Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.21 ) |
- 日時: 2009/07/28 18:00:19
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- ルイギ「…追いついた…っと、あいつはやっぱりあん時の…一緒にいるのはカイ達か。」
シェリー「…ライナスは…他の嫌な感じと一緒にどんどん遠くに、連れてかれてる…。」
ルイギ「んじゃ、速攻であの吸血鬼をぶっ潰しますか?シェリー。例のあれ、いくぜ?キメラ・ボディ=ケンタウロス・レッグ+チーターレッグ!!」 シェリー「…ネオキメラ・ボディ…メタル・ケンタルレッグ…!!」 ルイギ「奴を、挟み討ちとするぞ?(しかし、遠くから見れば二人が苦戦する理由も一目瞭然だな?…どうやらあいつは、時間を操れる能力を持っていると見た。まあ、完全じゃないっぽいけど…)」
シェリー「…うん!!」
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.22 ) |
- 日時: 2009/07/28 18:10:42
- 名前: ていと
- ディクス「ほお・・・増援か・・・」
はっきり言って、もう彼は足止めをする必要は無い。 ライナスは、もう手に入れたのだから。
ディクス「ふむ・・・。だいぶ治ってきたようだし・・・すこし、力を限界を超えて使ってみるか」
カイ「(やばい!雰囲気が変わった!?)みんな、いっせいに畳み掛けるぞ!!」
全員が肉薄する。 もう少しで、刀が届く、そう思えた瞬間。
ディクス「時よ・・・止まれ!!」
時間が、止まった。
ディクス「止めてられるのは・・・せいぜい十秒か・・・。・・・クッ、やはり、すこし厳しいな・・・」
置き土産とばかりに、ナイフを数十本投げていく。 手から離れた瞬間、ナイフも停止する。 そして、すさまじいスピードで走り抜けたあと・・・。 十秒が経つ。
ディクス「・・・そして・・・時は動き出す・・・」
時間が動き出す。 それと同時に、数十本のナイフがカイ達に襲い掛かった。
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.23 ) |
- 日時: 2009/07/28 18:15:11
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- ルイギ「嘗めんなっ!!!」
ドドドドドドドドドドドドド…!!!
ルイギ「…キメラ・ボディ=ザ・プラント………つか、最後の台詞は[ジョジョの奇妙な冒険]の[承太郎]のパクリか…」
ルイギは、瞬時にカイ達の周りに厚みのある樹の壁を張り巡らせ、ナイフの命中を可能な限り防いだ。
ルイギ「…ふっ、これで貸し一な?」 カイ「…ちっ、変態に借りができちまうとはな…。まあ、一応ありがとよ?」
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.24 ) |
- 日時: 2009/07/28 19:41:22
- 名前: ていと
- あ、やっぱりばれました?
ですよねー・・・。
・・・ん? ちょ、ちょっと待て!! 何で時止め中の言葉をルイギが聞き取れたんだ!?
