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 静 寂 ノ 森 -第六夜-
日時: 2008/09/21 23:44:55
名前:

餓えた小さな犬を一匹

眼前には食えぬ餌を

支柱に繋がれ餓死する手前

頸をそのまま斬りおとし

素っ首纏めて祀りまする


さすれば術者に取り憑いた

犬神ひとつ、誕生しまする



動乱と騒乱の後の、森の静寂。

その裏で、異狄の輩が静かに動き出す――――


* * * * *

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Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.81 )
日時: 2008/09/23 23:05:35
名前: 恭哉(Gard)
参照: http://watari.kitunebi.com/

そう、ならいいけど。
…………似たようなものだよ。
僕が死んだら彼女も死ぬ。
彼女の寿命が尽きれば僕も死ぬ。
それだけさ。
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.82 )
日時: 2008/09/23 23:07:44
名前: 月夜(玲)

ほぅ、興味深いな。
主と式とは常にそういう関係なのか?
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.83 )
日時: 2008/09/23 23:11:40
名前: 紅焔(栞

いや、なんか…。
「生きろ」なんて言われたの、初めて…だから。
俺は死なねぇよ、ただの刀だからな。
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.84 )
日時: 2008/09/23 23:15:06
名前: 月夜(玲)

初めて?
馬鹿だな、お前は。
解るだろう、普通。
……そうか。
ならば我々は共に永遠を生きる、か。
数奇な運命だな。同じような存在と見えられるとは。
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.85 )
日時: 2008/09/23 23:19:11
名前: 恭哉(Gard)
参照: http://watari.kitunebi.com/

そんなわけないでしょ。
僕達が普通じゃないだけ。
大体、式に寿命なんて本当はないよ。
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.86 )
日時: 2008/09/23 23:22:01
名前: 月夜(玲)

それもそうだな。
……それ程人間に近い構造、ということか?
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.87 )
日時: 2008/09/23 23:26:24
名前: 紅焔(栞

解んねぇよ、俺には。
刀は戦乱があれば自ずと造られるんだ。
死ぬ、って形容するのなら…補修のしようもないくらい、錆びるか折れた時だけだ。
………共に生きる、か。
お前が望むなら、俺は構わない。
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.88 )
日時: 2008/09/23 23:28:46
名前: 月夜(玲)

お前の死に際を私が奪ってしまったんだったな。
…………ふっ、大層な口説き文句だよ。
ならば望もう。
お前……紅焔との永遠の未来を。
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.89 )
日時: 2008/09/23 23:33:49
名前: 恭哉(Gard)
参照: http://watari.kitunebi.com/

鶫は…………妖を式にしたモノ、だからね。
寿命があって当たり前だよ。
人間に近くても、遠くてもね。

銀朱「まるで結婚式の誓いの言葉みたいだね〜」
Re:  静 寂 ノ 森 -第六夜- ( No.90 )
日時: 2008/09/23 23:39:08
名前: 紅焔(栞

……はっ、ってことは俺の命はとっくにお前のモノだってことだ。
(くすりと微笑んで、冗談っぽく片膝をついて)
…了解した。…………月夜。

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