トップページ > 過去ログ > 記事閲覧
会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。
日時: 2007/09/07 20:39:26
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 会話式リレー小説『ELESIS』ご参加、誠に有難う御座います。

 さて、此処では『ELESIS』の登場人物達のちょっとした過去を小話として投稿するスレッドです。

 参加資格は、『ELESIS』に参加している方のみとさせて頂きます。

 では。

 質問等などありましたらどうぞ。

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |

Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.91 )
日時: 2007/11/03 16:18:40
名前: 春歌

「ん・・・・ここは、ドコ?」
「あ、気づきましたか??」

気づいたら白い部屋に居た

「あの。私・・・・・・」
「倒れたんです、覚えてないですか?」

倒れた??・・・・
あぁ、そっか友人を殺そうとして・・・・・

「私は、、、またああなりますか??」
「言い切れませんが・・・たぶん」

ふと視線を窓に向ける、、、
なぜか無性に泣きたくなる・・・・・

「治療すれば治る見込みがあります」
「いいです」

吃驚するぐらいあっさりとした答えで
理由なんか要らない、きっと治療しても直らないから・・・

「でも・・・このままではその内、、その・・・・」
「心が壊れて死んでしまう?」
「な!!・・・・はい」

くすくすっと私は笑い「それでもいいの」と
医者に告げた

「すこし、一人にしてください」

そういうと医者はそっと病室を出て行った
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.92 )
日時: 2007/11/03 22:56:36
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 待て待て待て。落ち着け。シャイン・カースト!

 彼は今なんと言った?

 「ヨロシクオネガイシマスオニイサン」

 これは、同棲の許可を求めると言う事か?

 思うと頭がクラクラしてくる。

 ああ、空があんなにも遠い。

 「しゃいんにい!?」

 腰辺りで驚いた声が聞こえて、何とかふらつく思考を支えた。

 そうだ。冷静になれ。

 まず聞く事は
 
 「……リークとは、どういった関係で?」

 *

 結婚の話みたいに聞こえる……;;;
 
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.93 )
日時: 2007/11/04 00:38:52
名前:
参照: http://green.ap.teacup.com/ryou/

「これから一緒に住まわせて頂く者ですっ!!」

はっきり言った
よく聞こえるように
間違えのないように

リークのお兄ちゃんに了承して貰えるだろうか・・・?
お兄ちゃんなんだから、このお兄ちゃんとも一緒に暮らすんだよね?

優しそうなお兄ちゃんだから、仲良くなりたいのだけれど・・・
少々上目遣いで見る
なんか、こういう時は「イロジカケ」がいいって聞いた事があるし


「・・・・ダメ・・・ですか?」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ウィ君、間違ってます
ってかどんな情報を仕入れているんでしょうか、彼は・・・
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.94 )
日時: 2007/11/04 11:53:42
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 どうも彼の言っている事は同棲ということで間違いなさそうだ。

 さあ、どうする?

 「しゃいんにい。しゃいんにい。いいでしょ?」

 腰のあたりに纏わり付いてくるリークの頭を撫でる。
 
 なんだか猫みたいだなぁと現実逃避しつつ、彼と目が合った。

 ……何故だろう。

 色仕掛け的なものを使っている気がするのは気のせいか。

 「ダメですか?」

 躊躇いがちの声で問うてくる彼の目には、何処か寂しげな色を漂わせていた。

 「しゃいんにい。」

 ぐいぐいとコートを引っ張る。

 突き刺さる二つの目線。

 「いっしょに、『家』でくらすの、ダメ?」

 ……。

 「同棲じゃ、ないのか?」

 気づけば、間抜けな声がまた口から零れ落ちていた。
 



 誤解を解きましたー

 ウィ君がいつも可愛くて困ります……!

Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.95 )
日時: 2007/11/04 18:37:29
名前: 春歌

私の病気は精神的なもので
どんどん心が壊れてって自分を保てなくなる病気らしい
初期症状は不安に駆られる程度だが
第三期になると周りを傷つけようとする
末期症状になると、相手を殺すまで攻撃をやめなくなり
最後には死んでしまう・・・・・・・


「・・・・・治療すれば、、治る見込みはある、か」

でも治療すれば・・・・・この能力は消える・・・
この能力が消えれば、私は約束が果たせないから・・・・

偽善者ぶってるだけなのかもしれない
ただ・・・
あの子と彼女への想いはウソじゃないから。

だから、私は自ら茨の道を選んだ――――
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.96 )
日時: 2007/12/14 15:39:07
名前:
参照: http://green.ap.teacup.com/ryou/

驚き 恐怖 拒絶 懇願
どれをとっても俺の中に偽りのない感情だろう
数時間前に抱いていた自信もいまや過ぎ去り
ただ単にウィの言っていた「過信」の言葉が頭を廻る


−数時間前−

初めての実践が今から始まる
今まで演習ばかりな毎日だったが、他の同期とは一足早く実践に出れるようになったのだ
数人しか選ばれないこの名誉ある体験は、自分を特別視させどうやら心躍らせる効果があるようだ

とりあえず俺はウィとダンの3人チームで、という話になっていた
どちらも演習の頃から知っている顔ぶれだったが、仲の良いダンとは反対にウィとはあまり話した事が無かった
そこで必然的に俺とダンはよく喋る
「今日の演習で仕留めた数を競おうぜ」
ダンがガッツポーズをしながら瞳にあふれた光を放つ
おう、と短い返事をして俺たちは互いに拳を衝き合わせた

「やめとけよ、実践で 過信しすぎるなよ」

それが初めて聞いたウィの声……言葉だった
女みたいな顔のせいか、今は鋭く冷たい眼光が雪女を想像させた
もちろん俺等はウィの言葉に耳を貸さず、逆に「すまして何だ、あいつは」という態度をとった訳だが……


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
なんか、無性に書きたくなった蓮の過去話
中途半端に手をつけてしまうのは悪い癖だなぁ、と思いつつ・・・

ウィとリークの話はまた後日でよろしくお願いします
長らく書いてなくてごめんなさいっ!!
ってかウィを可愛いなんてっ?!!
リーク君の方が断然可愛いのに〜〜〜
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.97 )
日時: 2007/12/16 21:51:36
名前:

 私は彼を“オルフェ”と呼んだ

 彼は私を“ハイリ”と呼んだ


オルフェは言語能力に乏しい私に辛抱強く、何度も“私”という存在について説明してくれた。

そして言葉、感情、常識、、、。
私の人間として欠けている部分を補ってくれた。

「ハイリは生きることが出来るんだから、頑張って生きようよ」

そう、私に毎日のように言い聞かせて。

当時の私はその言葉の意味を、オルフェから他にも私のように遺伝子を組み換えられた子がいたが、みんな命が続かず死んでしまったという話を聞いていたから、その子達の分も生きなければならないんだと勝手に解釈していた。


私にとって、オルフェはすべてだった。

親であり、兄であり、友であり

オルフェが褒めてくれるから オルフェが笑ってくれたから

私は生きた。生き続けようと思った。


当然のように、オルフェはずっと自分の傍にいてくれると思っていた。



「ハイリ。僕たちは今日でお別れだ」

別れの言葉は突然降ってきた。

「君は生きることが出来る。でも僕は、もうダメなんだ」

嘘だと言っても、声にならない。
口さえも開かない。

「ハイリはもう、一人でも大丈夫」


  大丈夫なんかじゃない 傍にいてよ

言い切る前に、身体が宙を舞った。





 そして 逆さの目が  崩れる彼の姿を映した



(涙の溢れる暇もなく、運命は私から彼を奪った)


 * * *

いつにもまして意味の分からない描写にしてみました。
いや、文才が無いということもあるのですが(汗
ハイリの過去は何かと謎な点が多いです。
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.98 )
日時: 2007/12/16 22:14:09
名前: 春歌

滴る血・・・・
死んでゆく人に、それを食らう獣
そして・・・・・
その場に場違いな優しい笑みを浮かべた気高い人

だんだん白い靄に包まれ消えてゆく映像

「っ!!。・・・・まって!!」

この壊れてく心とともによみがえってくる記憶

いらない記憶、、どんなに消えてくれたらラクだろうか・・・・

まだ、私の目標は達成されないまま・・・・・
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.99 )
日時: 2008/01/15 00:07:10
名前:

