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第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕
日時: 2010/09/14 12:09:10
名前: ミクニップ

ミクニップ「・・・さて、あの馬鹿たれシバキ倒し、あいつをスケープゴートにしながら主催者になりました残り作者陣です」

孝「本大会ではオマージュあり、大爆笑あり、作者弄りあり、そしてさらにはスプラッタは当たり前と、殆ど何でもありになってます」

カイナ「そんなのが嫌いな人、こんな掲示板なんざクソ食らえと思う奴。今から回れ右して出ていくのをお勧めします。のでご了承下さい」

ハイパーカイザー「ちなみに、この掲示板を見て気分を害された場合は、我らは一切合切責任なんて絶対に取れませんので、そこんところは分かって下さい」

馬鹿「それでは!! 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕!!今世紀最大の大会を再開いたしま」

マリオ・氷・カイ『てめぇが締めくくるんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!』

どがしゃぁぁぁぁぁんっ!!

馬鹿「あぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!???」

赤「・・・それじゃあ始めるね
ヴィヴィオ「れっつご〜〜〜♪」
メンテ

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Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.69 )
日時: 2011/04/27 21:48:30
名前: カイナ

レオ「ぬんっ!!」

レオの振るう日本刀――牙王丸が巨大な緑色の竜――リオレイアの頭を捉え、立派な鱗を斬り砕かれ頭から鮮血を撒き散らしながらリオレイアはその巨体を地面に預ける。そしてレオがその尻尾の肉を切り取っていると別行動を取っていたメリオル達が戻ってくる。

メリオル「ただいま」
レオ「おう、おかえり。取ってこれたか?」
ライ「ああ、心の巻物ゲット!」
アルフ「これで心技体の三つが揃ったね」

メリオルの言葉にレオは返した後尋ね、ライはそう言って心の巻物を見せる。それにアルフが頷き、レオはよしと頷いた。

レオ「んじゃそれは俺が預かっとくな」

レオはそう言って巻物を受け取り、強奪防止のために時空の狭間――自分達が道具を収納しておく場所――へと送っておく。そしてリオレイアの尻尾を切り出した。

レオ「よし。上物のリュウノテールも手に入った事だし、ゴール地点である中央の塔に行く前に腹ごしらえでもするか」
ライ・アルフ・エルフィ「「「はーい」」」

レオの言葉に子供三人が返し、メリオルはリュウノテールを等分に切り分けると焚き火に当て焼き始めた。

その頃こちらはカイ達、チームテイルズオブザワールド。彼らもまた三つの巻物を集めたはいいのだが……

カイ「カノンノォー!!!」

メンバーの一人でありカイの恋人――カノンノ・グラスバレーが戦闘の合間に行方不明になってしまっており、メンバーに揃ってカノンノ馬鹿と断言されるカイ、すっかり心配モードになっていた。

マーズ「おいカイ、ちょっと落ち着け……周り引いてるぞ」
カイ「俺としたことがカノンノから目を離すなんてさっきの爆弾使ってきた奴らかそれとも他の連中もしもカノンノに何かしたらぶっ殺すいや死んだ方がマシだという目に合わせてくれるクククククク……」

思わず司令塔であるマーズが周りを見ながらそう言う。周りの魔物達が揃ってカイの剣幕――軽く壊れかけているせいか殺気の他負や闇のオーラが発されている――に引いている、魔物達が本能から相手にしないようにしている、既に彼はある意味での人間ホーリーボトルと化していた。するとカイは突然何かを感じ取ったかのように顔を上げる。

ルキ「どったの?」
カイ「カノンノのマナが……こっちだ!! カノンノォー!!!」

ルキの言葉にカイはそう言うと一気に走り出し、進行上にいるウルフ達はもちろんゴーレムまで弾き飛ばして疾走する。

マーズ「……後を追うぞ」
シェニ「ヴェイグやティトレイと同じくらい性質悪ぃな……」

付き合いの長さは偉大なものか。すっかり慣れてしまった彼らはマーズの号令におーと返してカイの走っていった先――魔物が轢かれているのを辿ればいい――に向けて歩いていった。
――――――――――――――――――――
カイ「何これ!?」
折角だからカイにちょっとはっちゃけてもらおうかと。
カイ「俺こんなん!?」
いやー久しぶりに書くからカイカノの加減が分からなくなって。まあ悪ノリの産物って事で。それでは!
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.70 )
日時: 2011/04/27 22:42:05
名前: ミクニップ

