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会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。
日時: 2007/09/07 20:39:26
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 会話式リレー小説『ELESIS』ご参加、誠に有難う御座います。

 さて、此処では『ELESIS』の登場人物達のちょっとした過去を小話として投稿するスレッドです。

 参加資格は、『ELESIS』に参加している方のみとさせて頂きます。

 では。

 質問等などありましたらどうぞ。
メンテ

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Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.1 )
日時: 2007/09/07 22:09:49
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


        ガチ。

 リボルバーをコッキングして、引き金を引く。
 狙いは自分の右脳。

        からん。

 空砲。元から弾なんてどの弾倉にも入れてないのだから当たり前だ。
 コッキング。発射。コッキング。
 その度に何度も空の弾倉の回る音がする。
 それを掻き消してくれるのは、イヤフォンから流れる英語の羅列。
 ジャズだ。誰が歌っていたのかは、もう随分とラベルを見ていないから分からない。
 ゆったりとしている男の声が、サックスの音と交じり合って良い曲だった。
 英語の歌詞訳は、

 ああ、駄目だ。
 一部分しか思い出せない。いいや。思い出さなくても。


 ジャズと、空のリボルバー。その引き金を引く行為。

 特に繋がりなど無い。

 ただ。

 この音と行為だけが、自分の存在証明だと思って。
 
 そして、今日もまた、私は引き金を引いた。

 
 (英語の歌詞訳の一部分は、『私を愛してください』だったっけ?)



美弥さんの昔のお話。
たぶん、15歳かそこら。
狂った原因は後々書きます

(何時までも幼稚な存在証明。)
 
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.2 )
日時: 2007/09/07 22:27:18
名前: 春歌


「お姉ちゃん??、、、、、」
「なぁに?、ベリー??」
「あのね     」

母親と父親が離婚してからも私たちは毎日のように会っていた

そして私たちはいつもベリーベルであってピチカートだった違いなんてまったく無い

そのことを利用して、毎回入れ替わって親に会いに行っていた

「お母さん!」
今日も私は『ピチカート』として母親に会いに行った
「あら??、どうしたの」
「えへへ♪」

他愛無い会話、母と会話するときはいつも楽しい


でも誰かが言っていた幸せな時間なんてほんの一瞬だと

そのとき私は身をもって感じることになった

(嗚呼、幸せって何だっけ??)
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.3 )
日時: 2007/09/07 22:50:14
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 「おかあさん」

 「おとうさん」

 何処にいるのか分からない、彼らの名称を。
 子供の頃は何度も呟いていた。
 その時代はよく大人達に

 「ねえ、ぼくのおかあさんとおとうさんはどこ?」

 と、何度も訊いていた。
 その度に大人達は困った顔をして

 「君のお母さんとお父さんは、遠いところにいるんだよ。」
 
 と、決まった台詞を繰り返した。
 それに、二週間に一回は必ず、大人達は手紙をくれた。

 彼らからの手紙だよ、と。
 簡単な単語で書かれた手紙だった。

 当時、それが誰が書くものか知っていた。
 周りの大人達だ。―だってその手紙を書いているのをよく見かけたから―

 だから、何処にいるかを訊いていたのに。

 隠してないで教えてよ。

 ねえ。

     「ぼくのおかあさんとおとうさんはどこ?」



(はやくぼくをみつけてください。じゃないと、ぼくは。)


まだ幼い頃のリーク。
シャインと出会う前のこと。
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.4 )
日時: 2007/09/07 23:16:46
名前: 春歌



「えへへ♪、お父さん?」

私のお父さんはえらい学者さんなんです!
この日、私は「ベリーベル」として逢いに来てました

二人は離婚しているらしいので別々に暮らしてた

その日「エレシス」というものの実験をしてたみたいです

でも、行き成りその「エレシス」が暴れだしたんです

「きゃぁ!!」
「ベリー!!逃げるんだ!」

私はその言葉通り、持ち前の速さで研究所の外に逃げ出しました

(実の父を見殺した重さは、とても私には背負いきれない)
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.5 )
日時: 2007/09/07 23:26:57
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


    「姉さん。」

 碧虚に自分の声が吸い込まれる。
 白い大理石。十字架の彫像。刻まれた姉の名前
 
 「ごめんね姉さん」
 
 守れなかった恥と悔しさが具現化して、頬を流れる熱いものに変わる。

 「ごめんなさい」

 いつか、きっと。

 あなたを殺した化け物を殺すから。

 「待ってて。姉さん」

 そうして、吐き気がする位の青空に。

 彼女が好きだったカサブランカの花束を放り投げた。



 (この誓い、あなたに届けようと)

エレシス暴走後のシャインさん。
短い。
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.6 )
日時: 2007/09/08 00:14:27
名前:

その頃は事情を知らなかったが、今となっては母が再婚したのだと分かる


「新しいパパですよ〜」
「よろしくね、おじょうちゃん」

ぱぱ・・・?違うよ、まま
ぱぱはこの人じゃないよ?
僕の事をおじょうちゃんなんて呼んだりしないよ?


