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YOUR DAY
大切な貴方が生まれた日だから



こうしているんですよ?

















【YOUR DAY】















「兄上〜♪」


コツコツと、廊下の床とブーツの擦れる音。

任務帰りで機嫌の悪い神田の元に、常に脳天気そうな声。
その声が、神田の癪に触った。


「……うっせェ刹那。何の用だ。」


そんな不機嫌さ全開なのを気にも止めず、刹那は軽快に言葉を綴る。

「別に?ホラ、今日兄上の誕生日じゃん?」

刹那の言葉にはたと気付く。そういえば、とどこか他人事のように。


「…だから何だ。」
「ん〜?僕から兄上にプレゼントあげよっかなって☆
つってもここにはないけどね。」
「……?」

その言葉の意味がわからず、つい怪訝そうな顔をする神田。
それを解消させるかのように、刹那が続ける。

「兄上の部屋に行きゃわかるよ☆」


『ホラ、早く行くよ!』と急かされ、眉を顰めながらも、自室へと歩を進めた。


刹那に言われた通り、自室の前へと来た神田。
一体何なのだろう、と半は呆れて溜め息をつき、ドアを開ける。




────ガチャ




開けた瞬間、自分の目を疑った。


中にいたのは、自分の愛しい恋人───だったのだが、彼女が、白と黒を基調とした、
いわゆるメイド服をしっかりと着て、ベッドの上にちょこんと座っていたからである。


「あ…おかえりなさい//」


ドアを開けたまま、呆然と立ち尽くしている神田に、
セレンは頬を染めながらも言葉をかけた。


「…ユウ?」

立ち尽くしたまま動かない神田に、セレンはベッドから立ち上がり、
神田へ近付く。そこで、漸く視線が絡んだ。


「お前っ……なんつー格好してんだ!?」


やっと口から出た言葉は、神田にしては珍しく驚きを含んでいた。
アレンは再び頬を染め、神田の問いに答え始めた。


「今日、ユウの誕生日でしょう?それで刹那に相談したら、こんなことに…///
ちなみにこの服は、リナリーが……//」


うつ向き、ふわりとふくらんでいるミニスカートの裾をきゅ、と握る。


そんな行動ですら、神田は可愛いと思ってしまう。

実のところ、始めに見たとき、つい見入ってしまっていたのだ。
ミニスカートから伸びる、細い脚。
白い肌に良く映える、黒と白の服。


全てが、セレンを余計に引き立てるものとして成り立っていた。





「セレン」





滅多に呼ばない名前で読んでやる。セレンは驚いたように顔を上げる。


「そんな格好してんだ。何かしてくれんのか?」

厭らしい笑みを浮かべて、セレンの腰を引き寄せる。
当のセレンは、顔を真っ赤にして、
だが、しっかりと言葉を紡ぐ。




「…ユウの好きにして下さい……///」




その言葉に満足したらしく、神田はセレンの、その苺のような色をした唇に、
そっと、自分のを重ねた…。








「あっ……はぁん…//」


熱い吐息。熱い身体。


身体を這う神田の長く細い指にも、印を残す際の刺激にも、
かかる吐息にも、過敏に反応を示す。


「はっ……すげェな。今日はずいぶんと反応がいいぜ?」
「や…そ、なこと……ないです…っ///」


すでに着ていたメイド服は脱がされ、床に散らばっている。
そして、体中には無数の紅。金色の瞳からは快楽の証しの涙。


「ひぁっ…ぁう……//」
「なんだ?ずいぶん締め付けつくるじゃねェか。」

セレンの秘部にはすでに指が三本入っていて、
指を動かすたびにグチリと卑猥な水音が響く。


「ぁ……ね、ユウ…も、欲しいです……///」

神田の首に腕を回し、熱のこもった声で耳元に囁く。
神田はニヤリと笑みを浮かべる。


それは、何かを企んでいるときの笑みで。


熱と快楽に浮かされているセレンは、その笑みには気付かなかった…。


「セピア。」


その呼び掛けと同時に、秘部に入っていた指が抜かれ、思わず声を上げる。

「んぁっ//」
「……欲しいんだろ?」


意地の悪い笑み。それにすらセレンは感じてしまう。


「っはぃ……」
「なら、自分で挿れてみろよ。」
「む、無理ですっ…//」
「俺はお前を好きにしていいんだ。だから、やれよ。」

お前が言ったんだぜ?と囁かれる。


そうだ。確かにそう言った。だけど……


「恥ずかし、いです…//」
「今更、だな。」


突然、ぐるんと視界が変わる。目の前にあるのは、端正な神田の顔。
背中にあったシーツの感触はなく、あるのは空気独特の冷たさ。

「ホラ、出来るだろ?」

促すように、厭らしく腰を、太股をなぜる。



セレンは意を決して、神田のモノを秘部にあてがい、
ゆっくりと、確実に腰を下ろしていった……。

─────ズプッ…グチ……


「ふぁっ、ゃは……//」


神田の肩に手をつき、腰を下ろす。
神田の手は支えるようにセレンの腰に回っている。




そしてなんとかセレンのナカに神田自身が全て収まり、セレンは荒い息をつく。


「動けよ」
「や…//」
「ったく……」
「あっ!ひゃん//」


自分で動こうとしないセレンに、神田は下から軽く突く。
セレンの口からは甘い声が漏れていく。

始めは嫌がっていたセレンだったが、快楽がまた戻ってきたらしく、
自ら腰を振るようになった楽に、セレンの瞳からは再び生理的な涙が溢れる。

「やっぱり……テメェは下手くそだなっ…!」
ぐるり、とセレンをシーツの上に再び沈め、神田はセレンに自身を穿つ。

────グチィっ

───グチュっ

─────ギシィ…


「やぁんっはんっ、ああっ!」



壊れそうなくらい、音を立てるベッド。
ひっきりなしに伝わってくる、卑猥な水音。


それらは全て、二人の愛の深さを物語っているようで──。



「あっあっ!ユ、ウっ……」
「セレンっ」


キスをせがむセレンに、深い深い口付けをする。その間も腰の動きは止まない。


「んむぅ…!ふ、ぅあ…っ!んぅっ!」


唇を放し、最後だと言わんばかりに、神田はアレンの最奥を強く突く。



「ひあああぁ────っ!!」
「っくぁ……!」


セレンは強い快楽により空(くう)に、神田は強い締め付けにセレンのナカに、
それぞれ白濁を放った。



情事後。

特に身体を清潔にするわけでもなく、気だるい体をベッドに投げている二人。


「ユウ…」
「あ?」
「ユウは……欲しいものってありますか?」
「………は!?」

セレンの今更な言葉に、すっとんきょうな声を上げる神田。


「だ、だって!私何もあげてませんし……」

シュン、と唇を尖らせる。そんなセレンに神田は、盛大な溜め息を一つ。


「お前でいい。」
「え?」
「お前を貰えたんだ。それで十分だ。」


顔を真っ赤にして、抱きつく。そして、
セレンが今日一番言いたかった言葉を。










「ユウ。誕生日、おめでとうございます。」










最高の笑みで、伝えた。










ありがとう


生まれてきてくれて、ありがとう


来年も、こうしてお祝いしましょう?


大切な、君の日を


あなたと私で。




fin.
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