Re: 異世界大戦記8 ( No.257 ) |
- 日時: 2012/04/20 04:39:41
- 名前: 孝(たか)
- ライ「な、なんだよこれ…」
エルフィ「体の奥から力が湧き出るみたい。」
氷牙『当然だ。なにせ、魔界でもトップクラスの魔王の力を一部とはいえ同調させているんだ。元々の地力が低ければ低い程、その差が判るだろう?』
まだ未熟な大半の者達が感じている感覚。
全身から力が溢れだし、五感全てが研ぎ澄まされているような感覚。
しかし、そんな事を考えていると、ライの”死角”からギズモン:ATのビームが放たれる。
チュドンッ!
ライ「は?え?」
しかし、死角から放たれた筈のビームを、ライは気付かぬ内に回避していた。
ライ自身も、回避したという自覚がないのか?少々混乱している。
氷牙『これこそがトレースシステムの正体。俺というAIがオートで状況を把握し、必要な動作と制御を行うシステムだ。』
ライ「自動制御!?」
氷牙『そして……こんな事も出来る。』
ビュンッ!!
エルフィ「え?ライ!?どこに!?」
グシャッ!!!
突然ライが居なくなった途端、何かが拉げた様な音が響いた。
ライ「な?はぁ!?」
ライの位置からでは見えない木の死角に居たギズモン:ATをライが踵落としで押しつぶしたのである。
ライ「ちょっ!?何だよこの威力!?」
氷牙『落ち付け。こんなもん、トレースシステムを使わ無くても、お前の本来の実力を出せば十分可能な範囲の威力だ。』
ライ「いやいやいやいやいやいや!!!身体強化使わない踵落としでこんな事出来るかああああ!?」
氷牙『それはお前が未熟で動きに無駄があるからだ。今の一撃は、お前が一切の無駄を省けば再現できるんだ。それを文字通り体に覚えこませてやる。』
ライ「そんな殺生な!?」
氷牙『問答無用。鍛える時間が惜しいからな。オラ行くぞぉっ!?』
ライ「ちょっとおお!?!?」
氷牙『”シュドルク”』
シュドルク。 基本的な強化呪文で、全身を鎧で包み込み、移動速度も強化する呪文。
目の前に居る敵の集団に突進、まるで稲妻の様な軌道で通り抜ける。
ライが軽く手をパンパンとはたくと……
バタバタバタ…
6体のギズモン:ATが戦闘不能になった。
ライ「……すげぇ。ただのシュドルクでこんな簡単に…さっきまでディオエムル・シュドルクでも苦戦してたのに…」
氷牙『今のお前に足りない物、それは集中力の持続だ。あんな体に負担の掛り過ぎる呪文しか使えないから進歩せんのだ。例えどんなに弱い力でも、的確に使えばいいだけの事だ。お前はディオエムル・シュドルクしか使えないようだが、あんなのはお前が全力全開で使用してるから体に負担がかかるんだ。本来、ディオエムル・シュドルクは人間に制御できるような代物じゃない。』
ライ「そ、それはそうですけど…そんな簡単には…」
氷牙『当たり前だ。簡単に出来る様なら修行の意味がない。いいか。1に努力!2も努力!3・4は休息!5に集中!それで十分だ。、まぁ中にはとんでもない野郎が居るけどな…』
ライ「どんな?」
氷牙『…………”映画見て食って寝る”。男の鍛錬はそれで十分とか言ってたった1年で素手でビル粉砕する様な奴。』
ライ「……あ〜〜〜それも魔族の方ですか?」
氷牙『人間。』
ライ「嘘だああああああああああああああああああああ!?!?!?」
氷牙『いや本当。ありゃ才能どころか神童の域だな。』
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Re: 異世界大戦記8 ( No.299 ) |
- 日時: 2012/05/12 01:41:28
- 名前: ミクニップ
ヒュッ!!
