Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.11 ) |
- 日時: 2007/09/08 18:28:55
- 名前: 遙
- 痛い 怖い
自分の心臓が早鐘のように脈打っているのが分かる。
死にたくない、、、生きたい、生きて地上に、、、!!
何も考えられなくなる程、それだけを求めた。
気持ち悪い。吐き気がする。 その場にうずくまったが、吐けるものなんて何も無い。 何度も嗅いだ事のある異臭がツンと鼻をついた。
何よりも先に、風呂に入りたい。こびりついた血を洗い流さなきゃ。 次に眠りたい。暖かい部屋に、ふかふかのベッドを置いて、柔らかいタオルケットにくるまりたい。
あれがしたい、これが欲しい。そう思えるという事は、『生きている』という事。 生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた後はいつも、こうして何かを欲した。
「何故そんなにも、生に執着するのか」と聞かれたら、すぐに答える事が出来ないだろう。 楽になりたい。いっそ死んでしまった方がマシだ。いつもそんな考えが頭をよぎる。 だが死ねないのだ。本能がそれを許さない。 ボロ雑巾のようになるまで痛めつけられようが 己の三倍近くはゆうにある狂暴な動物との決闘を強いられようが 私は生きることを止めない。 闘うことを止めない。
「、、死にたくない、、、死にたくない、、、死にたくない、、、!!」
呪文のように唱え続ければ、どんな猛獣相手にも立ち向かえる。 その手で その足で 致命傷を負わせ 飛び散る血飛沫に勝利を感じるのだ。
”生きたい”と強く願う事が、私の存在意義なのかもしれない。
生きることを止めれば、私が私でなくなってしまうような気さえした。
なんて惨い運命。 なんて無意味な命。
こんな事なら、、、こんな事ならいっそ
(誰か私を殺してくれないだろうか)
* * *
エルヴィーモルモット時代のお話。微妙に続きます。 グロ語句はお見逃しくださいっ、、、!
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.12 ) |
- 日時: 2007/09/08 18:42:05
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
愛されることを知らなかった。
愛することさえ知らなかった。
私の存在は空気ですらないことを自覚していた。 人間が必要としている物ではないのだから。
だったら私は何だ? 塵(ゴミ)だ。 人の肉眼では確認できない超ミクロンサイズの塵(ゴミ)なのだ。
塵(ゴミ)の私はただ、ここに存在しようと。
そう。 この世界で一番美しい兵器で。
この美しいジャズの音で。
私は此処にいると、毎日サインを送り続けているのだ。
*
(私は救済を求めている。一番、美しい、武器と、音で。)
幼稚な存在証明は、救済を求めるサイン。 美弥姉さんの存在証明法の理由。その一。
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.13 ) |
- 日時: 2007/09/09 16:24:46
- 名前: 飛亜
- わたしたちがよくいく教会はステンドグラスが綺麗で、聖母の像がある。十字架を背負った聖母の姿。
それはときには美しく、ときには悲しい残酷な姿を我々に見せていた。
悠妃「…神よ 今宵我々を生かしていただき感謝します」 そのときの悠妃は今までとは違う美しさだった。まるで聖母のような……
悠妃「…帰ろっか」 幽鬼「そうだね」
ガシャーン
悠妃・幽鬼「「!?」」
そこに現れた…あの化け物が。
悠妃「幽鬼!逃げなさい!」 幽鬼「でも!そんなことしたら姉さんが……!」 悠妃「いいから早く!死にたいの!?」 幽鬼「!……姉さんは?死にたいの…?」 悠妃「……これが神の定めた運命なら…」 幽鬼「そんな……!」 悠妃「幽鬼…!あぶない!!」
その化け物は私に目掛けて……
ドッ
イマ、ナニガ起コッタ?血…血ガ…? 幽鬼「ね…姉さ…ん?」 悠妃「無事で…よかっ…た」
ドサッ
幽鬼「姉さん!!!」 悠妃「ゆ…うき…いい?強くなりなさい 強くなって生きるのです…すべてと戦うの…」 幽鬼「ね…さん!」 悠妃「泣いてはいけません それはあなたが本当に泣きたいときに泣きなさい 泣きたくないときに…泣いてはなりません」 幽鬼「いや…死なないで…」 悠妃「…人はっ…いずれ…死ぬ…も…の…よ 忘れてはなりません…わたしはずっと…貴女の…傍…に…」
フッ
幽鬼「姉さ…ん?いや…いや…いやああああ!!!!」
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.14 ) |
- 日時: 2007/09/09 16:42:32
- 名前: 春歌
- 目を開けたとき私の姿は変わっていた、
ピンクだった髪は赤く染まっていて、、、、、
「ベリーベル・・・・・」 「おね、、ちゃ・・・っ・・・・・」
私たちはいつでも二人で一つだった けど・・・・・ もうソレはかなわない
その後、叔母夫婦に引き取られることになった
「おいで、ピチカート」 「おばあさま??、ベリーベルは??」 「あの子はいいんだよ」
そのとき私は気づいた
あの子はココじゃないどこかに行くんだって、、、、
目を覚ましたときは無機質な部屋に居た
あぁ、きっと孤児院だな
無意識にそう思った
「今日からココで暮らすんだ」
ピチカートが居ないのはきっとここじゃないどこかに居るんだろう
赤く染まった髪をそっと撫でた・・・・
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.15 ) |
- 日時: 2007/09/09 16:48:19
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
たまに、自分と同じ赤い髪の人を見ると、顔の知らない両親だと 見間違えた。
今日は、女の人を間違えた。
彼女の軟らかい、シルクのスカートの裾を引っ張って。 「おかあさん」
彼女は一瞬、困った顔をしていたのをよく覚えている。
「坊や。わたしはあなたのお母さんじゃないの。ごめんね」
その当時、何故謝ったのかが分からなかった。
今になって思うことは、嗚呼。彼女はこの俺を哀れんでいたのだと思う。
自分と同じ髪色の、まだ舌足らずの子供が、孤児院の門の傍で。
彼女の思考が行き着く先は一つしかない。
そして、もう一つ思うことは。
謝った彼女が自分にとって、とても憎らしかった事だ。
* (俺を哀れまないで。どうか) 哀れんでもらっても二人は帰ってこないから。 そんな目で見ないで。 お願いだから、どうか。
仔リーク。
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.16 ) |
- 日時: 2007/09/09 17:07:28
- 名前: 春歌
- ココはとても退屈なところだった大人はただの監視役だ
赤い髪は何かと目立つから周りの子たちから影口を言われることも多い
そんな時思うのは、、
「お姉ちゃん・・・・・」
今は赤い、、、この髪を撫でながら
窓から外を見る、、、、、
同じように遊んでいることもたち
「バカみたい・・・・・」
そして、たまに見かける赤い髪の男の子
一緒に居るのは女の人だろうか?
