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小説専門店(あの掲示板の人どうぞ)
日時: 2007/03/22 21:26:30
名前: ソエル

違うところで立てていたスレですが、復活の様子がないのでこちらに立てさせていただきます。

さて、立てすぎと言う意見もあると思います。
本当にすいません。
なぜ、投稿しないのか。それは、この小説の大部分が消されてしまい、今から載せても話の内容が分からないからです。
消えた理由は書きませんが、もう1度同じものを書くのは、無理です。
なので、この小説を読むに当たり、あの場所の人のみを収集したいと思います。
勝手で本当にすいません。

ただ、内容を忘れたと言うあの場所の方は、こちらまで。↓
http://www.colorprinter.tk/tsubasa/bbs/index.html
たぶん、乗っていると思います。
では。

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Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.1 )
日時: 2007/03/23 20:11:22
名前: ソエル

「友からのオクリモノ」
朝、集まった皆はサクラの持っていたものに驚いたようだ。
いや、小狼だけは、どこか納得したような顔をしている。

「あのね、昨日サクラに侑子が渡してくれたんだよ!」

モコナが黒鋼とファイに言う。2人とも、最初はびっくりしていたようだがその真意が分かったのか、何も言わなかった。
ただ、1つ心配なのは・・・・。

「姫、その銃使わないときはどうするんですか?」

やや焦っているような声に間違いはないだろう。

「えっと・・・どうすればいいんでしょうか?」

やっぱり、と皆が思った。サクラは、後先を考えずに行動することがしばしばある。侑子に銃を貰うとき、それをどこにしまうのか、なんてことは考えていなかっただろう。

「だったら、これをどうぞ!」

困っていたサクラに譲刃があるものを差し出した。それは、ガンベルトだった。

「私が使っていたものですけど、にゃんこさんにあげます!」
「い、いいの?」

譲刃は、にっこりと笑った。
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.2 )
日時: 2007/03/23 20:12:11
名前: ソエル

「いいんです!大切にしてくださいね!」
「うん!」

サクラが譲刃からガンベルトを受け取る。どうやら、足に巻くタイプのものらしい。
モコナが水晶から光を出した。

「侑子!皆、準備できたよ!」

その向こうに現れた次元の魔女は、小狼たちを見ると、頷いた。

『では、そろそろこちらに送りましょう。雪兎神官にはもう、知らせてあるわ。』
「はい。」

小狼が返事をするのと同時にモコナの翼が生えてきた。

「モコナ=モドキもどっきどき!!はぁ〜ぷう〜!!」

光が小狼たちを包んでいく。

「龍王、またな。」
「ああ。・・・・またな、小狼。」

龍王と小狼がこぶしを突き出す。サクラと譲刃もおたがいに敬礼のように額に手を当てた。

「これ、大切にするね!」
「はい!それは、私からの贈り物です。友達への。
また・・・・また会いましょう!」
「うん!」

そして─────小狼たちは、玖楼国へと移動していった。全てに決着をつけるために。
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.3 )
日時: 2007/03/23 20:12:53
名前: ソエル

文字数オーバーで2回に分けています。
ちなみに、前回のです。
もう少し経ったら続きを載せますね。
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.4 )
日時: 2007/03/24 22:15:24
名前: プルモ
参照: http://hituhinalove.blog81.fc2.com/

ソエル小説復活おめでとォォ!!!
また楽しく読ませてもらうね♪♪
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.5 )
日時: 2007/03/25 11:55:21
名前: ソエル

ありがとう、プルモ♪♪
がんばるね☆
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.6 )
日時: 2007/03/26 12:46:21
名前: ソエル