ライ「ッ!!」
と、ライが氷牙とちょっとした漫才をしていた最中。それまで動かなかった黒い人型が突如動きだし、持っていた2本の槍でライの死角を付いて攻撃する。…が、流石のライも寸前で攻撃を感知し、何とかその攻撃を受け止める。
???「…」 ライ「あ、アブネェ…!」 氷牙『ギリギリ間に合ったな』
一歩間違えれば、完全に死んでいても可笑しくないような、正確な攻撃…。それだけでは終わらず、一撃、二撃、三撃…。行き着く暇も与えずに攻撃してくる。さらに…
ドウっ!ドウッドウッ!!
ライ「うおっと!?」
1体の攻撃を回避する事に専念し、一瞬隙ができたライに、今度は別方向からの攻撃が。危うくそれも回避し、何とか人型から距離を取ってから確認すると、1体とは別方向に、もう1体が此方に向けて銃を構えているのが見えた。
氷牙『ふむ…。1体が相手に近距離で攻撃し、もう1体が遠距離から隙を突いて狙撃する…。初歩的だが、悪くないな…』 ライ「感心してる場合かよ…」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.300 ) |
- 日時: 2012/05/12 03:05:32
- 名前: 孝(たか)
- 氷牙『確かに堅実的だが……甘いわああああああああああああああ!?!?』
魔力増幅!!
ライ「うぉ!?ちょっ!?これ明らかにオーバードライブしてない!?」
普段のライならば確実に暴走級の魔力が溢れだす。
氷牙「ふはははははははは!!!!余剰魔力を両手両足に圧縮圧縮うううううううう!!!」
ライの魔力が両腕の肘下、両脚の膝下に集中する。
ドウゥン!!!!
圧縮された魔力が形を成す。
ただの魔力が凶悪なまでに巨大な爪の形に変化した。
氷牙『魔力を圧縮して強靭な筋力に変え、魔力に形を持たせる事で延長させる。これぞ、俺が幼き頃に最初に到達した上位近接格闘術の奥義!その名も、”瞬爪牙”(シュンソウガ)またの名を、アクセルバースト!!』
ライ「アクセルバースト!?」
氷牙『この形態ならば、初速からトップギアでの先制攻撃なんざ朝飯前!初速で既に時速200k!更に最高速度は光速を超える!』
ライ「MA☆TTE!?俺これでも一応人間だよ!?光速移動なんてしたら摩擦で消し飛ぶからね!?」
氷牙『…………………大丈夫だ。問題無い』
ライ「明らかに今間があったよな!?」
氷牙『大丈夫だって。”シュドルク”展開してるから余裕だって。』
ライ「本っっっっっっ当に!!大丈夫なんだろうな!?」
氷牙『安心しろって。もう終わってるし。』
ライ「うぇええ!?」
ばっとライが振り返ると、黒い人型はボロボロで無残な姿になっていた。
氷牙『本人が気付かない内に戦闘は終了しているZE!』
ライ「いくらなんでもチートすぎるわあああああああああ!?!?」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.306 ) |
- 日時: 2012/05/15 22:44:44
- 名前: ミクニップ
- …ビーっ!ビーっ!!
アニー『[ゾンダー]から超高エネルギー反応を確認!皆さん、警戒して下さい!!』 氷牙『チィッ!!遂に始まったか…!!』
アニーから通信が入ったまさにその時、それまで辺りの物を吸収していたゾンダーに変化が現れる。まるで潰れた団子のような姿は段々と変化してゆき、最終的には背中に翼がある、頭部が馬に似た醜悪な姿へと変貌する。
ゾンダー[ウォォォォォォッ!!]