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.25 ) |
- 日時: 2009/07/28 22:54:18
- 名前: カイナ
- カイ「だが、逃げられたか……影分身!辺りをくまなく探せ!!」
カイはいつの間にか、時間停止をくらっている間に逃げたディクスがさっきまでいた所を睨みつけ、舌打ちをしながら呟くがその直後影分身を作り出して指示し、その指示と共に影分身は一気に散らばって走り出した。それからカイは俯いて呟く。
カイ「時間停止魔法……タイムストップだと……あの技を使える人はアドリビトムでも限られた人だけだってのに……なんて奴だ」
カイは悔しそうにギリッと歯をくいしばり、呟く。そんな中でも冷静にあの技の正体を見切ったのは流石と言えるだろう。 それから数分すると影分身が全員戻り、カイが報告を聞く。それから影分身が消えると共にルイギ達の方を振り返るが、その表情を見た瞬間カノンノが尋ねた。
カノンノ「駄目……だった?」 カイ「……ああ、この辺一帯調べ尽くしたのにライナスらしき姿どころかさっきの奴すら見つけられなかったらしい……」
カイは心底悔しそうにそう呟く。仲間をさらわれ、しかもその手がかりを見つけることすら出来ない。それを認めた瞬間カイは思わず地面を思いっきり殴り、叫んでいた。
カイ「くそっ、くそがっ!闇を受け入れたから何だ!!少しは強くなってるかもなんて自惚れもいいとこじゃねえか!!!」 ルイギ「ちょっと待て、落ち着けよ……」 カイ「うるさい!!!」
ぶち切れたカイをなだめようとルイギがそう言うが、カイはその首元に血桜を突きつける。その殺気はいつも自分を殺しているような冗談交じりのものではなく正真正銘本気、その殺気に思わずルイギは怯むが、その次の瞬間のことに目を見開いた。
カノンノ「!」
カノンノは思いっきりカイの頬にビンタを叩き込み、思わずカイが驚いたように血桜を取り落とし、叩かれた頬を触っているとカノンノが怒ったように叫ぶ。
カノンノ「カイの馬鹿!そうやって自分を責めて何になるの!?ライナスが戻ってくるとでも言いたいの!?」 カイ「……」
カノンノの強い言葉にカイは思わず黙り込み、俯きながら目を逸らす。するとカノンノは優しさを込めた言葉で続けた。
カノンノ「カイは強くなったよ、私が断言する。確かに、今回は駄目だったけど、一回戻ってまた修行して、もっと強くなればいい。そしてライナスを取り戻そう?」 カイ「……ああ……それと、ごめん……」 カノンノ「謝るのは私だけ?」
カイが頭を下げてそう言うとカノンノは優しく微笑みながらそう言い、それを聞くとカイはルイギの方を向いて言った。
カイ「……悪い。ちょっと取り乱してた」 ルイギ「……ま、構わねえよ」
カイの言葉にルイギは笑いながらそれを許し、それから四人は一度氷牙達のところに戻っていった。
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.26 ) |
- 日時: 2009/07/28 22:57:09
- 名前: ていと
- とある、建物。
隠れ家、という名前がぴったりだ。
クェイド「やあ。無事みたいだね。どうやら、時を止めたみたいだけど」
ディクス「・・・ああ。おかげで、体中がずたぼろだ・・・。しばらく・・・動けない、な」
クェイド「輸血パックがあったはずだ。飲めば、すこしは楽になるだろう」
ディクス「ふむ・・・。クェイド、この場所は安全なんだろうな?」
クェイド「大丈夫だ。鎖による結界があるし、たいてい感じられることは無い。あるとすれば・・・神ぐらいかな」
ディクス「それで・・・ライナスは?」
クェイド「ここに・・・」
クェイドの視線の先には、ずたぼろになった少年が一人。
ディクス「・・・君の、出番か」
クェイド「ああ・・・いよいよ、殺戮が・・・起動できる」
ディクス「・・・・・・」
クェイド「殺戮、破壊、虚無・・・。内二つは難しくても、殺戮はこの少年のおかげで簡単に起動できる」
ディクス「この少年自身が・・・闇・・・殺戮衝動の持ち主だから・・・か」
クェイド「さあ・・・始めよう・・・幕開けだ!!」
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.27 ) |
- 日時: 2009/07/28 23:10:50
- 名前: 忠タロウ+その他の皆様
- WOC『…むむっ?魍魎界エリアで強い闇の魔力が蠢いているぞ…。これは、殺戮衝動か…』