回がそんな風に狼狽えている中、件のカノンノと言えば…



カノンノ「…う〜ん♪お〜いしい!」
桃「えっへん♪」

…カイの事など露知らず、こっちは呑気に出されたご飯に舌鼓打ってました。

当麻「いやぁ、みそ汁といいサラダといい…。本当に美味いなコレ、つーか本当に嬉しい」
赤「あたぼうよ!こちとらぁ生まれも育ちも親はピカチュウ!料理の腕はそれなりでぇい!」

料理の腕前が好評だったために何故かべらんめぇ口調の赤。

カノンノ「…でもいいの?もしかしたら私達巻物持ってるかもしれないんだよ?」
オレンジ「あ〜ダイジョブダイジョブ。さっき身体検査させてもらったから」
カノンノ「(ぶふぉっ!?)い、いつのまに!?」
オレンジ「ついさっき。…いやぁ〜お姉ちゃんも大胆な人ですなぁ〜、まさか思い切ってヒモぱ…」
カノンノ「そ、そんなの着けてないよぉ〜〜〜!!」

メピアのセクハラ発言に赤面しするカノンノ。ちなみに吹き出したみそ汁は当麻とメンバー3号にかかったのはお約束である。そんな時である…


『う、うぁぁぁぁぁぁぁ!?』


『!』

突然、森の中に銃声と断末魔が響き渡る。何事かを察知したチームGDと+αは、とりあえず六星王が先導で、ご飯も大急ぎで完食し、急遽声のした場所へと向かう。




蛇王「ケケケっ、巻物ゲェーット!」
熊王「…呆気ないな」

一方、こちらは悲鳴のあがった場所。そこでは無残にも横たわる他チームの死体を踏み歩きながら、狂気の笑みを浮かべて男…蛇王とそのメンバーであるチームアビスが二つの巻物を所持していた。



…つーかこいつらの設定聞いてねぇぞ?どう書けばいいんだよ…。いい加減こいよあの野郎。
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.74 )
日時: 2011/07/13 23:12:49
名前: ミクニップ

ヴァイパー「ヒヒヒッ、いやぁ〜しっかし楽しいなぁこれは!久々に血が見れるなんてよぉ」
グリズレイ「…貴様のやり方は流石に吐き気がするがな」

未だに死体をまるでゴミのように踏みつけて笑ってるヴァイパーを見てそう吐き捨てるグリズレイ。しかしそんな彼も死体に何の興味すら持ってないのがよく分かる。

ヴァイパー「しっかし獅子の奴も大胆だよなぁ?こんなおもしれぇ事に参加して名声を得ようだなんてよぉ」
グリズレイ「獅子王は全てをお考えになって出したのだ。貴様は唯言うことを聞けばいい」
ヴァイパー「へーへー。…ま、俺的にはこんな事もできるからアリだけどな♪」

狂喜の笑み浮かべながら、両手に付着した血痕を舐めとるヴァイパー。そんな中、丁度騒ぎを聞きつけたチームGD+αがやって来て辺りを一瞥する。

六・SF「あ〜らららら…。これはまた派手にやっちゃってくれてるねぇ〜。何此所?ここだけお化け屋敷か何か?」
ヴァイパー「あぁ?…誰だテメェ等?」
六・SF「はいはいは〜い。たまたま近くを通ってた唯の物好きな参加者で〜す」

とりあえず何時もの調子で、何時ものマイペースな口調で話す六星王。その隣ではこの惨状を見て、何とか平常心を保とうとしているカノンノ達がいる。

カノンノ「酷い…いくら何でもこれはやりすぎだよ…!」
ヴァイパー「あぁ?何だ手目ぇ。俺様の【作品(アート)】にケチつけるのか?」
当麻「…作品(アート)だと?」

この惨状を作品とほざくヴァイパーに、眉をひそめて指摘する当麻。そして指摘されたヴェノンバは、狂喜で歪んだ笑みを浮かべて語り出す。
ヴァイパー「あぁそうさ!知ってるか?ここにあるゴミ供はよぉ、無謀にも俺様達に挑んできた奴等なんだぜぇ?まぁ中には偶然出会ったのもいるがよぉ?」
聖ヴィ「ゴミ…?自分で殺した人達をゴミだって?自分が何を言ってるのか解ってるの?」
ヴァイパー「ンなの知らねぇよぉ。俺は唯単にウゼェコイツ等をぶっ殺してやっただけだぜぇ?…手目ぇ等にも見せてやりたかったよなぁ、俺様の殺戮ショーをよぉ。ひゃっははは!!」