氷牙「…見た目はEI‐02に似たタイプになったが…」 アロン『両腕は家電粒子砲と冷凍光線はそのままに、ミサイルタンクやら戦闘機やらの残骸まで取り込んでいる…あれは馬というよりペガサスっぽいな。…あの姿は私的には理解しがたいがな』 リンク「呑気にそんな事言ってる場合か…。来るぞ!!」
出来上がったゾンダーロボに対して呑気に評価をしていた二人にリンクが突っ込む。…それと同時、ゾンダーロボがこちらに対してミサイルを発射。寸前で全員回避するも、その地点にいた人型や魔物、そしてギズモンは爆風に巻き込まれ消滅する。
カービィ「やっぱり敵味方関係無い訳か…!」 氷牙『ゾンダーは有機生命体と融合したからって、頭が良い訳じゃねぇからな…』
さらに連続でミサイルだの冷凍光線だのぶっ放してくるゾンダーに対し、カービィ達は敵の攻撃から輸送艦を守るべく、相手のミサイルを切り払い、そして熱光線ガードして行く。
ヴリトラ「うぉっと!?…あの野郎、滅茶苦茶な事するなぁ!?」 シューツ「文句を言わないの!」
あまりにも見境の無い攻撃ばかり仕掛けてくる相手に毒づくヴリトラモンを怒鳴るシューツモン。そしてその隣でヴォルフモンが両手から光弾を発射してゾンダーを攻撃するが…
ズ、ズズズ、ズ…
ヴォルフモン「チッ…!攻撃しても、そこからすぐに再生する…!!」 氷牙『ゾンダーの再生能力は舐めない方がいい。しかも奴にはバリアーも存在するから、下手な攻撃は全く通用しないと覚えておけ』
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Re: 異世界大戦記8 ( No.307 ) |
- 日時: 2012/05/20 20:15:07
- 名前: 孝(たか)
- アニー「一体どうすれば…」
アニーは苦虫を噛み潰したような表情で打開案を模索する。
凱「ゾンダーが相手なら、俺の出番だな!」
アニー「凱さん!?そうか、ゾンダーは確か…!」
凱「そうだ!ゾンダーは、俺の世界の敵だ。だから俺が出る!」
アニー「お願いします!出撃してください!」
アニーはすぐさま凱に出撃許可を出す。
凱「よっしゃああああああ!!フューーージョオオオオオオオオン!!!ガイ!ガー!!!」
凱は即座にジェネシックギャレオンとフージョンし、ジェネシックガイガーへと合体する。
『ゾォォォォォォンダアアアアアアア!!!!』
腕に装備された荷電粒子砲でライ達を纏めて消し去ろうとするゾンダー。
氷牙『させるかああああ!?野郎共!集まれぇ!!』
それと同時に氷牙が憑依している事で超感覚を得ている者達が4人集まる。
氷牙『オーバードライブ!!』
ライ、ヴォルフモン、レーベモン、ヴリトラモンが集結し、魔力を放出する。
氷牙『四点結集!発露×4!リフレクション!!!』
4人の魔力が菱形の魔障壁へと変化し、荷電粒子砲を受け止める。
ライ「ぐぐぐぐくくくぅ…す、すごい衝撃だ…!」
ヴリトラ「ぐぅっ…このままじゃ…押し負ける…」
ヴォル「う…あああ!」
レーベ「負ける…もんかぁ!」
ガイ『ジェネシッククロー!!』
ズガアアアアアアアアアンッ!!
『ゾォォォォォォンダアアアアアアア!?!?』
ジェネシックガイガーは一撃でゾンダーの胸に風穴を開ける。
ジェネシックガイガーならば、ゾンダー程度歯牙にもかけない。
ガイ『待たせたな!みんな!』
氷牙『やっと来たか勇者!!!』
ガイ『一気に決めるぞ!ジェネシックマシン!ファイナル・・・フューーージョオオオオオオン!!』
電磁シールドを展開し、ジェネシックマシンとジェネシックガイガーがファイナルフュージョンする。
電磁シールドが解除され、其処に現れたのは、我らが待ち望んだ最強の破壊神!!
王『ガオ!ガイ!ガーーーーー!!』
勇気の究極なる姿…ジェネシック ガ オ ガ イ ガ ー!!!
王『ガジェットツール!!』
背中の尾が分離し、手とドッキングする。
王『ヘル!アンド!ヘブン!!!ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ…うおおおおおおおおおおお!!!!』
反発する攻撃エネルギーと防御エネルギーを凝縮し、膨大なエネルギーを発生させる。
氷牙『いけえええええええええええ!!!凱いいいいいいいい!!!!』
王『おおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
ガシャアアアアアアアアアン!!!!!!
