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スマブラIMPACTO! 五の書!
日時: 2009/06/28 20:31:13
名前: ミクトラン二世

さて、とうとう来ました第五弾!!!

シュウ「最近はストーリーも少しグダグダになってきたが、5弾からはそんなことはさせない」

ちなみにこの第五弾、別名『氷牙破れる!?スマッシュブラザーズ大ピンチッ!!!!!』という題名が存在したりしています。

氷「ほぉ?その心得は?」

この世に絶対無敵なんて物は絶対存在しない、いくら氷牙も何時かは倒される、そういう意味が込められてます。いくらタカさんが何をいようと、これは絶対避けられない運命なんです。

エリー「という訳で、この弾から氷牙も平等にピンチが訪れるワケだ、最強だって何時かはやられる運命だからな」


という訳で!!大乱闘スマッシュブラザーズIMPACT「飛天無双斬ッ!!!!」ぎゃあああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!

六星王「新たなる冒険が」
ヴィヴィオ「今、始まるよ!」

す・・・・すたぁ・・・・・と・・・・・・・ゲフッ・・・

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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.91 )
日時: 2009/09/18 17:56:51
名前: カイナ

獄龍『つか、化け物かよあの人……』
カイ「同感。ああいう空間を無理矢理こじ開けるなんて普段はクレスやロイドが時空を操る剣、エターナルソードを使ってようやくってレベルだぞ……それを素手って……」

獄龍とカイは苦笑を浮かべながら呟き、前を歩いている氷牙を見る。
それから獄龍が続けて言った。

獄龍『ああそうだ、カイ。言っとく事がある。これ以上獄龍刀を解放するな、命に関わる』
カイ「は!?」

その言葉に思わずカイは驚いたような声を上げ、獄龍はそれを聞かずに続けた。

獄龍『お前はまだ闇、つまり俺を制御しきってない。そんな状態で獄龍刀を解放してたら身体の方が持たないし、そもそもさっきのは本当の獄龍刀の十分の、いや、甘く言っても二十分の一にも満たってない。桜牙丸だったか?そいつを使った方が安全だぜ……暴走したくはないだろ?』
カイ「あ、ああ……あれ?暴走って、お前を受け入れたからもう暴走まではいかないんじゃないのか?」
獄龍『……』
カノンノ「カイ!どうしたの!?」
カイ「え?ああ、今行く!」

いつの間にか歩みが遅れていたらしく、前の方を歩いていたカノンノに呼ばれて我に返ったカイは急いで走り出した。獄龍は沈黙し、姿を消していった。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.92 )
日時: 2009/09/18 21:07:37
名前: ていと

クェイド「どうした?さっきから、攻撃を避けてばかり・・・。そんなに少女の言葉が残ったかね?」

ライナス「・・・」

ライナスは、ただ、攻撃を避けるばかり。
表情もさっきからぜんぜん変わらない。

クェイド「・・・ふむ・・・。まあいい、これで止めといこう・・・。係数を代入。9、13、17、6、21、100!!」

かつて、ライナス(といっても今の彼ではないが)を一撃でしとめた技。
それよりもさらに規模がでかい。

クェイド「英雄どもよ、役者どもよ!!ただ、君たちが思うままに踊れおどれ踊れおどれ踊れおどれ踊れ踊れェ!!!!!!!!」

何百本もの鎖がライナスに向けて殺到する。
仕留めた。そう、クェイドが漠然と思った瞬間。

ドン!!

という音とともに、鎖が・・・切り裂かれた。

クェイド「なっ・・・!?」

思わず唖然とする。
彼の力は、世界のかけら。
すなわち、普通は砕けない。
なのに。
確認のため、もう一度鎖をライナスにたたきつける。
しかし、また。切り裂かれた。

ライナス「・・・さっきから・・・ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ喋りやがって・・・うざいんだよ、お前」

ライナスはゆっくり近づいてくる。
普通なら、鎖をたたきつければいい。
だが。
通用しないものにはどうすればいい?

