。んで黒アルフはエーリアン主軸の爬虫類デッキの予定で、裏設定上ライ、アルフ、エルフィ、十代、黒アルフの五人の内十代の次に紅葉さんをリスペクトしているつもりです。ま、それでは。
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.105 )
日時: 2010/09/02 23:20:48
名前: ミクニップ

はい。それは確定です。無理言ってすみません。


???「よ、そこのお二人さん」

ふと、頭越しに金髪の男性の顔が覗いてくる。年は20代に見えるが・・・

レオ「ん・・・、ピカか。どうしたんだ?」
雷堂「ああ、カービィに野菜を頼んでたからな。取りにきてたんだよ。旦那たちは?」

金髪の教師・・・雷堂はそう言って背負っていた籠に入っているデカい野菜を見せた後に二人の隣に座る。ちなみにカービィと言うのは、この学園にいる教師であり雷堂の親友の一人でもある星野誠司(ほしのせいじ)のニックネームであり、家庭菜園が趣味の一風変わった教師である。

氷「ちょっとな・・・紅葉の事でな・・・」
雷堂「ああ・・・彼奴ね・・・」

実質に言えば、実は雷堂も、今はある理由で居ない幼なじみや友人達と一緒に其処に居た。しかし、彼もまたプロにはなれず、なれたのは紅葉と同い年の幼なじみのみであった・・・

雷堂「・・・あれから数十年か、時が経つのは早ぇよなぁ・・・」

そう言いながら、寝転がり、憂鬱そうに空を見上げる雷堂。そしてふと胸ポケットを探ると、そこから十字架が掘られたロケットが出てきて、ふたを開くと、中には学生の頃の自分やレオ達が満面の笑みを浮かべて肩を並べた写真があった。

雷堂「・・・結局、彼奴には殆ど勝てなかったんだよなぁ・・・俺」
レオ「ああ、ボロ負けだったよな。お前」
雷堂「もっとオブラートに包めよ・・・」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.111 )
日時: 2010/09/03 01:12:54
名前: 孝(たか)

そうして、数日が経った日の事である。

明日香「デュエルモンスターズのカードには(中略)と、分ける事が出来ます。」

クロノス「ビビースム。非常によろしぃーノ。オベリスクブルーのシニョール明日香には、優しすぎる質問でシターネ。」

明日香をベタ誉めするクロノス。

明日香「基本ですから。」

それに、なんでもないように微笑んで返す明日香。

クロノス「それでは〜…う〜〜む。シニョール丸藤!」

少々見渡してから翔を名指すクロノス。

翔「は、はい!」

クロノス「フィールド魔法の説明をお願いしマスーノ」

翔「え、え〜と…フィールド魔法は、え〜とその…あの…」

青生徒「おいおい!そんなの幼稚園児でも知ってるぞ!」

『クスクス…』

その一言で忍び笑いをする物も何人か現れ出した。

レオ「黙れクソガキ共オオオオオオオ!!!!!」

突如、壁際から怒声が聞こえた。

『(ビクッ!?)』

生徒一同が硬直する。

特に、笑っていた生徒は少々震えているようだ。

レオ「全く…てめぇらはここになにしに来てんだ!頭の悪い奴を笑いに来たのか!?真面目に授業を受ける気がねぇんなら、失せろカス!!」

教師としてその言葉づかいはどうかと思うのだが、言っている事は間違っていないので気にする事も無いだろう。

レオ「翔。」

先程の怒声とは打って変わって、優しげな声で翔を呼ぶ。

翔「は!はい!!」

しかし、怒られるのではないかと思い、緊張してガチガチだ。

レオ「……とりあえず、深呼吸しろ」

翔「へ?あ、はい…すぅ〜はぁ〜…すぅ〜はぁ〜…」

レオ「…落ち着いたか?」

翔「…はい!」

レオ「そんじゃ、ゆっくりでいいから、思い出して言ってみろ。」

翔「あ…はい!えっと…フィールド魔法は互いのフィールド全体に効果を及ぼす魔法カードで、専用のカードゾーンから発動し、他のフィールド魔法が出ると発動中のフィールド魔法は破壊されます…」