王『ムン……ああああああああ!!てあああああああああ!!!!』
ブチブチとゾンダーからゾンダーコアを摘出するジェネシックガオガイガー。
『ゾオオンダアアア…』
チュドオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!
王『クーラティオー…テネリタース・セクティオー・サルース…コクトゥーラ!』
凱の腕と融合しているGストーンが輝き、ゾンダーコアを浄解する。
しかし、其処に待ち受けていたものは…
王『な!?これは…!』
氷牙『ユニモン!?デジモンがゾンダーになったとでも言うのか!?』
そう、本来ならばゾンダーメタル等を人間に用いて、その者のマイナスエネルギーによって生成されるのがゾンダーである。
しかし、其処に居たのは馬型のデジモン・ユニモンであった。
氷牙『馬鹿な!?俺達は、確かに見た筈だ!人間があのゾンダーになる所を!?』
そう、確かに氷牙達は見ていた。オウマンの部下と思われる人物がゾンダー化する様を…しかし、出てきたのは紛れれも無くデジモンである。
これは一体どういう事なのであろうか?
確かに、デジモンの中には人間に擬態する事の出来るデジモンが居た。
だが、それは通常のデジモンとは異なる産まれ方をしたデジモンに限る。
これは、自分達が想像する以上に厄介な黒幕が居るのではないか?
一同は、そう思わずにはいられない。
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Re: 異世界大戦記8 ( No.310 ) |
- 日時: 2012/10/19 22:36:35
- 名前: ミクニップ
- ナイトメア「…オヤオヤ?もう倒されたみたいですねぇ?」
「…」
一方、投入したゾンダーを倒され、さらには放ったモンスター達もほぼ全滅したというのに、然程驚きもせず、むしろ涼しい顔をしている。
「…随分と涼しい顔をしているなナイトメア?自信の手駒がやられたというのに」 ナイトメア「手駒?ご冗談を。…彼奴等は[唯の捨て駒と実験台]…。あんな物がいくら無くなろうと代わりなど他にありますからねぇ?それに…」
そう言ってナイトメアはディスプレイを出すと何かを入力し始める。見れば入力されているのはどうやら氷牙達のデータらしく、恐ろしい速度でどんどん入力されてゆく。
ナイトメア「クククッ…!今回は良いデータが採れましたからねぇ…。氷牙・アンヴィレント…カービィ・R・スター…それにガオガイガー・・・あぁ、やはり彼等は私を絶対に飽きさせないでくれますねぇ・・・!!この興奮、貴方には解りますかアカギ!?」 アカギ「…私には理解できないな」
アカギと呼ばれた男がそう言うと、彼の後ろに黒いゲートが出現し、そのまま彼はゲートを通ってゆく。それを見たナイトメアはさほど気にした様子も無く、ディスプレイを閉じて彼の後を付いてゆくのだった。
―…今後の実験が楽しみですねぇ…!フフフッ…フハハハハハッ…!
暫くして…
アニー「すみませんこのかさん。そこのスパナ放り投げてくれますか?」 このか「はーい」
ポイッ!パシッ
アニー「ありがとうございます!」
何とかゾンダーを倒し、その後に残っていた残存勢力も完全に殲滅した一同。といっても、殆どのモンスターをゾンダーが倒してしまったので結構早めに決着が付き、現在彼らは遺体を弔った後、彼らが使っていた前線基地を使う事になった。…が、基地の中は結構荒れており、そのため現在は急ピッチでの修復作業が行われている状態である。
このか「…アニーちゃんって、意外に機械とか強いん?」 アニー「はい。お母さんが機械関係に強いから、何か役立つかと思って何時もそれ関係の勉強を教えてもらってたんです。…それに、何時も私物壊してばっかりなので…」 刹那「あ〜…」
意外な才能があったアニー。鏡夜程じゃあ無いが割とテキパキと外装等を修理して行く。
刹那「そういえばアニーさん。…あの後、あのユニモンとか言うデジモンですけど…」 アニー「今は氷牙さん達が調べてるみたいですけど、現段階じゃあまだ解らないって言ってました」