クェイド「ク、ククク・・・。クククキキキキ・・・ッ!!そうか、これが・・・これが・・・!!!」

クェイドはただ、感嘆しながらしゃべる。

クェイド「本当に、モノを殺すということか・・・!!」

とうとう、クェイドを射程範囲内に捕らえたライナスは、静かに言う。

ライナス「お前をなぜこんなに殺したいのか・・・やっとわかったよ・・・。俺はただ・・・」

死神は・・・あまりにも静かにしゃべる。

ライナス「俺はただ・・・あんたが俺の目の前にいることが我慢できなかったんだ・・・」

しかし、そんな言葉にも、クェイドは耳を貸さない。
ただ、すがるように。ただ、希望の光を見つけたように。
そしてただ、一生のお願いでも言うように。

クェイド「・・・ああ・・・見てみたかったものだ・・・。君が・・・台本を殺すところを・・・」

つぶやくと同時。

ライナス「・・・極死」

ライナスの一閃。
次の瞬間・・・クェイドの体は、ばらばらになって崩れ落ちた。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.93 )
日時: 2009/09/22 23:26:41
名前: ていと

ライナス「・・・・・・」

彼は無言だった。
殺してしまえば、楽しみは終わってしまう。
彼は、この味気なさがいやだった。

クェイド「・・・後・・・すこ・・・し・・話せる・・・か・・・い・・・?」

ライナス「!?」

殺したはず、思わず振り返る。

クェイド「・・・ククク・・・。どうやら・・・普通の人間らしくも死ねない・・・らしい・・・。そう・・・だ・・・君に伝え・・・て・・・おかない・・・と・・・」

しゃべってこそいるものの、彼の姿はだんだん透けていく。

クェイド「神に・・・踊らされた・・・ひ・・・と・・・は・・・まだ・・・他に・・・も・・・い・・・る・・・。たとえば・・・ギルガ・・・とかね・・・」

ライナス「・・・!?」

クェイド「ククク・・・やはり・・・か」

ライナス「・・・お前は・・・いったいどこまで・・・!?」

クェイド「・・・言ったはずだよ?僕・・・は・・・台・・・本・・・を見てしまった・・・と。どうか・・・君たちは・・・い・・・や・・・せめて・・・君だけ・・・は・・・ッ!!台本なぞに・・・ッ!!」

途切れ途切れで、しかし、強い願い。

クェイド「・・・最後・・・の・・・プレゼント・・・だ・・・!君に・・・ひとつ・・・未・・・来・・・を、伝え・・・よう・・・!!・・・ひっくり返して・・・見せたまえ!!」

ライナス「・・・・・・言ってみろ」

クェイド「君は・・・!!ライナスは・・・!!」

やっとのことで、言う。

クェイド「・・・いずれ・・・カイと殺しあう・・・。たの・・・む・・・。どうか・・・このくだらない劇を・・・終わらせてくれ・・・」

そういって、クェイドは消えた。
その数秒後。ライナスの右目が赤く戻ったと思うと、彼は、倒れた。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.94 )
日時: 2009/09/22 23:37:57
名前: カイナ

カイ・カノンノ「「ライナス!」」

その直後氷牙達もその場に合流し、ライナスが倒れているのを見つけた瞬間カイとカノンノがいち早く駆け寄る。その少し後に氷牙がライナスを見下ろした。

氷牙「……心配ない、気絶してるだけみたいだ」
カノンノ「そう……よかった」

氷牙の言葉にカノンノはふわりと笑顔を浮かべてそう呟き、カイも無事で良かったというような表情を浮かべ、ライナスをおぶった。

カイ「それじゃ……帰るか」
カノンノ「うん」

カノンノはカイの横に立ってライナスを優しく撫でながら言い、カイ達はさっき来た道を歩いていく。そしてルイギとシェリー、クルミもその後を追い、氷牙だけは異空間の中を一瞥してから歩き出した。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.95 )
日時: 2009/09/27 01:52:31
名前: ていと

とある喫茶店。
名前を、「ラヴィス」という。
いま、そこの前で掃除をしている女の子が一人。

???「おーい、レキちゃん。掃除どうも。さ、あがんな。俺がコーヒー入れてやるよ」

レキ「あ、はい!!ありがとうございます、マスター!!」

マスター「最近は物騒なもんだからな。君も、襲われたんだろ?」

レキ「はい・・・。まあ、そのときは助けてもらったんですが」

レキは、そのときのことをぼんやりと思い出しながら、つぶやく。

レキ「カノンノ・・・、か・・・。ここに来てくれるって約束、覚えてるかな・・・」
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.96 )
日時: 2009/09/29 15:03:45
名前: 忠タロウ+その他の皆様

テンバ「おおっ、ようやっと帰って来た〜。いやー、魍魎界エリア首都が襲撃されとるわ、ここも人造アクマが現れるわ、更にはライナスの坊ちゃんが行方不明になるわでホンマ大変やったな〜?」