      「懐かしのカオ」

「次の世界に到着〜!!」

モコナが、いつもより数倍元気よく言った。決戦は目前だが、気まで暗くなってはだめだ。

「ここは、王宮のどこかですね。」

小狼の言うとおり、着いたところは廊下だが、なにか違う感じのするところだ。
気品、高級さなどが漂っている。

「姫、ここがどこなのか、分かりますか?」
「見覚えはあります。確か、こっちに行けば出られたはずです。」

サクラが示すのは廊下の奥。

「小狼は知らないの?」

モコナが疑問を口にする。

「おれが入れたのはお城の外のほうだから。それに・・・・・。」

小狼の瞳が一瞬暗くなる。

「小狼?」

モコナが不思議そうに小狼を見る。

「いや、大丈夫だ。・・・姫、ここがお城の中だとして、呼べば、誰か来るんじゃないですか?」
「あっ!そうですね!」

サクラは、少し息を吸った。そして、響くような声でその名前を呼んだ。

「兄様〜!雪兎さん〜!」

しばらくの間、静寂が4人と1匹を包む。だが、しばらくすると、足音が聞こえてきた。

「サクラ!」

そういって駆けてきたのは玖楼国の王、桃矢だ。その後から雪兎神官もついてくる。

「お帰りなさい、サクラ姫。小狼君。」

雪兎がのんびりと挨拶をする中で、桃矢は、妹が心配でたまらないようだ。
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.7 )
日時: 2007/03/26 12:47:21
名前: ソエル

「で、ここには決着をつけに来たのか?」

桃矢も、知っているのだろう。雪兎へと伝えられた魔女の言葉を。
そして、その言葉は小狼に向けられて。

「はい。ただ、少し準備をさせてください。いつ、来てもおかしくはありませんから。」

小狼の瞳は、さっきと違い、真剣なものだった。
命の危険がないとは言い切れない。冗談では済まされない。

「分かりました。」

返事をしたのは、雪兎神官だ。

「皆さんのお部屋を用意いたします。こちらへ。」
「は〜い!!」
「は〜い!」

ファイとモコナが元気よく返事をする。
黒鋼は、少しだけ小狼を睨むように見ている。まるで、隠し事を見抜くように。

「あと、小狼君。」

雪兎神官が振り向いていった。

「あとで、渡したいものがあります。私の部屋まで来てくれますか?」
「あっ、はい。」

小狼の返事に満足したように雪兎は微笑んだ。そして、ファイたちを連れてその場を後にした。

「小狼君は、どうするの?」
「おれは、いったん家に戻ります。色々と準備をしなければならないので。」
「分かりました。」

その会話を聞いて、桃矢は少しだけ顔を曇らせた。
それは、サクラが発した言葉に向けて。
Re: 小説専門店(あの掲示板の人どうぞ) ( No.8 )
日時: 2007/03/26 12:48:08
名前: ソエル

(サクラ、本当に小僧の記憶がないのか。)

旅に出る前は、羽根が飛び散ってしまう前は、サクラは小狼を困らせるほどに、呼び捨てで呼べと言っていた。そして、お互いに、「小狼」、「サクラ」と呼び合っていた。

それが、今は『ない』。昔の記憶がなく、旅の記憶しかない。
遠慮の少し混じった呼び方。もちろん、小狼にとってサクラはどんな状態でも、『大切な想い人』だろう。そして、サクラにとっても。だが、サクラの中には『昔の想い』はない。だからこそ、想っていても敬語になってしまう。呼び捨てで呼ぶことが出来
ない。

それが、小狼にとって、どれほどの傷になったか。桃矢に予想することは出来ない。
だが、それが『本当に辛いこと』であったことは確かだ。

小狼は、心が強い。それは桃矢も知っている。『サクラとの関係性』を払っても、自分の記憶が戻らないと分かっていても、それでも大切な人のために羽根を捜し続けることが出来た心。それが、どれほど強いのか。想像もできはしない。
だが────。

(強いからこそ、壊れやすく、もろい。そこを、小僧は分かっていない。こらえるだけでは、いつか壊れる。)

それは、本当に心配してのこと。今、もし小狼が壊れてしまったら、サクラを支える人がいなくなってしまう。
だからこそ、大切な妹を思ったからこそ自然に出た言葉だった。

「小僧。こらえてばかりだと、他の人が悲しむだけだぞ。」

その言葉に、小狼はびっくりしたように顔を向けてから、笑顔で言った。

「はい。」

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