あの後、とりあえず捕獲したユニモン。現在ユニモンは医務室にて様々な検査を受けており、現在もそれが続いている。
アニー「…そういえば。確か鏡夜さん、戦闘の後にあの2つの亡骸を持ち帰ったみたいですけど、何か分かったんですかね?」 刹那「…正直言うとお手上げみたいですね。殆ど原型を留めていないから調査も難航してるみたいですし」
あの後持ち帰った2体の亡骸…。どういう訳か他の奴等とは違う雰囲気を持っていたそれらを調べようと思っていたのだが、あの時のゾンダーの無差別破壊のお陰で2体ともほぼ原形を留めておらず、完全な肉塊となってしまっていたのである。
刹那「幸い、完全消滅してなかった事だけでしたね。…もしそうなってたら流石の鏡夜さんでも対処はできないでしょうし」 このか「そら何も残ってなかったらなぁ〜…」
いくらマッドと名高い鏡夜でも、流石に原子レベルまで消滅したものを復活させるのは無理である。
刹那「…ですがお嬢様。今は先の見えない出来事よりも、今この瞬間まで、全員が無事に生きていることを喜びましょう」 アニー「…ですね。さて、それじゃあ早く基地の修理を勧めないと!」
このか「…あ。そういえば鏡夜さんは何処におるんやろ?さっきからずっと姿みーひんけど」 刹那「そういえば、さっき3番倉庫で面白いものがあるのを教えてもらったとか言ってましたけど…」 アニー「3番倉庫…ですか?(…3番倉庫って、確か[天月皇]を格納しておいた場所…。気のせいだといいんですけど)」
[第三倉庫]
―カタカタカタカタ……
鏡夜「…」
一方、此処は前の基地から持ってきた武器や機械等の保管庫にしてある第三倉庫。其処の奥でただ一人、まだ掃除も済ませておらずオイル臭や埃等で溢れている薄暗い倉庫内で、暇潰しで改造したノートパソコンに無数のプログラムを打ち込みながら、[それ]と向き合う鏡夜の姿があった。
鏡夜「ふんふん…。成程成程、普通の生物では行動不可能な場所でも作業できるように作ってあるって言ってたけど…確かに言うだけはあるね。このアーマードシステムって奴」
目の前にあるポッドの中で納まっている、まるで骸骨に似たような姿をしたロボットと対峙しながら、まるで新しい玩具で遊ぶ子供のように無邪気な笑顔を浮かべる鏡夜。
鏡夜「へぇ…?この[天月皇]って機体。六星王と同じでフレームや装甲…プログラムや電子回路まで、全部特注品を使ってるね…。流石はエリー、神童って言われただけあるよね」
かなりオタク入った変態予備軍だが、一応エリーは神童と呼ばれていた存在。生まれも良いとこの御嬢でもある。しかも自身は機械類には恐ろしく強い。かなりの変わり者さえ目をつむれば、まさに文武両道の完璧超人なのである。
鏡夜「けど、僕ならここ等辺やこのプログラムを○○や△△に変更した方が良いと思うけどね。後、フレームは悪くは無いけど、これじゃあ動きにある程度の制限だって生まれるし、それからそれから…」
悲しいかな、鏡夜もエリーとほぼ同レベル…いやそれ以上の変態さんである。顔こそその手の奴には好評な中性的な顔をしているが、実際はかなりのドSで実験好き。毎度毎度ルイギや氷牙が犠牲になっている。
鏡夜「(…でも、この構造。普通あのエリーなら当り前に改善しているよね?…何だろう、まるで[あえてこの構造にした]ようにも見えるけど…)」
『…あ、そういえばお母やん。2体を作る時何や変な事言うとったなぁ〜』 『変な事?』 『うん。…確か、[龍の志、今こそ受け継がれん]…って。一体どういう意味なんやろうな〜?』
鏡夜「([龍の志、今こそ受け継がれん]…一体どういう意味なんだ?)[ピーっ、ピーっ!]ん?」
ふと、考え事をしていた鏡夜の耳に、パソコンからアラームが流れる。見るとパソコンに警告表示が出ている。
鏡夜「ふ〜ん?…この先は重要な情報が入ってるから、製作者以外は閲覧できないのか?…でも、そう言われると余計見たくなるのが人の性って奴だよね♪僕は魔族だけど」
そう言って、まるでポテチの袋でも開けるかのような気軽さでプロテクトを破りにかかる鏡夜。だが…
―ビーっ!!ビーっ!!ガガガガガッ!!
鏡夜「…やってくれたねエリー」
鏡夜が、プロテクトを破るために取り掛かろうとしたその時。突如鏡夜のパソコンから不快な警告音が流れ、それと同時に画面がデフォルメされたちびエリーの大群で埋め尽くされる。
鏡夜「(…ハッキングやクラッキングを感知した瞬間に作動する、クラッキングウィルス。…製作者以外が許可なくデータを閲覧しようとした瞬間に、相手のパソコンに送りつけて、相手のコンピューターのOSやデータを無差別で破壊しまくるタイプか。…しかもこのウィルス、ご丁寧にも僕への対策までしてあるよ。…お蔭でパソコンのデータが滅茶苦茶だ)…よっぽど見られたくないものがある訳か。…だが」
どうやら技術者としての血が騒いだのか、もうウィルスで使い物にならなくなったノーパソをそばに置き、さらに何処からか4台もの改造パソコンを取り出す。
鏡夜「先に喧嘩を売ってきたのはそっちだからね…徹底的にやらせてもらうよ!!」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.312 ) |
- 日時: 2014/05/09 00:30:14
- 名前: ミクニップ
一方…
Dゼロ「…何してくれてんだテメェぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
カイが修行の一環としてマラソンさせられている頃、ダークゼロ一派は総出で、乗って来た戦艦から荷物を運び出す作業をしていた。…幸いにもクラトスとバイアスの剣の腕が良かった為か、戦艦は4つにブツ切りにされているにも関わらず、カジオ―は[之位なら数時間で修理できる]らしく、現在は手早く荷物を運び出した後、急ピッチで修理作業をしていたのだが…
カジオ―「…何だダークゼロ。騒がしいぞ」 Dゼロ「いやだっておまっ…コレどういう事だよオイ!?」 カジオ―「何って…。戦艦の修理以外に何をしていると言うのだ?」 Dゼロ「いや[塗装完全に落ちてる]じゃねぇかよコレぇぇぇぇぇ!?」
…そう。ダークゼロがさっきから騒いでいる理由が之である。確かに戦艦は急ピッチの割にはちゃんと修理が施されていっている…が、塗装はさっきまで全体的に黒を基調としていた筈なのに、今ではメタリックな銀色を基調としたカラーリングになってしまっていた。
カジオ―「ああアレか…。前から思ってたが、あまりにも悪趣味だったからな。修理のついでに元の色に戻させてもらったわい」 Dゼロ「テメェコラ!?アレ全体に塗るのに一週間も掛かったんだぞ!?」 カジオ―「ワシが知る訳無いだろそんな事。…大体なんじゃ[黒椿]って?普通に元々合った[ナデシコ弐式]で良いではないか」 Dゼロ「嫌だよそんな捻りも何もねー名前!?」
…とまぁ、そんな緊張感も無い会話を続ける二人だったが、…突如カジオ―の顔が真剣そのものになる。
カジオー「…それよりもダークゼロ。そんな事より、今後の予定はどうする気じゃ?」 Dゼロ「…どーもこーもねぇだろうが。…今は急ピッチとはいえ戦艦は修理中。資材も時間が無かったから詰め込めるだけしか積んで無し。戦力も明らかに足りない…。流石に今は[計画]を実行するには無謀だ」 カジオ―「それにはワシも同意できる…だが、それだと計画の実行に大幅な遅れが生じる可能性が…」 Dゼロ「別に構わねぇよ。別にそんなに急ぐ訳でもねぇし。…が、今言った事は今後どーにかしなくちゃあ何ねぇ。今の所、あの餓鬼共とは[共闘]こそしてはいるが、[協力]はしてねぇ。…この際贅沢も言ってらんねーしな。彼奴等とは今のうちに[協定]を結んでおいた方が基地だろうと俺は思う」
共闘しているとはいえ、あまりにも関係が薄い。…だが、戦力が欲しいのは事実。背に腹は代えられないと言わんばかりに、協定を提案するダークゼロ。…此処で協力では無く協定と言っている部分、やはりヒーローと協力する事に抵抗があるのだろう。