 人を殺すことに、躊躇いがないわけじゃない

でも許せないんだ。己の欲望のことしか考えない、自分勝手な生物が。


「こんなおもてなしですみませんね、、、貴方達は僕達にとって、“要らない”存在なんです。分かりますか?」

辺りはひどく静かで、僕の引きずる鉄パイプの音が痛いほど響いた。
ズリ、ズリ、という音の間に、目の前の男の歯が鳴る音が入り、一種のリズムのように聞こえる。


 嗚呼、耳障りだ


「貴方達がいけないんですよ?あの子に手をだそうとするから」

“さっきと同じように”、一思いに振り下ろした。

紅い閃光が飛ぶ。

と、同時に、背後で小さく息を飲む音が聞こえた。

 あの子だ

可哀想に、小さな身体を震わせ、廃材の隅にうずくまって目に涙を浮かべている。

「、、大丈夫ですよ。怖いやつらは僕が始末、、、いえ、やっつけましたから」

何事もなかったような顔で、その身体を抱き上げた。
だが震えは止まらない。

「、、、こんなに怯えて、、、安心してください。僕が守りますよ、、、」


そう、この子は僕が守らなくてはならない。
どこへいてもこの子の存在は危険だ。

僕が守らなければ。

 僕がこの子に愛を、温もりを与えなければ




* * *

スーさん過去話。
男達は人身売買業者で、数分前までエルをうっぱらおうと考えていました。
スーさんによって野望は打ち砕かれたのですが。
ちなみにエルは男達に震えているのではなく、スーさんに震えていました。
が、それに気付かないスーさん。だいぶ狂ってます←
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.100 )
日時: 2008/01/24 16:32:18
名前:
参照: http://green.ap.teacup.com/ryou/

―――私が10歳の時、家が火事になった


家の中に研究室があり、両親はいつもそこに閉じこもっていた
だけど、あの日は珍しくお父さんが研究室に私を招いてくれた
友達の家に行っているかの様に、見慣れない久しぶりの新しい景色を眺めながら机の傍まで歩いてゆく

「ほら、見てごらん ここに赤い炎があるだろ?」
こくんと頷く私
お父さんと話すのに緊張していたので声は出さなかった
「この魔法の棒を炎の中にいれるとね・・・」
炎は黄色になった
目を丸くする私を見て満足そうに微笑むお父さんはさらに続ける
「今度は紫にしようか」
また違う棒を取り出して炎の中に入れる
再び色が変わり、お父さんの言う通りになった
緊張から一気に開放されて、はしゃいだ
お父さんも嬉しそうだった

夜になって、電気を消した時
不意に今日の炎の事が思い出された
ゆらゆらとまぶたの裏で変色する炎が鮮明で、忘れられない

もう一度見たい
今度はもっと大きな炎で・・・


お父さんは言ってた
「黄色になったのはね、ナトリウムっていう物質のせいなんだ」
傍にあった紙にNaと書く
そして今日見せてくれた色全ての現象を同じようにして教えてくれた
少し難しかったかな?とにっこりしながら聞いてきたけど
おおよそこうすればいいのだというのはなんとなく分かっていた
逆に教えてもらったからこそ、私にも出来るという確信があった


こっそりベットを抜け出し、研究室に入った
暗証番号が必要だったけど、なにしろ私の誕生日なのだ
楽に入る事が出来た

NaやらLiやらの容器・物質を手にし、家の中の全体に置いた
こうすれば火がついた時に均一に綺麗になる


結構な量が研究室にあったから意外に大変な作業だった
それを終えたから、今度は家に火をつけなきゃいけない
でも、単純に火を付けるだけじゃ面白くないから、確か黄リンを利用する事にした
自然発火する事もお父さんから教わっていた




綺麗だった
闇の中の赤い炎が勢いよく踊りだす
そしていろんな所からちらちら緑やら橙やらの色が出始めた

消防車がやってきて、見たくて嫌がる私を保護した
文句をたれながらも、さて親の所へ戻ろうかと思った時に初めて何処にいるのだろうかという疑問が芽生えた


お父さんもお母さんも火事のせいで死んでいた
ベットにいない私を火事の中必死になって探していたのだろうと大人は言う
私のせいなの?
そう問えば気にしなくていいんだよと決まって慌てた作り笑いを浮かべるのだ

分かってるよ
誰に言われなくても、一番悪いのは私なんだって・・・
・・・後悔・・・・・・しても仕様が無いじゃない・・・

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
本当はとても後悔しているレイチェル
自己防衛の為、本心には気付いていません

カーン君との話は次回出す予定です
思ったよりもながくなっちゃったんで・・・

Page: 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |