アプリコット・クラウンの様な。 ( No.98 )
日時: 2008/03/15 21:13:33
名前: 深月鈴花

ぼふっ、とあたしは自分の家のベッドに身を投げた。 横のサイドテーブルに置いてある時計を見ると、時計の針は午後11時14分を指していた。
いつもならお風呂に入って寝るのだけど、今日は違う。
……台本を読まなければならない。
久しぶりの学園ドラマだった。それはいい。ただ……共演者が、かなりの豪華キャスト。 まず、『CROSS』の二人に『ドロップ』のCHIKAにHINATA。その他にも最近よくテレビで見かける若い俳優や女優。
ここにゲスト出演とはいえ、混ざるのか。浮いちゃいそうだなぁ……と、台本を読みながら思った。 普通の学園ドラマなのだけど、『CROSS』のユウの役が意外だった。でも、彼の顔立ちからしたら……なるほど、合っているかもしれないと思う自分いた。
あたしの役はカイ(の役)を慕う純朴な女子高生、なのだけど。
………演技は、「自分」と「役」の境目が曖昧になってしまうから、少し、怖い。それに。
「………年の割に無理して…とか…思われないかなぁ…」
あたしは高校を中退して、この芸能界に入った。だから、制服を着るのは……実に3年ぶりか。
「あぅ、どぉしよ、一気に老けた気がするー……」
そりゃ、みんなから童顔だとか中学生とか言われるけど!やっぱり、気になるものは気になる。だから今日はいつもより念入りにパックをしてみたり。

……そういえば、最近は『CROSS』と接触することが多いなぁ。
嬉しい反面、緊張するのも本当。

でも、やっぱり鼓動が高鳴る自分がいるのは……しょうがない、のかなぁ?


賑やかで、少し不安な。


あれ、こういうの、お母さんなんて言ってたかな。


―…あぁ、そうだ。


『アプリコット・クラウン』。










(と、とりあえずプロローグ的なものだといいな…!……文章力、どこに置いてきたんだろうと思うくらいのスランプ…orz)