カジオ―「…だが、奴等が素直に話を飲むのか?仮にも彼奴等はヒーローサイドだぞ?」 Dゼロ「可能性は低いな。…が、彼奴等も今の状況を見る限り、他の奴等と合流するまでに戦力を欲しがる可能性だってあるから、決して0じゃあねぇのは確かだ。…重要なのは、彼奴等と協定を結ぶ為に必要な[鍵]だ。此奴だけは慎重に選ばねーとな…っと。そういえば、あれからずっと気になっていたけどよぉ…。今俺達の戦力って、何があったか覚えてるか?」 カジオー「自軍の戦力位覚えておけ馬鹿者が」
あまりにも呑気なDゼロにため息が漏れるも、とりあえずリストを出して答えてやるカジオー。
カジオー「現在ワシ等が所有している戦力は…白兵部隊ならお前と02が保持しておるエヌゼット部隊60、儂が所有する武器部隊60、スカリエッティから貰ったガジェットドローン部隊80の合計200体規模の部隊」 Dゼロ「相手が三流テロリストや普通の自衛隊位なら、動かし方次第で何とかなりそうだが…正直微妙か?機動兵器は?」 カジオー「こっちは更に酷いな。さっきのゴタゴタで何機かお釈迦になった。ホレ」 Dゼロ「何々…エステバリス3機にアーム・スレイブ3機。MS及びゾイドは未完成品が2機ずつ。スーパー級は未完成で無し。後は安かったから買い込んだウォーカーマシンとATが多数…。後はどいつもこいつもスクラップ。何これ酷い」 カジオー「全体的に機動力の高いマシンばかりじゃな。火力面は物凄く不安じゃが、資金と開発手段とかさえあればそこら辺は何とかなりそうじゃ」
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Re: 異世界大戦記8 ( No.313 ) |
- 日時: 2014/05/09 09:43:27
- 名前: カイナ
- また懐かしいもんアップさせたな。今どういう状況だっけ?(続ける気を完全に失っている)
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Re: 異世界大戦記8 ( No.314 ) |
- 日時: 2014/05/11 02:18:05
- 名前: ミクニップ
- 確か…カイ達は攫われたカノンのを奪還したはいいが成り行きでDゼロ一般と一時的に共闘。氷牙は魔法世界で何が起きてるのか調べる為に魔法世界に居残り。残りは戦力確保及び行方不明の仲間を探すべく現代世界に。…の筈
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Re: 異世界大戦記8 ( No.315 ) |
- 日時: 2014/05/11 03:32:05
- 名前: 孝(たか)
- その仲間さがしで既に仲間に居るのに、別の場所に居たり、知らん間に合流してたり、意味も分からず共闘したり、する必要も無い日常っぽい何かが行われたり、異世界なのに隠れ家があったりとミクニがやりたい放題してるせいで余計に迷走して行って最後には誰もやる気が無くなってこのざまだろ?
言っとくけど、俺はもう書かないぞ?
ミクニが限度間違えて遂に忠タロウ追い出したから完全なボス設定更新される事も無いし。 まぁアイツが出て行ったのには俺のせいでもあるが、自分の事棚に上げて忠タロウばっか非難してたミクニのせいでここ続ける意義が全くないからな。
正直、Dゼロ達の居る意味とか、5歳児の六つ子が平気で血なまぐさい戦い肯定しているだけの脳が発達しているという超人よりも逸脱している設定とか、5歳児なのに、魔王並みの力があるとかどう考えても俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEがやりたいだけだろ?
俺、全部読みなおしたけどさ・・・正直、ミクニが書いてる所苦痛でしかなかったぞ?