いや、違う、、、、男の人だ
シャッ
カーテンを閉めて布団に蹲る
ココじゃないどこかに行こう、そしたら・・
「会えるかな?お姉ちゃん・・・」
その後私は深い眠りに落ちていった
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.17 ) |
- 日時: 2007/09/09 17:31:30
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
髪が同じ様な色の女の子を見た。
その子はすぐに見失ったけど、確かに見た。
その頃、何故だかとても女の子が怖かった。
自分とは違う、女の子達が怖かった。
言葉遣いが違う。とても丁寧だ。
そしてなんだかとても、不思議な感覚。
簡単に言ってしまえば、すべてが違う。
自分と違う物が怖かった。
とても幼稚な拒絶反応。
それは今でも、心の隅で続いている
*
(心の隅の攻防戦)
意味不ですまん。
仔リーク。女の子が苦手というより、恐怖。 そして拒絶反応。 何気にベリーベルが出てます
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.18 ) |
- 日時: 2007/09/09 17:53:21
- 名前: 春歌
- 私がココに来てきっと・・1ヶ月もたってないと思う
それでも私は、、、ここを出る決心をした
「私、、、ココから出て行きます」 「な!!」 「駄目に決まってるじゃない!」 「そうだ!行く当てもないのに」
施設の大人たちは懸命に止めた
でも・・・・・
「行く当てならあります」
そういうと大人たちは黙ってしまった
10歳でも、親が親なら働き口くらいいくらでもあることを知っていた
「今までお世話になりました」
そういってお辞儀をした後、まだ子供たちが遊んでる庭を通って出口に向かった
門にはあの子が居た
「ぁ・・・・」
私は小さく声を漏らして立ち止まった
その子は振り返ったものの少しおびえたように思えた
私はその子とはまた会う気がしたから
「またね・・・」
とにっこり笑ってココを出て行った
少し言ったところで振り返ると、あの子は分けの分からない表情をしてた
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.19 ) |
- 日時: 2007/09/10 01:43:39
- 名前: 涼
- あの日、僕は久しぶりにままと二人で出かけた
町に出て、新しい服を買ってもらって、すごくいい日だった その日が過ぎ去ってしまうのが惜しかったし悲しかった
ゆっくりと時間が流れる夕暮れの公園 いつもなら服が汚れるからと遊ばせてもらえないのだが 今日は特別よとままは言う
砂浜でお城とは似つかない山 長くスリルのある滑り台 一人で遊べなかったが、ままが見てるからシーソーで遊んだ
そしてベンチに座るままにかけよる
・・・・泣いていた
新しいぱぱと喧嘩してた日とは違って静かな涙だった そしてままは言う
「・・・ここで待っててね」
ままは走ってどっかにいってしまった 初めてきたこの公園からの帰り道が分かるはずもなく、ずっとままが迎えにくるのを待っていた
公園で、すぐままが見つけられるように僕はずっとベンチに座ってたんだ 僕がいない時にままが来たら困るから、ご飯を食べることも出来なかった
そうしたらね、だんだん力が抜けてきちゃって ベンチに横になったらもう体が動かせなくなってた
僕は泣いてた ままと同じように静かに・・・・ そして目を閉じた もう光を見ることはないだろうと感じながら
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ここでリーク君かシャインさんに拾われた、という設定にしたかったり! そしてそして孤児院に行ったという設定にしたかったり!!(うざ〜)
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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.20 ) |
- 日時: 2007/09/10 18:01:24
- 名前: 雨雲太陽
- 参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo
女の子が、公園のベンチで倒れていた。
その頃は、女の子が怖くて堪らなかったから、数十秒ほど見続けていた。
やっとの事勇気を振り絞って、その子に近づいてみた。
何かで顔が濡れている。
嗚呼、これは涙だと。頭を回転させてさっきよりも勇気を出して尋ねてみた。
「どうしてないてるの?」
ぱた。
その子の涙とは違う水が、天から降ってきた。
雨が、降り始めていた。
*
(まるで、その子の涙の様。)
雨は嫌いだ。 涙の味がするから。
あ、雨降らしちゃってすいません;; とりあえず、リークが発見って事で
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