クロノス「(むむむ…レオ先生…余計な事ーヲ…まぁでも、キチンと言えたノーデ、それ相応の事はしないといけまセンーノ)…よろしい、カードの性質を完璧に言えたシニョール丸藤には、点数をちょっとあげるノーネ」

翔「あ、ありがとうございます!」

クロノス「うぅむ。基本は大事デスーノ。他のシニョール達も、基本はキッチリ覚えておくデスーノ!」

『はい!』

レオ「だからと言って、基本だけ抑えていればいいもんでもないからな!知識と実践は関係ないと言う奴もいるが、知識があって損する事は無い。最初の月一テストまで、もう二週間も無いからな。気を引き締めろよ!」

『はい!』

青生徒「なら、先生!あとで俺とデュエルしましょうよ!実技担当なんですし。良いですよね?」

万丈目「いきなり何を言い出すんだ!やめておけ。オシリスレッドの担任と言えど、相当の実力者だ。俺達生徒がかなう相手では無い。」

青生徒「(ふん!教師相手に弱腰とは!情けない!どうせコイツは金と権力で成り上がった、エリートもどきに違いない!…今に見てろ!この俺がお前を倒し、オベリスクブルーの恥にしてやる!その前にあの不良教師を適当に相手にして、俺の注目を集めないとな!オシリスレッドは所詮ドロップアウト。教師だって一緒さ。)」

レオ「良いだろう。本物の強さと言う物を、その足りない頭に叩き込んでやる。」

青生徒「(ふふん。その減らず口も聞けなくしてやるぜ。)」

キ〜ン、コ〜ン、カ〜ン、コ〜ン…

キ〜ン、コ〜ン、カ〜ン、コ〜ン…

クロノス「うむ。それでーハ、今日の授業はここまでデスーノ。各自、予習や復習は忘れないようにするノーネ!では、解散!」

『ありがとうございました!』
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.113 )
日時: 2010/09/03 14:25:26
名前: ミクニップ

十代「いやぁ〜、終わった終わった〜!」
翔「そうッスね。僕なんかヒヤヒヤしたッス」

授業が終わり、廊下で談笑する二人。そんな時・・・

タッタッタッ・・・ベシャッ!

???「ふみゅ!?」
十代「?」

ふと、自分らの隣で何かが転ける音と短い悲鳴が聞こえ、十代達が見てみれば・・・

???「いたたた・・・また転けた・・・」
十代「あれ・・・?アンタは・・・?」
???「ふえ・・・?」

其処には、黒色の長い髪をして中世的な顔立ちをした、恐らく制服からしてブルーの男子と思われる少年が転けていた。そしてその顔を見た十代の脳裏に、子供の頃のとある記憶が蘇る。

十代「ああ〜〜〜!!アンタまさか、美春さん!?」
美春「その顔・・・もしかして十代君!?」

転けてた少年の名前を思い出し、とりあえず立たせる十代。そして美春と呼ばれた少年も、懐かしそうに十代を見つめる。

翔「?アニキ、その人は・・・?」
十代「ああ、この人は美春さん。俺の昔の知り合いで一歳年上」
美春「柊美春(ひいらぎみはる)です。宜しくお願いします」
翔「あ、こちらこそ・・・」

微笑みながら律儀に御辞儀した美春に釣られ、同じく頭を下げる翔。

十代「それにしても久しぶりっすね。美春さん」
美春「本当です。確か最後に会ったのは君が小学三年生の時でしたっけ?」
十代「そうそう。その時は美春さん、引っ越したんですよね?」
美春「うん。ある理由で親戚の家にね。それにしても懐かしいな〜。ライ君やアルフ君達は元気かな?昔はよく遊んであげたっけ?」
Re: 異世界遊戯王大戦記GX(笑) ( No.114 )
日時: 2010/09/03 22:38:18
名前: カイナ