ウザいからやった…。まるで中房の犯罪者みたいなそんな下らない理由で、こんだけの無関係な人達を惨殺し、しかも笑っているコイツ。それを見て一部は憤りが込み上げてくる。だが…


六・SF「…ぷっ、あはははははははははは!!」


突然、さっきまで黙っていた六星王が、腹を抱えて笑い出す(ロボットだから表情あまりわかんねぇけど)。それを見たヴェノンバは彼(実際には彼等)を睨みつける。

ヴァイパー「…何だてめぇ、一体何が可笑しいってんだよ?」
六・SF「あっははは…。ゴメンゴメン。…いやぁ〜あんまりにも下らない話だったから笑えて笑えて…プフッ!」
ヴァイパー「(ピキッ)…何だと?」

自身の話を下らないの一言で一蹴し、あまつさえ笑い出す六星王を見て血管が浮き出るヴァイパー。…だが、逆に六星王は、笑いが収まった途端、さっきまでの様子が嘘のように相手を睨みつける。

六・SF「だってそうでしょ?…シャンザのじーちゃんの教えその3。『弱者とは力無き者であらず。真の弱者は傲慢、利己的、偽善的のいずれかを持つ者也』…。アンタさぁ、もしかして自分の事強いとか思ってる訳?だったら言わせてやるよ。僕から見れば、アンタは唯の三下だ」

嘗て、ある理由で自分達と対峙した祖父のシャンザ。氷牙や鏡夜とは違ったその強さ、気高さを気に入り弟子入りした自分。その自分から見れば、目の前の相手はあまりにも弱過ぎるのである。
そんな彼等の言葉を聞いたヴァイパーは、怒り任せに彼に襲いかかる。だが、寸前の所でグリズレイが彼を押さえ込み、未だに暴れる彼を黙らせる。そして何を思ったのか懐から巻物を取り出し、六星王に投げ渡す。見ればその巻物は、現在彼等がほしがっていた技の巻物である。

六・SF「…何のつもりかな?」
グリズレイ「フン、現状では数の差で我等が不利だからな…それはせめてもの駄賃だ、取っておくがいい」

直訳すれば、その巻物をやるから自分等を見逃せ。そういいたいみたいである。だが…



グッ…シュボッ、ボボボボボッ!!



六・SF「…【俺】達を舐めるのも大概にしろよ、このクソ野郎が!」

あろう事か、しばしば眺めていた巻物を、フォルテは炎を出現させて目の前で燃やしてしまう。その目には、自身のプライドを値踏みしている相手への怒りの炎が映っている。例え自身がほしい者であっても、こんな形で手に入れる事だけは彼のプライドが許さないのである。

グリズレイ「…ふっ、お気に召さなかったみたいだな。だが、俺達はこのまま退散させてもらうとしようか?」
六・SF「勝手にしろ。俺はアンタみたいな三流、討ち取っても嬉しく無いからな。今すぐ目の前から消えろ」

そう言う彼を尻目に、グリズレイはヴァイパーを担ぎ上げてとっとと退散する。そして彼等が見えなくなったのを確認した一同は、すぐに武器を納め、六つ子達は六星王から降りる。

赤「…いやぁ〜まいったねぇ〜。まっさかあんなのまで出てるなんて【僕】は驚きだねぇ〜」
カノンノ「というか、普通なら真っ先に突っ込む筈のBが突っ込まない方が驚きだけど」
B「放っておけ」

何時もの調子っ外れな口調に戻ったフォルテを気に、張り詰めた空気が一気に軽くなるのを感じた一同。そんな時である。


カイ「カノンノぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


カノンノ「あ、カイだ」
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.77 )
日時: 2011/07/14 09:24:42
名前: カイナ

カイ「カノンノォー!!!」
赤「むぎゃあー!!!」

そのまま風の如く疾走してきたカイはその進行上にいたフォルテを上空へと吹っ飛ばすがカイは全く気にせず――というか気づかず――カノンノの前に立つと彼女の両肩を掴んだ。ちなみにフォルテはお空でキラーンとお星様になっている。

