咎の鍵人はかく語る ( No.24 ) |
- 日時: 2007/12/09 00:16:37
- 名前: 栞
- 参照: http://www.geocities.jp/akatukiquartet
- この世は泡沫(うたかた)。この世は現(うつつ)。
恒久の安寧が続く戯曲に、人は気付かない。
永久(とわ)の凍土を溶かしましょう。
永遠の氷室に閉ざされた、悪夢の記憶を。
さぁ、少女の見る夢は、
真実で、御座いますか?
よくぞいらっしゃいました、御客人。 此処の事で御座いますか? 御客人、貴殿も良く知っている筈で御座います。 夢と現と幻の間に存在する、狭きこの狭間を。 お客人、再びこの地を訪れた貴殿は、何を望む? ・・・意味が解りませんか? ならば御客人の隠された真実を、閉ざされた記憶を、呼び覚まして差し上げましょう。 ええ、小生はその責務を負う者。 眼前に広がる氷室の保持者にして、管理者。 小生の事を、<鍵人>と呼ぶ者も居られるようですね。 さぁ、小生の事はどうでもよいではありませんか。
ほら、
喪われた記憶の、
鍵が開く。
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