ルイギ「…まあ、ライナスがクェイドって奴に勝ったみたいだからよかったが…何か俺、嫌な予感がしてならねえんだよなぁ…?」
シェリー「…???…」

ルイギ「そもそもこの世界は…何つうの?色んな世界の欠片で繋げて出来た未完成の…ジグソーパズル?みたいな…」
テンバ「んなまさか〜。いくらここが、氷牙はん達が知っとる人らの多い世界でも…並行する異世界の一つ何やで?」
ルイギ「けどなぁ〜?」

ルイギの[レイディアント・ワールド]への疑問をテンバは軽く流すが、それでも気になって仕方がない様子のルイギであった。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.97 )
日時: 2009/09/29 18:14:34
名前: カイナ

カイナ「……そう言えば勇輝達はどうなってんでしょう?織田軍と戦ってるまんまな気がするんですが……」
――――――――――――――――――――
カイ「ふぅ……」

一方、病院も人造アクマはピチュー達が撃退したらしく静けさを取り戻しており、カイはライナスをベッドに寝かしつけると一息ついた。

カノンノ「終わった……のかな?」
カイ「人造アクマやら何やら問題はまだあるだろ?……でもここらで一旦休憩取っててもバチは当たらん。どこか遊びに行くか?喫茶店とか」
カノンノ「喫茶店…………あー!!!!!」

カイが何気なく出した言葉を聞くとカノンノはふと何かを考え出し、直後病室内に響き渡る大声を上げる。それに思わずカイは驚いたように仰け反りながら返した。

カイ「ど、どうした!?つか病院内は静かにしろっての、ライナスが起きたらどうする」
カノンノ「すっかり忘れてた……レキちゃん……カイ、喫茶店行こう!」

カノンノはそう言いながらカイの腕を引っ張って病室を飛び出し、カイはカノンノの手から離れると並走しながら尋ねた。

カイ「おい、どうした?どこ行くんだ?」
カノンノ「ラヴィスっていう喫茶店!友達が働いてて、いつか行くって約束したの!」

カノンノはそう言いながら走り、カイもよく事態が分かっていないまま並走する。そして二人は病院を飛び出した。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.98 )
日時: 2009/10/01 23:01:10
名前: ていと

一方、ラヴィスでは。
レキは珈琲の用具の手入れ中だった。

レキ「・・・ふぅ、こんなところかな?・・・よし、後は・・・。そうだ、武器の手入れしとかないと」

懐から銃を取り出し、点検を始める。
元来、彼女は争いはどちらかといえば苦手なほうだ。
だが、前にある少女に守ってもらって以来、護身はいっそうできるように、いつでも戦闘態勢が取れるようにしているのだ。

レキ「ふんふんふふふ〜ん♪」

鼻歌をBGMに手入れを続ける。
そのとき

レキ「!?」

レキの目に、違和感が走った。
なんというか・・・懐かしい雰囲気。
それを感じた瞬間、喫茶店のドアが開いた。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.99 )
日時: 2009/10/01 23:35:44
名前: カイナ

カノンノ「レキちゃん!」
レキ「カノンノ!」

突然飛び込んできた少女―カノンノはいきなりレキに抱きつく勢いで飛びつき、レキも驚いたような表情をしながら笑っていた。

カイ「なるほどな……」

カイは含み笑いをしながらそれを黙って見守っていた。するとレキがカイに気づいて首を傾げながら尋ねる。

レキ「えっと……あなたは?」
カイ「俺はカイ」
レキ「ああ、カノンノの彼氏か」

レキの問いにカイはさらりと慣れたように名乗り、レキは手をポンと叩いて言う。その言葉にカイとカノンノは思わず顔を赤くし、レキはくすっと笑うと言った。

レキ「さてと。立ち話もなんだし、席にどうぞ」
カノンノ「あ、うん」
カイ「ああ」

レキがそう促すと二人は頷いてレキの後ろを歩き、案内された席に座った。
Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.100 )
日時: 2009/10/02 22:46:01
名前: ていと

ちょうどそのころ、マスターは陰で二人を観察していた。

マスター「(・・・。あれは・・・アドリビトムの連中か・・・。・・・ふふ、これはなんの因果だ?こんなところで、こんなことになるとは・・・。あれが、お前の言っていた、未来への光、か・・・。こいつらがいるってことは・・・あいつもいるんだな。)・・・ふ、お前の言ってたことが、本当かどうか・・・。確かめさせてもらうぜ?なあ・・・クラトス?」

マスターの独り言は、誰にも聞かれることなく、虚空に消えていった。

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