カイ「カノンノ! 大丈夫か怪我はないか誰かに苛められたりしなかったか!?」
カノンノ「うん、私は大丈夫だよ。カイこそ大丈夫だった?」
カイ「当たり前だ。カノンノに怪我させた奴がいたらすぐさま殺しにかかれるぜ!」

カイの焦ったようにまくし立てられる言葉にカノンノは笑顔でうんと頷いて返し、続けて首を傾げながら尋ねるとカイもまた笑顔で頷き、さらっと物騒な事を口走る。

赤「ぁぁぁあああああ!!!」

そしてお星様となっていたフォルテも重力に従って帰還、地面に落っこちて人型の穴を開けた後泥だらけになって穴から這い出る。

赤「び、びっくりした……」
ミアハ「あはは……大丈夫?」

穴から這い出たフォルテにミアハは苦笑しながら彼に目線を合わせて尋ね、フォルテがこくこくと頷くとミアハは落っこちた時に出来たのか彼の傷を治癒術で癒し始めた。

ミアハ「泥も落とさないとね。キュリー、ちょっと来てー」
キュリー「はぁーっい!」

ミアハはフォルテの身体に付いた泥を見ながらそう言うとキュリーを呼び、その呼び声を聞いたキュリーは元気に返事をするとトテテと彼らの元へ元気に走る。

キュリー「じゃ、水で泥落とすねー。それっ!」
フォルテ「わっ!?」

キュリーがそう言ってフォルテに手をかざすと、フォルテの上空の虚空から突然水が現れ落ちてくる。それにフォルテは驚いたように声を上げた後濡れた顔をプルプルと横に振った。

キュリー「で、拭いてっと」
赤「わっ、わっ! じ、自分でやるよ!」(///)
キュリー「いーからいーから」

そしてキュリーはタオルを取り出すとフォルテの身体をごしごしと拭き始め、それにフォルテは顔を赤くしながら焦ったようにそう言うがキュリーは全く気にせずに拭き続ける。フォルテは恥ずかしそうにう〜っと唸り、泥と水を拭き取り終えると最後にミアハが炎のマナでフォルテ付近の温度を上げ、彼の身体を乾かした。
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.78 )
日時: 2011/07/14 18:34:24
名前: ミクニップ


B「ブラァァァァァ!!俺の前でイチャイチャすんじゃねぇぇぇぇ!!」
カイ「おっと!?」
A「んぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」

…はい、嫉妬にかられてBさんの一撃発動。運良く避けたが仲間の一人が直撃。

赤「ちょっとちょっとバルちゃん。危ないからやめてよ〜」
B「黙りんしゃいこのスケラッキョがぁ!!俺の前でイチャイチャすんじゃねぇ!」
赤「…あれ?バルちゃん大分前に結婚したんじゃなかった?ネビリムさんと」
カノンノ「…えぇ!?それ本当なの!?私初耳だよ!!」

衝撃の新事実発覚!

B「フンッ、俺が結婚して悪いか貴様等?」
カイ「いや…、純粋に想像できねぇよ。お前がタキシード着込んで結婚式に出ている所何て…」
青「兄弟子。しかもBには既に子供が居るとの事です。しかも二人」


『マジで!?』


緑「むにゃむにゃ…。実を言うと、式場の用意には少なからずジェイドさんが暗躍していたとの事…ZZZ」


『マジでぇ!!?』


オレンジ「さらにさらに!しっかも結婚式当日には、エデンのお姉ちゃんがブーケ目当てで来てましたこれが!」


『マジでぇぇ!!!?』


カイ「というか仕事さぼって何してたんだよ彼奴!?」
桃「えっと…。言いにくいんですけど、実はその時にはマーテルお姉ちゃんまで来てて、後で知ったのですが…その、ダオスさんがストレス性の胃潰瘍で入院したという真実が…」


『マジでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?』


カイ「というか、暫くの間魔物の動きが活性化したのはそうためだったのかよ!?」

あまりにも凄まじい真実に、驚きを隠せれないカイであった。そんな中、何を思ったのかフォルテは耳から心、体の2つの巻物を取り出す。

赤「所でカイにーちゃん。もしかしてだけど、技の巻物は余ってませんかぃ?」
カイ「あぁ?何だよ急に?」
赤「いやさぁ〜、実を言えばこの2本が運悪くダブった訳でねぇ〜。もしよかったら交換してほしいな〜何て」
ヴィヴィオ「あれ?さっきはあんなに嫌がってたのに?」
赤「アレは僕のやり方に反するから嫌だったの。だけどこれはちゃんとした物々交換。これなら僕も納得できるし。ささ、もしよかったら技の巻物と交換してくれる?何なら食料でもOKだけど?」
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.79 )
日時: 2011/07/14 21:22:02
名前: カイナ

