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銀の紳士と黒の狼〜1〜
1:任務


「なあ、アレン。」
「なんですか、ラビ?」
 ラビは、教団エクソシスト。そして、この世で唯一裏歴史を記録するブックマンの後継者。いまは、師であるブックマンと共にエクソシストとして教団に入り、隠蔽されるであろう千年伯爵と教団の戦いを記録している。
「あのさ、ユウに好きなやつっていると思うか?」
「はっ?神田にですか。いるわけないじゃないですか、あんな一匹狼に。いたとしたら天変地異のまえぶれですよ。」
 アレンにここまでに言われる神田は、黒の教団エクソシスト。黒髪長髪で容姿端麗。しかし、性格は・・・。
「酷い言われようさ〜。でもさ、クールで冷静。おまけにあの外見、世の中の女の子がほっとかねえタイプさ。きっと、ユウの毒牙にかかったやつは世界中にいるぜ。」
「そんな人がいるんだったら一回見てみた・・・い!?」
「どしたさ、アレン?」
「ラっ・・ラビ。うっ・・後ろ。」
 背後から以上なまでの殺気を感じたラビ。おそるおそる振り返ると、そこには修羅がいた。そしてそれは腰に携えていた刀を握っていた。
「このバカウサギ。何くだらねえこと行ってやがる。刻むぞ、おら。」
「ユっ・ユウ、これはその・・・」
「神田、落ち着いてください。ラビは・・「黙ってろ。てめえには関係ねえんだよ。それとも、モヤシ、てめえから刻むか?」
「ひっ・・え、遠慮しときます。」
「ずっ、ずるいさ、アレンだけ。ユウ、最近お前アレンだけにはなんか優しいさ。もしかして、ユウはアレンのことが・・「黙れって言ってるのが聞こえないみたいだな。そのおしゃべりな口と、聞こえない耳からぶった斬ってやるから、覚悟しやがれ。」
 問答無用というように、刀を振り上げる。切れ味抜群のこの刀は、綺麗にスパンといくだろう。
「わあ〜、ちょいタンマ。悪かったさ、お代官さま〜。」
「待ってください、神田。ちょっ、ちょっと本当に。」
 アレンが神田とラビの間に立ちふさがる。
「どけ、モヤシ。」
「アレンです。どきませんよ、どいたら神田、ラビを切るでしょう。」
 ・・・・・。
 暫く沈黙が続く。そして、観念したのか「ちっ。」と舌打ちしながら刀を鞘に納める。ラビはなんとか難を逃れた。
「ふぅ〜、アレンが止めてなかったら今頃あの世行だったさ。」
「まったく。ラビ、あんな人に好きな人なんていませんよ。神田の恋人は六幻だけですよ。」
「いや、まったくだ。(多分、ユウはきっとアレンのことが・・・。まっ、いいか。言わないほうがいいや)」
 ラビとアレンはお互いの心の中で、納得した。

「あっ、いたいた。リーバー班長、あそこに。」
「おっ、お〜いアレン。任務だ、司令室に来てくれ。」
 リーバーの声が聞こえ、アレンたち2人は互いを見る。
「任務だってよ、アレン。行けよ。」
「はい。それじゃ、ちょっと行ってきます。」
 リーバーとリナリーの下に走っていくアレン。ラビはその後姿を見えなくなるまで見ていた。
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