1回のレスは多くても20行有るか無いかで無駄にレス消費しまくったせいで第8まで来てるわけだし。俺も行数少ないレス有るけども・・・。
最初の発言も途中で逆転してるし、6人兄弟とか言っておきながら更に赤ん坊増えてるし、エリーの設定が余計意味不明になってるし、いつの間に怪我直したんだよ。
他にも、アリシアをピカチュウと氷牙の所に連れて来たのに、強力な闇の呪術で呪いの解除ができないと言うガノン。
馬鹿なの?
氷牙は、魔王ですよ?魔界でもTOP3の位置にいる魔王。
それが、たかだが100年も生きていない様な人間が作った闇の呪術が、25世紀も生き抜いた魔王が治療できない程の闇の呪術を解除出来ない?
せっかくのテスタロッサ姉妹の感動の和解を自分の都合ですっぱり切りやがって・・・
しかも、ミクニはキャラ多過ぎんだよ。なんだよ持ちキャラとオリキャラだけで30って・・・
10人に満たない俺やカイナさんのキャラどうしてくれんだよ。
しかも、持ちキャラは殆ど原作があるのに、全部自分のオリキャラと関連があって、他のキャラとは顔見知り程度って・・・馬鹿なの?
オリキャラだけならまだしも、原作キャラを勝手に自分のチームに入れるとか・・・何をどうしたらリリなの勢がスマブラのチームにはいいるんだよ。しかも詳しい設定も何もないままに続けてるから性質が悪いし。
あまつさえ、殆どキャラ動かしてるの俺とカイナさんで、まるでそれをかすめ取る様にいいかっこしいで動かして予定狂わせていくし・・・
しかも、鷹の爪団とか意味不明なもんまで出してくるし・・・俺もカイナさんもしらねぇしいやだって言ってんのに、なんでいつまでたっても止めようとしないの?なんで協調性もてないの?
団結って意味知ってる?皆は一人の為に、1人は皆の為にって諺?があるけどよ、ここだだと、俺達はミクニの為に、ミクニは自分勝手に。
団結もくそもねぇよ!?!?!?!!
なんで俺達がミクニの補佐に回る様な事せにゃならんのだ?
俺と忠タロウで書いてた奴に、カイナさんやミクニやらが入ってきたから、いっそ初めからやり直そうって事で始まったのに、
八つも立てればとっくにグァルゾディア編とっくに終わってる筈だぞ。
それなのに、まだ遭遇すらしてないんだぞ!?
つーかもう、グァルゾディアの存在すら忘れてるだろミクニ。
本来なら、とっくのとうにデジタル魔法世界編も終わらて、氷牙も完治させて、現実世界で合流して、問題か行けるグァルゾディア編(BLEACH編)って来てる筈なのに・・・
つーか、本来なら現実世界にも行くことが不可能だって言ってんのに、無理矢理戦艦作って突破したよな!? 不安定だって言ってんだよ!?下手したら無理矢理融合してるデジタル魔法世界崩壊一直線なんだよ!! お前が無視して進めるからその方向で仕方なく進めてやったのに、どんどんどんどん無理難題吹っ掛けやがって・・・おまけに手柄は殆どミクニの物。
お前が自分のキャラばっか立てるから全然進まないんだよ!?
視点変更すら脈絡もなく自分のキャラ優先しやがって・・・
こっちでシリアス展開続けようとしたら別の視点でほのぼの展開始めるし。
なんなの?
自分がやりたいからやった。
そんな事するぐらいなら最初から1人で書いてろや。
この掲示板は本来リレー形式なの。他と連携して繋げることに意義があるの。
繋げる気が無いなら邪魔でしかないの。
これは、お前が忠タロウに言ったことでもあるぞ?
お前本人が一番出来てねぇじゃねぇか。
自分の発言くらい責任持てや。
次から次へと新キャラ出しやがって・・・参加者全員合わせて30くらいならまだ分から無くも無い。
だがな、1人で30人近くも出しておいて、自分では殆ど動かさないって何なの?だったら最初から出すなよ。
だから俺はもう参加しない。
こんなもんやめちまえ。
2年以上開けておいて今更更新とか・・・お前どう言う神経してんの?
一度精神科言った方がいいんじゃねぇの?(ミクニ1人に対する鬱憤が溜まり過ぎて暴言衝動が抑えられない)
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