十代と美春がそう話していると突然後ろから誰かが美春にぶつかり、美春は勢いで床に倒れこむ。

美春「わっ!?」
ライ「うわっと!? すいません!」
アルフ「あれ?……もしかして美春お兄さん!?」

それに慌ててぶつかってしまった少年―ライが謝罪しながら彼に手を差し伸べるとその隣にいたアルフが思い出したように言う。

美春「ライ君にアルフ君……すごいいいタイミングだね」

翔「それより二人ともどうしたんすか? そんなに慌てて」

ついさっき話していた二人の登場に美春が苦笑気味に呟くと翔が首を傾げながら尋ね、それを聞いてライは思い出したように言った。

ライ「あ、そうそう。さっきのクロノス先生の授業で父さんと生徒が何か言ってただろ? デュエル場でこれからデュエルがあるそうなんだよ!」
アルフ「父さんのデュエルここ数年全然見てないしね、アカデミアの教師にもなったらしょうがないけど」

十代「本当かよ!? よっしゃ、急ごうぜ!」

美春「十代君!?……相変わらずデュエルになったら速いね……」

ライとアルフの言葉を聞いた十代は途端に目を輝かせてデュエル場に急ぎ、それを見た美春がぼそりとそう呟く。それにライとアルフがうんうんと頷いた後四人もデュエル場に向かっていった。
そしてデュエル場、そこのリングにさっきの授業でレオに喧嘩を売った生徒はデュエルディスクを構えて仁王立ちをしていた。その向かいに相手、つまりレオはおらず、生徒はふんと鼻を鳴らした。

青「恥をかきたくないから逃げたか。まあ懸命な判断だな」

レオ「悪い悪い、トメさんに仕入れたカードボックス運ばされてて遅くなった。侘びと言っちゃなんだがドローパンいるか?」

青「いらねえよ! 勝手に食ってろよ!!」

生徒が鼻を鳴らしながら言うとレオが軽くそう言いながらデュエル場に入ってリングに上がる。そして相手の生徒にそう言いながらドローパンを一個取り出て尋ねるが生徒は鋭いツッコミで返す。

レオ「んじゃ遠慮なく……お、黄金のドローパンだ」

貰っとけばよかったかも、レオの言葉を聞いた生徒の頭の中をそんな言葉がよぎる。一日一個の黄金の卵を使ったドローパン、それを目の前でしかもさっき渡そうとされていたのにしっかり食われてしまった。そしてレオはあっさりパンを食い終えると懐からウェットティッシュを取り出して手を拭き、デュエルディスクを構える。

レオ「んじゃま、始めるか」

青「ふっ、真の力ってものを見せてやるよ!」

レオ・青「「デュエル!!」」

レオのどこか軽い言葉に生徒はふっと笑いながらそう言い、デュエルが開始される。そしてレオはデッキに指をかけながら言った。

レオ「先攻はもらうぜ」

青「好きにするがいいよ。せめてものハンデだ」

レオ「んじゃ遠慮なく、ドロー」

生徒の言葉にレオはそう返してカードをドローし、手札を見眺める。

レオ「カードを二枚セット、ターンエンドだ」

青「ははは! 早速事故か!? まあ所詮ドロップアウト寮の先生なんてその程度だよ、僕のターンドロー!!」

レオはモンスターを出さずにカードを二枚セットするとターンを終え、それを見た生徒は高笑いをしながらカードをドローし、ふっと笑った。

青「ワンターンキルを見せてやるよ! 僕は[ゴブリン突撃部隊]を召喚し[二重召喚]を発動! ゴブリン突撃部隊をリリースし[偉大魔獣ガーゼット]をアドバンス召喚!! ガーゼットの攻撃力はリリースしたモンスターの元々の攻撃力の二倍だ!」