ミク二ップさん!バルバトスの結婚はもうめんどいからツッコまず黙認するとして特別なこだわりがないならばその相手をD2繋がりでエルレインへの変更を要求します!というかネビリムがバルなんかと結婚なんてヤダー!
カイ「我侭か!!!」
――――――――――――――――――――
カイ「んな事言われても、俺達だって技の巻物は最初に貰った一個しか……」
マーズ「あるぜ? ほら二つ」
カイ・カノンノ「「え!?」」

カイが困ったように頭をかきながら言うとマーズがさらっとそう言って技の巻物を確かに二つ取り出す。それにカイとカノンノは驚いたように声を上げ、カイが続ける。

カイ「え? いつの間に?」
ゼロス「いつの間にって……カイ君気づいてなかったの?」
カイ「へ?」
ゼロス「だから……」

カイが驚いたように声を上げるとゼロスも逆に驚いたように言い、それにカイが呆けた声を出すとゼロスは回想を始める。それはカイが暴走してカノンノのマナを感じた方向に爆走を始めた時だった……。


雑魚A「フゥーハハハー! 命が惜しかったら巻物を――」
カイ「カノンノォー!!!」
雑魚チーム『みぎゃあああぁぁぁぁー!!!』

カイの前に立ってかっこつけながら名もなきチームの一人がそう言うがカノンノ盲目モードに入ってしまっているカイはそれに気づかず彼らを踏み轢いて突っ走っていく。そして他のメンバーは追いつくとそのチームのリーダーが持っている技の巻物に目を落とした。

マーズ「……不本意だろうが、俺達の勝ちだ。貰っていくぞ」

その言葉に返す者は誰もおらず、マーズが躊躇いなく巻物を懐に収めると彼らはまたカイを追いかけ始めた。


すず「という事があったんですが……」
カイ「…………」

回想が終わり、すずがそう言うがカイは口元に手をやったまま沈黙を続ける。どうやらマジで覚えてないらしく、すずは呆れたようにため息をつく。

すず「カイさんらしいというか、なんというか……」
カイ「ぅぐ……」

呆れきったようなすずの言葉にカイはぅぐっと唸った後返す言葉もないというように沈黙する。

マーズ「ま、そういう訳だ。巻物はもう三種全部持ってるからやるよ、条件は今からこの予選通過まで停戦協定でいいな? ガキから物取るなんざやりたくねえ」
フォルテ「……」

マーズの言葉と無造作に突き出された巻物を見たフォルテはその後にマーズと巻物を交互に見る。それにマーズは元々切れ長の目をさらに細めた。

マーズ「なんだ?」
六つ子『……顔に似合わず良い人……』
マーズ「やかましいわ!!!」

その言葉に六つ子が異口同音で返し、それにマーズは怒りか羞恥かで顔を赤くしながら怒鳴り声を上げる。



レオ「心技体の巻物、揃えてきたぜ」
Qちゃん「はい、確認させていただきます」

一方中央の塔、レオ達時の旅人はここにやってくると待機していたQちゃんに三つの巻物を渡し、Qちゃんはそれを受け取ると巻物が本物かどうかの確認を始め、ものの数秒でそれは完了する。

Qちゃん「全ての巻物が本物であることが確認できました。二次予選通過おめでとうございます」
レオ「どーも。あぁそれとこれ」
カイナ「きゅぅ〜……」

Qちゃんの言葉にレオはそう返した後服を泥だらけにして目をぐるぐる渦巻きにしているカイナを差し出す。

レオ「森の中で行き倒れてた」
Qちゃん「探しに行く手間が省けました、ありがとうございます。どうぞ、塔内で予選終了をお待ちください」
レオ「おう」
メリオル「さ、行くわよ」
ライ・アルフ・エルフィ「「「はーい」」」

レオがカイナを拾った状況を伝えるとQちゃんはぺこりと頭を下げて返した後時の旅人メンバーを塔内に入るよう促す。それにレオが返すとメリオルが子供達を呼び、それに子供三人が素直に返すと五人――レオに無造作に引きずられているカイナを含めると六人――は塔内に入っていった。
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.83 )
日時: 2011/07/28 00:18:44
名前: ミクニップ