ザイル「…とすると、クェイドとディクス…スパーク族の誰かの下で動く一種の暗部の一員…。あの二人が同時に動いているという事は…ディクスの記憶についてですね?」
WOC『…そうだな。くくっ、だがそれも我の力になるのならば良し。放って置いてもよかろう…。ガジャラ達はどうしてる?』 ザイル「どうやら、[カオス・ツリー]は無事完成し実も生り、冥府より黄泉帰った者達が出て来る事となります。その者達を指揮して魍魎界エリア首都の、宗教の中心たる神社の大巫女の命を殺りさえすれば…」
WOC『くくく…、また一つ封印が解けるという訳だな…?ふふふ、ふはははははは!!!』
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.28 ) |
- 日時: 2009/07/28 23:16:16
- 名前: ていと
- ライナス「・・・・・・」
おんなのことおとこのこがないている・・・。 なんでだろう・・・。なんでないているんだ・・・。 くるしめたくないのに・・・。なかせたくないのに・・・。 だいじょうぶって・・・いいたいのに・・・。 こえがでない・・・。 てがうごかない・・・。 ふと・・・そらをみた・・・。 ああ・・・きがつかなかった・・・。 きょうは・・・こんなにも・・・。
・・・つきが・・・きれいだなんて・・・。
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.29 ) |
- 日時: 2009/07/29 13:11:39
- 名前: ていと
- きがつくと、じぶんのてはくさりでこうそくされていた。
あれから・・・なんじかんたったんだ・・・? くさりをひっぱってみる。かんたんにくだけた。 もろい。もろい。もろすぎる。
せかいはあまりにもろすぎる。
ここからにげないと・・・。 カイやカノンノに・・・めいわくをかけてしまう・・・。
・・・・・・?
カイやカノンノって・・・だれだ・・・?
・・・ああ、そうだ。 まもりたいひとだ。なかせたくないひとだ。 いかしたいひとだ。
・・・ふと・・・あのおんなのことおとこのこのすがたがおもいうかんだ・・・。
なんだ・・・なかせちゃってるじゃないか・・・。 ・・・・・・?・・・・・・? カイやカノンノは・・・じぶんとははじめてあったのはアドリビトム・・・。 それじゃ。
あのなつかしいふたりはだれなんだ?
・・・やめよう。 イマハニゲレバイイ・・・。
アタマ・・・イタイ・・・。
一方こちらは病院に戻ってきていた。
カイ「!?」
カノンノ「?どうしたの?」
カイ「・・・・・・いや」
何も無い、とカイは頭を振る。 なんでもないはずは無かった。
カイ「(今のは・・・ライナス?助けに行かないと・・・!でも・・・なんなんだ・・・この、助けに行ったら間違いなく後悔するような胸騒ぎは・・・?)なあ、カノンノ。おれ、ちょっと念のため、もう一回見回ってくる」
カノンノ「そうなの?じゃあ、私も一緒に・・・」
カイ「いや、俺一人で十分だよ。カノンノは他の人に俺がどこへ言ったか聞かれたら説明しといて」
カノンノ「・・・うん。解った。気をつけてね」
カイ「ああ」
そういい残して、カイは走り出した。 胸騒ぎが、嘘であることを祈りながら。
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Re: スマブラIMPACTO! 五の書! ( No.30 ) |
- 日時: 2009/07/29 13:20:56
- 名前: ていと
- ディクス「クェイド。・・・気づいているだろう?」
クェイド「・・・ああ」
ディクス「どうする?やはり捕まえるべきか?」
クェイド「いや・・・いいよ。もう基礎は埋め込んだ。あとは、勝手に覚醒してくれるさ・・・。君は、ゆっくり休んでいいよ」
ディクス「ふむ。なら・・・言葉に甘えさせてもらおう」
ディクスがその部屋を出た後、ひとり、金髪の青年が残る。
クェイド「世界はまるで、演劇の舞台のようなもの。それなら、人間はみな、アドリブをこなす役者に他ならない」
つぶやく彼の、表情はまったく読めない。
クェイド「しかし・・・神という名の台本作者に運命を知らされているのなら、役者はみなただの人形だ。わかっている結末、そこに向かうようただ、踊っているに過ぎない」
ただ、彼の口調は。
クェイド「否定してみせてくれ。この僕の台本を。バッドエンドでもハッピーエンドでもかまわない・・・。見せてくれ。僕にも予想できない結末を」
どことなく・・・悲しそうだった。
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