偉大魔獣ガーゼット 攻撃力:0→4600

宣言通り初期ライフを上回っている。そして生徒は一気にレオを指差した。

青「エリートたる僕に歯向かった事を悔いるがいい! ガーゼットで攻撃!」

レオ「手札からクリボーを捨ててその攻撃による戦闘ダメージを0にする」

青「ちっ、弱小カード如きが舐めた真似を……ターンエンドだ」

生徒の指示による魔獣の攻撃を突然魔獣の目の前に現れて増殖したクリボーが壁になって受け止め、それに生徒は舌打ちをしてターンエンドを宣言する。

レオ「俺のターンっと。よし、行くか。リバースカードオープン、魔法カード[奈落との契約]を発動。手札からゴブリンエリート部隊とニュートを儀式の生贄に捧げ、[闇の支配者 ゾーク]を儀式召喚する。ゾークの効果発動、サイコロを振って一か二の目の場合相手の場のモンスターを全て破壊、三から五なら一体破壊、六の目の場合俺の場のモンスターが全滅する」

レオが伏せていた魔法を発動した瞬間辺りが邪悪な雰囲気に包まれ、闇の中に儀式の贄となったモンスターが吸い込まれていくとその闇の中から一体のモンスターが姿を現した。そしてレオの説明と共にゾークが力を溜めていき、バーチャルの不気味な外見のサイコロが転がる。その目は一を見せており、一の目となっている何かの目が邪悪な光を放ち始めた。

レオ「一の目の効果発動、相手の場のモンスターを全て破壊する。ラスト・ゾーク!!」

青「うああぁぁぁっ!?」

レオの宣言と共にゾークの放った闇が生徒の場を包み込み、魔獣は闇に呑まれて姿を消していく。

レオ「さらに墓地のゴブリン、ニュート、クリボーを除外して[ダーク・ネクロフィア]を特殊召喚」

青「ひっ!?」

レオの場にさらなる悪魔が姿を現す。生徒の場には何もない、二体のダイレクトアタックで終わりだ。しかしレオは一枚だけ残っているリバースカードをふと見た。

レオ「ここまで上手く回ったのも珍しいし……使うか。リバースカード発動[異次元からの帰還]。俺のライフ半分をコストに除外されているモンスターを可能な限り特殊召喚、そのエンドフェイズ時にまた除外される。俺はついさっき除外された三体を全て特殊召喚するぜ」LP4000→2000

レオの言葉と共に彼の場にさらに三体の悪魔が姿を現す。ちなみに完全攻撃タイプの悪魔四体の横でピョンピョン跳ねながら戦闘体勢を取っているクリボーに観客の女子から可愛いと声が上がっているのはまったくの余談だ。

レオ「フィニッシュだな。まずはクリボーで攻撃、クリボーアタック!」

クリボー[クリー!]

青「だあっこの屑カードが! うっとおしい!!」LP4000→3700

レオの指示と共にクリボーが生徒に攻撃をしかけ、しつこくポカポカ体当たりをしかけてくるクリボーに生徒はそう叫びながらクリボーを払いのける。

レオ「でもって四体の悪魔で連続攻撃! デモンズ・ヘル・パレード!!」

青「うぎゃあああぁぁぁぁ!!!」LP3700→0

レオの言葉と共に四体の悪魔が次々に生徒に攻撃をしかけ、生徒のライフが一瞬で0を示す。生徒は恐怖の余りか仰向けに倒れてぴくぴくと痙攣を起こしていた。

レオ「よし俺の勝ちっと。ただ攻撃力が高いだけのモンスターを召喚しただけで舞い上がって伏せカードを一枚も伏せないとは……ゴーズを使うならともかく普通のプレイングじゃ基本破りもいいとこだな」

レオはそう言い捨てるとすたすたとデュエルリングを降りていった。

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