予選通過者達が森の中でサバイバルやってるその頃…


ピカ「…うっし、そろそろらしいで旦那ぁ、ギャラリーの熱気でスープも熱くなりそうな勢いだぜ?」
氷牙「ああ、そのようだな…!」

高台で辺りを見舞わし、意味深げな笑みを浮かべる二人。それは…


ピカ『レディース&ジェントルメン!!聞こえてるかぁ?予選で見事に負けやがった負け犬供ぉ!!』


『誰が負け犬じゃぁぁぁぁぁ!?』


ピカ『はっはっは!威勢だけはいいじゃねぇかオイ?…本来なら、手目ぇ等みてぇな奴等。そこら辺にでもおっぽり捨ててやろうか思ってたが…。俺らは流石にそこまで鬼じゃぁねぇ』
氷牙『そこで、だ。お前等にもう一度チャンス位ならやろうと思ったわけだ…その名も!!』


『予選敗退者(負け犬)限定!!爆裂!敗者復活クッキングサバイバルじゃぁぁぁぁぁ!!!』



『はぁぁぁぁぁぁぁ!?』



ピカ『ルールはいたってシンプル!今から手目ぇ等全員を専用のステージに転送する!!そのステージには様々な世界に存在する食材がいたる所にあるって訳だ!!』
氷牙『お前達にはそのステージで見つけた食材を使い、「オードブル(前菜)」「スープ」「魚料理」「肉料理」「メインディッシュ(主菜)」「サラダ」「デザート」「ドリンク」の8種類のいずれかを作ってもらう。使用した食材のレベル、見た目、味の3種目で評価され、よりポイントが高い選手が本選に出場可能だ!』


…何だか、二人が無茶苦茶イキイキしてる…


ピカ『そしてそして!味の評価をするのは、様々な世界から集めました料理の達人達(例外あり)!!最初はコイツ、『見た目が良くても不味けりゃ唯の豚の餌』、一応これでも腕前5つ星。一応俺のオヤジであるライチュウ!!』
ライチュウ「一体何つー紹介してんだテメェ!?」


氷牙『続いてこっちは魔界からご登場!!『ミステリアスなビューティー男爵』、バイアスさん!!』
バイアス「よろしくお願い致します」


ピカ『そしてそして!恋姫から参戦!!!『この世の美少女は全て私の物』!文武両道料理も最高レベル!!巍の覇王、曹孟徳!!』
曹操「ウフフ、楽しみにしてるわ♪」


料理評論家3陣営登場!評価がすっげぇシビアになりそうだ!!


ピカ『いいか手目ぇ等、料理とは戦場だ!!食材、腕、味、見た目が揃って美味いものが出来上がる!それは強さを目指す時も同じだ!生半可な奴は出すなよ?…旦那ぁ!!開始のGONGだぁ!!』

氷牙『OKだ!!さぁてガキ供!!楽しい晩餐を期待するぜ!!始めぇ!!』



ガァァァァァァン!!



開始のドラが鳴り響き、即座に転送される敗者供。果たして待ち受けるのは天国か、それとも地獄か…



敗者復活戦、開始!!




シャンザ「フン…、彼奴(ピカチュウ)に呼ばれて来てみたと思えば此か…。まぁ良い、不本意だが暇つぶし程度にはなるだろうな…。とりあえず今から貴様等羽虫供にステージの説明をしてやる」



『悪夢の晩餐会場』
敗者復活戦用に作られたステージ。
「オードブル(前菜)」「スープ」「魚料理」「肉料理」「メインディッシュ(主菜)」「サラダ」「デザート」「ドリンク」をモチーフとした8つのエリアと中央エリアで構成されており、其々のステージではモチーフとなっている食材を其々集める事が可能。
・食材の味見は一応OK。
・なお、各エリアには必ず、かなりの高レベルを誇る条件付きの食材…『シークレットインクレディット』や、作成した場合高確率で予選通過可能な料理が書かれた『シークレットレシピ』が存在する。


『シークレットインクレディット』
・シャトー・ロマーニ(ドリンク)
・宝石の肉(ジュエルミート)(肉料理)