数日後、新しい父に懐かない俺は、当然ながらも父に嫌われていった

「あんな子供、捨ててしまえ!!」
「・・・どうか、どうかそれだけは・・・・・」
「うるさい!!お前をこの家に受け入れてやったんだぞ?
 それだけで感謝されるべきだ!」

なんで泣いてるの?まま
“新しいぱぱ”が怒鳴るから?
前のぱぱは怒鳴ったりしなかったのに・・・

二人の前に歩みを進める
目が合うとママは顔を伏せ、パパは逆にじっと僕を見つめてきた

「・・・・いや、確かに捨てるにはおしいかもしれん
 あいつの女みたいな顔なら、さぞや高く売れるだろうよ?」

ままの顔がはっとする
僕をままの手が包みこむ
ままは僕を抱いて、さらに激しく泣き出していた



   〔ウィの過去・・・〕
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.7 )
日時: 2007/09/08 07:09:30
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 丁度、自分が姉を訪ねた時。そこはもう、惨劇に変わる途中だった。

 施設内を縦横無尽に暴れまわる巨大な獣。ああこれは兎か。
 耳が長いし。

 身内だとしても入るのが難しい施設。

 前に子供が難なく入っていくのを見かけた。

 あれは進入のプロだな。

 そんな他愛も無い事を、ぼんやりと考えていた間、また人が噛み殺された。
 
 そして、見つけた

 「姉さん」

 あまりにも歳が離れていたから、誰も自分達の事を姉弟ではなく、
 恋人だとか歳の近い親子だとかよく言われた。

 「姉さん」

 けれど、かけがえの無いたった一人の姉だったから。

 気付いた時には、既に駆け出していた。

 倒れこむ姉の方へ、真っ直ぐ。

    バツ。

 肉の切り裂かれる音。骨にぶつかって止まる音。
 辿り着いた時は既に、

        死んでいた

 「あ……あ……」

 何が、姉を殺したか分からなかった。

 赤が、白いタイルを染める。

 その間にも耳に届く罵詈雑言と甲高い悲鳴。
 赤が吹き出る音。獣の走る音。追復する足音。

 嗚呼。これは

     世界の終わりだと思った。



 (神の制裁かそれとも悪魔の悪戯か)

 暴走時シャインさん。
 最初の方は冷静に分析しています。
 
 ちょいグロ。
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.8 )
日時: 2007/09/08 12:10:39
名前: 春歌


私は泣きながら研究所の中を走った

何時の前にか、父親の元へと、

でもソコは・・・・・・

惨劇の場だった、

真っ赤な床に倒れこむ大勢の人たち・・・・・

「ぁ、、、な、んで」
「ベリーベルっ!!」

呼ばれて振り返る、ソコにはたった一人の姉

私の前には実験体だった動物、、、と呼べるのだろうか?

そんな物がたっていた、、、、、、

逃げもしない、だからといって助けは求められない

嗚呼死ぬのかな?

しゅん

一陣の風が吹き、目の前が赤に染まった


「ベリーベルーーーっ!!!」



メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.9 )
日時: 2007/09/08 12:55:10
名前: 飛亜

エレシスの存在は知っていた

まさか こんなことになるなんて……



「姉さん!」
「幽鬼?どうしたの?」
「今日誕生日でしょ?おめでとう!!」
「まぁ ありがとう」

悠妃(ハルヒ)。両親がいないわたしにとっては大切な家族。たった一人の姉だった。

「開けてもいい?」
「いいよ」

パカッ

「まぁ…琥珀?」
「手に入れるの結構苦労したんだよ」
「ありがとう…幽鬼」
「姉さん、今日も教会行くの?」
「えぇ…神様のおかげでわたしたちは生きているんだから」
「でもあそこ…化け物が出るって」
「それでも行かなくちゃいけない 神様に逆らうことになってしまうから」

その芯の強さに憧れた。美しく、夢のように儚い少女。それが悠妃だった

「…わかった 私も行く」
「そう…でも化け物が出るんじゃない?」
「大丈夫 姉さんが一緒だもん」
「…わかった 行きましょう」

そして私達は教会に行った。この先何が起こるのかも知らずに―――…
メンテ
Re: 会話式リレー小説『ELESIS』過去小話。 ( No.10 )
日時: 2007/09/08 13:47:05
名前: 雨雲太陽
参照: http://yaplog.jp/soukuu-amagumo


 初めて会ったとき、綺麗な女の人だと思った。

 「おねえちゃん、だれ?」

 その人は振り返ると俺に向かって

 「俺は男だ!」

 と、激怒して。

 周りの大人達がそれを宥めすかすのをぼんやりと見つめていた。
 それじゃあ、おにいちゃん。
 おにいちゃんのなまえは?と訊くとその人は、幾分か落ち着いて

 「シャイン・カースト」

 ああ、綺麗な名前だな、と思って

 「シャインにい。」

 その綺麗な名前を入れるのを忘れずに、ついでに兄の名称も入れて。

 「あそぼうよ」

 彼の女の人のような手を掴んだ。


(ファーストコンタクト)

シャインと仔リーク。
ちょっと一息いれるためのほのぼの。
メンテ

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