『シークレットレシピ』
・センチュリースープ
・ジャぱん44号
・ハルナの特性卵焼き



シャンザ「別に俺は、貴様等がどうしようが関係など微塵も無い。…だが試合にせよ何にせよ、全力でやってもらおう。…貴様等がこの俺を満足させるに値するのか、この目でしかと見させてもらうとしようか…」
ライチュウ「相変わらずツンデレっぽいなお前…」
シャンザ「黙れ喋るな死にさらせこのクソ兄貴。そして俺の前に現れるなさっさと席に戻れ」
ライチュウ「へーへー。…改心してもかわんねぇなお前…」
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.85 )
日時: 2011/09/16 21:39:59
名前: ミクニップ

…どうしましょうか、ヴィヴィオさんやフォルテさんに誘われて、腕試しにとこの大会に参加しました。流石は全世界の強豪が集まると言うだけがありますね、私なんか予選で負けてしまいました(相手は何だか全身真っ黒でアパアパ言ってましたけど…)。…負けた時は本気で落ち込みましたね、リオさん達がなだめてくれなければ帰ってましたね。…それで、とりあえず敗者復活戦には出てみたのは良かったのですが…


アインハルト「…ここは一体何処でしょうか?」
ティオ『にゃ〜?』
Dゼロ「俺が知るかよ」


薄暗いジャングルの中を、ティオやダークゼロさんと一緒に歩いている私…。
現在、私のチームは其々ステージ毎に別れて行動しており、私はその中で『サラダ』のステージを選んだ訳ですが…、いかんせん鬱蒼としたジャングルのステージだったため、ダークゼロさんに出会うまでの30分の間は本当に迷ってました。どうやらダークゼロさんは電王と言うのが相手だったらしいですが、どうやら主催側の手違いで、勝ったのにこのステージに来てしまったらしい。

アインハルト「…それにしても本当に凄いですねこのステージ…。本当に一晩で?」
Dゼロ「らしいぜ?何でも、忠タロウの所のクソガキの真拳使いの技とスマブラメンバーの力技で何とか完成させたらしいし。…本当に不可能知らずだな彼奴等、材料もどっから取り寄せたんだよ…」

そう言ってダークゼロさんは配布された鏡夜さん特製の電子辞書を開くと、登録されている食材を片っ端から調べて行く。…確かに、書かれている材料の中には管理外世界でも重宝されてるようなものまで存在してましたし…、聞けばフォルテさん曰く、この復活戦に氷牙さんとピカチュウさんは結構ノリノリだったためかなり良質なのを取り揃えていたとか…。そんな中である



〜〜♪〜〜♪♪〜〜〜


…何でしょう、何処からともなく綺麗な歌が聞こえて来ました。ダークゼロさんも聞こえたらしく、取り合えず私達は音源を辿ってみる事に。すると…


??「〜〜〜♪…あ〜、おねぇちゃんだ〜♪」
アインハルト「…タイさん?」


どうやら広い所に出たらしく、そのまま草木をかき分けて入ってみればそこは広い原っぱ。その中央にある大きな切り株の上で、頭にかわいい花を一輪乗っけている小さなポケモン…フォルテさんの末弟であるタイさん(5)がこっち見てニコニコ笑ってました。…舌っ足らずな言い方と合間ってかわいいです。

Dゼロ「何だ?ピカチュウの所のガキか?テメェここで何してんだよ?」
タイ「うん。ぼくね?パパにいわれて【とれーだー】というのをしてるのです」
アインハルト「…【トレーダー】?」


『そこからの説明はアタシに任せてぇぇぇぇぇん♪』


…まるで地響きのような声と共に、タイさんの頭にあった花が変形し…何でしょう、ムキムキのマッチョで何だか花をモチーフにしたタイツに身を包んだオカマになりました…ちょっと直視しづらいです此。


ベリーナ「ブラァァァァ!!全国のアタシ好みの美少年少女さん!【愛のために生きるヒナゲシの君】、【眠れる黒薔薇の暴姫】事、新緑の魔王神、ベリーナさんの登場よぉぉぉん!!」

Dゼロ「御託と妄言はどうでもいい。…で?何だよトレーダーって?」
ベリーナ「んもうっ、まるでルイギちゃんみたいにセッカチな子ねん♪お姉さんは嫌いじゃないわよ?…待って待って、そんな殺気立った目してそんな物騒なの向けないでったら。…おほんっ、え〜この敗者復活戦にはね、各ステージにはアタシとタイちゃんみたいな特殊な人物…【トレーダー(交換屋)】がいるの。トレーダーが出した条件や納品する品を渡す事で、この復活戦に有利になる食材やレシピをくれるの。出されたお題はトレーダーによっては違うけど、知っておいて損じゃあ無いわよん」
アインハルト「そうなんですか。…それで、あなた方の条件は何ですか?」
ベリーナ「う〜ん…。それがねぇ、アタシたちも何にしようか迷ってて全然思い浮かばないのよん。…さっきだってほら、業を煮やした子たちが襲いかかって来たから返り討ちにした位だし…」

…あ〜、確かに。直視したくはなかったですが、ベリーナさんの後ろには大量の参加者の屍が…

ベリーナ「アタシは別に戦ってあげてもいいのヨン?…でもほら、宿主のタイちゃんは戦うのや痛いのが好きじゃあ無いの知ってるでしょん?…とりあえずタイちゃんに色々と考えてもらってるんだけど…」
アインハルト「う〜ん…、それじゃあタイさん。タイさんは何をしてほしいんですか?」
タイ「えっと〜…。おねぇちゃんにごほんよんでもらいたいのです。それかおにんぎょうさんとあそんでほしいのです」

…成程。ベリーナさんの心配は、子供故に【相手にはある意味面白くない】事になる心配があると言いたい訳ですね?確かにタイさんならそんな事を考えるのは分かってはいましたが…それにしてもタイさん、一応男の子なのに発想が女の子みたいです。そんな時です。

Dゼロ「…所で坊主。一応聞きてぇんだが、今腹は減ってねぇか?」
タイ「?さっきパパにオムライスつくってもらいましたですけど、どうしたのですか?」
Dゼロ「そっか…。そんじゃあよ、いらねぇとは思うが、世にも珍しい【野菜のアイス】ってのを食ってみたくねぇか?」
タイ「わふっ?やさいのアイスですか?そんなのがあるのですか!?」
Dゼロ「おうよ!カボチャやトマト、人参生姜に薩摩芋のアイスだってあんだぜ?しかも激ウマだ!!」
タイ「わふー!?そ、それはすごいのです!はじめてきいたのです!!そのアイスを食べてみたいのです!!」

…成程、そういう事ですか。確かにこれなら戦って怪我する訳でもありませんし、何よりちゃんとした課題になってます。実際私もそのアイスにはちょっと興味がありますし、どんなのか見てみたいです。

Dゼロ「そんじゃあよ、これから材料探し出して一辺作ってくるからさぁ。その代わり、お前の持ってる奴、俺らにくれねぇか?」
タイ「ぼくのもってるの…?あ、それってパパからもらった【れしぴ】ですか?それならおーけーですよ〜?」
Dゼロ「(成程、コイツの持ってるのは【食材のレシピ】か…)OKだ。じゃあアイスなだけに速攻でクールで甘い、とびっきり美味い奴を作ってくるぜ!おら、お前も手伝え」
アインハルト「え、えぇ〜〜〜!?」
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.86 )
日時: 2011/09/17 19:04:45
名前: 忠タロウ+その他の皆様

忠「………ホンットーーにすいませんでした!!!私が勝手に始めて勝手に主催者権限捨てて、ほっぽらかして…ホントにすいません…。

でも、もうこれ以上皆さんのお怒りの言葉を聞いたら精神崩壊しそうなので、ここには【もうニ度と】顔を出しません。
別の場所で一人で小説書いてます。

ペンネームも変えて…自分の好きな小説だけを書きまくってますので…あとカイナさん、私の住んでる所は震災の発生地とはかなり離れた場所なので全く被害ありません。
まあ、中国地方と東北地方じゃ距離ありますからね…?

それでは皆様、今回はこれを良いに投稿して来ただけですので…。それでは、さようなら。」
メンテ
Re: 第二回[異世界最強決定戦]〜第壱幕後半・第弐幕 ( No.88 )
日時: 2011/09/17 22:37:55
名前: ミクニップ0

待てやゴルァ!!久々に来て早々それかい!?寂しい気持ち通り過ぎてビックリだよオイ!?というかあれは大半自業自得だろうが!?…まぁとりあえず、俺も理不尽なのがあったと思うから謝るけどさぁ…というかだったらルイギ達どーすんだよ!?

ルイギ「そーだそーだ!!俺らはどうすんだよ!?」

いまやろうとしてんのは唯の逃走だろうが!?男なら俺ら張り倒す気で噛みついて根性入れろや!?
メンテ

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